働く人の意識が変わりつつある世の中ですが、「ブラック企業」に勤務し、苦しめられている人も大勢います。
さて、「ブラック企業」に勤務する人は、なぜ、この企業に居座り続けているのでしょうか。
- 「ブラック企業を辞めない人」とは?
- 「ブラック企業を辞めない人」の心理
- 「ブラック企業を辞めない人」の特徴
- 「ブラック企業を辞めない人」の恋愛傾向
- 「ブラック企業を辞めない」デメリット
- 「ブラック企業を辞めない人」の仕事の傾向
- まとめ
1. 「ブラック企業を辞めない人」とは?
「ブラック企業」とは、働く人にとっての敵です。
利益を生み出すことに貢吸収するために、従業員をまるで奴隷であるかのように扱います。
長時間労働を強いられている、休日が少ない、働いた分のお金がお給料に反映されていない、パワハラが認められているなど、働く人の人権を無視している会社があったら、それが「ブラック企業」です。
さて、働く人にとっては敵といってもよいブラック企業ですが、中にはそのような境遇でありながら、止めずに働いている人がいます。
さて、どのような人達なのでしょうか。
その心理や特徴に迫っていきましょう。
2. 「ブラック企業を辞めない人」の心理
「ブラック企業を辞めない人」の心理についてみていきましょう。
2-1. 「転職活動がうまくいくのか分からない」
ブラック企業が辞められない理由として、転職活動がうまくいくのか分からないからという理由があります。
たとえ今すぐに辞めたいと思うブラック企業でも、辞めた後の人生はどうなるのかは分かりません。
今の世の中は、新卒採用を重視しており、まだまだ経験者を募る企業は多くありません。
そのため、良識のある企業に応募したくても、採用自体、新卒者以外お断りで入社できる希望がない場合が多いのです。
確かに、新卒者以外の人でも応募できる企業もあります。
しかしながら、そういった企業は、これまでと同様、ブラック企業である確率も高く、また、新卒者以外でも採用枠がある場合、競争率が高くなるのでうまく就職できない可能性があります。
もし、ブラック企業に勤務している人に「好条件の転職先に就職できるようだよ」などといえば、すぐにでも今の企業を辞めてくることでしょう。
しかし、そうしないのは転職活動がうまくいく保証がないからです。
2-2. 「自分の希望した会社や部署にいる」
ブラック企業であっても、自分の希望した仕事や部署にいる場合、離れられない傾向があります。
せっかく手にした地位を手放すことなどできないからです。
たとえ、ブラック企業と呼ばれている過酷な会社であっても、人は好きなことに対してはストイックな生活に耐え、生きていけるものです。
心のどこかで、「この企業はブラックだ」と感じていても、自分が好きな仕事のやりたさに目を閉じています。
お給料のアップなどよりも、自分の好きな仕事になんらかの形で関われていることに重きを置いている人は、「ブラック企業でも好きな仕事に携われているからマシ」と思い込んでしまう傾向があります。
3. 「ブラック企業を辞めない人」の特徴
「ブラック企業を辞めない人」の特徴を挙げていきます。
3-1. 自分への評価が低い
「ブラック企業を辞めない人」の特徴として、自分への評価が低いことが挙げられます。
誰でもそうですが、新しいことを始めるときはパワーがいります。
そのパワーをもって自分を信じ、今までの生活から離れなくてはいけません。
「辞職しても転職活動を成功させる自信がない」「アルバイト生活に戻りたくない」「生活を変えていくだけの力がない」という気持ちに支配されていては、ブラック企業をやめることなどできません。
生活を変えるには自分を信じることが必要です。
そして、辞める以上、自分の力を最大限に発揮し、今まで以上の生活を手にしなくてはいけません。
それが自分にはできるといえない人は、ずるずるとこのままブラック企業で働き続けることになります。
3-2. 好きなものを全うしたい
ブラック企業が自分の好きな業種であったとき、人はそこにしがみつこうとする傾向があります。
好きな仕事を仕事にしている人は、その仕事をすること自体に価値を求めがちで、給料の良し悪しに左右されない傾向があるからです。
確かに、生活できないほどの金額しかもらえないのなら、どんなに好きな仕事でも生活ができないので辞めていくでしょう。
しかし、ブラック企業には、残業代などは入らないものの、生活できる給料をしっかりと払ってくれる企業もあります。
そのため、好きな仕事をしている人は、給料がしっかりと貰えていなくても、十分に生活できているため、今の生活に納得してしまう人もいます。
3-3. 家族がいる
家族がいると、どうしても会社を辞めることが考えられにくくなります。
妻子持ちなどの人は、ブラック企業でも働き続けなくては家族を養うことなどできません。
そのため、嫌でも働き続けることになります。
ブラック企業を辞めたいと思っても、うまく他の企業に就職できるかは分からず、また転職活動が長引いた場合、その間、多大な生活費がかかり、家族に迷惑をかけることになります。
転職に躓いても自分一人だけなら良いのですが、家族も路頭に迷わせてしまうことを考えると、ブラック企業を辞めるには相当な覚悟が必要になってきます。
家族がいる人にとって、たとえブラック企業でも辞職することは大きなハードルとなる傾向にあります。
3-4. 他の会社よりも給料がよい
ブラック企業を辞めない人は、なんだかんだいって他の企業よりも給料がよいことが挙げられます。
確かにサービス残業をいつも強いられ、休日はなし、長時間労働の割にお給料が低いという現状がありますが、それでも他の企業に比べて給料が良い場合も多く、その場合、人は止めるべきか迷う傾向にあります。
もし、ブラック企業をやめて転職活動に失敗したら、また同じようなブラック企業に勤めるか、もしくはアルバイトという非正規雇用の道を歩むしかありません。
それならば、今の企業は確かに対価としては低い給料だけど、それなりの給料をもらえているから耐えていこうと考えてしまう傾向があります。
3-5. 体を酷使する度に仕事の充実感を感じている
ブラック企業に勤めている人は、非常に体を酷使している状態だといえます。
朝から晩まで必死で働き、休日はなしという状態であるため、中には体を壊してしまう人もいるでしょうか。
それなのに、それでも辞職をしないのは、なぜなのでしょう。
それは体を酷使することで仕事に対する充実度を計ってしまっているからです。
ブラック企業では、仕事が過酷になる分、それだけ会社が大きく育っているという証拠などという可笑しな精神論がまかり通っているところがあります。
そのため、その言葉を信じ、体を酷使して働くことが心の充実だと間違った捉え方をしている場合があります。
3-6. 生活できるほどの十分な資金がない
生活できるほどの十分な資金がない場合、ブラック企業を辞めたくても辞められない傾向にあります。
ブラック企業を辞めるときは、すぐに転職できるのであればよいのですが、そうではない場合、転職活動に使用する期間、十分に生活できるだけの蓄えが必要となってきます。
そのため、十分な資金がないと、生活すること自体、怪しくなってひどい場合にはホーレスへと行きつく人もいるでしょう。
また、ブラック企業で働いている人は、あまりの忙しさに転職活動をする暇はありません。
そのため、辞職してから転職活動を始める人が大多数です。
よって、十分な資金がない人は辞職して転職するという道を歩めずにいる傾向があります。
3-7. 転職先が見つからないという恐怖
ブラック企業を辞めた後、転職先がみつからないときは、貯蓄を切り崩して生活するしかありません。
そして貯蓄が底をつけば、アパートの費用の支払いなどが滞るようになり、あっという間にホームレスへと転落します。
このような状態に陥るくらいなら、ブラック企業でも働いていた方がマシだと、辞職をためらう傾向にあります。
辞めた後の不安感、上手くいかない場合の悲惨な末路を考えると、嫌でも今の生活にしがみつくこととなります。
3-8. 新しいことを始める勇気が出ない
新しいことを始めるときは人にはパワーが必要です。
自分には現状を変えていくだけの力があるという勇気が必要となります。
この勇気がない人は、現状を変えるのではなく、今の生活に耐え忍ぶという道を選びやすいです。
新しいことを始めたことで襲われる不安、給料のない間、切り詰めた生活を送らなくてはいけないことなどを考えると、辞職の勇気が出ない人はたくさん存在するはずです。
新しいことを始めるには、それなりの覚悟と精神的なパワーや体力が必要なので、勇気がなくては辞職は考えられません。
4. 「ブラック企業を辞めない人」の恋愛傾向
ブラック企業を辞めない人の恋愛傾向には次のようなことが挙げられます。
- デートは家
- 会えるのは帰宅した後だけ
そのため、デートをするといってもする暇がありません。
デートをするときは決まって家で一緒に過ごすというものでしょう。
ほんのわずかな時間をゆっくりと家で過ごすことになります。
しかし、ブラック企業に勤務している人は仕事で非常に疲れているため、家で過ごすといっても相手は寝ているだけかもしれません。
テーマパークなどに出かける暇もないので、デートらしいデートを期待することはできないでしょう。
5. 「ブラック企業を辞めない」デメリット
「ブラック企業を辞めない」デメリットを挙げてみます。
5-1. 私生活が充実しない
「ブラック企業を辞めない」デメリットは、私生活が充実しないことです。
休む暇なく働いているので、自分の自由な時間がないことは勿論、体を休ませる暇もありません。
1週間帰宅できないこともザラというケースもあるでしょう。
このような状況下では家族との交流はもちろん、恋人すらも作る暇などありません。
友達との関係も疎遠になり、どんどん周りとの関係が希薄になります。
ブラック企業に勤めるということは、それだけ周りとの繋がりを断たせ、孤独に陥りやすくなるということです。
孤独に陥ったら最後。
自分が困っても助けてくれる人がいなければ、悩みを相談する人もいないでしょう。
人と人の絆はお金では買えません。
貴重な周りとの絆を断たせてしまうと、人生における人としての楽しみが失われてしまうことになります。
ポンと休みをもらっても、誰も遊んでくれる人がいない、休日を過ごしてくれる人がいないという状況に陥るでしょう。
5-2. 過酷な労働で体を壊す
ブラック企業に勤務し続けていると、結果として体を壊すことになります。
十分な睡眠時間がとれないほどの激務の場合、免疫機能が低下し、病気にかかりやすくなっています。
そのため、ちょっとした風邪が肺炎を引き起こしたりする場合も考えられるでしょう。
それに若いうちは体力があるので良いのですが、自分が年老いた将来のことを考えると、このままこの激務を重ねれば、体を確実に壊すことは容易に想像がつきます。
ブラック企業で働き続けるには体を壊すことを想定しておく必要があります。
6. 「ブラック企業を辞めない人」の仕事の傾向
「ブラック企業を辞めない人」の仕事の傾向についてみていきます。
6-1. 真面目
ブラック企業に勤めている人はどういう神経をしているのだろうと思いがちですが、非常に真面目に自分の人生を考えている人が大勢います。
真面目だからこそ、ブラック企業でも勤務し続けているといってもよいかもしれません。
ブラック企業という過酷な状況下にも関わらず、それに耐え、踏ん張って働いているのは生活があるからです。
生活を維持していくために、それなりのお金がないと生活ができないために働いています。
もし、真面目でない人がブラック企業に勤務したら、すぐにでも根をあげて辞めていくでしょう。
自分の人生を真面目に考えていないため、転職のこともしっかりと考えないまま辞めていくと考えられます。
しかし、真面目な人にはこれができません。
せっかく勤めた会社を辞める罪悪感、自分が抜けることで周りに迷惑をかけてしまうという後ろめたさなどを感じやすいのです。
そのため、真面目な人ほど辞職しにくい傾向があります。
そのため、ブラック企業ではありますが、働いている人は非常に真面目であり、真摯に仕事を遂行している場合が多いです。
適当に仕事を切り上げるのではなく、しっかりと自分に与えられた仕事をこなす傾向があります。
6-2. 新しい仕事に介入しない
ブラック企業に勤めている人は新しい仕事に介入しようとする気持ちがありません。
すでに現状の仕事でいっぱいいっぱいで、心も体も疲れ切っているからです。
そのため、新しい仕事を覚えたいという意欲がありません。
今まで通りの仕事だけで十分だと考えています。
企業の中には新しいアイディアを生み出したり、豊かな発想で仕事に取り組んでいる人がいますが、ブラック企業にそういった能動的に仕事を行う人はいません。
これ以上、仕事を増やして面倒なことに関わりたくないというのが本音です。
そのため、自身のアイディアを提案するというようなことがありません。
また、心身ともに疲れ切っているので、そのようなことがふと頭に思い浮かんでも、それを進言んするだけの気力もないでしょう。
ブラック企業に勤務する人は、いつも仕事に対する姿勢が受動的であり、言われたことだけ遂行する傾向があります。
6-3. 上司に愚痴を言えない
ブラック企業に勤務している人は上司に愚痴を言えない傾向があります。
なぜならば、ブラック企業は、働く人の人権を完全に無視している企業だからです。
そこに従業員の人権を守る良識はありません。
例えば、部下を罵ったりするパワハラ行為は当たり前、異性の部下に必要以上にコミュニケーションをとりたがったり、馴れ馴れしい態度で接するセクハラ行為もまかりと通ってしまう世界です。
そのため、このような無法地帯であるブラック企業においては、部下は上司の意見に従わざるを得ない状態です。
ブラック企業では上司に文句を言うのは許されず、また上司が不条理なことをしてもそれに許されている企業です。
上司にたてついてはいけないなどの可笑しな精神論なども吹き込まれている可能性があります。
心身ともに冷静な判断ができない状態にまで従業員たちは追い込まれいる場合があるので、上司に愚痴を言えずにいる人は大勢います。
まとめ
なぜ、ブラック企業で働き続けるのだろうと疑問に思ってしまいますが、その人にはそれなりの辞職できない理由があります。
辞職後の生活の保障がない、転職先が見つからないなどの理由で辞職を踏みとどまっている人が多数です。
辞職できない人には自分の生活を支えてくれる人が自分しかいない、あるいは家族に借金があって辞められないなどの恵まれない環境が背景にある場合もあります。
こうした人たちを救えるように、一日でも早くブラック企業がなくなることを願うばかりです。
働く人の意識が変わりつつある世の中ですが、「ブラック企業」に勤務し、苦しめられている人も大勢います。
さて、「ブラック企業」に勤務する人は、なぜ、この企業に居座り続けているのでしょうか。
1. 「ブラック企業を辞めない人」とは?
「ブラック企業」とは、働く人にとっての敵です。
利益を生み出すことに貢吸収するために、従業員をまるで奴隷であるかのように扱います。
長時間労働を強いられている、休日が少ない、働いた分のお金がお給料に反映されていない、パワハラが認められているなど、働く人の人権を無視している会社があったら、それが「ブラック企業」です。
さて、働く人にとっては敵といってもよいブラック企業ですが、中にはそのような境遇でありながら、止めずに働いている人がいます。
さて、どのような人達なのでしょうか。
その心理や特徴に迫っていきましょう。
2. 「ブラック企業を辞めない人」の心理
「ブラック企業を辞めない人」の心理についてみていきましょう。
2-1. 「転職活動がうまくいくのか分からない」
ブラック企業が辞められない理由として、転職活動がうまくいくのか分からないからという理由があります。
たとえ今すぐに辞めたいと思うブラック企業でも、辞めた後の人生はどうなるのかは分かりません。
今の世の中は、新卒採用を重視しており、まだまだ経験者を募る企業は多くありません。
そのため、良識のある企業に応募したくても、採用自体、新卒者以外お断りで入社できる希望がない場合が多いのです。
確かに、新卒者以外の人でも応募できる企業もあります。
しかしながら、そういった企業は、これまでと同様、ブラック企業である確率も高く、また、新卒者以外でも採用枠がある場合、競争率が高くなるのでうまく就職できない可能性があります。
もし、ブラック企業に勤務している人に「好条件の転職先に就職できるようだよ」などといえば、すぐにでも今の企業を辞めてくることでしょう。
しかし、そうしないのは転職活動がうまくいく保証がないからです。
2-2. 「自分の希望した会社や部署にいる」
ブラック企業であっても、自分の希望した仕事や部署にいる場合、離れられない傾向があります。
せっかく手にした地位を手放すことなどできないからです。
たとえ、ブラック企業と呼ばれている過酷な会社であっても、人は好きなことに対してはストイックな生活に耐え、生きていけるものです。
心のどこかで、「この企業はブラックだ」と感じていても、自分が好きな仕事のやりたさに目を閉じています。
お給料のアップなどよりも、自分の好きな仕事になんらかの形で関われていることに重きを置いている人は、「ブラック企業でも好きな仕事に携われているからマシ」と思い込んでしまう傾向があります。
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