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心に余裕がある人とない人の違い

心に余裕がある人とない人の違い | SPITOPI

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心に余裕がある人とない人の違い

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あなたは心に余裕がありますか? ちょっと以下の項目をチェックしてみてください。

  • 毎日、あれもやらなくては、これもやらなくては、とイライラしながら過ごしている。
  • 一日の終わりに今日やったことを振り返ってみると、忙しい、忙しい、と言っていた割には、さほど進捗していない。
  • 明日こそもっと頑張らなくては、と、決意するが、次の日もまた同じことの繰り返しにはなっている。
  • 友達や同僚から一緒に何かをしよう、どこかへ行こうと誘われて、「そんな時間はないから無理」と答えてしまう。
  • そのくせ、その時間を無駄にして、あとで「こんなことなら一緒にやれば良かった、行けば良かった」と後悔する。

上記の項目に2つ以上イエスがあるのなら、あなたはもしかしたら、心の余裕を失っているのかもしれません。

ここでは「心に余裕がある」とはどういうことか、「心に余裕がある」人はどんな特徴があるか、また反対に「心に余裕がない」人はどんな特徴があるのか、「心に余裕がある人とない人」の違い、「心に余裕」を作ることのメリットや重要性を見ていきます。

  • 心に余裕があるとは?
  • 心に余裕がある人の特徴
  • 心に余裕がない人の特徴
  • 心に余裕がある人とない人の違い
  • 心に余裕を作る重要性やメリット
  • まとめ

1. 心に余裕があるとは?

心に余裕があるとは?

学生時代にいませんでしたか? 明日から試験が始まり、みんな顔色が変わって必死で勉強しているのに、平気平気、と遊んでいる人。

成績が良いのかと思えば、もちろん最低、それなのに、進級や単位におびえることもなく、のんきにしている人。

こういう人は、「心に余裕がある」人ではありません。

そういう人は、悪い成績を取りたくないとか、単位を落としたくないとか、留年したくない、といった最低限度の目標さえ持っていない人なのです。

そうした人は「心に余裕がある」人ではなく、単に、自分の人生に責任を取ろうとしていない人です。

そういう人は、遠からず大きな失敗に直面することになります。

そこから言えることは、「あれをしなくちゃ」「これをしなくちゃ」と考えて、その結果心に余裕がなくなってしまった人は、少なくとも自分の人生に正面から取り組もうとしている人です。

前向きで、責任感がある人なのです。

たとえあなたが心に余裕がなくても、そんな自分を、まずは褒めてあげてください。

心に余裕がないことの問題は、人生の管理がうまくできていない、ということにあります。

会計のことを考えてみてください。

会社でも組織でも、収入と支出のバランスが適正に取れていれば、活動に余裕が生まれてきますね。

ところが片方が過多になってしまうと、余裕を持った活動はできなくなってしまうばかりか、そこにいる人の心もぎくしゃくしてきて、余裕を失ってしまいます。

同様に、あなたが自分自身を管理していれば、仕事や私生活で高い結果を出すことができ、心にも余裕が生まれます。

心の余裕とは、どんなにしなければならないことが差し迫っていても、のんびりくつろぐことではなく、冷静さを失わないで、適切に解決することからしか生まれません。

お金がなくても気にしないでのんびり過ごすことではなく、生活できるようにお金を稼ぎ、自分自身の健康や生活を損なわないようにすることが、心の余裕を持つことなのです。

自分の人生を、計画的に管理され運営され、経営状態の良い会社のように、しっかりとコントロールすること、それが「心に余裕」を持つために、何よりも大切なことです。

2. 心に余裕がある人の特徴

心に余裕がある人の特徴

2-1. 自分自身の問題をまんするのではなく、解決する

自分自身の問題をまんするのではなく、解決する

自分の問題や、疲れた、睡眠不足だ、空腹だ、という欲求を無視して、仕事や家族の問題に忙殺されていては、心は余裕を失い、そのうちに壊れてしまいます。

特に、日本の社会では「滅私奉公」という言葉に見られるように、自己犠牲を尊ぶという悪しき風潮がありますが、このことは頑張っている人を壊すことにしかなっていきません。

自分自身の問題を解決することを第一に考えることが、心の余裕を担保することになります。

2-2. 「もし〜だったら」という質問をしない

「もし〜だったら」という質問をしない

もし不況になったら、大地震が来たら、もしリストラされたら、もし夫が浮気したら、もし癌になってしまったら…。

こうした問いは、私たちの心の余裕を奪い、怯えさせ、萎縮させてしまいます。

このような答えのない質問を、自分に問いかけることによって、私たちは自分自身をがんじがらめに縛りつけ、動けなくしてしまうのです。

確かに将来のことはわかりません。

私たちは、わからないがゆえに不安を抱き、無力感に陥ります。

しかし、このような問いは、本質的な答えの出しようがないものであり、誰もが生きていく限り、このような不安と共にあるのです。

地震や大規模災害にはその備えをしておく、リストラされないように、仕事のパフォーマンスを上げておく、副業を見つける、などというように、現実的な答えを用意したら、それ以上にこうした問題を思い煩わないことが、心の余裕を持つためには大切です。

2-3. 自分のイライラや怒りの原因を突き止める

自分のイライラや怒りの原因を突き止める

あなたの周りには、些細なことで突然キレる人はいませんか? 「靴下が脱ぎっぱなしになってる!」とキレているお母さんは、本当はソファの上に脱ぎ捨ててある靴下に怒っているわけではありません。

これまで何度も何度も注意してきたのに、相も変わらず脱ぎっぱなしにする子供に腹を立てているのかもしれないし、子供の部屋が汚く、何度言っても片付けないことに腹を立てているのかもしれないし、成績が悪いことに腹を立てているのかもしれません。

つまり、それまでの様々な出来事や状況を通して、ため込んでいた感情が爆発しているのです。

心の余裕を保つためには、今、自分が「傷ついている」「腹が立っている」「イライラしている」「困惑している」ということに敏感になる必要があります。

そして、自分の感情に気づいたら、この感情をその場で処理するのです。

他人がその感情の引き金になるような行動をしたら、「そうすることで、自分は今傷ついた。

それは〜だから。

やめてほしい」と訴えたり、別の対処法を考えたりする必要があります。

そうやって、問題や痛みを後に残さないようにするのです。

災害や大きな問題よりも、小さなストレスの方が、私たちの心の余裕を奪い、私たちを弱らせていきます。

些細な事だから、と放っておくことなく、その場その場で対処するのです。

2-4. 周囲の人を大切にする

周囲の人を大切にする

周囲の人を大切にし、良い関係を築くことによって、心の余裕が生まれます。

周囲の人を大切にしない人は、相手に「私にとってあなたは大事な人ではありません、どうでもいい人なんです」というメッセージを送り続けているようなものです。

こうした態度は、確実に自分に跳ね返ってきます。

周囲の人から信頼されなくなり、距離を置かれ、困った時も助けてもらえなくなります。

ところが多くの人は、原因と結果を取り違え、自分は心に余裕がないから、周囲の人を大切にしていないのだ、と考えてしまいます。

けれども心の余裕とは、余分な時間に何かすることではありません。

自分が出た後、ドアを押さえておいてくれた人に「ありがとう」というだけで、心の余裕は生まれるのです。

3. 心に余裕がない人の特徴

心に余裕がない人の特徴

3-1. 世の中を、勝つか負けるかの「ゼロサムゲーム」としてとらえている

世の中を、勝つか負けるかの「ゼロサムゲーム」としてとらえている

世の中を、自分が勝てば、誰かが負ける、誰かが得をすれば、自分は損をする…というゼロサムゲームとしてとらえている人は、つねに「勝つか負けるか」ばかり意識しているために、心に余裕を持つことができません。

3-2. 自分のことを「犠牲者」「被害者」と見なす

自分のことを「犠牲者」「被害者」と見なす

いつもイライラして、心に余裕がない人に「どうしたの?」と聞いてみると、たいていこんな返事が返ってきます。

「周りが無能だから、自分一人が忙しい思いをしなくてはならない」 「このプロジェクトが失敗したのも営業がきちんと仕事をしないからだ」 いつも、自分以外の誰かが〇〇しないから、自分はこんな被害を受けている、と考え、腹を立てているのです。

一歩下がって「自分の話を聞いてくれなかったのはどうしてなのか」「それは、相手に聞いてもらえるほど、自分の話に説得力がなかったのではないか」と考えることによって心の余裕が生まれるのですが、こういう人は決してそのように考えることはありません。

3-3. すぐに取りかからないで、先に延ばす

すぐに取りかからないで、先に延ばす

あなたの周囲にいる「忙しい、忙しい」が口癖の人の行動をよく見てください。

「〜しなくちゃ」「〇〇しなくちゃ」と言っている割に、一向に取りかかってはいない、ということはありませんか? 逆に「心に余裕がある人」は、「忙しい」と言う前にさっさと取りかかり、片付けてしまってはいないでしょうか。

口先だけの人は、行動を起こす前に「やらなくては」というプレッシャーだけが肥大して、心の余裕を失った状態でいます。

心の余裕は「やり終えたこと」によって生まれるのではなく、「実行する」ことによって生まれるのです。

3-4. 目先の誘惑に弱い

目先の誘惑に弱い

人間は誰でも将来の大きな利益より、目先の小さな利益を選んでしまう、という傾向があります。

健康管理をするためには、適度な食事制限が必要だとわかっていても、目の前においしそうなケーキがあれば、つい、食べてしまう。

目先の食欲を満たすことの方が、将来の健康より優先されるのです。

人間の無意識は、わたしたちにこうした誤った選択をさせてしまうのですが、一方で私たちの思考はこうした誤った行動に気づくことができます。

「ああ、食べたいな、でも、がまんしなくちゃ」と考えるのは、冷静な私たちの思考です。

ところが心に余裕がなくない人は、冷静な思考をする前に、無意識の選択のままに行動してしまいます。

その結果「サボりたいな、いや、でもここで自分が休んだらみんなに迷惑がかかるからがんばろう」ではなく「サボりたいな、サボっちゃえ」となってしまうのです。

4. 心に余裕がある人とない人の違い

心に余裕がある人とない人の違い

4-1. 自分が何をしたらいいか知っている

自分が何をしたらいいか知っている

仮に、あなたは子供を産んだばかりの新米ママだとします。

赤ちゃんが泣いているのですが、何で泣いているのかわかりません。

何かをしてあげたいのですが、何を求めているかわからないため、何もしてあげられないのです。

赤ちゃんが泣けば泣くほど、あなたは心の余裕を失っていきます。

ここからわかるのは、心の余裕とは、自分がすべきことを知ることから生まれるということです。

私たちの周りには「これをやってくれ」と明確にしている仕事ばかりではありません。

自分が何がほしいか言えない赤ちゃんのように、よくわからない「すべきこと」がたくさんあるのです。

それを明確にし、手順化することによって、心の余裕は生まれてきます。

4-2. 目標が明確になっている

目標が明確になっている

泣いている赤ちゃんを前にした新米ママのあなたの目標は、たったひとつです。

赤ちゃんの欲求をかなえてあげる、ということです。

そこであなたはおむつが濡れてないか確かめ、おなかが空いているのではないか、とミルクを飲ませ、熱があるのではないか、とおでこに手を当てることでしょう。

おむつは大丈夫、熱もない、じゃ、ミルクかな…とミルクの用意を始めたあなたは、もはや心の余裕を取り戻しつつあります。

抱っこした赤ちゃんが、ミルクを元気に飲みだしたら、あなたの心はすっかり余裕を取り戻し、赤ちゃんを見ながら「うちの子はなんとかわいいのだろう」とうっとりしているでしょう。

つまり、心の余裕を持つためには、目標を立てるだけでなく、それをはっきり特定し、行動に移す必要があるのです。

あなたが求めている「これ」は何か。

「これ」を手に入れるためには、何をしなければならないか。

どんな努力や準備が必要か。

そうしたことを見極め、実際に行動を始めます。

頑張っている自分を意識する頃には、自分の心が余裕を持っていることに気づくでしょう。

4-3. 自分自身のことがわかっている

自分自身のことがわかっている

多くの人は、自分が本当に何がしたいのか、何を求めているのか、何が必要なのか、はっきりとさせないまま、与えられた仕事をこなし、それを繰り返すことで、日々をなんとなく過ごしています。

ぼんやりとTVを見たり、ネットサーフィンしたりする時間を持つことが、「心に余裕」を持つことだと思いながら。

でも、10年後、その人はどうなっているでしょうか。

先行き不透明な時代に、10年後も同じ仕事と同じ生活がしていられる、という保証はどこにもありません。

「心の余裕」は現実を見ないことではないのです。

「心に余裕」がある人は、自分自身の願望を知っています。

目標を立て、これからどうやって生きていくか、戦略を立てていきます。

そうした生き方ができる人は、「心に余裕がある」人なのです。

自分自身を誇りに思い、自分らしくいられる、という安心感を持てることが「心の余裕」であり、それに向かって努力している、と感じられることが「心に余裕が持てる」状態だと言えます。

5. 心に余裕を作る重要性やメリット

心に余裕を作る重要性やメリット

5-1. 問題を一歩引いて見ることができる

問題を一歩引いて見ることができる

他人の問題に的確にアドバイスした経験は、多くの人があると思います。

他人の問題は、全体が把握できるために、客観的に判断しやすいからです。

自分の問題でも、他人の問題のように距離を置いて、突き放してみることによって、正しい対策を立てることができます。

その距離は、感情的に見れば「心の余裕」ということなのです。

5-2. 正しい選択をすることができる

正しい選択をすることができる

あれか、これか、と迷ったときこそ、総合的な判断が必要となります。

問題が重大だと、結果も重大になります。

そのために、焦って考えのない決断を下すことのないよう、心に余裕があることが必要となります。

重大な局面で、心に余裕を持つためには、入念な準備と分析に優るものはありません。

また、誤った選択をした場合のフォローを用意しておくと、より心に余裕を持った選択が可能になってくるでしょう。

5-3. 周囲の感情に巻き込まれないですむ

周囲の感情に巻き込まれないですむ

感情は伝染します。

周囲が興奮して、間違った方向に進もうとしていても、心に余裕があれば、周囲の熱狂とは距離を置くことができ、冷静に分析し、判断することができます。

5-4. 自分の間違いに気づくことができる

自分の間違いに気づくことができる

たとえ間違った行動をしたとしても、心に余裕があれば、自分の間違いを認め、周囲に謝ることができます。

心に余裕がない状態だと、誤りを認めることもできないし、まして謝ることもできません。

そのため、被害は拡大し、周囲からあなたの評価も落としてしまうことになります。

5-5. 前向きに生きることができる

前向きに生きることができる

今、たとえ状況が良くなくても、心の余裕がある人であれば、「これにも意味があるはずだ」「ここからこんなことを学ぼう」と前向きにとらえることができ、現在の経験を、かならず将来に活かすことができます。

心に余裕がなくなると、日々を送るのに精いっぱいになってしまい、不平不満ばかりを言い募るようになります。

5-6. 人生をより良いものに変えることができる

人生をより良いものに変えることができる

心に余裕がない人は、人生を変えようとするより、それに文句を言うことを選びます。

心に余裕を持つことで、どうやったら自分の人生をより良いものにできるか考えることができるようになるし、また、人生設計を具体的に立てることによって、心の余裕も生まれてくるのです。

5-7. 過去のつらい出来事にとらわれなくなる

過去のつらい出来事にとらわれなくなる

いじめられた、虐待を受けた、パワハラやモラハラの被害者になった…。

こうしたつらい過去は、適切な人に、正しく受け止めてもらうことが必要ですが、同時に大切なことは、現在の自分と切り離すことです。

それができるのは、自分しかありません。

自分は自分の望むものを生み出し、望まないものを取り除く決意をすることが必要です。

そうすることによって、心に余裕が生まれていき、過去の自分と現在の自分を切り離すことができるようになっていきます。

5-8. 今以上のものを持つことができる

今以上のものを持つことができる

「こうなりたい」「これがほしい」と明確に見定め、それを求めて行こうという意欲と勇気を持つことで、人は初めて本当の「心の余裕」を持つことができます。

心の余裕がないから、ほしいものが持てないのではありません。

自分がほしいものを手に入れようと願っていないから、そして、その一歩を踏み出さないから、心の余裕が生まれてこないのです。

まとめ

まとめ

ここでは、心に余裕があるとはどういうことかについて、また心に余裕がある人やない人の特徴や違い、心に余裕はどうやったら持てるようになり、またどのようなメリットや重要性があるのかを見てきました。

心の余裕というと、一般的には「のんびり過ごす」ことのように思われがちですが、実際にはそれはごくごく一時的なものだということがおわかりいただけたでしょうか。

本当の「心の余裕」とは、自分の人生をしっかり考え、目標を持ち、それに向かって考えるだけでなく、行動することによって生まれて来るものです。

のちになって振り返り、やり残したこと、できなかったことばかりを思い返すのではなく、ああ、いい人生だった、と思えるように生きていきたいものですね。

あなたは心に余裕がありますか? ちょっと以下の項目をチェックしてみてください。

  • 毎日、あれもやらなくては、これもやらなくては、とイライラしながら過ごしている。
  • 一日の終わりに今日やったことを振り返ってみると、忙しい、忙しい、と言っていた割には、さほど進捗していない。
  • 明日こそもっと頑張らなくては、と、決意するが、次の日もまた同じことの繰り返しにはなっている。
  • 友達や同僚から一緒に何かをしよう、どこかへ行こうと誘われて、「そんな時間はないから無理」と答えてしまう。
  • そのくせ、その時間を無駄にして、あとで「こんなことなら一緒にやれば良かった、行けば良かった」と後悔する。

上記の項目に2つ以上イエスがあるのなら、あなたはもしかしたら、心の余裕を失っているのかもしれません。

ここでは「心に余裕がある」とはどういうことか、「心に余裕がある」人はどんな特徴があるか、また反対に「心に余裕がない」人はどんな特徴があるのか、「心に余裕がある人とない人」の違い、「心に余裕」を作ることのメリットや重要性を見ていきます。


心に余裕があるとは?

学生時代にいませんでしたか? 明日から試験が始まり、みんな顔色が変わって必死で勉強しているのに、平気平気、と遊んでいる人。

成績が良いのかと思えば、もちろん最低、それなのに、進級や単位におびえることもなく、のんきにしている人。

こういう人は、「心に余裕がある」人ではありません。

そういう人は、悪い成績を取りたくないとか、単位を落としたくないとか、留年したくない、といった最低限度の目標さえ持っていない人なのです。

そうした人は「心に余裕がある」人ではなく、単に、自分の人生に責任を取ろうとしていない人です。

そういう人は、遠からず大きな失敗に直面することになります。

そこから言えることは、「あれをしなくちゃ」「これをしなくちゃ」と考えて、その結果心に余裕がなくなってしまった人は、少なくとも自分の人生に正面から取り組もうとしている人です。

前向きで、責任感がある人なのです。

たとえあなたが心に余裕がなくても、そんな自分を、まずは褒めてあげてください。

心に余裕がないことの問題は、人生の管理がうまくできていない、ということにあります。

会計のことを考えてみてください。

会社でも組織でも、収入と支出のバランスが適正に取れていれば、活動に余裕が生まれてきますね。

ところが片方が過多になってしまうと、余裕を持った活動はできなくなってしまうばかりか、そこにいる人の心もぎくしゃくしてきて、余裕を失ってしまいます。

同様に、あなたが自分自身を管理していれば、仕事や私生活で高い結果を出すことができ、心にも余裕が生まれます。

心の余裕とは、どんなにしなければならないことが差し迫っていても、のんびりくつろぐことではなく、冷静さを失わないで、適切に解決することからしか生まれません。

お金がなくても気にしないでのんびり過ごすことではなく、生活できるようにお金を稼ぎ、自分自身の健康や生活を損なわないようにすることが、心の余裕を持つことなのです。

自分の人生を、計画的に管理され運営され、経営状態の良い会社のように、しっかりとコントロールすること、それが「心に余裕」を持つために、何よりも大切なことです。

心に余裕がある人の特徴

2-1. 自分自身の問題をまんするのではなく、解決する

自分自身の問題をまんするのではなく、解決する

自分の問題や、疲れた、睡眠不足だ、空腹だ、という欲求を無視して、仕事や家族の問題に忙殺されていては、心は余裕を失い、そのうちに壊れてしまいます。

特に、日本の社会では「滅私奉公」という言葉に見られるように、自己犠牲を尊ぶという悪しき風潮がありますが、このことは頑張っている人を壊すことにしかなっていきません。

自分自身の問題を解決することを第一に考えることが、心の余裕を担保することになります。

2-2. 「もし〜だったら」という質問をしない

「もし〜だったら」という質問をしない

もし不況になったら、大地震が来たら、もしリストラされたら、もし夫が浮気したら、もし癌になってしまったら…。

こうした問いは、私たちの心の余裕を奪い、怯えさせ、萎縮させてしまいます。

このような答えのない質問を、自分に問いかけることによって、私たちは自分自身をがんじがらめに縛りつけ、動けなくしてしまうのです。

確かに将来のことはわかりません。

私たちは、わからないがゆえに不安を抱き、無力感に陥ります。

しかし、このような問いは、本質的な答えの出しようがないものであり、誰もが生きていく限り、このような不安と共にあるのです。

地震や大規模災害にはその備えをしておく、リストラされないように、仕事のパフォーマンスを上げておく、副業を見つける、などというように、現実的な答えを用意したら、それ以上にこうした問題を思い煩わないことが、心の余裕を持つためには大切です。

2-3. 自分のイライラや怒りの原因を突き止める

自分のイライラや怒りの原因を突き止める

あなたの周りには、些細なことで突然キレる人はいませんか? 「靴下が脱ぎっぱなしになってる!」とキレているお母さんは、本当はソファの上に脱ぎ捨ててある靴下に怒っているわけではありません。

これまで何度も何度も注意してきたのに、相も変わらず脱ぎっぱなしにする子供に腹を立てているのかもしれないし、子供の部屋が汚く、何度言っても片付けないことに腹を立てているのかもしれないし、成績が悪いことに腹を立てているのかもしれません。

つまり、それまでの様々な出来事や状況を通して、ため込んでいた感情が爆発しているのです。

心の余裕を保つためには、今、自分が「傷ついている」「腹が立っている」「イライラしている」「困惑している」ということに敏感になる必要があります。

そして、自分の感情に気づいたら、この感情をその場で処理するのです。

他人がその感情の引き金になるような行動をしたら、「そうすることで、自分は今傷ついた。

それは〜だから。

やめてほしい」と訴えたり、別の対処法を考えたりする必要があります。

そうやって、問題や痛みを後に残さないようにするのです。

災害や大きな問題よりも、小さなストレスの方が、私たちの心の余裕を奪い、私たちを弱らせていきます。

些細な事だから、と放っておくことなく、その場その場で対処するのです。

2-4. 周囲の人を大切にする

周囲の人を大切にする

周囲の人を大切にし、良い関係を築くことによって、心の余裕が生まれます。

周囲の人を大切にしない人は、相手に「私にとってあなたは大事な人ではありません、どうでもいい人なんです」というメッセージを送り続けているようなものです。

こうした態度は、確実に自分に跳ね返ってきます。

周囲の人から信頼されなくなり、距離を置かれ、困った時も助けてもらえなくなります。

ところが多くの人は、原因と結果を取り違え、自分は心に余裕がないから、周囲の人を大切にしていないのだ、と考えてしまいます。

けれども心の余裕とは、余分な時間に何かすることではありません。

自分が出た後、ドアを押さえておいてくれた人に「ありがとう」というだけで、心の余裕は生まれるのです。

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この記事は2021年02月09日に更新されました。

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