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「遠い目」の意味・類語・使い方・例文・対義語・遠い目をする人の特徴

「遠い目」の意味・類語・使い方・例文・対義語・遠い目をする人の特徴 | SPITOPI

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「遠い目」の意味・類語・使い方・例文・対義語・遠い目をする人の特徴

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「そんな遠い目をしてどうしたの」というような会話を聞いたことがあるかもしれませんが、この「遠い目」の意味を皆さんはしっかりと把握しているでしょうか。

抽象的でドラマや歌の歌詞によく出てくるこの言葉ですが、何となく雰囲気ではわかっていても、言葉の意味を改めて問われると案外正確に答えたり、思い浮かべられないのではないでしょうか。

遠くを見ているだけではなく、物憂げで何か心の中に思う事があるようなこの言葉には一体どのような意味があるのでしょうか。

  • 「遠い目」の意味とは?
  • 「遠い目」の類語
  • 「遠い目」をする心理
  • 「遠い目」の使い方
  • 「遠い目」を使った例文
  • 「遠い目」の語源
  • 「遠い目」の英語
  • 「遠い目」の対義語
  • 「遠い目」の二ちゃんやネットでの使い方
  • まとめ

1. 「遠い目」の意味とは?

「遠い目」の意味とは?

「遠い目」とは実際に物理的に遠くを見る動作を指すのではなく、遠くを見ている"ように"見えるという表現の事になります。

そしてその「遠く」とは過去であったり、思い出であったり、現在何かに対し考える事がある事を表し、気持ちがここにない状態をいいます。

実際に過去の思い出や懐かしい記憶を思い出そうとすると、人は無意識に遠くの方を見つめてしまうのではないでしょうか。

「遠い目」という言葉は、このような普段の何気ない私達の行動から生まれた言葉であり、愁いを帯びた物憂げな感じを与える表情や目なざしをしている人を表す言葉になります。

基本的には思い出に耽っている時や昔を思い出している時に遣われますが、人が「遠い目」をする時は懐かしむ時だけではありません。

細かい感情の機微や本心は本人にしか分かりませんが、センチメンタルになっている時にも、ぼーっと遠くの方をみて何かを考えたり耽ったりするので、そのような時にも「遠い目をする」といった表現を遣うことがあります。

2. 「遠い目」の類語

「遠い目」の類語

2-1. 懐古的

懐古的

昔の事を懐かしんだり、懐かしむこと。

いい事も、悪い事も思い出して振り返ること。

2-2. 郷愁を感じる

郷愁を感じる

離れている故郷を懐かしく思う気持ち。

ノスタルジア。

故国への思いを振り返ること。

また、過去に起こった出来事や存在した物、遠い昔の記憶などに惹かれる気持ち。

3-3. 回想

回想

過去に経験や体験した事を思い巡らせ思い起こすこと。

昔の事を振り返って想いを馳せる事こと。

3-4. 追憶

追憶

過ぎ去った記憶に思いを馳せること。

過去の経験や体験を思い偲ぶこと。

3. 「遠い目」をする心理

「遠い目」をする心理

3-1. 悩み事を抱えている

悩み事を抱えている

現状について悩んでいたり、迷いがある場合は表情が曇ったり元気がなかったり、何となく悲しげに見えたりしてもおかしくありません。

ボーっとしたり、心ここに在らずの状態になっている人が遠い目をしても珍しくありません。

誰かと一緒にいれば相談にのってもらったり、話を聞いてもらう事で気持ちが安心・安定して冴えない表情も和らぐかもしれませんが、知らない人が遠い目をしていたらやはり何かあったのかなと思うのではないでしょうか。

端から見ると、他人が遠い目をしている姿は悩んでいるのか懐かしんでいるのかわからないと思います。

思い詰めて悩み過ぎた結果、どうしていいのかわからなくなっている人は遠い目をしている事もあるので何か心に大きな事を抱えている事もあります。

3-2. 思い出に浸っている

思い出に浸っている

これは遠い目をするという意味そのままの行為になりますが、「遠い目」とは懐かしんだり、思い出に浸ったりするなどの過去を振り返る事にまつわる意味を表します。

ですが全ていい思い出だけに浸るという意味ではなく辛い事、無理に思い出してしまった事など全部ひっくるめての表現になります。

ですから心理状態としては遠い記憶を楽しんだり、鮮やかに蘇らせている場合だけではなく、嫌な記憶の事も指すことになります。

前者であれば幸せなので表情にも明るさが見えるかもしれませんが、何かの拍子に思い出してしまった辛い過去や苦しく記憶から消してしまいたい事を呼び起こしてしまった場合は表情も曇り、悲しみや辛さでいっぱいになったり、更に遠くの方を見るような仕草をしてしまうかもしれません。

またその過去にあった事にまだ囚われている場合は、何を話しても誰といても上の空だったり、会話を聞いてるようで聞いていない、目線も一点を見つめているといったような状態を多く見る事になるでしょう。

3-3. その状況とは違う事を考えている

その状況とは違う事を考えている

他人と一緒にいる時に楽しくない訳でも退屈をしている訳でもないのに、ふとした瞬間に違う事を考えたり上の空になってしまう事は誰にでもあるのではないでしょうか。

「今日の夜は何を食べよう」「明日は何を着て行こう」などと会話の流れの中で「あ、そういえば」と思い出し、違う事を考える時も遠い目をして上の空になってしまう事は多々あると思います。

ですがあまりにも遠い目をしていると一緒にいる人が不快に思う事もあるので気をつけなければいけません。

相手から見ると表情で感情を判断する事になるので、遠い目をしていても実際には何を考えているかは分かりません。

ですが物思いに耽っているのか、何かに悩んでいるのかくらいは何となく伝わるものなので、他の事を考えている内容までは分からなくても集中していないなという事は伝わってしまうでしょう。

3-4. 癖である

癖である

遠い目をしている人というのはボーっとしていたり心ここにあらずの人が多いのですが、中には何を考えているかや感情の問題ではなく、自分のメンタルバランスを保つためにボーっとしなければいけない人がいます。

正確にいうと、体がボーっとする事を欲しているのかもしれません。

人は自分が受け入れられる感情がキャパオーバーになってしまうと思考が停止してしまいます。

また何も考えていないのではなく、考えたくてもできない自分でも何を考えているのか整理ができていない状態になってしまうのです。

またもしかすると心意的で繊細な理由が関係している場合もあるので癖で遠い目をする人は少し自己分析が必要かもしれません。

例えば普段からストレスを非常に重く感じていて限界を超えていたりいたり、育った環境が原因であったり、自律神経がうまく働いていない場合も遠い目をして上の空になってしまう可能性が高くなります。

そしてその症状が進行すると鬱病や引きこもりなどを発症してしまう場合もあるので、頻繁に遠い目や上の空が続くようなら、専門機関で診てもらった方がいいでしょう。

また睡眠不足や疲れから甘いものが欲しくなり摂取過剰で血糖値が下がり過ぎて低血糖症になってしまうとボーっとする事も少なくありません。

内臓面にも悪影響を及ぼしてしまうケースもあるので、たかが「遠い目」にもその人の心理状態によっては状況が違うので軽く考えず、様子がおかしければしっかり向き合わなければいけません。

3-5. 新しい感情が生まれてしまった

新しい感情が生まれてしまった

例えばデートなどで一緒に食事をしたりお茶をしている時に、突然新しい感情が湧き上がって一緒にいる事が嫌になってしまったり、早くその場から離れたいと思った場合にも遠い目をすることがあります。

誰にでも今まで大丈夫だった事が許せなくなったり、その日の気分で虫の居所が悪く不快になる事もありますが、この例えの場合は食事中に何かを発見してしまって生理的に受け付けなくなってしまったり、何かが引っかってしまって、無言になり遠い目になってしまったとも考えられます。

大人であれば感情をコントロールする事は当たり前なのですが、それができないという事はいい意味で素直なのか、自分のキャパシティの限界を超えてしまったかで表情や目線に現れてしまったのかもしれません。

感情にネガティブな事が生まれた時にも、人は遠い目をする事があり、それはストレスをなるべく避けるための自己防衛の一つかもしれません。

3-6. 何も考えていない

何も考えていない

何かを思い詰めていたり、思い出に浸っていたりと周りから見れば何かあるんじゃないかと思ってしまいますが、実はただボーっとしていただけで特に何も考えていないという場合もあります。

遠い目をしていると周りは「何かあったのかな」「様子がおかしいな」と思ってしまいますが、本人は特段何の悩みも深い思いも、昔を振り返っている事もありません。

本当に単純に人の話を聴いていなかったり、その内容に興味がなかったり、一瞬一人の時間が欲しくなって脳を切り替えているだけであって、むしろ『無』の状態だからこそ遠い目になるのかもしれません。

3-7. 後悔したり、何かに囚われている

後悔したり、何かに囚われている

過去を振り返る、懐かしむという意味の「遠い目」ですが、先程も述べたようにいい事ばかりを思い出す訳ではありません。

ヒリヒリするような経験や苦く辛い体験を思い出す場合もあるでしょう。

そしてその中には「なぜあんな事をしてしまったのか」「あんな事をしていなければ今頃違ったのかも」など非常にネガティブで後ろ向きな事ばかり考えている人もいるかもしれません。

そんな状態だと真っ直ぐ現実が見れないので、遠い目になり一点を見つめる事になるかもしれません。

過去に囚われてなかなか前に進めない状態を思い悩んだり、後悔ばかりして"たられば"の話ばかり考えていると、やはり周囲から見ても、明るいイメージはなく、悲しそうで辛そうな印象を与えるのではないのでしょうか。

誰にでもクヨクヨしたり前を向けず後悔をする事もあるでしょう。

そんな時に遠い目をする事で一旦立ち止まり、心の整理整頓をしているのかもしれません。

遠い目をしている時はあまり周りからの声などが聞こえていない事が多いと思います。

ですから無意識に外界の音や目に入るものをシャットアウトして気持ちを浄化させようとしているのかもしれません。

3-8. 案外先をみている

案外先をみている

遠い目は、基本的には過去を思い出したり、懐かしんでいる時に使う言葉にはなりますが、だからと言って本人が心の中で昔の事を懐かしんでいるかは分かりません。

むしろ未来に願いを馳せている場合もあるのです。

憂いのある表情は哀愁を感じ取りますが、表情や視線はそうでも「あの企画はどうしようかな」「あの水着を着て旅行に行きたいな」などとウキウキ・ワクワクしている場合もあるのです。

また過去に浸っているのではなく「あんな事あったから今回はこうしよう」「前回は△△だったから次は◯◯に行こうといった」風に計画や予定をたて、過去のことはただ参考にしているだけかもしれません。

瞬間ごとに昔を思い出す事はあっても、基本的には未来や将来について考えていて、ポジティブな心理状態にある事も少なくありません。

3-9. 昔に戻りたいと思っている

昔に戻りたいと思っている

懐かしんだり思い出すだけではなく、「昔は良かった」「戻りたい」と思っている場合にも遠い目をして現実逃避する場合があります。

またこの場合は後悔をしたり過去の辛い体験に囚われているといったものではなく、現状にストレスがあったり思い通りにならない事があるなど昔と比べて退屈であったり不平不満が多いからだといえるでしょう。

昔のことを考えるという事がメンタルバランスを保ったり、現実の自分を癒したりしてる場合があります。

ですがあまりにも昔に依存して現実を見ずに、見て見ぬ振りをしてしまうと、やはり心の病気になってしまったり、実生活でも無責任な行動を取ってしまう事も出てくるかもしれません。

今があるのは昔があるからであり、その今は未来の昔になる事に気付かないといつまでも現実逃避をして実は不満足といった状況を繰り返してしまうでしょう。

4. 「遠い目」の使い方

「遠い目」の使い方

遠い目は、本来はどちらかといえば感傷的で刹那的、哀愁漂うような状況の時に遣います。

ただネガティブな意味ではなく、どちらかと言えば少しホッとするような、昔の小さな傷が疼くような、でも前進し成長したようなさみしいようなという、情緒があり誰もが持つ懐かしみを表現する時に遣う言葉です。

ですが、ただその相手の様子を表す表現として遣われることもあります。

5. 「遠い目」を使った例文

「遠い目」を使った例文
  • そんな悲しい遠い目をしないで欲しい。私に、何ができるというの。
  • 遠い目をしながら「愛してる」と言われた。
  • 呼び出されてきたが、友人は遠い目をしたまま動かない。
  • 懐かしい友達から手紙が届いた。その内容を読むにつれ当時がいかに無邪気だったか、遠い目をしながら回想した。
  • ここに気持ちがない事がよくわかっているので、遠い目で将来の夢を語る姿が辛かった。

6. 「遠い目」の語源

「遠い目」の語源

遠い目でみるには、「長い目で見る」と同じよう表現の意味があります。

「長い目で見る」には物事を長期的にみる、遠い眼差しで先を見る、行く先を見つめるなどの意味がありますが、それが転じて、遠くを見るとぼんやりする様子から遠く長い過去を見ている事、つまり懐かしんでいるとなったようです。

7. 「遠い目」の英語

「遠い目」の英語

英語で「遠い目」を表現する事は非常に難しく、どうしてもニュアンス的な表現になってしまいます。

できる限り雰囲気や伝えたい事を含ませた英語をご紹介します。

7-1. faraway look

faraway look

I seemed lonely and had a faraway look. さみしそうに遠い目をした。

7-2. distant look

distant look

He nodded by a faraway look. 彼は遠い目で頷いた。

7-3. I looked down while having a faraway look.

I looked down while having a faraway look.

私は遠い目をしながら俯いた。

8. 「遠い目」の対義語

「遠い目」の対義語

8-1. 現実的

現実的

感情や想像、理想や夢ではなく現実に沿って物事を考えること。

目の前にある状態だけから物事を読み取り考えること。

現実に即して進めること。

8-2. 目新しい

目新しい

今まで見たことがないような、感じた事がないような、斬新で新しいこと。

珍しく前例もないこれまでになかったもの。

9. 「遠い目」の二ちゃんやネットでの使い方

「遠い目」の二ちゃんやネットでの使い方

二ちゃんやネットでも「遠い目」という言葉が使われますが、基本的には本来の意味と全く同じになります。

例えば『あの頃は若かったなぁ(遠い目』のように遠くを見つめるような表情を文字によって表現したい時に使います。

ネット上では表情が分からないので過去の話をする際などにこのように文字によって表情する事が多々ありますが、「遠い目」は昔を思い出したり懐かしんだり、振り返って耽ったりする場合などに使用します。

また使い方は先程のように、や『子供のころはヒーローになりたかった(遠い目』『あの場所はどうなってるかなぁ(遠い目』などのように「(遠い目」と最後に付け加えます。

また語尾と(遠い目の間に「...」を合わせることで、さらに哀愁が漂い思いを馳せるような文章に仕上がります。

顔が見えないネット環境なので、顔文字をプラスする人もいますが、ネットコミュニケーションの一つだと言えるでしょう。

まとめ

まとめ

人が「遠い目」をする時は、だいたい相手には表情でわかるものです。

細かい内容までは分からなくても、何かを感じ考えている事が想像できる憂いのある視線をしているからです。

日本にはこのような表現がいくつもありますが、ニュアンスや雰囲気などがものをいうので、繊細で柔らかな感覚がないと理解しにくいかもしれません。

また経験や想像力がないと、この微妙で細かい機微に気づく事は難しいかもしれません。

日本人の持つ間接的で曖昧な表現方は色気や艶、哀愁などを感じさせるので、きちんと使えると魅力的な人だと思われるのではないでしょうか。

「そんな遠い目をしてどうしたの」というような会話を聞いたことがあるかもしれませんが、この「遠い目」の意味を皆さんはしっかりと把握しているでしょうか。

抽象的でドラマや歌の歌詞によく出てくるこの言葉ですが、何となく雰囲気ではわかっていても、言葉の意味を改めて問われると案外正確に答えたり、思い浮かべられないのではないでしょうか。

遠くを見ているだけではなく、物憂げで何か心の中に思う事があるようなこの言葉には一体どのような意味があるのでしょうか。


「遠い目」の意味とは?

「遠い目」とは実際に物理的に遠くを見る動作を指すのではなく、遠くを見ている"ように"見えるという表現の事になります。

そしてその「遠く」とは過去であったり、思い出であったり、現在何かに対し考える事がある事を表し、気持ちがここにない状態をいいます。

実際に過去の思い出や懐かしい記憶を思い出そうとすると、人は無意識に遠くの方を見つめてしまうのではないでしょうか。

「遠い目」という言葉は、このような普段の何気ない私達の行動から生まれた言葉であり、愁いを帯びた物憂げな感じを与える表情や目なざしをしている人を表す言葉になります。

基本的には思い出に耽っている時や昔を思い出している時に遣われますが、人が「遠い目」をする時は懐かしむ時だけではありません。

細かい感情の機微や本心は本人にしか分かりませんが、センチメンタルになっている時にも、ぼーっと遠くの方をみて何かを考えたり耽ったりするので、そのような時にも「遠い目をする」といった表現を遣うことがあります。

「遠い目」の類語

2-1. 懐古的

懐古的

昔の事を懐かしんだり、懐かしむこと。

いい事も、悪い事も思い出して振り返ること。

2-2. 郷愁を感じる

郷愁を感じる

離れている故郷を懐かしく思う気持ち。

ノスタルジア。

故国への思いを振り返ること。

また、過去に起こった出来事や存在した物、遠い昔の記憶などに惹かれる気持ち。

3-3. 回想

回想

過去に経験や体験した事を思い巡らせ思い起こすこと。

昔の事を振り返って想いを馳せる事こと。

3-4. 追憶

追憶

過ぎ去った記憶に思いを馳せること。

過去の経験や体験を思い偲ぶこと。

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この記事は2021年02月11日に更新されました。

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