どんな困難にも勇猛果敢に立ち向かえる人は、多くの人から憧れの眼差しを向けられます。
勇猛果敢な人とは、具体的にどんな人なのでしょうか?その特徴などをまとめてみました。
- 勇猛果敢とは?
- 勇猛果敢の類語や似た言葉
- 勇猛果敢にチャレンジできる人の特徴
- 勇猛果敢にチャレンジできる人の長所
- 勇猛果敢の使い方
- 「勇猛果敢、支離滅裂」とはなに?
- まとめ
1. 勇猛果敢とは?
「勇猛」とは、強く勇ましい様を表し、「果敢」とは、決断力に富んでいる様子を表します。
「勇猛果敢」は、力強く勇ましく、思い切った決断ができることを表しています。
勇猛果敢な人というと、周りを引っ張っていくリーダーの理想像として語られることがよくあります。
又、困難な状況にも負けずに強気に突き進んで、良い結果を出した人を称賛する時にも使われる表現です。
よく「猪突猛進」と混同されることがありますが、「猪突猛進」は、何も考えず向こう見ずにただ突き進むという意味ですので、「勇猛果敢」とは意味合いが異なります。
猪突猛進な人がリーダーになったら、周りは大変なことになってしまいます。
2. 勇猛果敢の類語や似た言葉
2-1. 剛毅果断
「剛毅果断(ごうきかだん)」には、己の強い信念にしたがって大胆に決断するという意味があります。
「剛毅」は、とても強い意思を持っていることを表し、「果断」は、決断力があることを表しています。
「勇猛果敢」は、人の行動を表すものですが、「剛毅果断」は、人の性格を表すのに使われます。
2-2. 進取果敢
「進取果敢(しんしゅかかん)」には、物事に意欲的に取り組み、思い切った決断をするという意味があります。
「進取」とは、積極的に物事に取り組むことを言い、固定観念にとらわれずに、自由な発想で新しいことに挑戦できる行動力のある性格を表現する時などに使われます。
2-3. 勇猛精進
「勇猛精進(ゆうもうしょうじん)」は、自分の信念に従って、何事も恐れることなく突き進むことを意味しています。
「勇猛」は、勇ましく力強い様子を表し、「精進」は、一つの物事に集中して、努力をし続けることを表しています。
3. 勇猛果敢にチャレンジできる人の特徴
3-1. 勝気
勇猛果敢な人は、勝気であるという特徴があります。
負けず嫌いな性格故に、怯むことなく果敢に物事に挑みます。
成功する確率が低いと思っていても、勝ち目が少ない相手だと分かっていても、臆することがなく、戦う前から勝負を捨てるようなことはしません。
負けるものかという気持ちが、強い精神の源になっていて、最後まであきらめずにとことん勝負をします。
そのため、不利だと思われていた状態でも形勢を逆転させることができる根性もあります。
実際に、困難だと思われていた商談をまとめたり、倒産寸前の状態から、奇跡的な復活を遂げるなどということもあります。
3-2. 行動力がある
勇猛果敢な人には、並外れた行動力があります。
どんなに強い信念を持っていて、勇ましい性格をしていたとしても、行動力が伴わなくては、勇猛果敢な人とはいえません。
困難な状況を前にして、思い切った決断を下せるのは、どんな決断をしても、その決断を着実に実行に移せるだけの柔軟な行動力があるからです。
強い信念があるからこそ、自信を持って、大胆な行動を起こすことができるのです。
自分の行動力に自信がなければ、決断力を持つことはできず、困難なことに立ち向かう気力すら維持できないでしょう。
3-3. 恐いもの知らず
勇猛果敢な人は、恐れることを知りません。
失敗を恐れず何事に対しても力強く突き進んで行きます。
困難に立ち向かうことを恐れる気持ちがあったら、行動を起こすことはできません。
恐る恐る取る行動では、十分な力を発揮することが出来ませんが、恐れ知らずな性格は、どんな状況になっても、自分の力を存分に発揮することができます。
そのため、失敗することが少なく、成功体験が豊富になっていきます。
豊富な成功体験は、ポジティブなイメージを頭に焼き付けるので、成功を引き寄せることになるのです。
勇猛果敢な人は、目標を達成して見せるという気力に満ちています。
その気迫は周囲にも伝わるので、周囲も一緒になって目的を達成するために力を尽くすようになります。
3-4. 決断力がある
勇猛果敢な人には、決断力があります。
どんな環境でも決断力を発揮し、目的を成し遂げるために力を尽くします。
不利な状況でも、先が見えない状況でも、優柔不断になることがありません。
何事にも躊躇することなく、思い切った決断をすることができます。
これまでの成功体験から、自分には目標を達成できるという自信があり、どんな展開になっても対処できるという自信もあるために、躊躇うことがないのです。
決断力のない人は、好機を逃してしまうこともありますが、決断力のある人は、絶好のタイミングを捉える勘も優れているので、チャンスを逃すことがありません。
そのことも、勇猛果敢な人に成功が多い理由の1つです。
3-5. 困難にも挫けない
勇猛果敢な人は、困難な物事にも意欲的に立ち向かう力があります。
誰にも壊すことができない強い意志があるので、どんなに大変は事態に遭遇しても、心が折れることがありません。
持久力も持ち合わせているので、苦戦をしいられても、長期戦になったとしても、諦めることをしません。
困難を乗り越え目標を達成した時の達成感や充実感を知っているので、途中で音を上げて投げ出してしまうという考えが、最初から頭にはないのです。
むしろ、困難が大きいほど、成功したときの充実感も大きいので、普通の人なら逃げ出してしまうような状況に直面すると、やる気が湧いてくる人もいます。
「ピンチはチャンスである」という前向きな捉え方ができる人なので、困難など恐れるほどのものではないと思っているのです。
3-6. 良きリーダーになるタイプ
勇猛果敢な人が、理想のリーダー像とされることが多いのは、良い状況の時も、悪い状況の時も、周囲を引っ張り上げることができるからです。
良い状況の時には、油断せず慎重に、悪い状況の時は、大胆に勇敢な行動ができるので、「この人について行けば大丈夫」という安心感があります。
周囲との信頼関係が出来ると、相乗効果で、想像以上に良い結果を出すことが出来ます。
又、勇猛果敢な人は、他人のミスにも理解を示して許すことができ、必要だと判断すれば、積極的にフォローもします。
そのため、人望が厚くなるのです。
3-7. 思い切った行動ができる
勇猛果敢な人は、思い切った行動ができます。
それは、自分に自信があり、良い結果を導ける自信もあるからです。
自分に自信がない人は、何かをすすめる時にはあれこれ考え迷ってしまい、結局何の行動も起こせないことが多いものですが、勇猛果敢な人は、他人が心配しても、リスクが大きいからと止めても、自分がやると決めたことは、考えを曲げずに、実行に移して突き進みます。
傍から見れば、それはとても思い切った行動に見えますが、本人にとっては、特に思い切ったわけではなく、当然の成り行きなのです。
又、勇猛果敢な人はプレッシャーにも強いので、ここぞという時に、実力を発揮することができます。
普通の人なら気負って緊張してしまうような場面、例えば結婚披露宴でのスピーチなども、余裕の表情で堂々とこなしてしまいます。
3-8. ポジティブ
勇猛果敢な人は、皆ポジティブ思考です。
ポジティブな考え方ができなければ、思い切った決断もできませんし、困難な状況で大胆な行動を取ることもできません。
勇猛果敢な人の行動は「勇気ある決断」「勇気ある行動」と評されますが、本人は、出来ると思っていることを行動に移しているだけなので、勇気ある行動をしているという自覚がないこともあります。
失敗を恐れないというのも、ポジティブ思考ならではの特徴で、失敗してもリカバーできる自信があり、あれこれ悩む必要がないのです。
3-9. 直観力がある
勇猛果敢な人は、直感力が優れています。
直感で正しい選択をすることができるので、思い切った決断を下すことができます。
直感力は、特殊な能力ではありませんが、多くの経験がないと、うまく機能しません。
直観力は、瞬時に最適な選択をする力で、それは、過去の経験から導き出されるものです。
経験が多ければ多いほど様々な状況に対応できる直観力を身に付けることができます。
チャレンジ精神があり、新しいことに挑戦することが出来る人は、新しい経験を増やし続けることができます。
それは、直観力を鍛え続けていることになります。
3-10. 人目を気にしない
勇猛果敢な人は、人目を気にしません。
「こんなことをしたらみんなに馬鹿にされる」「本当は右へ進みたいけど、みんなが左へ進みたいと言っているから、自分も合わせよう」「早く結果を出さないと上司から文句を言われそう」など、人目を気にして自分の考えを曲げたりしません。
周囲からどんな目で見られても、空気を読まない人と言われても、自分の信念を守って、マイペースを貫いています。
又、人の意見に流されてしまうと、自分の経験から導き出される直観力が鈍ってしまいます。
人目を気にしないことは、直観力を鍛える上でも大切です。
3-11. 人望が厚い
勇猛果敢な人は、人望が厚いのが特徴です。
自分の判断を信じて、自分が納得した行動をしているので、上手くいかないことを人のせいにしません。
例えば、部下がミスをして事態が悪い方向へ向いてしまっても、それを部下のせいにして自分は関係ないといった無責任な態度をとりません。
部下のミスは自分のミスでもあるという考えがあるので、他人のミスでもフォローしてあげることを忘れません。
ミスをリカバーできる自信があるので、気持ちにも余裕があるということです。
周囲からの信頼も厚く、頼りがいがあるので、リーダーには適任なのです。
3-12. 独自の視点を持っている
勇猛果敢な人は、固定観念に縛られない自由な発想ができます。
それは、世間の常識に疑問を持ってみたり、人とは違った視点から物事を見たりと、独自の視点を持っているからです。
誰かと同じものを見ていても、視点が変われば、まるで違うもののように見えてきます。
人とは違う柔軟な発想が出来るために、行動パターンも独特で、他人からは理解できないと思われることもあります。
それでも自分の行動に自信を持っているので、他人と同じ行動をしようとはしません。
3-13. 過去の失敗を引きずらない
勇猛果敢な人は、過去の失敗をいつまでも引きずりません。
終わったことをくよくよ考えてしまうと、自分に自信を持って先に進むことができなくなります。
前向きな性格なので、終わったことは終わったこととして頭を切り替えることができます。
失敗を忘れるのではなく、失敗は今後の為に利用できる材料として、頭の中にストックしています。
過去の失敗を引きずってしまう人は、どうしてもネガティブ思考になってしまい、良い結果を出すことができません。
失敗が失敗を呼ぶというネガティブスパイラルに陥ってしまうこともあります。
3-14. ストレスを溜めない
勇猛果敢な人は、ストレスを溜めません。
物事がうまく運ばない時には、悩んでストレスが溜まりやすいものですが、勇猛果敢な人は、物事がうまく運ばない状況も楽しんでしまう気持ちの余裕があるので、そんな状況もストレスに感じないのです。
マイペースで、細かいことは気にしない性格でもあることから、ストレスを抱えにくいというのもあります。
又、趣味を通してストレスを発散したり、プライベートが充実していることで、ストレスが発散できるので、いつでも活力に溢れています。
そのため、仕事に取り組む姿勢にムラができず、いつでも同じ精度で仕事をこなすことができます。
それが信用にも繋がっていて、どんな仕事も安心して任せられると評価されることになります。
4. 勇猛果敢にチャレンジできる人の長所
4-1. 目標を達成できる
勇猛果敢な人は、自分がやると決めたことは、最後までやり通します。
目標を定めたら、達成するための努力を惜しみません。
それが困難な状況になっても、持ち前の決断力と行動力で乗り切り、達成させることができます。
負けず嫌いな性格でもあるので、高い目標を設定しても、成し遂げてしまいます。
4-2. チャレンジ精神が旺盛
勇猛果敢な人は、どんなことにでも臆することなく果敢に挑戦することができます。
そのため、幅広い経験を持つことになり、それが成功を導くのに大いに役立っています。
経験は財産だと言われるように、自分が経験したことは、これから起こることに対処するための、優れた参考書となり、頼りになるアドバイザーにもなります。
勇猛果敢な人の思い切った決断や行動は、場当たり的に、何の根拠もなく思いつきで実行しているのではなく、過去の経験を踏まえて実行しているので、上手く事が運ぶのです。
4-3. 意志が強い
勇猛果敢な人は、強い意志をもっています。
その為、どんな困難な状況でも挫けることなく、物事を進め続けることができます。
思い切りの良さだけでは、大きなことを成し遂げることはできません。
諦めない意志の強さがあるからこそ、やると決めたことをやり通すことができるのです。
4-4. 人生が充実する
勇猛果敢な人には、異業種の友人や知人が沢山います。
様々なことに目を向けて新しいことにチャレンジしているので、社内の人としか付き合いがないというような、交友関係に偏りがありません。
知識や考え方が偏らず、多くの人と接点が持てるので、仕事に限らずプライベートも充実しています。
プライベートでも新しいことに挑戦する姿勢は変わらないので、多趣味になります。
人生の楽しみを沢山持っているので、精神的にも満たされて、充実した人生を送ることができます。
5. 勇猛果敢の使い方
「勇猛果敢」は、勇ましく物事に立ち向かうことが出来る人を褒める時に使われます。
目上の人を称賛する時に使うものではなく、上司が部下を評価したり、同僚を評価する時に褒め言葉として使われます。
ただ、「猪突猛進」と混同している人もいるので、使う相手や使う場面には注意した方が良いでしょう。
相手を称賛するつもりで言った言葉が、別の意味に取られて本意が伝わらなくなってしまうことになりかねません。
6. 「勇猛果敢、支離滅裂」とはなに?
「勇猛果敢、支離滅裂」とは、航空自衛隊の特徴を表す四字熟語として使われることがあります。
「勇猛果敢」は、勇ましくて強い様子、「支離滅裂」は、ばらばらでまとまりがない様子を表す四字熟語です。
陸上自衛隊については「用意周到・頑迷固陋」又は「用意周到・動脈硬化」、海上自衛隊は「伝統墨守・唯我独尊」という四字熟語が使われることがあります。
まとめ
勇猛果敢な人のパワーの源は、負けず嫌いな性質と、自分を信じる強い心と、豊富な経験です。
何が起きても挫けない不屈の精神を持っていて、逆境にも強い、とても頼りになる人なのです。
身の回りに勇猛果敢な人がいるなら、充実した人生を送る上で参考にしてみてはいかがでしょうか。
どんな困難にも勇猛果敢に立ち向かえる人は、多くの人から憧れの眼差しを向けられます。
勇猛果敢な人とは、具体的にどんな人なのでしょうか?その特徴などをまとめてみました。
1. 勇猛果敢とは?
「勇猛」とは、強く勇ましい様を表し、「果敢」とは、決断力に富んでいる様子を表します。
「勇猛果敢」は、力強く勇ましく、思い切った決断ができることを表しています。
勇猛果敢な人というと、周りを引っ張っていくリーダーの理想像として語られることがよくあります。
又、困難な状況にも負けずに強気に突き進んで、良い結果を出した人を称賛する時にも使われる表現です。
よく「猪突猛進」と混同されることがありますが、「猪突猛進」は、何も考えず向こう見ずにただ突き進むという意味ですので、「勇猛果敢」とは意味合いが異なります。
猪突猛進な人がリーダーになったら、周りは大変なことになってしまいます。
2. 勇猛果敢の類語や似た言葉
2-1. 剛毅果断
「剛毅果断(ごうきかだん)」には、己の強い信念にしたがって大胆に決断するという意味があります。
「剛毅」は、とても強い意思を持っていることを表し、「果断」は、決断力があることを表しています。
「勇猛果敢」は、人の行動を表すものですが、「剛毅果断」は、人の性格を表すのに使われます。
2-2. 進取果敢
「進取果敢(しんしゅかかん)」には、物事に意欲的に取り組み、思い切った決断をするという意味があります。
「進取」とは、積極的に物事に取り組むことを言い、固定観念にとらわれずに、自由な発想で新しいことに挑戦できる行動力のある性格を表現する時などに使われます。
2-3. 勇猛精進
「勇猛精進(ゆうもうしょうじん)」は、自分の信念に従って、何事も恐れることなく突き進むことを意味しています。
「勇猛」は、勇ましく力強い様子を表し、「精進」は、一つの物事に集中して、努力をし続けることを表しています。
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