「ありがとう」に込められた意味やパワーを紹介します。
また世界各国の「ありがとう」と、その語源についても紹介します。
- 「ありがとう」とは?
- 「ありがとう」が持つ言葉の力
- 「ありがとう」の各国の語源
- 「有難う」の反対語は「あたりまえ」
- 「ありがとう」の言い換え
- まとめ
1. 「ありがとう」とは?

「ありがとう」を使う時は、どんな状況でしょうか。
誰かに何かをしてもらった時、嬉しい気持ちになった時、申し訳ないなと思った時など様々だと思います。
いずれにせよ、誰かの行動に対して感謝をした時に「ありがとう」と言います。
そして「ありがとう」と言った瞬間に、自分の気持ちが「ほっこり」温かくなるのを感じるでしょう。
また「ありがとう」と誰かに言われた時に、自分がした行為と比べて、等価交換以上の喜びを感じる事ができるはずです。
「ありがとう」は魔法の言葉といってもいいくらい、口に出した人、言われた人、その場にいる人を幸せにする言葉です。
「ありがとう」と頻繁に言葉に出すようにすれば、きっと世界はもっと、過ごしやすい魅力的な雰囲気に包まれるでしょう。
2. 「ありがとう」が持つ言葉の力

「ありがとう」と言われると、気持ちがふわっと舞い上がります。
また「ありがとう」と口に出すと、行ったそばから心がスッキリ晴れ渡ります。
どうやら「ありがとう」という言葉には、素晴らしいプラス方向のパワーが秘められているようです。
そこで、「ありがとう」が持つ言葉の力を見て行きましょう。
2-1. 言われるととにかくうれしい!

「ありがとう」と言われると、とにかくうれしいというのが、全ての人に共通する認識ではないでしょうか。
実際に「ありがとう」という言葉は、「言われても口に出しても幸せになる」魅力があります。
そのため、「ありがとう」と頻繁に口に出す人は、周囲の人から好かれます。
例えば職場の同僚に仕事ができない後輩がいても、笑顔で「ありがとう」と言える後輩なら、手伝うのも悪くないと思える存在になるのではないでしょうか。
言われたらうれしくなる言葉ですから、できるだけ頻繁に使った方が得をします。
人間関係に苦労している人は、初めは口先だけでもいいので「ありがとう」と言えるようになりましょう。
「ありがとう」が口癖になれば、人間関係がどんどん円滑になるでしょう。
2-2. マンネリな関係を防ぐ事ができる

例えば結婚生活が長くなると、夫や妻が何をしてくれたとしても「あたりまえ」だと感じてしまいます。
結婚生活に感動がなくなり、お互いの存在を軽視するようなマンネリ感が生まれます。
マンネリな関係になると、一緒にいる喜びが少なくなります。
愛情も冷めてしまう可能性があります。
夫がゴミを捨ててくれる度に「ありがとう」と言ったり、妻がお弁当を渡してくれる時に「ありがとう」と言えるようになると、状況は一変します。
ゴミ捨ても、弁当作りも、実はあたりまえにしてくれる作業ではない事に気が付くからです。
さらに気付きが進めば、他人同士が一緒に暮らしている事があたりまえでない事実に気付きます。
さらに「ふたりが出会えた事」も奇跡だと気付く事ができます。
「ありがとう」と言い始めると、マンネリな関係が「奇跡のような関係」に変化します。
2-3. 世の中が輝いて見える

朝起きて、全ての事に「ありがとう」と言いましょう。
例えば、起き抜けに顔を洗うために洗面台に行って、水道の蛇口をひねって水が出たら「ありがとう」と言いましょう。
正常に蛇口が機能する事、上水道に異常がない事、水道代を支払えている事に「ありがとう」と言って感謝しましょう。
同じように、テレビが正常に見られる事、電気が通っている事、放送が無事に行われている事などに「ありがとう」と言いましょう。
このように目につく事全てに「ありがとう」と言っていると、今起こっている事が奇跡のように素晴らしい事だと気付く事ができます。
すると世の中が輝いて見えるようになります。
輝いた世の中で生きている事が素晴らしく、生きている事の価値を今まで以上に感じる事ができるようになるでしょう。
2-4. 場の空気が良くなる

「ありがとう」と言うと、言った方も言われた方も、ほっこりします。
その場に同席した人も、気分が良くなります。
みんなが「ありがとう」と言いたくなるので、「ありがとう」という言葉が、感謝の連鎖を生みます。
結果的に、みんなが「ありがとう」と言い合える、気持ちの良い場所が生まれます。
職場の空気がギスギスしている時、誰かが「ありがとう」と言うと、場の空気が良くなります。
あなたがいる職場や家庭の空気がよどんでいる時、「ありがとう」と言う言葉が足りないのかもしれません。
今日から「ありがとう」と積極的に口に出してみましょう。
3. 「ありがとう」の各国の語源

誰もが言われると気持ちが温かくなる「ありがとう」という言葉は、やはり世界的にも人気があります。
世界中の様々な国で「ありがとう」は言われています。
各国の「ありがとう」の語源をチェックして、言葉の意味を深く理解しましょう。
また、これから海外旅行に行く機会がある人は、各国の「ありがとう」を覚えて、現地で使ってみましょう。
3-1. 英語で「ありがとう」の語源

英語の「ありがとう」は、みなさんもご存知のように「Thank you(サンキュー)」です。
サンキューのThank(サンク)は、think(シンク)つまり「考える」が語源になっているといわれています。
シンクからサンキューの意味を探ると、「あなたの事を考えています」となります。
これは「あなたが私にしてくれた事を、忘れていません」という意味も含んでいます。
あなたが何かをしてあげた時に、「あなたの事を思ってます」「してくれた事を覚えています」と言われたら、「ありがとう」と言われたのに近い感覚を持つのではないでしょうか。
3-2. 中国語で「ありがとう」の語源

中国語で「ありがとう」という時は、「謝謝(シエシエ)」と言います。
こちらも聞いた事がある言葉だと思います。
シエシエには、「ありがとう」以外にも、「すみません」という意味も含まれています。
確かにシエシエの「謝」は、「感謝」という熟語にも使いますし、「謝罪」という熟語にも使いますよね。
考えてみると日本語でも、「ありがとう」と「すみません」は、同じような状況で使い分けています。
誰かに何かをしてもらった時に、「ありがとう」と言う時もあれば「すみません」と言う時もあります。
中国語と日本語は、似ている部分もあるようです。
3-3. ドイツ語で「ありがとう」の語源

ドイツ語の「ありがとう」は「Danke schon(ダンケ・シェーン)」です。
かなり独創的な響きの言葉ですが、実は英語と意味合いが同じなんです。
ドイツ語と英語を使い始めたのは、ゲルマン民族という同じ民族でした。
そのため、言葉としてはまるで違うように見えても、意味はまったく同じです。
語源になったDenkenはthinkと同じように「考える」という意味があります。
「あなたの事を考えています」が転じて「ありがとう」になりました。
3-4. 韓国語で「ありがとう」の語源

韓国語で「ありがとう」と言う時は、「カムサハムニダ」と言います。
韓流ドラマを観る機会が多い日本では、カムサハムニダは良く聞く、耳触りのいい言葉のひとつではないでしょうか。
実は「カムサ」は、中国語や日本の熟語の「感謝」をハングルにしたものです。
カムサとカンシャの発音が似ているのもそのためです。
さらに「ハムニダ」は、日本の丁寧語の一種で「○○です」の意味で、カムサハムニダ「感謝します」となります。
韓国旅行をする時、または東京のコリアンタウン「新大久保」に遊びに行く時に、店員さんなどに「カムサハムニダ」と感謝の気持ちを伝えてみましょう。
3-5. フランス語で「ありがとう」の語源

フランス語のありがとうは「Merci(メルシー)」です。
きっと誰もが聞いた事がある言葉だと思います。
メルシーは英語でいうと「mercy(マーシー)」となり、「慈悲」を意味する言葉です。
「慈悲をいただきました」という意味から転じて、「ありがとう」になっているようです。
またラテン語の「merces,edis(メルセデス)」とも同じ意味です。
実はあのドイツの自動車メーカー「メルセデス・ベンツ」の語源も、「ありがとう」からきているのです。
3-6. ポルトガル語

続いてポルトガル語の「ありがとう」もチェックしましょう。
ポルトガル語の「ありがとう」は「Obrigado(オブリガード)」です。
ちなみに南米のブラジルもポルトガル語を使います。
そのため日本に来るサッカー選手などが、「オブリガード」という言葉をよく使います。
オブリガードは、「obrigar(義務づける)」という動詞の過去分詞形が語源となっています。
直訳すると「恩義を受けています」という意味になり、転じて「ありがとう」になっています。
4-1. 日本の「有難う」の本来の意味

世界各国の「ありがとう」の語源をチェックしたところで、日本の「ありがとう」の本来の意味を見て行きましょう。
実はありがとうは「有難う」という漢字を使って表現する事もあります。
実は有難うは、仏教を由来にした言葉だといわれています。
仏教の世界観では「輪廻転生」が採用されています。
輪廻転生の世界では、世界中の生き物は、イモムシから牛、牛からカエル、カエルからバッタ、バッタからネズミなどというように、死んでは生まれ変わる事を繰り返しています。
このような事を考えると「人間として生を受ける事は、とても難しい事」「めったにない事」だと考える事ができます。
4-2. 実は宗教用語からきています

人間として生まれるのは、様々可能性から考えると「めったにない事」です。
つまり「有難い」事です。
こうして、「あなたの存在は有るのが難しい」、転じて「あなたが生きている事は、奇跡のように素晴らしい」という意味を含んでいます。
そのため「ありがとう」という言葉には「生まれてくれてうれしい」「生きていてくれてうれしい」「出会えてうれしい」という感謝の気持ちがこもっています。
さらに「奇跡のような素晴らしい出来事」という意味が含まれています。
誰かに「ありがとう」と言ったり、誰かから「ありがとう」と言われた時に、心が温かくなるのは、「出会えた奇跡」を喜ぶ気持ちや、感謝する気持ちが含まれているからではないでしょうか。
これから誰かに「ありがとう」と口にする時に、奇跡を感じながら口に出してみましょう。
思わずその人と、ハグをしたくなるかもしれません。
5. 「有難う」の反対語は「あたりまえ」

「ありがとう」が「有難う」からきていると思うと、「ありがとう」の反対語をイメージしやすくなります。
ありがとうの反対語は「あたりまえ」となります。
いつも一緒にいるのが当たり前になってしまうと、感謝をする気持ちを忘れてしまうかもしれません。
時として誰かに冷たく当たったり、無視をしたりしてしまう事があるのは、一緒にいられる事が「あたりまえ」だと思っているからです。
誰かと関係が冷え切っている人は、「あたりまえ」を「有難い」に変えましょう。
一緒にいる事が有難いなら、一緒にいられる奇跡をもっと大切にして、優しく振る舞う事ができるはずだからです。
6. 「ありがとう」の言い換え

誰かに何かをしてもらった時に、感謝の気持ちを相手に伝えるために「ありがとう」と言います。
「ありがとう」と同じ意味で、少しかしこまった形で表現できると、ビジネスシーンで便利ではないでしょうか。
そこで「ありがとう」を言い換えたい時に、便利に使える言葉を紹介します。
6-1. 「感謝します」

目上の人に何かをしてもらった時は「ありがとう」では、砕けすぎた表現になってしまいます。
「ありがとうございます」でもいいのですが、もっと違う表現も覚えておいて損はないでしょう。
例えば「感謝します」と言い換えてみましょう。
上司に大事な仕事を任された時などに、「ありがとう」の代わりに「感謝します」と言い換えると、とてもスマートな表現になります。
6-2. 「恐れ多い事です」

社内人事で大抜擢されるなど、「ありがとう」では表現できないような感謝の気持ちを伝えたい時に「恐れ多い事です」と言ってみましょう。
「望外の幸せです」というような驚きと感謝が含まれた、いかにもビジネスシーンにふさわしい表現になります。
同じように「もったいないです」と言い換えるのも、おすすめです。
「自分にはもったいないような幸せです」という意味を含んだ言葉で、「ありがとう」よりも強い意味を持たせる事ができそうです。
まとめ

「ありがとう」には、言葉の周辺にいる人を、しあわせにする魔法の力が宿っています。
「ありがとう」を口癖にするだけで、人間関係がうまくいき始めるかもしれません。
また「ありがとう」には「有難い」という、「奇跡を感謝する」意味合いも含まれていました。
「ありがとう」と口にする時に、「有難い」の語源をちょっと思い出すだけで、感謝の気持ちに深みが出るでしょう。
「ありがとう」に込められた意味やパワーを紹介します。
また世界各国の「ありがとう」と、その語源についても紹介します。
1. 「ありがとう」とは?

「ありがとう」を使う時は、どんな状況でしょうか。
誰かに何かをしてもらった時、嬉しい気持ちになった時、申し訳ないなと思った時など様々だと思います。
いずれにせよ、誰かの行動に対して感謝をした時に「ありがとう」と言います。
そして「ありがとう」と言った瞬間に、自分の気持ちが「ほっこり」温かくなるのを感じるでしょう。
また「ありがとう」と誰かに言われた時に、自分がした行為と比べて、等価交換以上の喜びを感じる事ができるはずです。
「ありがとう」は魔法の言葉といってもいいくらい、口に出した人、言われた人、その場にいる人を幸せにする言葉です。
「ありがとう」と頻繁に言葉に出すようにすれば、きっと世界はもっと、過ごしやすい魅力的な雰囲気に包まれるでしょう。
2. 「ありがとう」が持つ言葉の力

「ありがとう」と言われると、気持ちがふわっと舞い上がります。
また「ありがとう」と口に出すと、行ったそばから心がスッキリ晴れ渡ります。
どうやら「ありがとう」という言葉には、素晴らしいプラス方向のパワーが秘められているようです。
そこで、「ありがとう」が持つ言葉の力を見て行きましょう。
2-1. 言われるととにかくうれしい!

「ありがとう」と言われると、とにかくうれしいというのが、全ての人に共通する認識ではないでしょうか。
実際に「ありがとう」という言葉は、「言われても口に出しても幸せになる」魅力があります。
そのため、「ありがとう」と頻繁に口に出す人は、周囲の人から好かれます。
例えば職場の同僚に仕事ができない後輩がいても、笑顔で「ありがとう」と言える後輩なら、手伝うのも悪くないと思える存在になるのではないでしょうか。
言われたらうれしくなる言葉ですから、できるだけ頻繁に使った方が得をします。
人間関係に苦労している人は、初めは口先だけでもいいので「ありがとう」と言えるようになりましょう。
「ありがとう」が口癖になれば、人間関係がどんどん円滑になるでしょう。
2-2. マンネリな関係を防ぐ事ができる

例えば結婚生活が長くなると、夫や妻が何をしてくれたとしても「あたりまえ」だと感じてしまいます。
結婚生活に感動がなくなり、お互いの存在を軽視するようなマンネリ感が生まれます。
マンネリな関係になると、一緒にいる喜びが少なくなります。
愛情も冷めてしまう可能性があります。
夫がゴミを捨ててくれる度に「ありがとう」と言ったり、妻がお弁当を渡してくれる時に「ありがとう」と言えるようになると、状況は一変します。
ゴミ捨ても、弁当作りも、実はあたりまえにしてくれる作業ではない事に気が付くからです。
さらに気付きが進めば、他人同士が一緒に暮らしている事があたりまえでない事実に気付きます。
さらに「ふたりが出会えた事」も奇跡だと気付く事ができます。
「ありがとう」と言い始めると、マンネリな関係が「奇跡のような関係」に変化します。
2-3. 世の中が輝いて見える

朝起きて、全ての事に「ありがとう」と言いましょう。
例えば、起き抜けに顔を洗うために洗面台に行って、水道の蛇口をひねって水が出たら「ありがとう」と言いましょう。
正常に蛇口が機能する事、上水道に異常がない事、水道代を支払えている事に「ありがとう」と言って感謝しましょう。
同じように、テレビが正常に見られる事、電気が通っている事、放送が無事に行われている事などに「ありがとう」と言いましょう。
このように目につく事全てに「ありがとう」と言っていると、今起こっている事が奇跡のように素晴らしい事だと気付く事ができます。
すると世の中が輝いて見えるようになります。
輝いた世の中で生きている事が素晴らしく、生きている事の価値を今まで以上に感じる事ができるようになるでしょう。
2-4. 場の空気が良くなる

「ありがとう」と言うと、言った方も言われた方も、ほっこりします。
その場に同席した人も、気分が良くなります。
みんなが「ありがとう」と言いたくなるので、「ありがとう」という言葉が、感謝の連鎖を生みます。
結果的に、みんなが「ありがとう」と言い合える、気持ちの良い場所が生まれます。
職場の空気がギスギスしている時、誰かが「ありがとう」と言うと、場の空気が良くなります。
あなたがいる職場や家庭の空気がよどんでいる時、「ありがとう」と言う言葉が足りないのかもしれません。
今日から「ありがとう」と積極的に口に出してみましょう。
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