「腰に手を当てる仕草」は相手に対して権威や威圧を感じさせますが、腰に手を当てる仕草には自分のテリトリーや影響力を拡大したいとする心理が関係しています。
「腰に手を当てる仕草の心理」「腰に手を当てる人の性格傾向」「腰に手を当てる癖を治す方法」について詳しく解説していきます。
- 腰に手を当てる仕草の意味:腰に手を当てる仕草が相手に与える印象
- 腰に手を当てる仕草の心理【両手を当てる】
- 腰に手を当てる仕草の心理【片手を当てる】
- 腰に手を当てる仕草は失礼!マナー違反になる?
- 腰に手を当てて喋る癖のある人に多い性格や傾向
- 腰に手を当てる癖を治す方法
- まとめ
1. 腰に手を当てる仕草の意味:腰に手を当てる仕草が相手に与える印象
「腰に手を当てる仕草」は、動物行動学的・進化心理学的に「自分の身体を大きく見せる効果+自分の縄張り(テリトリー)を広く見せる効果」があります。
腰に手を当てる仕草は、「自分の権威・権力を実際よりも大きく見せたい時」や「自分の立場を相手よりも優位に見せたい時」にしやすい仕草なのです。
特に、両手を腰に当てる仕草は、「相手の悪い所や問題点を厳しく指摘したい場合」などにしてしまうことが多く、相手を心理的に萎縮させたり相手の立場を低く感じさせたりする影響があることもあります。
他人(異性)の腰に手を回す仕草の場合には「性的欲求の高まり・性的な誘いかけ」の意味合いが強くなってきますが、自分自身の腰に手を当てる仕草は「相手に対する対抗心や警戒心、拒絶の強さの現れ」としての意味合いが強いのです。
腰に手を当てて肘を張っている仕草は、警察官やガードマンなどの典型的なポーズですが、「相手に指示・命令を出すために相手よりも優位な立場を取り続けたい心理」が反映されています。
2. 腰に手を当てる仕草の心理【両手を当てる】
腰に両手を当てる仕草には、どのような心理が隠されているのでしょうか?腰に両手を当てる仕草の心理について、分かりやすく説明していきます。
2-1. 自分の権威・権力を示して相手を従わせようとしている
腰に両手を当てる仕草の心理は、「自分の権威・権力を示して相手を従わせようとしている」ということになります。
腰に両手を当てる仕草をしている時の人の心理は、「相手を威圧したい気持ち+相手に強制したい考え方」が非常に強まっているということです。
両手を腰に当てて肘を伸ばし、身体領域をできるだけ大きく見せるポーズをすることで、「自分の権威・権力」を実際以上に強いものであるように見せかけたい心理がそこにあります。
腰に両手を当てて威張った感じの仕草をしている時には、「相手を無理やりにでも従わせたい心理」が働いていると解釈することができるでしょう。
2-2. 自分の強い怒り・不快感を相手に伝えて支配しようとしている
「自分の強い怒り・不快感を相手に伝えて支配しようとしている」というのが、腰に両手を当てる仕草の心理になってきます。
腰に両手を当てる仕草は、感情表現をするためのボディーランゲージの意味合いがあり、特に「否定的・拒絶的・攻撃的な強い感情」を抱いている時に、腰に両手を当てる仕草が増えやすくなります。
自分の中にある強い怒りや不快感を相手に伝えることで、相手を心理的に拘束したり支配したりしようとしているのです。
相手が腰に両手を当てて仁王立ちしている状態で、顔の表情が非常に厳しいのであれば、強い怒りや敵意、不快感を感じている可能性が高くなってきます。
そういった相手と対峙する時には、一定の注意が必要です。
2-3. ここが自分が優位に立っているテリトリー(縄張り)であることを示そうとしている
腰に両手を当てる仕草の心理として、「ここが自分が優位に立っているテリトリー(縄張り)であることを示そうとしている」ということが上げられます。
腰に両手を当てる仕草は、自分の身体領域を大きく見せることで、今いる場所が「自分のテリトリー+縄張り」であることを自己顕示している仕草なのです。
この場面においては、俺(私)のほうが常に優位な立場にあるということ、この場所が自分の影響力が通じるテリトリー(縄張り)であるということを示したい心理が反映されています。
腰に両手を当てる仕草は、ある種の「虚勢・はったり」としての側面もありますが、大勢の警察官が集まっている状況で一人の警官が腰に両手を当てているのであれば、「今この状況では、俺が圧倒的に有利な立場にあるので逆らっても通用しないぞ」という縄張り意識の心理を強調しているのです。
3. 腰に手を当てる仕草の心理【片手を当てる】
腰に片手を当てる仕草には、どのような心理が隠されているのでしょうか?腰に片手を当てる仕草の心理について、分かりやすく説明していきます。
3-1. 自己中心的な考え方をしていて相手を思い通りに動かしたい
腰に片手を当てる仕草の心理として、「自己中心的な考え方をしていて相手を思い通りに動かしたい」ということを上げることができます。
腰に片手を当てる仕草をしている人は、相手の反対や否定を許さずに、自分の思い通りに動かしたいという「自己中心的な考え方」が強くなっているのです。
腰に片手を当てることで、自分の発言力や影響力を大きく見せたいと思っていて、他人に対するコントロール欲求が強まっています。
3-2. 相手と打ち解けていなくて一定の警戒心や抵抗感を抱いている
「相手と打ち解けていなくて一定の警戒心や抵抗感を抱いている」ということが、腰に片手を当てる仕草の心理の一つです。
腰に片手を当てる仕草をしている人は、向かい合っている相手と打ち解けていない可能性が高いのです。
「他者に対する警戒心・猜疑心・抵抗感」などがある場合に、腰に片手を当てることで「相手との間に防御壁を作ろうとする心理」が現れることが多いのです。
「相手の好意・友情」を信じきれていないからこそ、警戒心を示すかのように腰に片手を当てやすくなっていると言えるでしょう。
3-3. 今は自分に話しかけないで欲しい
腰に片手を当てる仕草の心理として、「今は自分に話しかけないで欲しい」ということを指摘できます。
腰に片手を当てる仕草をしている時には、「他者とコミュニケーションを取りたいという欲求」が低下していることが多いのです。
どちらかというと、腰に片手を当てる仕草は「今の自分はあまり機嫌(気分)が良くないので、あまり話しかけないでほしいという心理」を表していることが多いのです。
腰に片手を当てる仕草をしていて、表情が固くて愛想の欠片も感じられない時には、しばらくその人には用事がない限り、余計なことを話しかけない方が無難かもしれません。
3-4. 今の自分よりもっと大きくなりたいという向上心(上昇志向)が強い
「今の自分よりもっと大きくなりたいという向上心(上昇志向)が強い」というのが、腰に片手を当てる仕草の代表的な心理になります。
腰に片手を当てる仕草をしている人は、「自分はまだまだこんな所で終わる人間ではない」や「自分はこれからもっと成長(成功)して大きな存在になっていく」という強い向上心を持っていることが多いのです。
腰に片手を当てる仕草の心理として、現状維持に留まらない「上昇志向の強さ」を指摘することができるでしょう。
3-5. 自己主張が強くて自分の言い分を聞いてほしい
腰に片手を当てる仕草の分かりやすい心理として、「自己主張が強くて自分の言い分を聞いてほしい」ということが上げられます。
腰に片手を当てる仕草をしている人には、相手の主張や要求には負けないぞという「自己主張の強さ」が見られることが多いのです。
自分の言い分を無理にでも押し通そうとする「自己主張の強さ(自我の強さ)」があるので、腰に片手を当てる仕草をしてきつい表情をしている相手と交渉をする時などには、押しに負けない一定の覚悟と気構えが必要になってくるでしょう。
3-6. 自己顕示欲が強くて自分の自慢を聞いてほしい
「自己顕示欲が強くて自分の自慢を聞いてほしい」というのが、腰に片手を当てる仕草の典型的な心理になります。
腰に片手を当てる仕草をしながらも、ベラベラとよくしゃべってくる相手には、「自慢好きな人」が多い傾向があります。
腰に片手を当てる仕草をする人の典型的な心理として、「自己主張の強さ」と並ぶような「自己顕示欲(承認欲求)の強さ」が見られます。
自分がどこの一流大学を卒業していてどんな大企業(権威ある公的機関)に勤めているか、年収がいくらでどんな家族や素敵なパートナーがいるかなど、「自分の自慢になること」をとにかく人に聞かせたいという心理が反映されていることがあるのです。
腰に片手を当てる仕草をしていておしゃべりな人と遭遇した時には、自慢話を聞かせられる可能性が高くなるでしょう。
3-7. 相手の意見や注意などをこれ以上聞きたくない
腰に片手を当てる仕草の心理として、「相手の意見や注意などをこれ以上聞きたくない」ということを上げることができます。
腰に片手を当てる仕草をしている人は、「相手の話している内容に対する拒絶感・抵抗感」を持っていることが多いのです。
特に、自分の価値観とは合わない意見を聞かせられている時、自分の自尊心・自信を傷つけるような注意(苦言)を聞かせられている時に、腰に片手を当てる仕草をしやすくなります。
相手の意見や自分に対する注意・指摘をもうこれ以上聞きたくないと思った時に、腰に片手を当てて厳しい表情を出しやすくなるのです。
相手を責めるような話をしている時に、相手が腰に片手を当てる仕草をし始めた時には、それ以上批判すると思わぬ反撃や反論を受ける可能性もあるでしょう。
3-8. プライドが高くて自分の価値をもっと認めてほしい
「プライドが高くて自分の価値をもっと認めてほしい」というのが、腰に片手を当てる仕草の代表的な心理になります。
腰に片手を当てる仕草を頻繁にする人は、プライド(自尊心)が高い傾向があります。
プライドが高いために、相手から自分を否定されたり馬鹿にされたりすることを非常に嫌い、少しでも否定されると「強い抵抗・反発」を見せます。
高いプライドに見合うだけの「他人からの賞賛・評価」をいつも求めているので、自分の周囲に「自分の機嫌を取ってくれるイエスマン」を多く配置したいという欲求があります。
腰に片手を当てる仕草をする人は、プライドが高くて承認欲求が強いので、基本的には「褒めて持ち上げるコミュニケーション」をするようにすれば気に入られるでしょう。
3-9. 相手に対する優越感や見下しがある
腰に片手を当てる仕草の心理として、「相手に対する優越感や見下しがある」ということを指摘できるでしょう。
腰に片手を当てる仕草をする人は、自分のことを相手よりも優れていて「格上の存在」であるというように思っていることが多いのです。
相手に対する優越感や対抗心があるからこそ、平気で相手の前で腰に片手を当てる仕草をすることができるとも言えます。
毎回のように腰に片手を当てる仕草をしながら相手を批判するような人は、意識していなくても「相手に対する見下し(この人はどんなに攻撃しても反抗できないだろうという見通し)」があることが多いのです。
3-10. 今話している話題を変えたいと思っている
「今話している話題を変えたいと思っている」ということが、腰に片手を当てる仕草の心理の一つになります。
親しい関係にある相手と、ある程度の時間にわたっておしゃべりをしていて、突然、腰に片手を当てる仕草を頻繁にし始めた場合は、「今、話している話題を変えたいという心理」が反映されていることがあります。
今、話している話題の内容が、相手にとって都合が悪かったり不快感を強めていたりする可能性があるので、急に言葉数が少なくなって腰に片手を当てる仕草が見られるようになった時には、「今話している話題を変える気配り」をした方がいいでしょう。
4. 腰に手を当てる仕草は失礼!マナー違反になる?
腰に手を当てる仕草は相手に対して失礼に当たったり、特定の人間関係やフォーマルな場においてマナー違反になるのでしょうか?腰に手を当てる仕草の「礼儀・マナーにおける問題点」について考えていきます。
4-1. 腰に手を当てる仕草はしないのが無難
腰に手を当てる仕草は、間接的あるいは無意識的に「相手との上下関係」を訴えるメッセージになっていますので、基本的に「明らかに自分が上の立場(保護者的・指導者的な立場)に立っている相手」以外にはしない方が良いでしょう。
自分の子供や生徒(教え子)、弟子などを厳しく注意したり指導したりする時に、両手を腰に当てて肘を張るポーズを取れば、「権威的・権力的な説得力と指示力」がアップする効果がありますが、一般的な人間関係で腰に手を当てながら話せば「上から目線の偉そうな態度をした人物」として自分の対人評価を落とすことになりかねません。
上下関係のない対等な人間関係、あるいは自分よりも目上の相手との人間関係においては、「腰に手を当てる仕草」は自分のほうが相手よりも権力・立場が上であることを示そうとしている「礼儀知らずな仕草+マナー違反のポーズ」としてネガティブに受け取られてしまう恐れがあるのです。
現在では、親子関係や師弟関係、上司・部下の関係であっても、権威的な態度や強制的な指示は逆効果になりやすいことが分かっているので、「腰に手を当てる仕草」はしない方が無難と言えます。
5. 腰に手を当てて喋る癖のある人に多い性格や傾向
腰に手を当てて喋る癖がある人に多い性格や傾向にはどのようなものがあるのでしょうか?腰に手を当てながら他者とコミュニケーションを取ろうとする人に多い性格傾向や人間性の特徴について紹介していきます。
5-1. 相手よりも優位に立とうとする優越欲求・競争心が強い性格
腰に手を当てて喋る癖のある人に多い性格や傾向として、「相手よりも優位に立とうとする優越欲求・競争心が強い性格」を指摘することができます。
腰に手を当てて人と喋る人は、「対等な立場の人間関係」を築くことが苦手であり、いつも自分のほうが相手よりも優位にあることを何とかして証明しようとしています。
腰に手を当ててきつい口調で批判や嫌味を言ってくる人は、他者との競争心が強くて負けず嫌いな性格であることが多く、自分にタメ口を聞いたり上から目線で助言したりしてくる相手をとても嫌います。
優越欲求が強いので、自分の主張や忠告を素直に聞いてくれるような弱気な相手を好みやすいのです。
5-2. 相手の要求を受け入れない自己主張・反発心が強い性格
「相手の要求を受け入れない自己主張・反発心が強い性格」というのが、腰に手を当てて喋る癖のある人に多い性格や傾向になっています。
腰に手を当てて喋る癖のある人は、相手の要求や注意などを素直な態度で聞き入れることはまずありません。
腰に手を当てて強い口調で喋る人の多くは、非常に「自己主張+自己アピール」が強いので、一緒に話しているとその強引さ・押しの強さに押し切られてしまうことが多くなります。
相手から何かを強く批判されたり注意されたりすればするほど、「天邪鬼な性格+反骨精神」が首をもたげてきて、相手の言い分に対して強硬に反発・反対しやすくなります。
反発心が強くて素直さに欠けるという性格特徴が見られやすいのです。
5-3. 簡単には相手の言うことを信じない警戒心・猜疑心が強い性格
腰に手を当てて喋る癖のある人に多い性格や傾向として、「簡単には相手の言うことを信じない警戒心・猜疑心が強い性格」があります。
腰に手を当てて喋る癖のある人は、基本的に「他者に対する不信感・疑念」が強い性格をしていて、相手が話してくる内容をそのまま鵜呑みにして信じることはまずありません。
ポジティブな見方をすれば、コミュニケーションのリテラシーが高くて批判精神が強いということもできます。
相手の話してくる内容や提案に対して、自分の知識・経験に照らして吟味したがる性格特徴があり、自分が本心から納得することができない限りは「イエス」という返事をしてくれないのです。
腰に手を当てて喋る癖のある人は、他者に対する警戒心や猜疑心が強いので、個人的に本当の意味で親しくなれる人、打ち解けられる人も限られやすいでしょう。
5-4. フレンドリーな感覚が弱くて他者と距離感を置きたがる傾向
「フレンドリーな感覚が弱くて他者と距離感を置きたがる傾向」というのが、腰に手を当てて喋る癖のある人に多い性格や傾向の一つになるでしょう。
腰に手を当てて喋る癖のある人は、初対面の相手と笑顔でフレンドリーに談笑するようなタイプではありません。
腰に手を当てる癖がある人は、自分に馴れ馴れしく近づいてくるような相手を警戒する傾向があり、誰とでも気軽に連絡先を交換して友達になりたいというような価値観や行動パターンは持っていないのです。
基本的に、自分の影響力や世界観を保持したいという考え方を持っているので、「フレンドリーな感覚+取っ付きやすい雰囲気」は持ち合わせていないことが多いと言えるでしょう。
どちらかというと、容易には他人を自分のテリトリー(縄張り)に踏み込ませないという威厳・威圧の感覚があることが多く、腰に手を当てて話す癖がある人は「他者と一定の距離感を置いて自分の縄張りを守りたい」という心理が働いているのです。
5-5. 自分のプライベート領域を大切にしていて他者を踏み込ませない傾向
腰に手を当てて喋る癖のある人に多い性格や傾向として、「自分のプライベート領域を大切にしていて他者を踏み込ませない傾向」を上げることができます。
腰に手を当てて喋る癖のある人は、他人を簡単には踏み込ませない「自分だけのプライベート領域+自分独自の価値観で覆われた内的世界」を持っていることが多いのです。
腰に手を当てて話したがる人は、自己中心的で支配欲求が強い傾向がありますが、リアルの世界ではすべての人を自分の権力・権威で従わせることはできないため、「自分独自のプライベート領域+内的世界の拡張」を図る傾向が見られます。
そのプライベート領域に立ち入っても良いと感じる相手は限られていて、「自分の影響力・プライドを侵害しない合わせてくれる相手」しか受け入れ難い性格傾向があります。
6. 腰に手を当てる癖を治す方法
思わず腰に手を当ててしまう癖を治すためには、どうすれば良いのでしょうか?「腰に手を当てる癖を治す方法」について紹介していきます。
6-1. 腰に手を当てる以外の動作(ジェスチャー)と置き換える
腰に手を当てる癖を治す方法として、「腰に手を当てる以外の動作(ジェスチャー)と置き換える」というやり方があります。
腰に手を当てる癖があると、傲慢不遜で生意気な人間であるという誤解を受けやすくなりますから、「腰に手を当てる以外の動作・ジェスチャー」にできるだけ置き換えるようにした方がいいでしょう。
腰に手を当てる癖がある人は、特別に「威圧・権威・強制・拒絶の意志」がなくても、無意識的に手が腰に行きやすくなっていることも多いのです。
そんな時には、他人と会話する時には両手を腰の後ろで組むようにするとか、腰に当てた手を少し下にだらんと下ろすような姿勢にするとかいうように、「いつもの腰に手を当てたポーズとは違う自然体のポーズ」を意識的に取るようにしていきましょう。
腰に手を当てる以外の自分にとって楽な動作やジェスチャーを決めることで、腰に手を当てる癖が治りやすくなります。
6-2. 無言の態度で相手を拒絶しようとせずに柔らかい言葉で問題点を指摘する
「無言の態度で相手を拒絶しようとせずに柔らかい言葉で問題点を指摘する」ということが、腰に手を当てる癖を治す有効な方法になります。
腰に手を当てた姿勢を無意識的にしてしまいやすい人は、「言語的コミュニケーションに基づく話し合い・注意・指摘」が苦手な傾向があります。
言葉で上手く相手に自分の気持ちや考えを伝えられないために、「無言の態度=腰に手を当てた権威的・威圧的なポーズ」で自分の嫌な気分を察してほしいと思ってしまうのです。
腰に手を当てる癖を治したいのであれば、「無言の態度(腰に手を当てた威圧的な姿勢)」だけで相手を拒絶したり批判したりしようとする考え方を改めていく必要があります。
相手が自分に対して不愉快な言動をしたのであれば、できるだけ角が立たないように、「柔らかい言葉・表情」で相手にどうしてほしいのかを伝えられるように努力してみましょう。
6-3. いざという時以外は、意識して腰に手を当てないようにすると決める
腰に手を当てる癖を治す方法として、「いざという時以外は、意識して腰に手を当てないようにすると決める」という方法が上げられます。
腰に手を当てる癖がある人は、意識していなくても相手のことを自分よりも下の立場だと認識して、どこかで見下していることが多いのです。
そういった上から目線の不遜な態度を続けていると、人間関係で孤立したり他者の敵意を買ってしまったりするリスクがあるので、本当に怒って抗議しなければならない「いざという時」以外には、絶対に腰に手を当てて話さないというルールを自分で決めてしまった方がいいでしょう。
腰に手を当てて人と向き合っても、デメリットの方が多くてメリットは少ないからです。
まとめ
「腰に手を当てる仕草の心理・意味」について詳しく説明してきましたが、いかがだったでしょうか?
腰に両手を当てる仕草の心理には、「自分の権威・権力を示して相手を従わせようとしている」などがあります。
腰に片手を当てる仕草の心理には、「自己中心的な考え方をしていて相手を思い通りに動かしたい」などがあります。
「腰に手を当てる癖を治すコツ」も紹介していますので、「腰に手を当てる仕草の心理・意味」について詳しく知りたい時にはこの記事をぜひ参考にしてみて下さい。
「腰に手を当てる仕草」は相手に対して権威や威圧を感じさせますが、腰に手を当てる仕草には自分のテリトリーや影響力を拡大したいとする心理が関係しています。
「腰に手を当てる仕草の心理」「腰に手を当てる人の性格傾向」「腰に手を当てる癖を治す方法」について詳しく解説していきます。
1. 腰に手を当てる仕草の意味:腰に手を当てる仕草が相手に与える印象
「腰に手を当てる仕草」は、動物行動学的・進化心理学的に「自分の身体を大きく見せる効果+自分の縄張り(テリトリー)を広く見せる効果」があります。
腰に手を当てる仕草は、「自分の権威・権力を実際よりも大きく見せたい時」や「自分の立場を相手よりも優位に見せたい時」にしやすい仕草なのです。
特に、両手を腰に当てる仕草は、「相手の悪い所や問題点を厳しく指摘したい場合」などにしてしまうことが多く、相手を心理的に萎縮させたり相手の立場を低く感じさせたりする影響があることもあります。
他人(異性)の腰に手を回す仕草の場合には「性的欲求の高まり・性的な誘いかけ」の意味合いが強くなってきますが、自分自身の腰に手を当てる仕草は「相手に対する対抗心や警戒心、拒絶の強さの現れ」としての意味合いが強いのです。
腰に手を当てて肘を張っている仕草は、警察官やガードマンなどの典型的なポーズですが、「相手に指示・命令を出すために相手よりも優位な立場を取り続けたい心理」が反映されています。
2. 腰に手を当てる仕草の心理【両手を当てる】
腰に両手を当てる仕草には、どのような心理が隠されているのでしょうか?腰に両手を当てる仕草の心理について、分かりやすく説明していきます。
2-1. 自分の権威・権力を示して相手を従わせようとしている
腰に両手を当てる仕草の心理は、「自分の権威・権力を示して相手を従わせようとしている」ということになります。
腰に両手を当てる仕草をしている時の人の心理は、「相手を威圧したい気持ち+相手に強制したい考え方」が非常に強まっているということです。
両手を腰に当てて肘を伸ばし、身体領域をできるだけ大きく見せるポーズをすることで、「自分の権威・権力」を実際以上に強いものであるように見せかけたい心理がそこにあります。
腰に両手を当てて威張った感じの仕草をしている時には、「相手を無理やりにでも従わせたい心理」が働いていると解釈することができるでしょう。
2-2. 自分の強い怒り・不快感を相手に伝えて支配しようとしている
「自分の強い怒り・不快感を相手に伝えて支配しようとしている」というのが、腰に両手を当てる仕草の心理になってきます。
腰に両手を当てる仕草は、感情表現をするためのボディーランゲージの意味合いがあり、特に「否定的・拒絶的・攻撃的な強い感情」を抱いている時に、腰に両手を当てる仕草が増えやすくなります。
自分の中にある強い怒りや不快感を相手に伝えることで、相手を心理的に拘束したり支配したりしようとしているのです。
相手が腰に両手を当てて仁王立ちしている状態で、顔の表情が非常に厳しいのであれば、強い怒りや敵意、不快感を感じている可能性が高くなってきます。
そういった相手と対峙する時には、一定の注意が必要です。
2-3. ここが自分が優位に立っているテリトリー(縄張り)であることを示そうとしている
腰に両手を当てる仕草の心理として、「ここが自分が優位に立っているテリトリー(縄張り)であることを示そうとしている」ということが上げられます。
腰に両手を当てる仕草は、自分の身体領域を大きく見せることで、今いる場所が「自分のテリトリー+縄張り」であることを自己顕示している仕草なのです。
この場面においては、俺(私)のほうが常に優位な立場にあるということ、この場所が自分の影響力が通じるテリトリー(縄張り)であるということを示したい心理が反映されています。
腰に両手を当てる仕草は、ある種の「虚勢・はったり」としての側面もありますが、大勢の警察官が集まっている状況で一人の警官が腰に両手を当てているのであれば、「今この状況では、俺が圧倒的に有利な立場にあるので逆らっても通用しないぞ」という縄張り意識の心理を強調しているのです。
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