エンパス体質を改善する方法 | SPITOPI

「エンパス体質」とは、相手の気持ちや状態に共感して敏感に察知できる体質のことです。

エンパス体質の人が注意したい事や悩んでいる事には、どのようなことがあるのでしょうか?「エンパス体質を改善するコツ」についても詳しく解説していきます。

1. エンパス体質とは?

「エンパス体質」とは、「他者の感情・気持ち・体調・状態」などを共感的に察知する能力が優れている体質のことで、他者の心理状態に敏感に共鳴しやすいという特徴も持っています。

エンパス体質はアメリカのスピリチュアル理論家であるローズ・ローズトゥリー女史が提唱した概念で、エンパス体質を持つ人のことを「エンパス」と呼んでいます。

エンパスは「エンパシー(empathy:共感能力者)」ともいいますが、「共感能力・共鳴能力・察知や洞察・鋭敏な感覚(鋭いセンス)」などがずば抜けていて、他人の心理状態や体調、境遇などが手に取るように伝わってくるのです。

他人が喜んでいる時には自分も明るい気持ちになり、他人がイライラしている時には自分もイライラしてきます。

エンパス体質とは、そういった共感能力が高いエンパス(エンパシー)としての資質を持った超敏感体質(HSP)の一種であると解釈することができます。

1-1. HSP(超敏感体質)とは?:エンパス体質とHSPには類似点が多い

エンパス体質は「HSP(Highly Sensitive Person:超敏感体質)」と似た特徴を多く持っていますが、エンパス体質とHSPに共通する特徴を一言でいえば「他者の気持ち・物事の変化に対して異常に敏感に感じやすい」ということでしょう。

一般の人であれば何でもない刺激であっても、エンパス体質の人にとっては精神状態がかき乱されるだけの強い刺激になりやすいのです。

HSP(超敏感体質)は、アメリカのアーロン博士が提唱した概念ですが、「他者の心理状態・物事の変化・人ごみ・化学物質(刺激物質)・放射線」などに超過敏に反応しやすい体質のことであり、エンパス体質も「人間関係・他者の感情や態度」に敏感に共感・共鳴しやすい体質なのです。

2. エンパス体質が注意したい事

エンパス体質の人が注意したい事には、どのようなことがあるのでしょうか?エンパス体質の人が注意したい事について、分かりやすく解説していきます。

2-1. 満員の電車・バスやデパート・病院などの人混みに行き過ぎないようにする

エンパス体質が注意したい事として、「満員の電車・バスやデパート・病院などの人混みに行き過ぎないようにする」ということがあります。

エンパス体質の人が大勢の人が集まる場所に行くと、それぞれの人が抱えている負のエネルギーや悩み事の気を浴びて体調が悪くなりやすくなります。

特に、大勢の人がギュウギュウに密集している満員の電車・バスでは、それぞれの人が感じているストレスや怒り、不満の感情をダイレクトに浴びて、急激な体調悪化が起こる場合があるので注意が必要です。

デパートや病院といった大勢の人が集まる施設でもエンパス体質の人は、過敏に周囲の人の感情や思いに反応しやすいので、「人混み」に行き過ぎないようにした方がいいでしょう。

病院では病人のネガティブな感情や不安の影響にも注意しましょう。

2-2. ネガティブな強い感情を出している人に近づきすぎないようにする

「ネガティブな強い感情を出している人に近づきすぎないようにする」というのが、エンパス体質が注意したい事の一つです。

エンパス体質の人は、怒りやイライラ、悲しみといった「ネガティブな強い感情」を持っている相手に近づくと、自分も「怒り・イライラ・悲しみのつらい感情」に飲み込まれてしまうのです。

エンパス体質の人が自分の感情や気分をセルフコントロールできなくなっている時には、「他人の持つネガティブな激しい感情」に翻弄されていることが多く、精神状態を正常に戻すためにはネガティブな感情を放つ人と距離を置く必要があります。

自分に対する相手の感情・気分の影響を的確に見極めて、「負の影響をもたらすタイプの相手」には近づき過ぎないようにして下さい。

2-3. 自分と他者が別の人間であるという明確な境界線を維持するようにする

エンパス体質が注意したい事として、「自分と他者が別の人間であるという明確な境界線を維持するようにする」ということが上げられます。

エンパス体質の人は、相手と親しくなればなるほど、相手の人格・感情を自分のものであるように感じるようになり、「自己と他者の境界線」が曖昧になってしまいます。

自分と他者の人格を混同してしまうと、「他者の抱えている人生の問題・苦悩」を丸ごと引き受けて敏感に感じることで、エンパス体質の人は心身共にボロボロになりやすくなります。

自分の身体と精神の調子がおかしいと感じた時は、自分と他者が別の人間であるという現実を改めて思い出し、「自他の間の境界線」をはっきりと自覚するようにして下さい。

2-4. 自分の共感能力の限界を知って自己犠牲を払い過ぎないようにする

「自分の共感能力の限界を知って自己犠牲を払い過ぎないようにする」というのが、エンパス体質が注意したい事になってきます。

エンパス体質の人は「相手が感じている気持ち」や「相手が置かれている状況」を人よりも何倍も敏感に洞察することができるので、「相手のために何か役に立ちたいという思い」を常に抱いています。

その結果、自分の幸せや利益を顧みず、相手のために自己犠牲を払って助ける行動が目立つのですが、自己犠牲を払い過ぎて自分の精神状態や生活が悪化することもあります。

エンパス体質の人は自分の共感と援助の能力の限界を知って、他人との関係を作っていく必要があるのです。

3. エンパス体質に多い悩み

エンパス体質の人に多い悩みには、どのようなことがあるのでしょうか?エンパス体質の人に多い悩みについて、詳しく解説していきます。

3-1. 他人のネガティブな感情に影響されて自分の精神状態も激しく乱れてしまう

エンパス体質に多い悩みとして、「他人のネガティブな感情に影響されて自分の精神状態も激しく乱れてしまう」ということを指摘できます。

エンパス体質の人は、「怒り・悲しみ・苦悩」といった他人のネガティブな感情に即座に反応してしまう悩みを抱えていることが多いのです。

他人が激しく怒ったり悲しみに沈んで泣いたりしていると、自分自身の精神状態も急速に乱れて悪化してしまいやすいからです。

3-2. 恋人・家族など近しい人と共依存の関係になりやすい

「恋人・家族など近しい人と共依存の関係になりやすい」というのが、エンパス体質に多い悩みの一つになります。

エンパス体質の人は親密な関係になるに従って、「相手が喜ぶのであれば何でも積極的にして上げたい」という奉仕精神が強まってきます。

恋人や家族などにエンパス体質の人に対して、過度に依存したり要求したりする人がいると、エンパス体質の人はその人に限界まで愛情や支援を注ぎ込みやすいのです。

その結果、お互いの短所や問題点を悪化させていく「共依存の関係」にはまり込みやすくなります。

3-3. 満員電車・イベント会場・繁華街・病院などの人混みで気分が悪くなりやすい

エンパス体質に多い悩みとして、「満員電車・イベント会場・繁華街・病院などの人混みで気分が悪くなりやすい」ということが上げられます。

エンパス体質の人は自分の周囲にいる人のマイナスのエネルギーに影響されやすいので、「人混み」の中に入ると気分・体調が短時間で悪化しやすいという悩みを抱えていることが多いのです。

特に、みんながストレスを抱いている満員電車、大勢の人の激しいエネルギーが放出されるイベント会場や繁華街は、エンパス体質の精神状態が落ち着かなくなる場所です。

病気・怪我の不安や恐怖を感じている患者さんが多く集まってくる病院も、負のエネルギーに共鳴しやすいので気をつけた方がいいでしょう。

4. エンパス体質を改善するコツ

エンパス体質を改善するコツには、どのようなものがあるのでしょうか?

4-1. 自分が強い影響を受けている相手を特定して付き合い方を改める

エンパス体質を改善するコツとして、「自分が強い影響を受けている相手を特定して付き合い方を改める」ということがあります。

エンパス体質を改善したいのであれば、「誰」が自分に強い影響を与えているのかをまず特定しましょう。

恋人・親友なのか家族(親)なのかが特定できたら、「自分にとって最善と思える付き合い方+離感」を考えて、少しずつその相手との付き合い方を変えていきましょう。

ネガティブな感情のやり取りに飲み込まれない程度の距離感を開けることで、エンパス体質は改善しやすくなります。

4-2. 自分が影響されやすい感情を特定して自分の感情・記憶と向き合う

「自分が影響されやすい感情を特定して自分の感情・記憶と向き合う」ということも、エンパス体質を改善するコツの一つです。

エンパス体質を改善したいのであれば、自分が「怒り・悲しみ・恨み・イライラ・嫉妬」などのどんな感情に影響されやすいのかをまず特定しましょう。

自分がすぐ嫉妬に感化されやすいのであれば、「自分が嫉妬を感じやすい原因+過去の記憶(信じていた彼から浮気された等)」と向き合ってみて、自分の感情の根本にある問題を解決していくことが必要になります。

4-3. 誰に対しても同情心・憐れみを感じることをやめるようにする

エンパス体質を改善する有効なコツは、「誰に対しても同情心・憐れみを感じることをやめるようにする」ということです。

エンパス体質の問題の原因の多くは、他者に過剰に同情心を感じることにあります。

憐れむ心を持つことで、どうしてもその他者を援助せずにはいられなくなり、自分のキャパシティー(心の容量の上限)を超えてしまうのです。

誰に対しても「同情・憐れみ」を感じることをやめて、他人の問題はよほどのことがない限りは、その人本人が解決すべきであると考えるようにしましょう。

4-4. 自分自身が機嫌の良いポジティブな心理状態をいつも保つようにする

「自分自身が機嫌の良いポジティブな心理状態をいつも保つようにする」というのが、エンパス体質を改善するコツになってきます。

エンパス体質の人は、「内面におけるネガティブな感情の肥大」によって体調を崩しやすくなります。

しかし、「機嫌の良い状態+ポジティブな感情が高まっている状態」であれば、他人のマイナス感情の影響を受けにくくなるので、いつも上機嫌でいるようにする事が効果的なのです。

4-5. 人混みに入っていく時にはマスクやアクセサリーで防御する

エンパス体質を改善するコツとして、「人混みに入っていく時にはマスクやアクセサリーで防御する」ということが上げられます。

エンパス体質の人は「人混み」で、大勢の人のネガティブなエネルギーに悪影響を受けやすいのですが、それを改善したいのであれば「マスク+金・ダイヤモンドのアクセサリー」である程度まで防御することが可能になっています。

4-6. 外出中に他人に影響されて気分が悪くなった時は塩や梅干しで浄化する

「外出中に他人に影響されて気分が悪くなった時は塩や梅干しで浄化する」というのが、エンパス体質を改善するコツになります。

スピリチュアル理論では「塩の浄化のパワー」を有効活用することが勧められています。

エンパス体質を改善したいのであれば、外で他人の影響で気分が悪くなった時には、「ガラス瓶に入れた塩+梅干」を少量だけ口に含んでしょっぱさを感じてみましょう。

その塩辛い味覚と塩の清浄な性質が、口腔内だけでなく精神の浄化にも役立ってくれるのです。

4-7. 大勢の人の感情に影響を受けた時には、塩風呂や塩うがいで身体を浄化する

エンパス体質を改善するコツとして、「大勢の人の感情に影響を受けた時には、塩風呂や塩うがいで身体を浄化する」ことが上げられます。

エンパス体質の人は屋外で大勢の人のネガティブなエネルギーや邪気の影響を受けやすいので、帰宅後には「塩風呂」を作ってゆったり全身を浸すようにしましょう。

コップ一杯の純水に大さじ1〜2杯の塩を入れて「塩うがい」をすれば、咽頭部の穢れも短時間で浄化することができます。

4-8. 自分自身の人生の目的や理想と真摯に向き合うようにする

「自分自身の人生の目的や理想と真摯に向き合うようにする」というのが、エンパス体質を改善する重要なコツになります。

エンパス体質の人は「他人の人生の苦難」の方向を向き過ぎているのです。

エンパス体質を改善したいのであれば、まずは「自分自身の人生の目的・理想」と真剣に向き合って、他人に振り回され過ぎず、「今の自分がやるべきこと」に集中していくべきなのです。

4-9. 自分よりも他者を優先しすぎる生き方を徐々に変えていく

エンパス体質を改善するコツとして、「自分よりも他者を優先しすぎる生き方を徐々に変えていく」ということがあります。

あなたの人生はあなたのものであり、あなたはまず自分自身を幸福にする努力をすべきなのです。

自分よりも他人を優先して自己犠牲を払い続ける生き方から段階的に離脱することで、エンパス体質も少しずつ改善を見せてきます。

4-10. 他人の不幸や苦悩に対して自分が責任感・罪悪感を感じる必要がないことを知る

「他人の不幸や苦悩に対して自分が責任感・罪悪感を感じる必要がないことを知る」というのが、エンパス体質を改善する有効なコツです。

あなたがいくら共感や共鳴の能力に優れているといっても、「他人の人生・苦悩」を一人の力で救済することは不可能であり、他人の人生の問題はその本人が解決すべきものなのです。

自分が必死に助けなければ他人が不幸になる恐れがあるとしても、あなた一人が「責任感・罪悪感」を感じるべきではない事を理解して下さい。

まとめ

「エンパス体質」について分かりやすく解説してきましたが、いかがだったでしょうか? 他者の感情や体調に共感しやすいエンパス体質の人には、「他人のネガティブな感情に影響されやすい」「共依存の関係になりやすい」などの悩みが見られます。

エンパス体質を改善するコツには、「自分が強い影響を受けている相手を特定して付き合い方を改める」「他人の不幸や苦悩に対して自分が責任感・罪悪感を感じる必要がないことを知る」などがあります。

「エンパス体質の特徴・注意点・改善法」について詳しく知りたい時には、ぜひこの記事を参考にして下さい。