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置き勉の意味?読み方・禁止の理由【メリット・デメリット】

置き勉の意味?読み方・禁止の理由【メリット・デメリット】 | SPITOPI

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置き勉の意味?読み方・禁止の理由【メリット・デメリット】

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「置き勉」とは教科書やノートなどを学校に置いて帰ることですが、置き勉をしようとする学生・生徒の心理はどのようなものなのでしょうか?「置き勉禁止の理由」や「置き勉のメリット・デメリット」などについても説明していきます。

  • 置き勉とは?
  • 置き勉が禁止されている事が多い理由
  • 置き勉をしようとする小中学生や高校生の心理
  • 置き勉のデメリット
  • 置き勉のメリット
  • 「置き勉禁止のルール」は部分的には変更すべき余地はある
  • まとめ

1. 置き勉とは?

置き勉とは?

「置き勉」というのは、小学生・中学生・高校生の児童・生徒が「勉強に必要な教科書・ノート類」を学校にそのまま置いて帰ることです。

置き勉をして勉強道具を持ち帰らないことによって、「登下校時の荷物の重さ」を軽減できるために、置き勉をしたいという児童・生徒はかなり多いのです。

置き勉する勉強道具の対象になるものとしては、「教科書・参考書・ノート・体操服・給食のエプロン(給食袋)・美術の道具・書道の道具・音楽の楽器(リコーダー等)」など様々なものがありますが、基本的に「教科書・参考書・ノートなどの書籍類(紙類)」が置き勉の代表的な対象になっています。

置き勉は「帰宅してから予習・復習ができないこと」や「自宅に別の参考書がある生徒とない生徒の学習機会格差が広がること」などを理由にして、多くの小中学校・高校では禁止されていると言われています。

少なくとも、教科書・参考書・ノートなどを全部学校に置きっぱなしにして、毎日置き勉してほぼ手ぶらで登下校しても良いという学校はほとんどありません。

一方で、「低学年・中学年の幼い小学生」はまだ体格が小さくて体力もないため、あまりに多くの重たい荷物をランドセルで背負わせて登下校させるのは過酷だし危ないという意見もあり、一部教材の置き勉(補助教材は置いて帰って良いなど)ができる小中学校もあります。

1-1. 置き勉の読み方:置き勉が問題化した「脱ゆとり教育・生徒の荷物重量」の背景

置き勉の読み方:置き勉が問題化した「脱ゆとり教育・生徒の荷物重量」の背景

置き勉の読み方は、「おきべん」になります。

置き勉という言葉は、「置き勉強道具」の略語であり、学校の教室に勉強道具を置いて帰ることを意味しています。

2011年から小中学校で「脱ゆとり教育・学習内容の増加」へ方向転換が行われることになり、「教科書の大判化・補助教材(参考書)の増加・教科書単体のページ数の増加」が進んで、小中学生が登下校で持ち帰りする荷物の重量は「約30%以上」も重たくなったとされています。

置き勉は原則禁止としている学校が多いのですが、教科書などの入ったランドセル・通学カバンの重量が、特に小さい小学生の子供の発育・健康に影響を及ぼすリスクが指摘されるようになり、「置き勉の禁止・許可」を巡っては様々な議論・学校側(先生)との交渉が起こっています。

2. 置き勉が禁止されている事が多い理由

置き勉が禁止されている事が多い理由

小中学校・高校で置き勉が禁止されている事が多い理由には、どのような理由があるのでしょうか?「置き勉禁止」の代表的な理由について解説していきます。

2-1. 帰宅後の予習・復習(家庭学習)ができなくなるから

帰宅後の予習・復習(家庭学習)ができなくなるから

置き勉が禁止されている事が多い理由として、「帰宅後の予習・復習(家庭学習)ができなくなるから」ということが上げられます。

教科書やノートを置き勉すると、帰宅してから勉強するための教材・道具がないということになり、「家庭学習の時間」が減ってしまいます。

その日に学校の授業で習った内容をノートを見ながら復習したり、復習が終わった後に教科書の次の学習内容を予習したりといったことができなくなってしまうのです。

近年は小学生でさえ、学校以外の学習塾に通う児童生徒が増えていて、学校の教科書・補助教材以外の「塾の教材」で家庭学習をする生徒が多いのですが、学校側は原則として学校で使っている教科書や教材で家庭学習をしてほしいと考えているのです。

2-2. 学校に大量に教科書(紙類)を置いて保管するとイタズラ・盗難・火災などのリスクがあるから

学校に大量に教科書(紙類)を置いて保管するとイタズラ・盗難・火災などのリスクがあるから

「学校に大量に教科書(紙類)を置いて保管するとイタズラ・盗難・火災などのリスクがあるから」というのが、置き勉が禁止されている事が多い合理的な理由になります。

みんなが置き勉していると。

学校に大量の教科書やノートを置きっぱなしにすることになりますから、いじめを含めたイタズラで教科書が盗まれたり破られたり(汚されたり)する可能性が出てきます。

もしかしたら不審者や元卒業生などが侵入してきて、教科書類に放火して火災になる恐れもあります。

そのため、学校側は原則として置き勉禁止のルールを設けているのです。

2-3. 「塾の参考書・もう一つの教科書」を持つ子供と持たない子供の学習機会の格差が広がるから

「塾の参考書・もう一つの教科書」を持つ子供と持たない子供の学習機会の格差が広がるから

置き勉が禁止されている事が多い理由として、「別の参考書・もう一つの教科書」を持つ子供と持たない子供の学習機会の格差が広がるからということもあるでしょう。

現在の小中学生・高校生は「(学校とは別の)学習塾・進学塾」に通う人が増えているとはいえ、家庭の経済的事情や親の教育方針などでそういったお金のかかる塾に通わせてもらえない子供もいます。

そういった学校だけが教育機関になっている子供にとっては、「学校の教科書・補助教材」が唯一の学習用具になっていることも多いのです。

置き勉が当たり前になれば、「塾の参考書・もう一つの教科書」を持つ子供と持たない子供の学習機会の格差が広がるために、学校側は平等原則の観点から置き勉禁止にしている部分があります。

3. 置き勉をしようとする小中学生や高校生の心理

置き勉をしようとする小中学生や高校生の心理

置き勉をしようとする小中学生・高校生の心理はどのようなものなのでしょうか?「置き勉をしたい・教科書やノートを自宅まで持ち帰りたくない」と考える小中学生・高校生の本音の心理について説明していきます。

3-1. ランドセル(通学カバン)の荷物を軽くすることで登下校で疲れにくくなる

ランドセル(通学カバン)の荷物を軽くすることで登下校で疲れにくくなる

置き勉をしようとする小中学生や高校生の代表的な心理として、「ランドセル(通学カバン)の荷物を軽くすることで登下校で疲れにくくなる」ということを指摘できます。

小中学生や高校生も、10キロ近いような重たいランドセルやカバンの荷物を抱えて毎日通学・帰宅するのは大変なのです。

生徒・学生が置き勉をしたいと考えるもっとも代表的な心理は、「ランドセルやカバンを軽くしたい」とか「荷物が軽くなれば登下校で疲れにくい・登下校が楽チンになる」とかいうものなのです。

3-2. 遅くまで部活をしている生徒は重たいカバンの持ち帰りがつらい、カバンを積んだ自転車の運転も危ない

遅くまで部活をしている生徒は重たいカバンの持ち帰りがつらい、カバンを積んだ自転車の運転も危ない

「遅くまで部活をしている生徒は重たいカバンの持ち帰りがつらい、カバンを積んだ自転車の運転も危ない」ということが、置き勉をしようとする中学生や高校生の心理になっています。

小学生は日が暮れるまで遅くなる部活はないので当てはまりません。

野球部やサッカー部などの体育会系部活を筆頭として、部活の終わりが夜7時以降になるような部活も珍しくありません。

学校の勉強と部活の練習で疲れきった学生・生徒は、「学校から帰る時くらいは軽い荷物で楽に帰りたい」という心理が当然強まってきます。

また暗い夜の道路で、重たい荷物を自転車にくくりつけて帰宅するのは、「夜間の交通事故のリスクを高める(自転車で電柱などにぶつかる自損事故を含めて)」など安全面での問題もあるのです。

3-3. 通学カバンの荷物を軽くして帰りがけに寄り道したい

通学カバンの荷物を軽くして帰りがけに寄り道したい

置き勉をしようとする小中学生や高校生の心理として、「ランドセルやカバンの荷物を軽くして帰りがけに寄り道したい」というあまり望ましくない心理も上げることができます。

帰りがけに友達とちょっとカフェやファミレス、ゲーセンに寄りたいという、「校則違反で楽しんでいる生徒・学生」もいるわけですが、そういった生徒・学生の心理としては「馬鹿みたいに重たいカバンを抱えたままじゃ寄り道がしづらい」ということがあります。

帰宅部で友達が多い生徒などは、「カバンを軽くして帰りがけにどこかにみんなで寄り道したい」という心理が働きやすくなるのです。

4. 置き勉のデメリット

置き勉のデメリット

「置き勉のデメリット」として考えられる問題や状況には、以下のようなものがあります。

4-1. 自宅(家庭)で自発的な予習・復習をすることができない

自宅(家庭)で自発的な予習・復習をすることができない

置き勉のデメリットとして、「自宅(家庭)で自発的な予習・復習をすることができない」ということが第一に上げられるでしょう。

教科書やノートを教室に置いて帰る「置き勉」をしてしまうと、帰宅後に自発的な予習・復習をすることができないという分かりやすいデメリットがあります。

自宅に教科書・ノートを持ち帰らないことで、家庭学習のモチベーション(やる気)が下がり、予習・復習の学習機会も減ってしまいやすいのです。

4-2. 宿題だけ持ち帰っても分からない部分を教科書・参考書で調べられない

宿題だけ持ち帰っても分からない部分を教科書・参考書で調べられない

置き勉の日常的なデメリットとして、「宿題だけ持ち帰っても分からない部分を教科書・参考書で調べられない」ということがあります。

置き勉をしても学校の授業で出された「宿題のプリント類」などだけは、きちんと持って帰る生徒が多いと思います。

しかし、よほど勉強ができる生徒でなければ、問題だけが記載された宿題のプリントだけでは、その問題を解くことができない恐れが出てきます。

学校の先生も教科書や授業のノートを参考にしながら解くことを想定した「宿題」を出しているので、置き勉をすると分からない部分を自分で調べられないデメリットが出るのです。

4-3. 置き勉した教科書やノートが何らかのトラブルで紛失するリスクがある

置き勉した教科書やノートが何らかのトラブルで紛失するリスクがある

「置き勉した教科書やノートが何らかのトラブルで紛失するリスクがある」ということは、置き勉の無視できないデメリットの一つです。

置き勉のデメリットとして大きいのは、「教科書・補助教材・ノートの紛失リスク」です。

いじめによって隠されたり捨てられたりして紛失するリスクもありますが、外部からの侵入者(元卒業生)などの犯罪行為やイタズラで紛失してしまうこともあります。

一部の私立学校を除いて、学校という場所のセキュリティーは一般にそれほど厳重ではないので、外部の誰かが本気で侵入して何か悪い事をしようとすれば簡単に侵入されてしまうという不安があります。

何らかのトラブルで教科書やノートを紛失すれば、「教科書・ノートに書いていた書き込み内容」を永久に失ってしまうわけで、学習機会を奪われるデメリットにつながります。

4-4. 置き勉した教科書やノートにイタズラをしようとするいじめっ子が出てくるリスクがある

置き勉した教科書やノートにイタズラをしようとするいじめっ子が出てくるリスクがある

置き勉のデメリットとして、「置き勉した教科書やノートにイタズラをしようとするいじめっ子が出てくるリスクがある」ということが上げられます。

教科書・ノートなどを置き勉するのが当たり前になると、その学校で「いじめ問題」がある時には、「いじめられている被害者の教科書・ノート」がいじめでイタズラをされる危険性が出てきます。

気に食わない生徒(いじめ被害者)の教科書・ノートを隠したり盗んだり破ったりしようとするいじめっ子が出てくるリスクを助長してしまうのです。

学校に置きっぱなしにしている教科書やノート、モノ、衣服などは、「いじめの恰好の標的(ターゲット)」になりやすいのです。

4-5. 手ぶらに近い置き勉だと下校時に寄り道・買い食い(外食)などの問題行動が起こりやすくなる

手ぶらに近い置き勉だと下校時に寄り道・買い食い(外食)などの問題行動が起こりやすくなる

「手ぶらに近い置き勉だと下校時に寄り道・買い食い(外食)などの問題行動が起こりやすくなる」ということも、置き勉の副次的なデメリットと言えるでしょう。

教科書や補助教材の全てを学校に置いて帰る置き勉をすると、「手ぶらに近い身軽さ」になるので、いったん家に帰ることを忘れやすくなります。

その結果、学校からの帰りがけに、校則で禁止されているはずの寄り道をしたり買い食い(外食)したりするリスクが高まってしまうのです。

5. 置き勉のメリット

置き勉のメリット

「置き勉のメリット」として考えられる利点や状況には、以下のようなものがあります。

5-1. 登下校時のランドセルやカバンが軽くなって楽で安全になる

登下校時のランドセルやカバンが軽くなって楽で安全になる

置き勉のメリットとして、「登下校時のランドセルやカバンが軽くなって楽で安全になる」ということが指摘できます。

中学生くらいの年齢になれば、10キロ程度の重量であればそれほど苦痛になりませんが、小さな低学年・中学年の小学生にとっては、「5〜10キロ程度のランドセル」でも登下校がかなり大変で身体にも大きな負担がかかってしまいます。

置き勉してランドセルやカバンの重量を減らせば、荷物が軽くなって登下校が楽・安全になるメリットがあります。

5-2. 動きやすくなって自分の身を守りやすくなる

動きやすくなって自分の身を守りやすくなる

「動きやすくなって自分の身を守りやすくなる」ということが、置き勉の大きなメリットになっています。

置き勉すればランドセルや通学カバンの重量が減って身軽に動けるようになります。

未成年者を付け狙う不審者に遭遇した時にも、荷物が軽ければ走って逃げながら周囲の大人に助けを求めやすくなります。

また犯罪者・不審者に対する安全性向上だけではなく、「大雨・台風・地震などの自然災害」が発生した時にも、置き勉をして荷物が軽いほうが動きやすいので、危険な状況を自分で回避しやすくなるのです。

ランドセルが体格・体重に対して余りに重たすぎると、小さな小学生は重心が後ろに偏って、台風の強風などで転倒するリスクが高まります。

5-3. その日に自宅で必要な教材と不要な教材を選ぶことで判断力(計画性)が身につく

その日に自宅で必要な教材と不要な教材を選ぶことで判断力(計画性)が身につく

置き勉のメリットとして、「その日に自宅で必要な教材と不要な教材を選ぶことで判断力(計画性)が身につく」ということが上げられるでしょう。

置き勉をする場合でも、「何も考えずに全部の教科書・ノートを学校に置いて帰る」という小中学生や高校生はほとんどいません。

置き勉する時には、「今日、自宅で必要な教材」と「今日は自宅では不要な教材」を自分の判断で取捨選択することになります。

自分で教科書・補助教材の必要性や優先度を毎日判断することによって、生徒・学生の「主体的な判断力・学習の計画性」がアップするメリットがあるのです。

6. 「置き勉禁止のルール」は部分的には変更すべき余地はある

「置き勉禁止のルール」は部分的には変更すべき余地はある

小中学校の校則として定められている「置き勉禁止のルール」を守ることは大切なことですが、「置き勉禁止のルール」を絶対に何一つ変えてはいけないというわけではありません。

「置き勉禁止のルール」と「校則(ルール)の遵守と変更の余地」について考えていきます。

6-1. 学校で決められている校則(ルール)は原則として守らなければいけない

学校で決められている校則(ルール)は原則として守らなければいけない

近代国家の法令主義や法治主義の原則とも関わってきますが、学校で決められている校則(ルール)は不満や反論があっても、原則として守る必要があります。

社会全体を規制する法律・条例ほどの強制力や罰則がないとはいえ、校則も立派な社会の中にあるルールの一つだからです。

「置き勉禁止の校則(ルール)」があるのであれば、基本的には自己判断でそのルールを破ることは好ましいことではなく、置き勉禁止というルールに納得できなくても守るべきなのです。

6-2. 学校の校則(ルール)は絶対・永遠のものではなく変更できる可能性もある

学校の校則(ルール)は絶対・永遠のものではなく変更できる可能性もある

一方で、置き勉禁止のルールに対して、「どうしても納得できる根拠がない+置き勉をできないほうが小中学生や高校生にとってデメリットになる+置き勉をしても何の問題も弊害もない」という反論や不満もあると思います。

その場合には、法律や条例と同じで、「学校の校則(ルール)は絶対・永遠のものではなく変更できる可能性もある」ということになります。

置き勉禁止の校則・ルールを変えたければ、学校で定められた然るべき手順と方法にのっとってルール改正を求めれば良いのです。

6-3. 「置き勉禁止ルール」を部分的に変更すべき余地・理由はある

「置き勉禁止ルール」を部分的に変更すべき余地・理由はある

現在、多くの学校に存在している「置き勉禁止のルール」は絶対的で永遠に続くというルールではありません。

全部の教科書やノートを学校に置いて帰って、手ぶらで帰るというレベルの「置き勉」はさすがに認められないでしょう。

一方で、「今日、帰宅後に必要のない教科書・ノート・参考書」に関しては、置いて帰っても良いという部分的なルール変更の余地はあるのです。

特に、体格の小さな低学年の小学生などは、余りに重たいランドセルを背負って下校すると「安全上・防犯上のリスク」もあるので、「今日は使わない一部の教科書・補助教材」は置き勉しても良いとするルールに変更することに、合理的な反対意見は少ないでしょう。

まとめ

まとめ

「置き勉」について詳しく解説してきましたが、いかがだったでしょうか?置き勉のデメリットとしては、「自宅(家庭)で自発的な予習・復習をすることができない」などがあります。

置き勉のメリットとしては、「登下校時のランドセルやカバンが軽くなって楽で安全になる」などがあります。

「置き勉が禁止されている理由」や「置き勉をしようとする小中学生や高校生の心理」も分かりやすく紹介していますので、置き勉について詳しく調べたい時にはぜひこの記事を参考にして下さい。

「置き勉」とは教科書やノートなどを学校に置いて帰ることですが、置き勉をしようとする学生・生徒の心理はどのようなものなのでしょうか?「置き勉禁止の理由」や「置き勉のメリット・デメリット」などについても説明していきます。


置き勉とは?

「置き勉」というのは、小学生・中学生・高校生の児童・生徒が「勉強に必要な教科書・ノート類」を学校にそのまま置いて帰ることです。

置き勉をして勉強道具を持ち帰らないことによって、「登下校時の荷物の重さ」を軽減できるために、置き勉をしたいという児童・生徒はかなり多いのです。

置き勉する勉強道具の対象になるものとしては、「教科書・参考書・ノート・体操服・給食のエプロン(給食袋)・美術の道具・書道の道具・音楽の楽器(リコーダー等)」など様々なものがありますが、基本的に「教科書・参考書・ノートなどの書籍類(紙類)」が置き勉の代表的な対象になっています。

置き勉は「帰宅してから予習・復習ができないこと」や「自宅に別の参考書がある生徒とない生徒の学習機会格差が広がること」などを理由にして、多くの小中学校・高校では禁止されていると言われています。

少なくとも、教科書・参考書・ノートなどを全部学校に置きっぱなしにして、毎日置き勉してほぼ手ぶらで登下校しても良いという学校はほとんどありません。

一方で、「低学年・中学年の幼い小学生」はまだ体格が小さくて体力もないため、あまりに多くの重たい荷物をランドセルで背負わせて登下校させるのは過酷だし危ないという意見もあり、一部教材の置き勉(補助教材は置いて帰って良いなど)ができる小中学校もあります。

1-1. 置き勉の読み方:置き勉が問題化した「脱ゆとり教育・生徒の荷物重量」の背景

置き勉の読み方:置き勉が問題化した「脱ゆとり教育・生徒の荷物重量」の背景

置き勉の読み方は、「おきべん」になります。

置き勉という言葉は、「置き勉強道具」の略語であり、学校の教室に勉強道具を置いて帰ることを意味しています。

2011年から小中学校で「脱ゆとり教育・学習内容の増加」へ方向転換が行われることになり、「教科書の大判化・補助教材(参考書)の増加・教科書単体のページ数の増加」が進んで、小中学生が登下校で持ち帰りする荷物の重量は「約30%以上」も重たくなったとされています。

置き勉は原則禁止としている学校が多いのですが、教科書などの入ったランドセル・通学カバンの重量が、特に小さい小学生の子供の発育・健康に影響を及ぼすリスクが指摘されるようになり、「置き勉の禁止・許可」を巡っては様々な議論・学校側(先生)との交渉が起こっています。

置き勉が禁止されている事が多い理由

小中学校・高校で置き勉が禁止されている事が多い理由には、どのような理由があるのでしょうか?「置き勉禁止」の代表的な理由について解説していきます。

2-1. 帰宅後の予習・復習(家庭学習)ができなくなるから

帰宅後の予習・復習(家庭学習)ができなくなるから

置き勉が禁止されている事が多い理由として、「帰宅後の予習・復習(家庭学習)ができなくなるから」ということが上げられます。

教科書やノートを置き勉すると、帰宅してから勉強するための教材・道具がないということになり、「家庭学習の時間」が減ってしまいます。

その日に学校の授業で習った内容をノートを見ながら復習したり、復習が終わった後に教科書の次の学習内容を予習したりといったことができなくなってしまうのです。

近年は小学生でさえ、学校以外の学習塾に通う児童生徒が増えていて、学校の教科書・補助教材以外の「塾の教材」で家庭学習をする生徒が多いのですが、学校側は原則として学校で使っている教科書や教材で家庭学習をしてほしいと考えているのです。

2-2. 学校に大量に教科書(紙類)を置いて保管するとイタズラ・盗難・火災などのリスクがあるから

学校に大量に教科書(紙類)を置いて保管するとイタズラ・盗難・火災などのリスクがあるから

「学校に大量に教科書(紙類)を置いて保管するとイタズラ・盗難・火災などのリスクがあるから」というのが、置き勉が禁止されている事が多い合理的な理由になります。

みんなが置き勉していると。

学校に大量の教科書やノートを置きっぱなしにすることになりますから、いじめを含めたイタズラで教科書が盗まれたり破られたり(汚されたり)する可能性が出てきます。

もしかしたら不審者や元卒業生などが侵入してきて、教科書類に放火して火災になる恐れもあります。

そのため、学校側は原則として置き勉禁止のルールを設けているのです。

2-3. 「塾の参考書・もう一つの教科書」を持つ子供と持たない子供の学習機会の格差が広がるから

「塾の参考書・もう一つの教科書」を持つ子供と持たない子供の学習機会の格差が広がるから

置き勉が禁止されている事が多い理由として、「別の参考書・もう一つの教科書」を持つ子供と持たない子供の学習機会の格差が広がるからということもあるでしょう。

現在の小中学生・高校生は「(学校とは別の)学習塾・進学塾」に通う人が増えているとはいえ、家庭の経済的事情や親の教育方針などでそういったお金のかかる塾に通わせてもらえない子供もいます。

そういった学校だけが教育機関になっている子供にとっては、「学校の教科書・補助教材」が唯一の学習用具になっていることも多いのです。

置き勉が当たり前になれば、「塾の参考書・もう一つの教科書」を持つ子供と持たない子供の学習機会の格差が広がるために、学校側は平等原則の観点から置き勉禁止にしている部分があります。

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この記事は2021年02月11日に更新されました。

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