自分が大切にしているものを友達に「貸して欲しい」と言われて、親切で貸したのに中々返して貰えないと不安になります。
「もしかして借りパク?」と思ったら、借りパクをする人の特徴や対処法を紹介しますので、参考にして下さい。
- 借りパクとは?
- 借りパクの類語や言い換え
- 友達から借りパクする人の心理
- 借りパクする人の特徴
- 借りパクされた時の対処法
- まとめ
1. 借りパクとは?
借りパクとは、人から借りた物を返さずに、いつの間にか自分の所有物にしてしまう行為です。
元々「パクる」とは、「縛る(ばくる)」が変化した言葉であるという説と、警察用語としして「捕まえる」という言葉をドイツ語から引用した隠語で「パッケン」と言っていたから、という説があります。
不良言葉として若者の間で使われていたのですが、1970年代にテレビをきっかけに一般的に広まりました。
「借りパク」は元々ゲームソフトを貸したままの状態に使われていましたが、意味はかなり違います。
ゲームソフトはクリアするまでに時間がかかる為、借りても中々返せないことが多くなります。
借りた人に返す意思があってもゲームをする時間が取れなかったりすると長引いてしまうからです。
そうこうしているうちにお互いの環境が変化して会わなくなり、返せずじまいになることを「借りパク」というのです。
この場合、貸し借りした者同士に遺恨はなく、笑い話や思い出話として使われていました。
しかし段々と意図的に借りたまま相手に返さないことや、ゲームソフト以外のものを返さずに自分のものにしてしまうことに対しても使われる様になったのです。
借りパクが起こり易いのは先輩・後輩、若しくは同級生でも力関係がある時です。
対等な関係ならば強い態度で返却を迫ることができますが、上記の場合は強く言えずに泣き寝入りするケースが多くあります。
意図的な借りパクは法律では立派な犯罪となります。
他人の財産を窃盗した場合は「窃盗罪」、人をだまして財産を取り上げた場合は「詐欺罪」、「他人のものを手に入れてそのまま自分のものにした場合は「横領罪」が適用されます。
2. 借りパクの類語や言い換え
借りパクは若い人世代による造語ですので、言い換えるとかなり深刻な言葉になります。
2-1. 泥棒
人が持っている財産などの物品を、その人の意思に反して他の人の所有物にしてしまう行為です。
上記で説明した「窃盗」のことです。
2-2. 横領
人が自分に預けたり、管理を任せている物品を自分の所有物とする行為です。
お金や物品だけではなく、不動産や様々な権利なども対象となります。
2-3. ネコババ
ネコババは「横領」と似た意味を持ちます。
ネコババは漢字で書くと「猫糞」と表し、これはネコが糞をした時に砂をかけて隠すことに由来しています。
元々は悪事を隠して知らんぷりすることを意味していたのですが、段々と拾ったものをちゃっかり自分のものにしてしまうことを意味する様になりました。
つまり、こちらは落し物やたまたま自分が所有することになったものを自分だけの物にしてしまう行為です。
2-4. 着服
会社などの組織が扱っているお金や、落し物など直接誰かが手にしていない状態のものを、そのまま自分の所有物にしてしまう行為です。
ネコババとほぼ同じ意味の硬い表現です。
3. 友達から借りパクする人の心理
借りパクは、主に友達同士で起こることが多くなります。
友達から借りパクをしてしまう人の心理は以下の通りです。
3-1. 常に損得勘定で物事を考えている
世の中の物事にたいして、常に自分にとって最も得できる方法を考えています。
買うよりも借りた方が得、そう思ったら迷わずに「貸して欲しい」といいます。
しかし返してしまうとまるで自分のものを失った感覚に陥るので、徹底的に飽きるまで持っていようと思うのです。
いつか自分が持っていることに飽きたら返せばいいやと思って年月が過ぎていきます。
3-2. 楽していい思いをしたい
いい思いをしたいけれども努力をするのは嫌、そう思うと、いいモノがあっても自分で色々探したり、お金を払って貯金を減らしたくないと思っています。
目の前に気に入ったモノを持っている人がいれば、その人から借りて存分に使えば楽していい思いができると考えて煎るのです。
3-3. 友人を見下している
いつもは「私の親友」と言ったり「困ったら何でも言って」と言っているけれども、心の中では自分よりも格下に思っています。
今迄の関係を整理した上で「この人ならば自分が強く出れば勝てる」と思っているのです。
3-4. 自分が優先
例え何年間も借りパクしていても「誰も返さないとは言っていない、まだ私が必要なだけ」と思っています。
常に自分が優先ですので、貸した相手がどんなに困っているか、不安を感じている課などは考えていません。
「減るもんじゃなし、けちけちしないでよ」と言う人もいます。
3-5. 相手をつなぎ留めておきたい
恋愛関係でよくあるパターンですが、別れてからも相手に未練がある場合、相手の大切な物を返さずに持っていることで、また連絡を取るキッカケが掴めると思っているのです。
どうしても別れたくない相手に対して将来的に復縁のアプローチの手段に使われます。
3-6. 返さなくてもどうにかなると思っている
借りた物が貸した人にとってそこまで大切なもの、という意識はありません。
今自分の手元にあるだけで無くなった訳ではないのだから、急いで返す必要はないと思っているのです。
自分にとってさほど大切なものでもないので、「返さなくてもどうにかなる」と思ってしまっているのです。
それがなくて相手が死ぬ訳でもないし、何とかなるだろうと軽く考えています。
3-7. 単純に忘れてしまっている
その時の気分でいいなと思ってしまい、衝動的に「貸して貸して」と無理矢理借りてしまったけれども、後で急に冷めてしまうこともあります。
そうなると記憶にも残りにくくなり、単純に借りたことを忘れてしまったりするのです。
貸した方は良く覚えているのですが、借りた方は自分がお金を出して買ったものではなく、楽して手に入れたものなので忘れ易いのです。
3-8. 「言われたら返せばいいや」と思っている
借りたものをなるべく長く自分で使いたい為に、相手が言って来るまで黙っていようと思う人もいます。
もしも貸した人が必要ならば催促してくるだろう、それまで黙っててフルに使って、言われたら返せばいいやと考えているのです。
この様な人は、例え催促したとしても「いつまでに必要なの?」と少しでも返却を引き延ばそうとするでしょう。
3-9. 会わなければ忘れると思っている
たまにしか会わない人から物を借りた場合、相手は「滅多に会わないから貰ったも同然」と思っている可能性があります。
貸した方は「次に会えるのはいつだろう」と不安に思っていても、借りた方はなるべく会わない様にすれば、そのまま忘れてくれるだろうと思っているのです。
連絡をしても「忙しくて当分会えない」等と言って来たら要注意です。
3-10. 金策をしている
お金の貸し借りは最もトラブルになるパターンです。
借りパクの中でもお金は大きなトラブルになるケースが多くなります。
お金を借りパクする人は、返さないのではなく返せないと思って良いでしょう。
借りたお金は間違いなくすぐに使ってしまい、しかも収入があっても他の用途が優先になります。
更に欲しいものを買ったり、もしかしたら借金をしていてその返済に充てている場合もあります。
「次にどこからお金を借りようか」と常に金策に頭を悩ませているので、友人から借りたお金を返すことなど全く念頭にありません。
5. 借りパクする人の特徴
心理面だけではなく、借りパクする人には普段の行動に共通する以下の様な特徴があります。
5-1. 無責任
そもそも「借りた物は返さなくてはいけない」「忘れてはいけない」と思っていたら借りパクはしないものです。
それができないのは、責任感がなくて借りたこと自体を忘れてしまう為です。
皆で旅行に行くことになり、役割分担をする時に切符やホテルの予約をする時に「友人のコネがあるから」と担当になっておきながら、当日までついうっかり忘れていたりする様な人です。
5-2. 何でも自分の都合の良い方に考える
仕事を任されて「必ずやること」を教わった時、言われなかったことは「やらなくてもいい」と判断します。
後から「やれとは言われていませんので」と言い訳をするでしょう。
貸したモノに対しては「借りているだけだから貸した人に損失は発生していない」と考えるのです。
相手が困っていても悩んでいても、その分の精神的な負担はまるで考えていません。
5-3. 図々しい
人に対して気配りがない、遠慮がないなど、図々しい人程借りパクをする可能性が高くなります。
物を借りる時に申し訳ないという気持ちは無く、しかも感謝もしていません。
当然返さないことが非常識で恥ずかしい行為だとも感じていないのです。
但し、この様な人の場合、いざ返してくる時に過剰な程のお礼の品物を付けてくることが多くなります。
5-4. だらしない
忘れ物や落し物が多く、常にものをなくしています。
整理整頓が苦手で部屋が散らかっていて、何処に何があるのか自分で把握できていません。
借りたものがどこにあるのかも探さないと分からないので、面倒くさくて返せずにいるのです。
捨てた訳ではないので家のどこかにある筈だからと筋の通らない言い訳をするのですが、元の状態で戻ってくる可能性は低いと思いましょう。
5-5. 衝動買いが多い
普段は節約していても、趣味のモノや欲しいモノがあるとお金に糸目を付けません。
衝動買いが多く、それでもお金が足りないとその場で一生懸命友人に懇願します。
必死の形相で「お願い、絶対返すから」と言われてしまうと、少額ならば貸さざるおえないのです。
5-6. 人から借りたことは黙っている
新しいDVDやゲームソフト、その他アクセサリー等を持っていて「いいね、買ったの?」と訊くと、例え借りたものでも「そうだよ」と答えます。
自分が人から物を借りていることは他の人には内緒にしています。
もしかしたら身の周りのものが全て借りパクしたものである可能性も高いのです。
5-7. 約束を守らない
借りパクをする人の特徴として最も良く分かるのが「約束を守らない」という点です。
ドタキャンや時間にルーズなことを始め、あまりにしつこくせがむので秘密の情報を教えてあげたら即座に言いふらすなどします。
お金や物を貸しても「必ず返す」という約束が守れず、「ごめんごめん、また今度」で済まされてしまいます。
5-8. 見栄を張る
どうして人から借りパクをするのか、それは周囲に対してこれだけ色々なモノを持っている、知っているという見栄を張りたいからです。
誰よりも早く流行のアイテムを手にしたいのならば、複数の人から借りパクをするのが一番手っ取り早いのです。
高級志向で「〇〇のブランドが一番」という人程、金品を借りパクして満足しているかも知れません。
5-9. やたらと謝る
ちょっとしたことですぐに済まなさそうな表情で「ごめんなさいね〜」と謝ってくる人は、心の中で謝れば済むと思っています。
貸した物を返して貰いたいと思って催促すると、同じ様な泣きそうな表情で「ごめんなさいね〜、持ってこようと思ったら急に電話が来てバタバタしてつい忘れてしまって・・」等と適当なことを言います。
あまりに申し訳なさそうな演技をするので、中々強く出られません。
5-10. 自分のモノをいつ買ったか忘れている
大切なものはいつどの様なシチュエーションで買ったのか覚えているものです。
しかし借りパクをする人は、自分の持ち物に思い入れがなく、いつ買ったのか、幾ら位したのか等全く覚えていません。
自分でお金を貯めて買ったもの、彼氏からプレゼントして貰ったもの、借りパクしたものが全て同じレベルで頭の中にインプットされているのです。
その為に品物を見ても既に自分のものなのか他人のものなのか分からなくなっている場合もあります。
5-11. 人当たりが良くて話し上手
借りパクをする人は、明るくて話が上手で社交性があります。
初対面でも気さくに打ち解けることが出来て、話していて楽しいと思います。
その話術で「えーそのDVD持ってるんですか、いいですねー、私も観たいと思ってるんですよー!」と上手に相手を持ち上げます。
良い気分にさせておき「観終わったらで良いので、是非貸して貰えませんか?」と言います。
人当たりが良くて会話の流れがスムーズなので、つい相手も信頼して「いいよ」と言ってしまうのです。
その時に「ありがとう」と満面の笑みでお礼を言えば、誰も借りパクされる等とは思わず、自分は良いことをしたと思うでしょう。
6. 借りパクされた時の対処法
信用していた友達に借りパクされると、もやもやとした気持ちと不安感が募ります。
借りパクされたらどの様に対処すれば良いのでしょうか。
6-1. 「物」ならばまずはやんわり催促をする
人は物を貸した方は覚えていても、借りた方は忘れてしまうものです。
物の場合は「ついうっかり」返し忘れていたということもあるので、最初から借りパク呼ばわりをすると友情に亀裂が入ってしまう可能性があります。
まずは以下の様にやんわりと催促することが大切です。
「あれ、まだ持ってる?」
貸したことを相手に思い起こさせる為にこの様に質問します。
本当についうっかり忘れているだけならば「あ、ごめん、返さなくちゃね」と言ってすぐに返してくれるでしょう。
但し借りパクの確信犯の場合、「持ってるよ」と言ったきり何も言わず、話題を替えてくることがあります。
「週末使うから」
とにかく早く返して欲しい、そう思ったらこの様に言うのが一番です。
DVDでも雑貨でもアクセサリーでも、何でも使えるフレーズです。
「取りに行こうか」
早く返して欲しい場合にはこの言葉が効果的です。
実際に行くつもりはなくてもこう言うことで、こちらの真剣度が伝わります。
相手もさすがに取りに来られては困ると思い、すぐに返してくれるでしょう。
6-2. お金の場合ははっきりと催促をする
お金の貸し借りは人間関係のトラブルの最も大きな原因です。
友人同士で「ランチ代が足りない時」「交通費が足りない時」「コンビニでお金が足りない時」など、少額の貸し借りをする機会も多いでしょう。
金額的には大した事がなくても、何度も同じ相手に頼まれて貸してあげて、返して貰えないとついイライラしてしまうものです。
お金の場合、笑顔ではっきりと催促することが大切です。
「あーお金ない、あそうだ、この前○○円貸してたよね!」
自分もお金がないというアピールをすれば、相手もすぐに返さざる負えないでしょう。
今急に思いついたフリをすれば、かなり大きな声ではっきりと言えるので、相手も無視しにくくなります。
「忘れちゃいそうだから、そろそろお金返してよ」
相手はできれば忘れて欲しいところですが、そうはいかないという意思を見せます。
今後しつこく催促されそうだと思うと相手も早目に返してくれるでしょう。
6-3. 二度と貸さない
友達に物を貸す時には、万が一返って来なくても後悔しない様なものにします。
最低限また買えば済むもので、金銭的な負担が少ないものにした方が良いでしょう。
但し、借りパクをする様な友人にはもう二度とお金や物を貸さない様にすることです。
「貸し借りのトラブルで友達を失いたくないから」と言えば、相手も諦めるでしょう。
まとめ
借りパクは、借りた相手はそれほど深刻に受け止めていないところが問題です。
貸す時には「私にとって大事なものだから、大切にしてね」と言い、「いつ頃返してくれるの?」と日程のメドを付けておく様にしましょう。
自分が大切にしているものを友達に「貸して欲しい」と言われて、親切で貸したのに中々返して貰えないと不安になります。
「もしかして借りパク?」と思ったら、借りパクをする人の特徴や対処法を紹介しますので、参考にして下さい。
1. 借りパクとは?
借りパクとは、人から借りた物を返さずに、いつの間にか自分の所有物にしてしまう行為です。
元々「パクる」とは、「縛る(ばくる)」が変化した言葉であるという説と、警察用語としして「捕まえる」という言葉をドイツ語から引用した隠語で「パッケン」と言っていたから、という説があります。
不良言葉として若者の間で使われていたのですが、1970年代にテレビをきっかけに一般的に広まりました。
「借りパク」は元々ゲームソフトを貸したままの状態に使われていましたが、意味はかなり違います。
ゲームソフトはクリアするまでに時間がかかる為、借りても中々返せないことが多くなります。
借りた人に返す意思があってもゲームをする時間が取れなかったりすると長引いてしまうからです。
そうこうしているうちにお互いの環境が変化して会わなくなり、返せずじまいになることを「借りパク」というのです。
この場合、貸し借りした者同士に遺恨はなく、笑い話や思い出話として使われていました。
しかし段々と意図的に借りたまま相手に返さないことや、ゲームソフト以外のものを返さずに自分のものにしてしまうことに対しても使われる様になったのです。
借りパクが起こり易いのは先輩・後輩、若しくは同級生でも力関係がある時です。
対等な関係ならば強い態度で返却を迫ることができますが、上記の場合は強く言えずに泣き寝入りするケースが多くあります。
意図的な借りパクは法律では立派な犯罪となります。
他人の財産を窃盗した場合は「窃盗罪」、人をだまして財産を取り上げた場合は「詐欺罪」、「他人のものを手に入れてそのまま自分のものにした場合は「横領罪」が適用されます。
2. 借りパクの類語や言い換え
借りパクは若い人世代による造語ですので、言い換えるとかなり深刻な言葉になります。
2-1. 泥棒
人が持っている財産などの物品を、その人の意思に反して他の人の所有物にしてしまう行為です。
上記で説明した「窃盗」のことです。
2-2. 横領
人が自分に預けたり、管理を任せている物品を自分の所有物とする行為です。
お金や物品だけではなく、不動産や様々な権利なども対象となります。
2-3. ネコババ
ネコババは「横領」と似た意味を持ちます。
ネコババは漢字で書くと「猫糞」と表し、これはネコが糞をした時に砂をかけて隠すことに由来しています。
元々は悪事を隠して知らんぷりすることを意味していたのですが、段々と拾ったものをちゃっかり自分のものにしてしまうことを意味する様になりました。
つまり、こちらは落し物やたまたま自分が所有することになったものを自分だけの物にしてしまう行為です。
2-4. 着服
会社などの組織が扱っているお金や、落し物など直接誰かが手にしていない状態のものを、そのまま自分の所有物にしてしまう行為です。
ネコババとほぼ同じ意味の硬い表現です。
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