地元に帰れば安心したり懐かしい気持ちになるかもしれません。
色々思い出して、実家でゆっくり過ごしたり友達と出かけたりする事もあるでしょう。
また一度も地元から離れた事がない人も沢山います。
では早く離れたいと思っている人には、一体どういう思いがあるのでしょうか。
知りつくした場所で知り合いも多そうな場所から離れたいと考えるのはどうしてでしょう。
人間なので、慣れた地を離れて新たに始めたいと思ってしまうこともあるでしょう。
そこで今回は、地元を出たいと思う人の理由や心理をご紹介したいと思います。
- 地元から出たいと思っていませんか
- 地元から出る人の状況や特徴
- 地元から出るメリット
- 地元から離れたいと思う人の心理
- 地元から離れたくないと思う人の心理
- まとめ
1. 地元から出たいと思っていませんか
ある調査において、今現在生まれた土地に住んでいる人の中に地元から出たいと思っている人が全体の20%に及ぶという結果が出たとありました。
つまり10人中2人は地元から出たいと思っているという計算になります。
結果的に離れてしまった人の中には「出たい」と思って離れた人と「出たくない」と思っていたけれど何らかの理由で仕方なく離れてしまった人に分かれるでしょう。
では「出たい」と思う気持ちはなぜなのでしょう。
地元というと幼い頃から慣れ親しんでいるので、どこに何があり誰が住んでいるなどのデータが全て入っていて、変化があればすぐにわかる程、身近である意味落ち着く場所だと思います。
ですがそれは"慣れ"でありその環境や状況自体が変わる事はありません。
また幼い時や思春期には様々な出来事があり人によっては馴染めず嫌な記憶しかない場合もあるでしょう。
そもそも地元は自分で選んだ訳ではありません。
たまたまそこに生まれて、全く自我が芽生えていない時期から不安定な時期を数十年、地域のルールの箱の中で過ごしただけなのです。
選択肢はほぼなく意思もほぼ反映されない訳ですが、地元愛が強い人はこの期間をとても大切に思い、ある意味「全て」だと思っています。
よくニュースで犯罪を犯した人の中学生時代の知人や、子供の頃の様子を知る人物がインタビューで「昔は◯◯だった」などと答えていますが、そんな自我が不安定な時期を全てと思われては困りますし、もっと言えばその時期から人間関係や人間形成がなされていくのです。
そういったキメツケ感や閉塞感が嫌で地元から出たくなるのかもしれません。
2. 地元から出る人の状況や特徴
2-1. 結婚・離婚
結婚を機に地元を離れる人は大変多く、地元を離れる理由の1位だと言われています。
またこればかりは自分の意思だけではどうにもならないので「離れたい」という感情ではなく「離れてしまった」というのが正確だと思います。
また逆に地元の人と結婚して離婚してしまった場合や、相手に地元に来てもらったものの離婚になって居づらくなったというパターンもあるかもしれません。
結婚の場合はともかく、離婚で地元を離れたいと思うのは、新しくやり直したい、気分を変えたいという気持ちもあると思うので、どちらかといえばポジティブな発想だといえるでしょう。
2-2. 進学・通学
進学先が地元から遠い場合、学校の近くに引越す事はよくある話です。
高校から大学に進学する時に一番この状況が増えるのではないでしょうか。
高校までは比較的実家から通う人が多いと思いますが、それ以降になると自分の意思で未来を決めていけるので、実家や地元を離れる事も選択肢に入ると思います。
進学をキッカケに地元を離れる人もかなり多いと言われています。
2-3. 就職・転勤
地元で就職をしても転勤になってしまうと会社を辞めない限り地元を離れなければいけません。
地元好きの人は就職をする時になるべく転勤がない会社を選ぶ傾向にあります。
それなのに転勤になってしまうとかなり落ち込んでしまったり本当に辞めてしまうかもしれません。
それくらい大きな問題のようですが、就職になると話が違います。
自分の意思で仕事場を決めるわけですし、ある程度の配属先や転勤の可能性は想定しているからです。
就職で地元を離れることは珍しくありませんし、就職を全員が地元でするという事の方が珍しいかもしれません。
2-4. 慣れた場所に飽きたから
地元を離れたいと思っている人の中には、現状に退屈をしていたり、満足ができないので変化を求めている人もいるでしょう。
慣れ親しんだ地元というものは、昔から変わらない安定感や安堵感はありますが、刺激や変化はありません。
同じ町並みを何十年も見て来て新しい発見もなく、旧友や仲間達との会話は楽しくても、懐かしい昔話や近況報告などばかりで、あまり進展も前進もない、同じ事を繰り返しているだけだと感じているのかもしれません。
それに加えて自分の力を試したいと思っていたり、ビジョンがあれば尚の事、地元を離れたくなるのではないでしょうか。
地元に執着や何かしらこだわりがある人ですら、離れたいとまでは思わなくても、「違う場所に行ったらどんな感じなんだろう」と想像する事はあると思います。
いくら好きでもあまりにも変化がないと飽きてくるものです。
様々な価値観に触れ、色々な情報や人達に触れると、生き方や考え方に選択肢が増える事になります。
その選択の中には自分を輝かせたり満たしてくれるものがあるかもしれないので、まずは地元を出てみようとなるのだと思います。
2-5. 知らない場所への憧れ
地元から出るといっても全員が都会に出るわけではありません。
単純に都会に憧れ、漠然と住みたいと思う人は沢山いますが、目的がハッキリとしていたりやりたい事や夢がある人はその目的地への憧れを持つものです。
自分の見知らぬ地に希望を抱いて向かう事は、胸をときめかせやる気を出させるものです。
新しい事や自分の知らないものに対して楽しめたり受け入れることができるタイプの人は特に、まだ見ぬ世界に足を踏み入れて自分の可能性を試してみたいと思うのではないでしょうか。
地元にじっといては感じる事のできない高揚感を感じたり、知り合いや慣れが出てしまって頼ってしまうと思うので、何かに挑戦したい人は地元を出る傾向が強くなるでしょう。
2-6. 親離れのため
いつまでも親の脛をかじり、自立しないのもどうしたものかと考える人は地元を離れ独立するかもしれません。
または早く家を出て、実家や家族を助けたいと考えている人も、より自分の可能性があり、夢が叶ったり稼ぐ事の出来る場所に行きたいと思うのではないでしょうか。
地元から離れる事で今までの事を振り返ったり、客観視出来るようになると、感謝の気持ちが生まれ気持ちにハリが出ます。
新しい環境に身を置く事でやりがいが出たり希望が生まれるかもしれません。
結果的に本当の意味で親離れができ自立できるのだと思います。
2-7. 地元の保守性や民度の低さ
住めば都と言いますが、ずっと同じ場所にいるとそこの居心地が良くなり、最初は嫌がっていても徐々に慣れてしまい気にならなくなるものです。
途中から来てもそのように思うのですから、最初からそこにいる人は当然「都」ですし、あらゆる事が当たり前だと思っています。
また慣れてしまっていてよくよく考えたら人としてどうかという事も少なくありません。
ですが一度でも外から自分の育った環境を客観視した事がある人は、冷静に本来の地元の姿を知っています。
良くも悪くも事実を見る事で一度外に出てみて、自分の感覚や考え方などを正したり、試したりしたくなるのではないでしょうか。
2-8. 人間関係のリセット
上手くいっていない知り合いがいたり、昔の事なのに根掘り葉掘りと掘り返しては昔話をするような面倒臭い人がいるなど、自分にとって何のプラスにもならない不要な人達と離れたい時は
地元を離れてバッサリ断捨離しようと思うようです。
社会に出るとなかなか切りたくても切れないものですが、単純に地元が一緒なだけなのであれば、別に関係が切れたとしても困る事はないからです。
むしろそんな面倒で自分にとって学びにならない関係と切れて清々しいと思っています。
2-9. 気候が合わない
好きで生まれたわけではなくても、せめて義務教育が終わるまではその土地で過ごさなくてはいけません。
北国のため寒すぎたり、逆に暑過ぎて活力が湧かないなど人によって理由はありますが、どうしても合わない人は沢山います。
甘いとかワガママとかではなく合わないのです。
稀に慣れだと言う人や、工夫すればいいという人がいますが、そこから出た事がないからそう思うだけで、別にわざわざ合わない場所にいる必要もなく、自分に合ったライフスタイルを送れる場所があるのなら、地元を離れて快適に住む方が有意義だと考えるのだと思います。
気候は地元が好き・嫌いの問題ではありません。
そのせいで精神的に重荷になったり健康面が低下してしまっては何の意味もありません。
3. 地元から出るメリット
3-1. 世界が広がる
当然、今までいた環境から飛び出すのですから世界は広がりますし、価値観や感性なども新しくなるでしょう。
良くも悪くも全てが自分次第で変わるので吸収しようという気持ちが強ければ、無限に自分の世界を広げられるのではないでしょうか。
またその事で今まで出会って支えてくれた人への感謝が芽生えたり、自分はもっと自由でいいんだと思えたり、地元そのものを俯瞰する事が出来たりと、そんな感情自体がまた成長に繋がるのだと思います。
3-2. 人間関係を新しくしたり断捨離できる
地元を出るという事は、少なくてもある程度の事は自分の意思で決められる状態にあるという事だと思うのですが、今までの人間関係というのは多かれ少なかれ、他人に用意された環境の中から築いたものだと思います。
という事は言葉は悪いですが不必要な関係もあるという事です。
地元から出れば今までの窮屈で不要な人間関係から解放され自分が選んだ大切な人と交流できる訳です。
そしてその目を養うためにも、より多くの人達に出会った方がいいので、地元から飛び出す事は人間関係を見直すきっかけとなるでしょう。
3-3. 精神的に自由になる
「地元には沢山知り合いがいるし、お店や施設など知り尽くしているから安心だ」と地元が大好きな人は思うでしょう。
また何かのたびに仲間が集まるし、寂しくないと感じるのかもしれません。
ですが視点を変えて見ると、常に誰かが自分を知っていて、一人でいたくても誰かに出くわしたり見られていたり、何もしていなくても噂されたりする可能性もあるのです。
また仲間意識が強くなると面倒な事も起きやすくなります。
自分は関係のない事に顔見知りだからという理由だけで巻き込まれることもあります。
ですが見知らぬ場所ではそういった可能性も低くなるので、精神的に自由になれるのだと思います。
4. 地元から離れたいと思う人の心理
4-1. 井の中の蛙だと感じたから
現在社会において他文化に触れたり観たりする事は難しい事ではありません。
インターネットを観れば一瞬で色んなデータが入ってきますし、テレビや雑誌、あらゆるモノから情報を得ることができます。
また幼少期から思春期の決められた空間を経て、自我が芽生えてくるような年齢になると、実は学校に行くのが苦痛だった、クラスメイトと全く合わなかったという事を再認識する場合もあるでしょう。
つまり色々な事を振り返った時に、いかに自分が決められた狭い箱の中で過ごしてきたのか、世界というものが広いのかという事を思い知り衝撃を受けてしまったのではないでしょうか。
様々な文化や人種、感覚や価値観をもつ人がいる事を受け入れられないと、人は理由をつけてその事を排除し自分を肯定しようとします。
要は、置いていかれてる感を誤魔化せるその場所から動きたくなく、前に踏み出す勇気がないだけの事なのですが、地元を離れたいと思ったということは、世界は"四角い空"ではなく、大河が流れているのだと知ったからだと思います。
4-2. 新しい自分になりたい
嫌な思い出があったり、辛い経験がある場合は、地元から出てやり直したいと思う事もあるでしょう。
またここに居ても自分の成長に繋がらない、やりたい事がない、可能性を見直したいと思った場合も、地元から離れ新しく生きていきたいと思う気持ちは当然だと思います。
地元が田舎にしろ都会にしろ、新天地がどこにしろ可能性を感じたり見出すのは自分自身です。
究極を言えば自分が変わらない限り場所を変えても意味はありません。
ですがわざわざその場所に執着する必要もないのです。
見る景色が変われば、出会う人も変わります。
新しい感覚や感性に触れ自身を磨く事も出来るでしょう。
またどれ程自分を磨き英知を学んでも、試す場所や環境がなければそれを活かす事も出来ませんし、限界があります。
やり直したいのも新しく生まれ変わりたいのも、言葉だけ聞くと後ろ向きかもしれませんが、中身は非常に勇気があってポジティブであり、未来を向いているからこそ生まれる感情だと思います。
4-3. 将来への危機感
ずっと同じ場所にいると、自分は一生このまま同じ景色をみて過ごすのかと不安になるのかもしれません。
簡単に言うと、将来が手に取るように見え努力したり磨いて可能性を見出そうという気が萎んでしまうのです。
何となく就職して、何となく恋愛し、結婚も全て地元内でする事が想像に難くない事に危機感を覚えるのでしょう。
自分の将来には何の刺激もなく、変化もなく、新しい何かを感じたり学んだり広げたりする事がないのだという感情が大きくなると、生きる事に退屈しますし興味が持てなくなることは不思議ではありません。
5. 地元から離れたくないと思う人の心理
5-1. 知らない場所に行きたくない
知らない土地にいく事はとても不安ですし勇気がいります。
人間は慣性の生き物なので、なるべくなら変化よりも不変を好みますし、その方が安心します。
もちろん新しい場所にいくのが平気な人もいますし、ワクワクする人もいるでしょう。
ですがそんな人でも緊急時や家族の事になるとなるべく知った土地がいいと思うかもしれません。
5-2. 親から離れたくない
親から離れた事を考えた時に、どうやって過ごせばいいのか想像ができず、わからないのかもしれません。
特にずっと今まで親と生活をし、あらゆる事をしてもらってきた人は離れてしまうと困ると思うのでしょう。
物理的な面だけではなく精神的な面でも、誰かがいないと不安だと感じるのかもしれません。
自立とは一人で生活する事ではないので、物理面・精神面のどちらにおいても自立ができていれば、親から離れても寂しくなく、むしろもっと愛せるかもしれませんが、とにかく目に見える温もりを感じていたいのかもしれません。
5-3. 地元がとにかく大好き
理由などなく、とにかく大好きな人は離れたくないと思うのではないでしょうか。
生まれた場所だし、友達や知り合いは居るし、使い勝手はいいし、何かあればすぐに集まれるし、便利もいいし、家族もいるしで嫌いになるところも離れたくなる理由もないと、出ようと思わないのは当然かもしれません。
そもそも「地元大好き」は突然生まれる訳ではなく、思春期頃に芽生え、高校を経てそれなら就職も家庭も地元がいいと思った結果、結局一回も地元から出ていないという状態になり、だからこそ地元を悪く言われると不快になり、正義感のようなものが生まれるのかもしれません。
まとめ
本来であれば「地元」というのはホッと一息つけたり、安心できる場所なのですが、理由があって、そんな地元をあまり良く思わない人がいる事は確かです。
もしくは特別な感情など持ってすらいない場合もあるでしょう。
地元だからといって温かいと全員が感じる訳ではありませんが、自分の事を色々と考えたり、振り返ったり、今後の飛躍のためには大切な場所かもしれません。
地元に帰れば安心したり懐かしい気持ちになるかもしれません。
色々思い出して、実家でゆっくり過ごしたり友達と出かけたりする事もあるでしょう。
また一度も地元から離れた事がない人も沢山います。
では早く離れたいと思っている人には、一体どういう思いがあるのでしょうか。
知りつくした場所で知り合いも多そうな場所から離れたいと考えるのはどうしてでしょう。
人間なので、慣れた地を離れて新たに始めたいと思ってしまうこともあるでしょう。
そこで今回は、地元を出たいと思う人の理由や心理をご紹介したいと思います。
1. 地元から出たいと思っていませんか
ある調査において、今現在生まれた土地に住んでいる人の中に地元から出たいと思っている人が全体の20%に及ぶという結果が出たとありました。
つまり10人中2人は地元から出たいと思っているという計算になります。
結果的に離れてしまった人の中には「出たい」と思って離れた人と「出たくない」と思っていたけれど何らかの理由で仕方なく離れてしまった人に分かれるでしょう。
では「出たい」と思う気持ちはなぜなのでしょう。
地元というと幼い頃から慣れ親しんでいるので、どこに何があり誰が住んでいるなどのデータが全て入っていて、変化があればすぐにわかる程、身近である意味落ち着く場所だと思います。
ですがそれは"慣れ"でありその環境や状況自体が変わる事はありません。
また幼い時や思春期には様々な出来事があり人によっては馴染めず嫌な記憶しかない場合もあるでしょう。
そもそも地元は自分で選んだ訳ではありません。
たまたまそこに生まれて、全く自我が芽生えていない時期から不安定な時期を数十年、地域のルールの箱の中で過ごしただけなのです。
選択肢はほぼなく意思もほぼ反映されない訳ですが、地元愛が強い人はこの期間をとても大切に思い、ある意味「全て」だと思っています。
よくニュースで犯罪を犯した人の中学生時代の知人や、子供の頃の様子を知る人物がインタビューで「昔は◯◯だった」などと答えていますが、そんな自我が不安定な時期を全てと思われては困りますし、もっと言えばその時期から人間関係や人間形成がなされていくのです。
そういったキメツケ感や閉塞感が嫌で地元から出たくなるのかもしれません。
2. 地元から出る人の状況や特徴
2-1. 結婚・離婚
結婚を機に地元を離れる人は大変多く、地元を離れる理由の1位だと言われています。
またこればかりは自分の意思だけではどうにもならないので「離れたい」という感情ではなく「離れてしまった」というのが正確だと思います。
また逆に地元の人と結婚して離婚してしまった場合や、相手に地元に来てもらったものの離婚になって居づらくなったというパターンもあるかもしれません。
結婚の場合はともかく、離婚で地元を離れたいと思うのは、新しくやり直したい、気分を変えたいという気持ちもあると思うので、どちらかといえばポジティブな発想だといえるでしょう。
2-2. 進学・通学
進学先が地元から遠い場合、学校の近くに引越す事はよくある話です。
高校から大学に進学する時に一番この状況が増えるのではないでしょうか。
高校までは比較的実家から通う人が多いと思いますが、それ以降になると自分の意思で未来を決めていけるので、実家や地元を離れる事も選択肢に入ると思います。
進学をキッカケに地元を離れる人もかなり多いと言われています。
2-3. 就職・転勤
地元で就職をしても転勤になってしまうと会社を辞めない限り地元を離れなければいけません。
地元好きの人は就職をする時になるべく転勤がない会社を選ぶ傾向にあります。
それなのに転勤になってしまうとかなり落ち込んでしまったり本当に辞めてしまうかもしれません。
それくらい大きな問題のようですが、就職になると話が違います。
自分の意思で仕事場を決めるわけですし、ある程度の配属先や転勤の可能性は想定しているからです。
就職で地元を離れることは珍しくありませんし、就職を全員が地元でするという事の方が珍しいかもしれません。
2-4. 慣れた場所に飽きたから
地元を離れたいと思っている人の中には、現状に退屈をしていたり、満足ができないので変化を求めている人もいるでしょう。
慣れ親しんだ地元というものは、昔から変わらない安定感や安堵感はありますが、刺激や変化はありません。
同じ町並みを何十年も見て来て新しい発見もなく、旧友や仲間達との会話は楽しくても、懐かしい昔話や近況報告などばかりで、あまり進展も前進もない、同じ事を繰り返しているだけだと感じているのかもしれません。
それに加えて自分の力を試したいと思っていたり、ビジョンがあれば尚の事、地元を離れたくなるのではないでしょうか。
地元に執着や何かしらこだわりがある人ですら、離れたいとまでは思わなくても、「違う場所に行ったらどんな感じなんだろう」と想像する事はあると思います。
いくら好きでもあまりにも変化がないと飽きてくるものです。
様々な価値観に触れ、色々な情報や人達に触れると、生き方や考え方に選択肢が増える事になります。
その選択の中には自分を輝かせたり満たしてくれるものがあるかもしれないので、まずは地元を出てみようとなるのだと思います。
2-5. 知らない場所への憧れ
地元から出るといっても全員が都会に出るわけではありません。
単純に都会に憧れ、漠然と住みたいと思う人は沢山いますが、目的がハッキリとしていたりやりたい事や夢がある人はその目的地への憧れを持つものです。
自分の見知らぬ地に希望を抱いて向かう事は、胸をときめかせやる気を出させるものです。
新しい事や自分の知らないものに対して楽しめたり受け入れることができるタイプの人は特に、まだ見ぬ世界に足を踏み入れて自分の可能性を試してみたいと思うのではないでしょうか。
地元にじっといては感じる事のできない高揚感を感じたり、知り合いや慣れが出てしまって頼ってしまうと思うので、何かに挑戦したい人は地元を出る傾向が強くなるでしょう。
2-6. 親離れのため
いつまでも親の脛をかじり、自立しないのもどうしたものかと考える人は地元を離れ独立するかもしれません。
または早く家を出て、実家や家族を助けたいと考えている人も、より自分の可能性があり、夢が叶ったり稼ぐ事の出来る場所に行きたいと思うのではないでしょうか。
地元から離れる事で今までの事を振り返ったり、客観視出来るようになると、感謝の気持ちが生まれ気持ちにハリが出ます。
新しい環境に身を置く事でやりがいが出たり希望が生まれるかもしれません。
結果的に本当の意味で親離れができ自立できるのだと思います。
2-7. 地元の保守性や民度の低さ
住めば都と言いますが、ずっと同じ場所にいるとそこの居心地が良くなり、最初は嫌がっていても徐々に慣れてしまい気にならなくなるものです。
途中から来てもそのように思うのですから、最初からそこにいる人は当然「都」ですし、あらゆる事が当たり前だと思っています。
また慣れてしまっていてよくよく考えたら人としてどうかという事も少なくありません。
ですが一度でも外から自分の育った環境を客観視した事がある人は、冷静に本来の地元の姿を知っています。
良くも悪くも事実を見る事で一度外に出てみて、自分の感覚や考え方などを正したり、試したりしたくなるのではないでしょうか。
2-8. 人間関係のリセット
上手くいっていない知り合いがいたり、昔の事なのに根掘り葉掘りと掘り返しては昔話をするような面倒臭い人がいるなど、自分にとって何のプラスにもならない不要な人達と離れたい時は
地元を離れてバッサリ断捨離しようと思うようです。
社会に出るとなかなか切りたくても切れないものですが、単純に地元が一緒なだけなのであれば、別に関係が切れたとしても困る事はないからです。
むしろそんな面倒で自分にとって学びにならない関係と切れて清々しいと思っています。
2-9. 気候が合わない
好きで生まれたわけではなくても、せめて義務教育が終わるまではその土地で過ごさなくてはいけません。
北国のため寒すぎたり、逆に暑過ぎて活力が湧かないなど人によって理由はありますが、どうしても合わない人は沢山います。
甘いとかワガママとかではなく合わないのです。
稀に慣れだと言う人や、工夫すればいいという人がいますが、そこから出た事がないからそう思うだけで、別にわざわざ合わない場所にいる必要もなく、自分に合ったライフスタイルを送れる場所があるのなら、地元を離れて快適に住む方が有意義だと考えるのだと思います。
気候は地元が好き・嫌いの問題ではありません。
そのせいで精神的に重荷になったり健康面が低下してしまっては何の意味もありません。
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