「話の腰を折る」とはどういう意味でしょうか?類義語、使い方、話の腰を折る人の特徴などを解説します。
- 「話の腰を折る」とは?
- 「話の腰を折る」類義語
- 「話の腰を折る」の使い方
- 「話の腰を折る」の例文
- 「話の腰を折る」心理
- 「話の腰を折る」人の特徴
- まとめ
1. 「話の腰を折る」とは?
「話の腰を折る」というのは、相手が話をしている時に、相手の話を途中で止めて、自分の話をするために話に割り込んでくることです。
自己主張が強く身勝手な人や、空気が読めない人の行動の1つです。
人とのコミュニケーションを上手にとりたいと思っている人で、このような行動を自覚している人は、すぐに改めた方がよい習慣といえます。
2. 「話の腰を折る」類義語
2-1. 「話に水を差す」
話の邪魔をするという意味で使われます。
人の話に割り込んで、それまでの話を中断させますが、それまでの話を別の話に変えてしまうわけではなく、最終的には最初の話に戻ります。
2-2. 「茶々を入れる」
話の邪魔をするという意味で使われますが、どちらかというと、相手をからかって話の邪魔をするというようなシチュエーションになります。
時と場合によりますが、茶々を入れられることによって、その場の雰囲気が盛り上がることもあります。
場の空気をほぐしたい時に敢えて茶々を入れてくる人もいます。
2-3. 「話をさえぎる」
誰かが話をしている最中に、無理に自分の話をしようとして、話しに割り込んで、それまでの話を中断させてしまうことです。
これが多い人がいると会話が弾まないので、周囲からは嫌われてしまいます。
3. 「話の腰を折る」の使い方
「話の腰を折る」は、日常会話でもよく使われる言葉で、人の話を遮って中断させる様子を説明する時などに使われます。
又、緊急に伝えなければならないことがあって、どうしても相手の話を遮らなくてはならない時には「話の腰を折るようでごめんね」と前置きして、緊急の話をすることもあります。
更に、相手の話が長くてなかなか本題に入れない、話が横道にそれてしまってなかなか本題に戻らない、などの時に、本題に入るために、敢えて話の腰を折るということもあります。
4. 「話の腰を折る」の例文
4-1. 例文1
あの人はいつも自分のペースで話をしたがるから、誰かに話の腰を折られると機嫌が悪くなってしまう。
それなのに、自分は平気で人の話を遮るから扱いにくい。
4-2. 例文2
○○さんは、いつも会話に割り込んできて話の腰を折るから困る。
会議中でも空気が読めなくて間の悪いタイミングで話を挟んでくるから会議が進まなくてみんなイライラしてしまう。
4-3. 例文3
この間、話好きな上司から良い話を聞いて感動して、もっと話しを聞いていたかったのに、上司に緊急の連絡が入ってしまった。
上司も気分よく話をしていたから話しの腰を折られて残念そうだった。
5. 「話の腰を折る」心理
5-1. 空気が読めない
話の腰を折る人は、その場の空気が読めない傾向にあります。
相手が気持ちよく話をしている場合には、普通は最後まで話を続けさせてあげて、自分が話したいことがあっても、話が終わるまで待ちます。
また、相手が深刻な話をしている場合には、途中で口を挟まず、最後まで話しを聞くのが、空気が読める人です。
空気が読めない人は、相手の心情や、その場の状況などを判断することができないので、思い付いたらお構いなしに自分の話を始めてしまいます。
そのことにより、その場の空気が凍り付いても、雰囲気が悪くなっても、気が付きません。
空気が読めない人は、それを指摘されても理解することができないので、行動を改めることができません。
5-2. 自分が中心でないと気が済まない
人の話の腰を折る人は、自分が主役でいたいと思っている人が多い傾向にあります。
目立ちたがりな性格なのです。
周りから注目されたい、自分を見て欲しい、自分は優れていると思われたい、という気持ちが強く、自分が一番だと思われていなければ気が済まないため、別の誰かが話の中心になったり、別の人の話で盛り上がったり、別の人が褒められたりしているの我慢できません。
注目されて話の中心になっている人に嫉妬してしまうのです。
そのため、強引に自分の話に持っていこうとして、話の腰を折ってしまい、話題を変えてしまいます。
それでも自分が主役になれないと、露骨に機嫌が悪くなります。
5-3. 承認欲求が強い
話の腰を折る人は、他人に認めてもらいたいと、強く思っている人が多い傾向にあります。
他人からの評価を気にする人で、他人に褒められると、自分は認められているのだと感じて、安心することができます。
「素晴らしいね」「すごいね」と他人から褒められたいために、話の腰を折って自分の話を始めてしまいます。
褒めてもらうために必死なのです。
こういったタイプの人は、他人から賞賛の言葉を引き出したいために、わざとらしく自分を卑下するようなこと言うことがよくあります。
例えば、決して太っていないのに「私、太ってるからダイエットしなきゃ」と言う人がいます。
これは、相手に「全然太ってないじゃない。ダイエットの必要ないよ」と、言わせたいのです。
5-4. 自分に自信がない
話の腰を折ってしまうことが多い人のなかには、自分に自信がない人も多くいます。
強引に話の中心になりたいと自分の話を始めるのは、自分に自信がない気持ちの表れです。
他人に認められていると感じていないと、不安になってしまうのです。
そのため、話の中心になっていれば、人から注目されている、人から必要とされていると感じることができ、「自信のない自分」を忘れられます。
自分に自信がない人は、他人から羨ましがられることに強い満足感を感じます。
そのため自慢話が多くなります。
自分が他人よりも優れていることをアピールするのに必死になるため、「それは自慢にはならない」と思われるようなこじつけをしてでも、話の腰を折ってでも、なんとかアピールをしようとしてしまうのです。
5-5. 他人に興味が持てない
話の腰を折ってしまうことが多い人のなかには、他人に興味が持てないタイプの人もいます。
関心は常に自分に向いていて、他人が何を考えていても、どんな行動をしていても、どんな嗜好でも、生い立ちでも、自分には関係がないので、全く興味を示しません。
そのため、他人の陰口をいったり、噂話をしたり、他人を批判したりすることがないという長所があります。
その一方で、他人に興味が持てないので、会話をしていても相手の話を上の空で聞いてしまうことがあり、話の腰を折ってしまうことがあります。
興味のない相手とは、会話は盛り上がらないものです。
お互いが興味を示して初めて、楽しい会話が成立するものです。
6. 「話の腰を折る」人の特徴
6-1. 我慢できない
人の話の腰を折る人の中には、思い付いたことをすぐに口にしないと気が済まない、言いたいことをすぐに言わないと気が済まないという人がいます。
このような人は、周囲の状況は考えず、相手の気持ちも考えず、その時思い付いたことをいきなり話し始めてしまうので、結果的に話の腰を折ることになります。
常に色々なことを考えていることが多く、人の話を聞きながらも別の事を考えているので、何の脈絡もない話を唐突に始める印象を持たれます。
周囲からは「話があちらこちらに飛ぶ」「突然、何の関係もない話を始める」と、唖然とされてしまうことがありますが、本人にとっては何かしらの関連があって話をしています。
「風が吹けば桶屋が儲かる」のように、説明されれば分かる関連性がありますが、何も説明をしないので、「脈絡のない話」をしているように思われてしまいます。
6-2. 的外れでも気が付かない
人の話の腰を折る人の中には、思い込みが激しく、的外れなことを言っていても全く気が付かない人がいます。
自分の頭に思い付いたことが正しいと信じているので、それが現状とかけはなれていても、気が付かないのです。
人の話も耳に入ってこないタイプで、正しいと思ったことをすぐに伝えたいと思ってしまい、話の腰を折ってしまうことになります。
例えば、仲の良い友達と話をしていて、相手が「昨日の夜テレビの旅番組で福岡の特集をしているのを見ていたら、無性に福岡に行きたくなった。
今度行かない?」と、福岡の話を楽しそうにしていたとします。
そんな時に突然話の腰を折って自分が知っている北海道の話をし始めます。
その友達が以前、北海道旅行が楽しかったと言っていたことを思い出したからです。
友達は北海道が気に入っているので、北海道の情報を教えてあげたら喜ぶと思い込んでいるからです。
6-3. 誰にも文句を言われない環境で育った
人の話の腰を折ってしまうことが多い人の中には、周囲の状況を考慮せずに、自分の好きなように話をしていても、誰にも文句を言われないような環境で育った人がいます。
子供の頃から家族にも指摘をされたことがなく、大らかな友人に囲まれていると、話の腰を折ることが好ましいことでないということに気が付けません。
自分を取り巻く環境が変わって誰かに指摘されれば、話の腰を折るというのは良くないことだと認識し、行動を改めることができます。
6-4. 理解力が高い
人の話の腰を折るという行動には、頭の回転が速く、理解力が高いのが関係していることがあります。
頭の回転が速いと、相手の話を一から十まで聞かなくても、相手が言いたいことを理解することができます。
相手が次に話すことも予測できてしまいます。
そのため、相手が言いかけた言葉を遮って、「こういうことだよね」と自分の見解を話してしまいます。
相手の言いたいことが分かっているのに、だらだらと話を聞く必要もないと考えるからです。
又、相手の話を先回りして簡潔にまとめてあげるのが親切だと考えての行動であることもあります。
決して間違いではありませんが、人とのコミュニケーションには、無駄だと思うことも必要な時があります。
相手のペースや気持ちを尊重してあげられない親切は、ただの自己満足になってしまうこともあります。
6-5. 話好き
話をすることが大好きな人は、人の話の腰を折ってしまうことがあります。
他人の話を聞くよりも自分がしゃべっていたいというタイプの人です。
このタイプの人は、人の話も聞くことはできますが、聞き役に徹することはできません。
相手が長々と話をしていて自分がなかなかしゃべれないと、しゃべりたくなって我慢ができなくなってしまいます。
そうした時には、相手の話の腰を折って、自分の話をし始めてしまいます。
話好きな人は、明るく楽しい人柄で、いつもその場の雰囲気を明るく盛り上げてくれます。
そして、話好きな人には、しゃべりたくて仕方がなくなる習性があることを周囲も分かっています。
ですので、こういったタイプの人が話の腰を折って自分の話を始めても、周囲は大目に見てくれます。
6-6. 意見を戦わせるのが好き
人の話の腰を折る人の中には、相手と議論をするのが大好きな人もいます。
議論好きな人同士が話をする時は、お互いに相手の話を遮って、自分の考えを主張します。
意見をぶつけ合って白熱するのを楽しんでいるのです。
議論好きな人達の間では、人の話の腰を折るのも戦術の1つで、当たり前のことなので、不快に感じる人はいません。
お互いが議論好きな場合は問題ないのですが、相手が議論好きでない一般の人だった場合は、人の話の腰を折るという行動は、相手に不快感を与えることが多いので、注意しなくてはいけません。
6-7. 怖い物知らず
人の話の腰を折る人の中には、何があっても自分の意見を曲げない怖いもの知らずな人もいます。
例えば、会社の怖い上司が話をしている最中でも、話の流れから、自分の考えを曲げなくてはいけないことになるかもしれないと察したら、上司の話を遮ってでも、すぐに反論します。
何がなんでも自分の考えは曲げないと強くアピールするためでもあります。
このようなタイプの人は信念があり、意志が強いので、任された仕事をきちんと成し遂げることができます。
やるべきことはやれるという自信もあり、周りからもそのような評価をされているので、他の人は委縮してしまうような怖い上司に対しても、強気に出ることができます。
又、このように周りから怖がられて他人から距離を置かれているタイプの人のなかには、自分に対してハッキリ物を言える人を可愛がる人もいます。
6-8. 相手を見下している
人の話の腰を折るという行動は、相手を見下している気持ちの表れであることがあります。
上司が部下に対してこのような行動を取るほかにも、旦那さんが奥さんに対してこうした行動を取ることもあります。
自分の考えが正しく、相手の考えなど取るに足らないものだと話を聞く前から決めつけているため、相手の話を真剣に聞いていません。
相手の話は聞く価値が低いと思ってしまっているので、平気で話を遮って、自分の話を始めてしまうのです。
こういったタイプの人は、自分の価値観と異なる価値観を受け入れない視野の狭いタイプで、柔軟な思考ができない人です。
6-9. 天真爛漫
人の話の腰を折る人の中には、天真爛漫な性格の人もいます。
いつも明るく元気で前向きな性格で、世間の常識にとらわれない自由な感覚を持っています。
人とは違う行動をとり、他人には想像もできないような斬新なアイデアを思いついたりするので、周囲の人には刺激になり、感心されます。
周りを振り回してしまうことも多々ありますが、悪気があってやっていることではありません。
ただ、保守的な考えを持っていて、周りと違うことをする人を良く思わないタイプの人からは、不快に思われてしまう傾向にあります。
天真爛漫な人はマイペースなので、周りの状況を考えずに、話の腰を折って、自由に話し始めることがあります。
こういうタイプは、受け入れられる人と受け入れられない人に、大きく分かれます。
6-10. マイペース
人の話の腰を折る人の中には、とてもマイペースな人もいます。
常に自分のペースを守り、周りのペースに合わせることをしません。
空気が読めない傾向もあります。
本人はストレスが溜まらないタイプですが、マイペースな人と一緒に仕事をしている人は、ストレスが溜まってしまう傾向にあります。
組織の中では、周りと歩調を合わせることで効率が上がる作業も沢山あります。
周りと同じペースで仕事をしていないと、周りに迷惑をかけることもあります。
又、取引先との付き合いでも、相手のペースを考慮しない仕事の進め方をしていると、上手くいかないものです。
マイペースな人は、会話をする時にも相手のペースに合わせることができません。
自分よりもペースの遅い人の話を遮って、自分のペースで会話を進めてしまうこともあります。
まとめ
話の腰を折る人には、様々なタイプがいます。
話の腰を折られることで困っている人は、相手のタイプが分かれば、うまく対処することもできます。
どんなタイプかを見極めて上手に付き合えるようになれば、楽しく付き合うこともできるようになります。
「話の腰を折る」とはどういう意味でしょうか?類義語、使い方、話の腰を折る人の特徴などを解説します。
1. 「話の腰を折る」とは?
「話の腰を折る」というのは、相手が話をしている時に、相手の話を途中で止めて、自分の話をするために話に割り込んでくることです。
自己主張が強く身勝手な人や、空気が読めない人の行動の1つです。
人とのコミュニケーションを上手にとりたいと思っている人で、このような行動を自覚している人は、すぐに改めた方がよい習慣といえます。
2. 「話の腰を折る」類義語
2-1. 「話に水を差す」
話の邪魔をするという意味で使われます。
人の話に割り込んで、それまでの話を中断させますが、それまでの話を別の話に変えてしまうわけではなく、最終的には最初の話に戻ります。
2-2. 「茶々を入れる」
話の邪魔をするという意味で使われますが、どちらかというと、相手をからかって話の邪魔をするというようなシチュエーションになります。
時と場合によりますが、茶々を入れられることによって、その場の雰囲気が盛り上がることもあります。
場の空気をほぐしたい時に敢えて茶々を入れてくる人もいます。
2-3. 「話をさえぎる」
誰かが話をしている最中に、無理に自分の話をしようとして、話しに割り込んで、それまでの話を中断させてしまうことです。
これが多い人がいると会話が弾まないので、周囲からは嫌われてしまいます。
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