普段から動きの速い人の特徴・高める方法・メリット | SPITOPI

普段から動きが速い人と言われたとき、どのような印象を持つでしょうか。

今回は、動きの速い人の特徴やメリットなどを解説します。

1. 「普段から動きの速い人」とは?

普段から動きの速い人とは、仕事の現場でよく言われる言葉です。

様々なイレギュラー対応のみならず、通常業務でも速さを持って業務にあたることを言います。

ビジネスでは大変な誉め言葉であり、「仕事ができる」と言われているに等しい賞賛の言葉です。

2. 普段から動きの速い人に似た言葉

動きの速さとは、基本的に仕事の進行の速さ、処理のスピードのことを指します。

そのため、類する言葉は自然とビジネスでよく聞く言葉になります。

2-1. 「仕事の速い人」

動きが速いとは動作のすべてを表す言葉であり、こと仕事に特化するのであればやはり直接「仕事が速い」と表現するのが的確と言えます。

しかし、仕事というものは単純に仕事だけに収まらないもの。

プライベートや趣味、レジャーなど、すべてのことにおいて行動の速い人は、結局仕事も速い人と言えます。

なお、プライベートでも例えば友人間の連絡が速かったり、お店などの予約が速いと「仕事が速い」と使うこともよくありますね。

2-2. 「初速がある人」

初速とは、動き出しのスピードのことです。

動作とは、最初の動きで全体の流れが決まります。

初速が速ければトップスピードに至るのも早く、すべての動きがいい流れになることが多いものです。

しかし、特に「初速がある」と言われる人は注意が必要で、単に最初の動きだけが速く、その後は失速してしまうことを揶揄されている場合があります。

その場合、言葉の意味は一転痛烈なののしり言葉へと変わります。

「初速がある人」ではなく、「初速だけはある人」にならないように気を付けたいものです。

3. いつも動きの速い人の特徴

動きが速いということには、物理的な意味と進行的な意味があります。

本来は全く別の意味ではありますが、実は重なることも多い二つの意味。

併せて見てみましょう。

3-1. 背筋が伸びている

物理的な意味で動きの速い人の特徴です。

背筋がすっと伸び、身体的に負荷の少ない姿勢でいることによって、動作に緩慢なところがなく、流れるように移動することができます。

進行的な意味の動きの速さはもちろん物理的な速さではありません。

しかし、いつも猫背でだらっとしている人が、進行的な意味合いでも動きが速いことはあまりありません。

また、どんなに机上での進行を指していたとしても、結局最初に動くのは人間です。

物理的にパソコンを開く、誰かに相談に行くなど、具体的なスピードを無関係と言い切ることはできないのです。

3-2. 体育会系

家系として体育会系である、学生時代の部活が厳しかった、そもそも会社の社風として体育会系であるなど、体育会系であることは社会の中でも特徴的にとらえられています。

体育会系の人は、考えるより先に体が動き、理論は後からついてくるという思考を持つ人が少なくありません。

また、結果がすべてと考えているところがあり、全力を持って取り組むため動き全般が速くなります。

こういった人たちは具体的な動きもきびきびとして速いですし、仕事に対してのスピード感も速い人が多いです。

その分、じっくりと長考して物事に取り組むことは苦手であり、その点は動きが遅い人にやや劣る部分でもあります。

3-3. 見えない筋肉がついている

動きの速さには筋力が不可欠です。

しなやかな速さだったとしても、その細い体のインナーマッスルは相当鍛えられているはず。

動きが速い人に脂肪率が高い人はあまりいないのです。

卵が先かにわとりが先かという話になりますが動きが速いために筋肉が付き、その結果ますます速くなるという言い方もできます。

普段の動き方は、週1でジムに通うより効率的に、実用的な筋肉を作ります。

意識的に筋肉を鍛えている人とはまた違った意味で、隠れた筋肉の持ち主は動きが速いと言えます。

3-4. 先の予測を立てることができる

ここからは、進行的な動きの速い人の特徴を挙げていきます。

プロジェクトの予測を立てることは、動きを速めることの第一歩です。

動きが速いということは、それが誤った方向だった場合に誤った結果に至りやすくなると言えます。

そのため、躊躇の気持ちが芽生えると動きが緩慢になるものですが、逆に言えば先の予測を立て、成功への道筋が見えている人は動きを止める理由はありません。

むしろ、整えた道を全力疾走すればいいのですからある意味ラクとすら言えます。

もちろん、その道筋を整えるところが真の実力です。

ただ、その努力が見えない周囲からは、走りやすい道を全力で駆け抜けているように見えるため、「動きが速い」という評価になります。

3-5. スケジュールを前倒しにする癖がある

仕事を前倒し前倒しにする癖を持っている人は、動きが速くなりがちです。

もちろん、仕事はスピードとともに質が重要です。

スピードばかり重視して質が伴っていない場合、それは「動きが速いだけ」という揶揄の対象になるでしょう。

ただ、質は担保した上でスケジューリングをし、速めに動くという主義の人もいます。

こういった人はたいてい、プロジェクト完遂までのプロットをいくつかに細かく分け、それぞれの締め切りを設定し、それを前倒しにしています。

ややこしく面倒そうに見えますが、そのように細切れにすることによって後からの修正も効きやすくなりますし、またプロジェクト全体を駆け抜けるより体力も温存されます。

また、スケジュールを前倒しすることにより、ミスなどが出た場合のリカバリーをする余裕もできます。

トータルで仕事を成功させることが「動きの速い人」の特徴です。

3-6. リスクを計算している

リスクに対して頭の中に入っており、リスクヘッジをしている人は動きが速くなります。

というのも、逆を言えばリスクが怖いから動きが遅くなるわけであって、リスクに対して対処法を用意できていれば動きが速いことはメリット以外の何物でもないからです。

また、リスクに対して対処法が見つからなかったとしても、動き出してしまうメリットとデメリットを天秤にかけ、メリットが勝ったなら動き出してしまうということもよくやります。

どちらにせよ、リスクを恐れない、あるいは恐れなくていい工夫ができる人は、速い動きも臆さずできるのです。

3-7. 終了時間を厳守する

これは会議などで顕著に見ることができます。

海外では、日本人は時間を守る人種として知られています。

しかしプライベートではそのように評価が高いものの、ビジネスの場ではそれに疑問を抱く外国人ビジネスパーソンは多いようです。

なぜなら日本人は開始時間は守る、むしろ5分前には会議を始めるのに対し、終了時間はだらだらと延長することがとても多いからです。

終了時間を延長することは、次の会議や別の仕事、あるいは残業につながる喜ばしくない行為です。

動きの速い人は、こういった部分も考慮に入れてさっさと会議を済ませてしまいます。

それは次の会議が詰まっているせいでもありますし、純粋にせっかちな気性もあるでしょう。

しかし、開始時間5分前からスタートしているなら、理論上終了時間5分前に終了してもおかしくありません。

動きの速い人はスケジュールを前倒ししがちですから、会議も余裕を持って終わらせることが多くなります。

3-8. モチベーションが保てる仕事をしている

これは仕事のみならず、プライベートなど全般に言えることです。

誰しも、好きなことと嫌いなこと、得意なことと不得意なことでは、取り掛かる時間に差があるのは当然です。

また、初速のみならず、やっている最中でもモチベーションが高ければ動きは自然と前のめりになるでしょう。

大変簡単な理論ではありますが、問題はいかにして業務にモチベーションを持ち込むかです。

仕事内容自体にそれを望むのもいいですし、会社の人間関係、給与、仕事が終わった後のご褒美などにそれを求めるのもいいでしょう。

とにかく、動きの速い人はセルフコントロールをし、業務をモチベーションのあるものにしています。

それができるからこそ、仕事上の動きも速くできるのです。

4. 動きの速い人になるコツ

動きの速い人になるためには、いくつかコツがあります。

どれもほんの少しの気持ちの持ちようで違ってくる、3つのコツをご紹介します。

4-1. 業務時間内は常に臨戦態勢でいる

勤務時間中、いかなるイレギュラーにも、あるいは通常業務にも、常に全力を持って取り組む姿勢でいることが、動きの速い人になる一つの方法です。

一日8時間の業務中、継続して集中力を保つことはつらいことですが、本来勤務時間とはそういうもの。

休憩時間は別として、タイムカードを打ったからには集中して仕事を行うということを意識しましょう。

逆にその分、オンとオフのメリハリははっきりとつけましょう。

生き物は、常に緊張状態で生きることはできません。

ある程度弛緩させる時間が無いと精神的に疲労してしまいます。

4-2. ミスに対して責任を感じる

動きの速い人と言う時、特にミスへのリカバリー対応が速い人のことを指す場合が多くあります。

これは通常業務では見えづらいですがミスの対処への対応は速さが見えやすいからです。

この部分に対しては、ミスに対する責任感が大きなポイントになってきます。

自分の範囲内のミスである以上、それを回収するのは当然です。

しかしミスが起こった時、心のどこかで「でも、これは私のせいじゃない」「俺がやらなくてもいい」と思う気持ちがあった時、動きは止まります。

他の誰かの対応を待ってしまうからです。

しかし、動きの速い人はそのような雑念は持ちません。

自分の範囲のミスが起こったなら、即時内容を分析しそのリカバリーに努めます。

責任感を持つこと。

それが動きが速い人になる第一歩です。

4-3. 時間に対してシビアになる

時間は誰にでも平等であり、有限です。

どんな成功者でも、あるいは落伍者だったとしても、一日が24時間ということだけは変わらない条件です。

それをしっかりと心に刻み、今目の前にある仕事をいかに効率よく、速く終わらせることができるかを考えましょう。

漫然と仕事をしていても、素早く仕事をしても給料は変わらないかもしれません。

しかし、そのトレーニングを積むことにより、少しづつですが動きが速くなり、こなせる仕事が増えてきます。

仕事の質は変わらず量が増えるなら、仕事をたくさん任せてもらえます。

あるいは、今までの仕事を余裕も持って終わらせ、質をさらに高めることもできます。

そのように時間というものを資源と認識し、そのメリットがいかに大きいかということを考えるだけでも動きの速い人に近づくことができます。

5. 動きの速い人のメリット

動きの速い人にはメリットがたくさんあります。

それは仕事だけにとどまらず、結果的にプライベートにも良い影響を与えることがあります。

動きの速い人のメリット3つをご紹介します。

5-1. プロジェクトの終わりに余裕を持てる

様々なプロジェクトは、たいていが後ずれすることが多く、はみ出した後処理に追われることはよくあります。

しかし動きの速い人が関わったプロジェクトはスケジュールが前倒しになり、やや余裕を持ってプロジェクトを終えることができます。

当然ながら、速いだけでは問題です。

きちんと質を担保した上で速く終わらせることが重要となります。

しかし、予定通りに終わるプロジェクト執行は大変喜ばれ、次なる仕事の際にも大いに期待されるでしょう。

5-2. リスクのリカバリーに割く時間を作ることができる

会社の評判は、実はミスのアフターケアが左右します。

しかしプロジェクトに余裕がないとアフターケアをないがしろにせざるを得ないケースがあります。

これで信頼を失ってしまうことは大変多く、とてももったいないことと言えます。

ミスのリカバリーが万全な会社は、むしろミスのない会社よりも信頼を得ることすらあります。

動きさえ速ければ、手厚いケアをすることも可能になるのです。

5-3. プライベートを侵食することが少ない

動きが速い人はプライベートを犠牲にすることが少ないことも挙げられます。

仕事が押せ押せになった時、どうにもならなければ最悪休日出勤でなんとかしようと思っている人は多いと思います。

しかし、それでは今回なんとかなったとしても、次も、その次も同じような対応を強いられることになります。

動きの速い人は、プライベート時間に自分の業務を持ち込むことはありません。

動きが速いため、業務時間内にはなんとか仕事を終えることができるからです。

また、よしんば仕事を残したとしても、自分の動きの速さを知っていますから翌日、あるいは週明けに対応しようと考えます。

6. 動きの速い人に成功者が多い理由

動きが速いと言われる人は、成功者が多くいます。

それにはいくつかの理由が存在します。

代表的な3つの理由を解説します。

6-1. 他の人より一歩先に出ることができる

分かりやすい例で言えば、同期が一並びにスタートした場合、動きが速いことによりほかの同期よりわずかでも先んじることができます。

これにより、重要な仕事を任されることも周囲より早くなるはずです。

重要な仕事は責任も重いですが、その分グッと成長できるもの。

その上、早いうちからそのような業務に携わることは、まだメンターや責任者に指示を仰ぐことができるため比較的チャレンジングに行うことができます。

その経験を積み重ねていくと、ふと気が付けばほかの人より一歩、二歩先を歩んでいることになるのです。

6-2. やるほど速くなるスピード感を身に着ける

仕事は、慣れれば慣れるほどスピード感が増します。

また、慣れだけではなく、効率的な業務の回し方についても身に着けていきます。

何度か失敗し、スピードを上げて質を落としてしまったというようなことも起こるでしょう。

しかしそれを乗り越えた時、通常より速く仕事ができるようになっている自分に気が付くはずです。

その頃には、ゆったり、のんびりとした仕事のスピードに、むしろ不満を覚えるようになっているはず。

身についたスピード感はどんな仕事にも活かせます。

6-3. 範囲外の仕事に手を出すことができる

自分の仕事が速く終われば、範囲外の仕事を任されることも出てきます。

これは仕事に限ったことではなく、スクールに通って資格を取る、勉強のために本を読む時間を確保するなども含まれます。

日々の仕事を回すのに精いっぱいでは、それ以上のスキルアップは望めません。

動きを速くし、余裕を作ることで、成長のための時間を作ることができます。

まとめ

本来、動きが速いとはおっちょこちょい、慌て者という意味合いも含まれていました。

しかし、現代社会においては「動きが速く、仕事も確実」ということをひっくるめて動きが速いと言う傾向があります。

本来の意味とは違いますが、なりたいのは明らかに後者の「動きが速い人」。

最終的な予測まで踏まえ、真の意味での動きを速く保つようにしましょう。