嫁ハラの意味！嫁ハラになりかねない言葉・乗り切るコツ | SPITOPI

「嫁ハラ」とは、夫(旦那)の実家の義両親・義きょうだいなどが嫁が嫌がることをする「嫁ハラスメント」のことです。

「嫁ハラになりかねない言葉」を紹介して、「嫁ハラを乗り切るコツ」や「普段から姑と仲良くするコツ」などについて解説していきます。

1. 嫁ハラとは?

嫁ハラとは「嫁ハラスメント」のことであり、ハラスメントというのは「広義の嫌がらせ・虐待」のことを意味しています。

嫁ハラとは、「夫の義両親・義きょうだい・親戚がする嫁が嫌がる言動」のことです。

様々な対人関係・役割関係を前提にして起こるハラスメントが、現代社会で問題になっています。

嫁ハラ以外にも「パワハラ・セクハラ・モラハラ・マタハラ・アルハラ・スメハラ」などが問題になっていますが、いずれのハラスメントにも共通することは、「相手が嫌がることを意識的あるいは無意識的にしたり言ったりしている」ということなのです。

嫁ハラの加害者は夫(旦那)の実家の「義両親・義きょうだい・親戚」であることが多いのですが、これらの夫の実家の義両親なども悪意・悪気があって嫁ハラをしているわけではないことが多いのです。

例えば、典型的な嫁ハラとされる「子供はまだなの?そろそろ二人目の子供を作らないと」なども、田舎の義両親(特に姑)からすれば「昔は嫁・妻が二人程度は子供を産むのが当たり前という価値観」があったため、そういうプライベートなことを嫁にストレートに言ってはならないという「現代の嫁との距離感」が分からないだけであることが多いのです。

2. 嫁ハラになりかねない言葉・行動

嫁ハラになりかねない言葉・行動には、以下のようなものがあります。

2-1. 「まだほこりが残っている・洗濯物の干し方が違う」など家事にダメだしをする

嫁ハラになりかねない典型的な言葉・行動の一つとして、「まだほこりが残っている・洗濯物の干し方が違う」など家事にダメだしをするということがあります。

お嫁さんが一生懸命に家事をしているのに、その家事の出来具合に対して「こんな掃除の仕方じゃ全然ダメ・まだほこりがこんなに残っている・洗濯物の干し方がおかしい」などのダメだしをやりすぎると、嫁ハラになりかねません。

「炊事(料理)・掃除・洗濯などの家事」が姑さんの基準ではまったくできていないと感じる嫁もいるかもしれませんが、頭ごなしに嫁の家事を否定したり馬鹿にしたりすれば嫁ハラになってしまいます。

「家事のどの部分が上手くできていないのか」を指摘して、「こういう風にやってみると上手くできるよ」というスタンスで教えて上げて下さい。

2-2. 「料理の味付けが良くない・こんな塩辛い料理じゃ息子の健康に良くない」など料理にケチをつける

「料理の味付けが良くない・こんな塩辛い料理じゃ息子の健康に良くない」など料理にケチをつけるということは、嫁ハラになりかねない言葉・行動の一つです。

嫁の料理の味付けや腕前にケチをつけることは、一番やってはいけない嫁ハラとされています。

本当に食べられないほどにひどい料理、あまりに味付けが辛すぎる(薄すぎる)デタラメな料理であれば批判・注意も仕方ありませんが、「お嫁さんなりの良い味付け・なかなかの腕前の料理」なのであれば、自分の口に多少合わなくても「美味しいね」といって食べてあげるべきなのです。

嫁が一生懸命に作った客観的に見て悪くない料理に対して、「うちの味噌汁はこんな味付けではない、こんな塩辛い味付けだと息子が体を壊す」などの因縁(ケチ)をつけるような行為は嫁ハラになりかねないのです。

姑さんが料理を教えたいのであれば、「こういう味付けや調理方法もあるよ」というスタンスで優しく教えましょう。

2-3. 「もう何もしなくていいからゆっくりしてなさい」と過度にお客様扱いする

嫁ハラになりかねない言葉・行動として、「もう何もしなくていいからゆっくりしてなさい」と過度にお客様扱いするということを上げることができます。

実家に帰省したお嫁さんに対して、お姑さんが悪気なく「もう何もしなくていいからゆっくりしてなさい」ということがありますが、嫁に対してあまりに何もしなくていいことを強調すると「嫁・主婦としての能力不足」を指摘しているように受け取られる恐れもあります。

帰省時に過度にお客様扱いすると、「家族の一員として認められていない+嫁・主婦として役に立たないから隅っこにいて」という悪い意味に解釈されて、嫁ハラになりかねないのです。

2-4. 「子供はまだなの?そろそろ二人目の子供を考えないと」など出産・子供の数でプレッシャーをかける

「子供はまだなの?そろそろ二人目の子供を考えないと」など出産・子供の数でプレッシャーをかけるということは、嫁ハラになりかねない典型的な言葉・行動の一つです。

現代では嫁姑の関係性であっても、「子供を作るか作らないかという夫婦の問題」に強く介入することは基本的にマナー違反であり、嫁が自分から「子供がほしい+子供を作る」と言ってもいないのに、「子供を二人以上作るのが当たり前というような物言い」は嫁ハラに該当する恐れが強いのです。

息子夫婦に子供がいない場合になぜ子供がいないのか(子供ができないのか)の理由は、かなりセンシティブでプライベートな問題に関わっていることも多いのです。

お嫁さんが不妊症かもしれませんし、息子さんが男性不妊症かもしれません。

子供を作りたいのに作れないこともあれば、嫁の職業キャリアの観点から今は作るのを控えていることもあるのですが、そういった夫婦の問題・事情には一定の節度ある対応が求められます。

2-5. 「お隣のお嫁さんは気が利いて本当によく出来ている」など他の嫁と比較して劣っているように言う

嫁ハラになりかねない言葉・行動として、「お隣のお嫁さんは気が利いて本当によく出来ている」など他の嫁と比較して劣っているように言うということがあります。

「他の家の嫁」を「自分の家の嫁」と直接間接に比較して、「あの家の嫁は気が利いて素晴らしいのにうちの嫁は〜」とか「〜さんの所の嫁は頻繁に実家に帰ってきてお姑さんのお手伝いをしてくれているみたい」とか言うのは、当てこすりや皮肉に該当する嫁ハラになってしまいます。

子育てでも「きょうだい間の比較+他の家の子供との比較」はタブーであり、子供の気持ちをひどく傷つけて、精神的成長の歪みや遅れにつながることもあります。

嫁姑の関係においても、「息子のお嫁さんを、他の家のお嫁さんと比較すること」はタブーであり、悪気はなくても嫁の気持ちを深く傷つけてしまう恐れが強いのです。

2-6. 「早くお茶を出しなさい・お客様をお見送りしなさい」など時代錯誤な召使い感覚で嫁に指示する

「早くお茶を出しなさい・お客様をお見送りしなさい」など時代錯誤な召使い感覚で嫁に指示するというのは、現代では問題外といっても良い嫁ハラになりかねない言葉・行動です。

昔の田舎の農家では、貧しい生まれの嫁を夫の実家の「召使い・小間使い」のように扱って、「炊事・掃除・洗濯・親戚づきあい・法事・子育て・村の行事」などあらゆる場所でこき使っていたようですが、現代では完全にアウトで論外の嫁ハラになってしまいます。

嫁は実家に従属する便利なお手伝いさんなどでは決してなく、「一人の独立した人格を持つ女性である」という認識を強める必要性があるのです。

お茶出しやお見送り、町内・村内の世話焼きにしても、それを嫁に強制することは現代ではできず、お客様を丁重に処遇したいのであれば姑が先頭に立ってすべきなのです。

3. 姑が嫁ハラをするデメリット

嫁の立場で姑から「嫁ハラ」を受けるというのは本当につらいことですが、嫁ハラをする姑にもデメリットはあります。

「姑が嫁ハラをするデメリット」としては、以下のようなことがあります。

3-1. 夫婦揃って帰省する回数が減って寂しい思いをする

姑が嫁ハラをするデメリットとして、「夫婦揃って帰省する回数が減って寂しい思いをする」ということがあります。

嫁ハラをしている義両親の家には、嫁は次第に帰省を渋って帰らなくなっていきます。

姑が嫁をいじめたりいびったりしている嫁ハラがある実家の特徴は、「嫁が実家に寄り付かなくなること+嫁と義両親が何年間も顔を会わせていないこと」なのです。

せっかく息子が結婚したのに、帰省する時にお嫁さんを連れて帰ってくることがなくなり、まるで息子が独身(離婚経験者)であるかのような目で見られるという田舎特有の世間体の問題も出てくるかもしれません。

夫婦揃って帰省する回数が減って寂しい思いをし始めてから、嫁ハラをやめても「時すでに遅し」でもう嫁の気持ちが変わらないことも多いのです。

3-2. 孫と顔を会わせられる機会が減ってくる・孫の子育てやイベントにあまり参加できない

「孫と顔を会わせられる機会が減ってくる・孫の子育てやイベントにあまり参加できない」ことは、姑が嫁ハラをする分かりやすいデメリットになります。

姑が嫁ハラをすると、嫁はその仕返しとして「可愛い孫と会える機会」を制限してくる可能性があります。

何だかんだと理由をつけて、帰省する回数を減らしたり、孫がおじいちゃん(おばあちゃん)の家に行く回数も減らしてくるわけです。

そうなると、せっかく孫が誕生しても、祖父母が「孫の子育ての手伝い・遠巻きに成長を見守る役割」をすることができなくなります。

会わない期間が長いと、「可愛い孫との距離感」ができて、祖父母に孫がなつかない恐れも出てきます。

孫の幼稚園・小学校の運動会や学芸会のような「孫のイベント・晴れ舞台」にも顔を出せなくなるかもしれないのです。

3-3. 高齢になって弱った時に介護・世話をまともにしてもらえない

姑が嫁ハラをするデメリットとして、「高齢になって弱った時に介護・世話をまともにしてもらえない」ということを上げることができます。

姑がいくら上から目線で威張って嫁をいじめてみても、結局、姑は嫁よりも早く高齢者になって身体も心も弱っていってしまいます。

嫁に好かれている姑であれば、高齢で年老いた時にも病院の送り迎えをしてくれたり買い物を手伝ってくれたり、介護・介助をしてくれたりする可能性がありますが、「嫁ハラを続けていた意地悪な姑」は高齢で心身が弱ると介護・世話をしてもらえずに、逆に嫁からいびられる(過去の嫁ハラの仕返しをされる)リスクも出てくるのです。

3-4. 息子の家族・孫たちと一緒に旅行・食事に行ったりできるチャンスがなくなってしまう

「息子の家族・孫たちと一緒に旅行・食事に行ったりできるチャンスがなくなってしまう」というのも、姑が嫁ハラをするデメリットになるでしょう。

姑が嫁ハラをする大きなデメリットとして、嫁が姑を嫌うことによって、「家族みんなで旅行をするようなチャンス」を失ってしまうということがあります。

嫁が姑・舅を気に入っていて、孫もおばあちゃん(おじいちゃん)が大好きなのであれば、普通は息子の家族・孫たちと一緒に旅行・食事に行ったりできるチャンスが結構あるのです。

しかし、姑が嫁ハラをしてしまうと、嫁が「姑とは一緒に行動しないという意思」を固めるので、孫と一緒に楽しく旅行・食事する機会を失ってしまいます。

4. 嫁ハラを乗り切るコツ・方法

嫁ハラを乗り切るコツ・方法としては、以下のようなものがあります。

4-1. 姑の意見は意見として聞きながらも適当に受け流す

嫁ハラを乗り切るコツ・方法として、「姑の意見は意見として聞きながらも適当に受け流す」ということがあります。

嫁ハラを乗り切る有効なコツ・方法は、自分に対して意地悪な義両親・義きょうだいに対して「面従腹背(表向きだけ従って本心では反対している)」の姿勢を示すことです。

姑(舅)の批判的・指示的な意見は、「姑個人(舅個人)の意見」として聞く態度を取りながらも、その内容については適当に受け流すようにすればいいのです。

「聞かされて苦痛・不快な義両親の意見」は多いかもしれませんが、意見を言うこと自体を禁止することは難しいので、表向きだけ意見を聞いている姿勢を見せて内容については軽視・無視しても構わないのです。

4-2. 「自分(嫁)の家族」と「舅・姑・親戚の家族」との間に一定の境界線を引くようにする

「自分(嫁)の家族」と「舅・姑・親戚の家族」との間に一定の境界線を引くようにするということが、嫁ハラを乗り切る有効なコツ・方法になってきます。

嫁ハラの本質的な問題は、「義両親・義きょうだいなどが自分たちのやり方を嫁に押し付けること」にあります。

その本質的な問題を回避するコツとしては、「自分(嫁)の家族」と「舅・姑・親戚の家族」との間に一定の境界線を引くというやり方があります。

嫁は「自分たち家族には自分たちのやり方がありますので、これ以上の口出し・指示は遠慮してもらえないでしょうか」ということを堂々と主張すれば良いのです。

嫁(息子夫婦)の家族と義両親の家族(実家)とは別の家族であり、両者を一体化して批判や嫌味をいうことが嫁ハラにつながってしまうのです。

4-3. 夫の義両親・親戚と顔を会わせる頻度を減らす

嫁ハラを乗り切るコツ・方法としては、単純に「夫の義両親・親戚と顔を会わせる頻度を減らす」ということがあります。

嫁ハラは義理の家族と顔を遭わせることで発生するリスクが高まるので、嫁ハラを乗り切るための簡単なコツは、「できるだけ夫の義両親・親戚と顔を会わせないようにすること」でしょう。

姑や舅、義きょうだいが本当に嫁ハラをしているのであれば、極端に嫁と顔を会わせなくなることで、「自分たちの嫁に対する言動の問題点」に気づいてくれる可能性もあります。

5. 普段から姑と仲良くするコツ

嫁ハラに遭うことはつらくて大変なことですが、嫁ハラを過度に恐れるあまり、本当は「悪意・悪気」のない姑とも関係が悪化してしまうことがあります。

姑と仲良くしておけば、嫁ハラのリスクも減りますが、普段から姑と仲良くするコツにはどのようなものがあるのでしょうか?

5-1. 姑を人生の先輩として敬う気持ちを分かりやすく示してみる

普段から姑と仲良くするコツとして、「姑を人生の先輩として敬う気持ちを分かりやすく示してみる」ということがあります。

姑との人間関係が上手くいかない嫁は、簡単に言えば「生意気で可愛くない嫁」と思われてしまっているのです。

姑は「自分を尊敬して慕ってくる可愛い嫁」が基本的に好きなので、姑に好かれて仲良くしたいのであれば、「姑を人生の先輩として敬う気持ち」を分かりやすく示すことがポイントになってきます。

姑が昔ながらの家事育児のお手本を見せてくれた時には、「さすがですね。

凄いですね。

勉強になります。

今度から私もその方法でやってみます。

また色々と教えてください」など、少し大げさなくらいに尊敬や感動を示すようにすればいいのです。

5-2. 全てを受け入れなくても良いので、姑に家事育児のやり方を教えてもらう姿勢を見せる

「全てを受け入れなくても良いので、姑に家事育児のやり方を教えてもらう姿勢を見せる」ということが、普段から姑と仲良くするコツの一つになります。

姑と仲良く付き合っていきたいのであれば、「何でも自分でやるという姿勢」は改めて、姑に少し頼るくらいの気持ちで「昔ながらの家事育児のやり方」を教えてもらうようにすると良いでしょう。

確かに、昔の育児の方法・しつけ方・衛生観念には、現代の科学的見地や子育て理論からすると「間違っていることが分かったもの・医学的衛生学的に好ましくないやり方」も多いのですが、全てを受け入れなくても良いので、「姑さんに教わる姿勢」を見せることで、嫁姑関係が改善しやすくなるのです。

5-3. 母の日や姑の誕生日に姑にプレゼントとお手紙を贈るようにする

普段から姑と仲良くするコツとして、「母の日や姑の誕生日に姑にプレゼントとお手紙を贈るようにする」というやり方があります。

姑は嫁から自分が粗末にされていると思えば思うほど、嫁に対して嫁ハラに該当する意地悪な行動・発言をしてきます。

姑の誕生日や母の日には忘れずに、きちんと「プレゼント・花束」を贈るようにして、「いつもお世話になっています。

孫の面倒をよく見て頂いてとても助かっています……この間は美味しい野菜や果物を沢山贈って下さってありがとうございます……」などの日頃の感謝を伝えるお手紙も一緒に送ってみましょう。

まとめ

嫁と実家の義両親・義きょうだいとの人間関係が上手くいかない原因として、「嫁ハラ」があります。

嫁ハラになりかねない言葉・行動として、「料理の味付けが良くない・こんな塩辛い料理じゃ息子の健康に良くない」など料理にケチをつける」「子供はまだなの?そろそろ二人目の子供を考えないと」など出産・子供の数でプレッシャーをかける」などを上げることができます。

嫁ハラを乗り切るコツや姑と仲良くするコツとしては、「姑の意見は意見として聞きながらも適当に受け流す」「姑を人生の先輩として敬う気持ちを分かりやすく示してみる」などがあります。

「嫁ハラ」について詳しく知りたい方は、ぜひこの記事を参考にしてみて下さい。