「ピンチをチャンス変える」！逆転の発想をする方法 | SPITOPI

「逆転の発想」とは何か、また逆転の発想を連想させることわざとは何でしょうか。

さらに逆転の発想をするためのコツや考え方を紹介します。

1. 逆転の発想とは

驚くような成功を手にした人の多くは、恵まれない環境から出発したり、ひどい逆境を経験した人たちです。

「もうだめだ」と一般の人が思うようなピンチに陥った後で、素晴らしいアイデアを得て、大成功を収めています。

これはピンチをチャンスに変える事ができた人の物語で、その秘訣になったのは「逆転の発想」です。

自分の短所や悲惨な状況、理不尽と感じるような不運を経験した後で、信じられないような大きな復活を成し遂げています。

逆に言えば、順風満帆なら思いつかなかったようなアイデアを、逆境の中で得たという事です。

「逆転の発想」は、恵まれた環境にいる人には、手に入れられない究極にアイデアだからです。

今、苦境に陥っている人も、コンプレックスばかりで自分を好きになれない人も、将来に希望が持てない人も、「だからこそ逆転の発想が生まれるチャンス」なのです。

2. 逆転の発想を連想する有名な言葉

逆転の発想は、古くから用いられてきた究極の思考法です。

ピンチに陥った人々が、ぎりぎりのところで逆転の発想を得た事で、世界の歴史は大きく動きました。

逆洗の発想を連想する有名な言葉やことわざも残されていますので、その意味をみていきましょう。

2-1. 「押してダメなら引いてみな」

水前寺清子が唄う歌謡曲の中に登場した歌詞の中に「押してもだめなら引いてみな」というフレーズが登場します。

目の前に扉があり、扉の向こうには素晴らしい世界があるがどうしても扉が開かない…そんな時に「押してもだめなら引いてみな」という逆転の発想が閃きます。

実はその扉は押し戸ではなく引き戸だったという事ですが、このように違った方法を試すだけで、すぐに希望につながる展開が開ける事があります。

特に恋愛面では、「押してもだめなら引いてみな」というシチュエーションがたびたび訪れるのではないでしょうか。

気になる女性を誘う時に、今までとは全く違うアプローチをしてみましょう。

2-2. 「急がば回れ」

「急がば回れ」も、とても頻繁に使用されることわざです。

例えばAポイントからBポイントに移動する時に、間の沼地を渡ればすぐに移動が完了しそうですが、沼地に足を取られてしまい余計時間が掛かるかもしれません。

それよりも沼地を囲んで通っている道路を遠回りした方が、確実にゴールまで行ける可能性が高いです。

最終的な目標を達成するためには、時には遠回りに見えるコースをたどった方が、結果的に近道になる事があります。

これは、「最短距離を行く方が早くゴールに着く」と思い込んでいる人から見ると、「逆転の発想」といえるでしょう。

2-3. 「木を見て森を見ず」

「木を見て森を見ず」はビジネスシーンでよく使われる言葉です。

これは木ばかりを見て、森全体の様子を理解しないと失敗してしまうという種類の教訓です。

さらに「虫の目」「鳥の目」「コウモリの目」という言葉があります。

森を見る時は、この3つの目を持つ必要があるという意味です。

虫の目は木をじっくり見る、近くの物を詳細に見る目の事で、鳥の目は大空から森全体を俯瞰する目です。

さらにコウモリの目は、夜の森の世界にも注目しようという意味が入っています。

何かを見る時は、常に様々な視点から観察するようにするという事は、「逆転の発想」に通じる部分があるのではないでしょうか。

3. 逆転の発想をするためのコツや考え方

逆転の発想ができるようになると、どんな状況になっても成功を目指す事ができます。

今、苦しい状況に陥っている人でも、十分に逆転できる可能性が残されます。

そこで「逆転の発想をするためのコツと考え方」を紹介します。

3-1. 思い込みを捨てる

自分のみに何かを思った時に、「思い込み」で判断してしまう事が多いのではないでしょうか。

思い込みを捨てれば、様々な事柄に可能性が見えてくるかもしれません。

例えばあなたの「短所」は本当に短所なのか、考えてみましょう。

それは実は「思い込み」かもしれません。

例えば「可愛い女性」に憧れていて、アイドルになりたいと思っている女性がいるとします。

しかしその女性は身長が180cmもあり、アイドルとしては可愛く見えないかもしれません。

しかしそれは「思い込み」に過ぎません。

日本人としては背が高いですが、欧米に行けば普通の身長です。

海外に出て活動すれば、アイドルとして見てもらえるかもしれません。

また「大きなアイドル」という話題性によって、日本で人気のアイドルになれるかもしれません。

さらに「モデル」として活躍する事で、「モデル兼アイドル」として人気者になれる可能性もあります。

このように思い込みで短所だと感じている部分は、思い込みを外せば長所になるかもしれません。

3-2. 「だからいい」と思う

何か自分の欠点を見つけた時に「もうだめだ」と思ってしまう人がいます。

または「最悪だ」と口にするのが習慣になっている人もいるでしょう。

そんな時に「だからいい」と思うようにしましょう。

自分の顔を鏡で見て、あまりイケていないと思った時も、最悪だと思わずに「だからいい」と思うようにしましょう。

すると、顔のイケてない部分が、プラスに見えてきます。

「だから自分は調子に乗らず、謙虚に振る舞える」「だから相手が緊張せず話せる」「だから同じようにイケてない人から共感を得られる」というように、様々な良さが浮かんできます。

自分の欠点に対して「だからいい」と言ってあげましょう。

その言葉を補完するような、良いイメージがたくさん湧いてくるでしょう。

3-3. 問題はチャンス

何か突発的な出来事が起こった時に自動的に「チャンスだ」と思ってみると、「逆転の発想」がわいてきます。

例えば彼女とテーマパークに行く予定だった日に、台風が来てしまいました。

このような問題をチャンスだと思えると、その後の展開は変わってきます。

彼女に自分の趣味の本を読んで欲しいと思っていた彼は、本屋さんでデートをする良い機会になるでしょう。

またテーマパークに問い合わせて「開園している」と知る事ができれば、「いつも満員のテーマパークを貸し切り状態で楽しめる」可能性があります。

このように、何か問題が起こった瞬間に、間髪入れずにチャンスが来たと思えると、前向きなサプライズを得る良い機会になります。

3-4. 客観的に見る

「逆転の発想」を得るためには、物事を主観的でなく「客観的に見る」必要があります。

例えば彼氏にフラれてしまった女性がいるとします。

フラれて悲しいのは主観的で、客観的に見るとどうかは分かりません。

客観的に見ると彼は浮気性で、早く別れるべきだと周囲の人は思っていたかもしれません。

客観的に見ると、彼は将来性がない人で、彼女の彼氏にはもったいないと思われていたかもしれません。

つまり客観的に現状を見るだけで、ピンチがチャンスになります。

フラれて悲しい場面も、「新しいもっと素敵な人と出会うチャンス」になります。

3-5. 一からやり直すチャンスだと思う

例えば会社をクビになってしまうような、衝撃的な出来事が起きた時、ほとんどの人は呆然としてしまうでしょう。

気力を失って、打ちひしがれてしまう人もいるでしょう。

しかし「逆転の発想」をすれば、会社をクビになった事は、大きなチャンスになるかもしれません。

会社をクビにならずに中途半端に残る事ができた場合、給料が惜しくて会社を辞められなかったかもしれません。

無駄な日々を過ごし、新しい一歩を踏み出すまでにタイムラグができてしまったはずです。

しかし会社をクビになれば、会社への未練を持ちようがありません。

全身全霊で新しい挑戦を始める事ができます。

同じように離婚をしてしまった時、破産をしてしまった時、それは「一からやり直すチャンス」だと思いましょう。

あなたを悪い方向に導いた世界から、脱出できる最高の機会です。

4. 逆転の発想をするために捨てるもの

逆転の発想を得るためには、それまでの考え方を捨てる必要があります。

同じような考え方をしていると、逆転の発想をする邪魔になるからです。

まず「固定概念」は邪魔になります。

何かを見た時に、常識にとらわれてしまうと、ピンチをチャンスに変えるような発想は浮かびません。

ぜひ柔軟な見方をするようにしましょう。

また「マイナス思考」も捨てましょう。

目の前に起こった最悪に見える出来事や、自分の短所をアイデアで反転させるのが逆転の発想です。

良いものを見ても悪く思えるような物の見方は、逆転の発想の邪魔になります。

もっと自由に、肩の力を抜いてみましょう。

5. 逆転の発想ができる人の特徴

逆転の発想ができる人はどのような人たちでしょうか。

あなたとの共通点はどのくらいあるでしょうか。

そこで「逆転の発想ができる人の特徴」を紹介します。

どんな状況からでも成功に持って行ける人たちに近づけるよう、共通する特徴をチェックしましょう。

5-1. 常に新しいアイデアを探している人

何か世の中を良くするようなアイデアを、いつも探している人がいます。

このように「アイデアを探す癖」がついている人は、逆転の発想を得やすい人です。

何かを見た時に常識にとらわれずに、様々な見方をしていると、常人には思いもつかないようなアイデアが浮かぶようになります。

例えば新聞で連載漫画を描いている人のように、毎日必ず1個以上の4コマ漫画を描く習慣がある人がいます。

このような人は、毎日が締め切りですから、目に入る物すべてにアンテナを立てています。

面白くなるために、正面からだけでなく、横から下から、後ろから見る習慣を持っています。

日頃からアイデアを探すようにすると、逆転の発想もしやすくなります。

5-2. 「超」前向きな人

好きな人にフラれた時に、この経験を自分の将来に活かそうと思う前向きな人はたくさんいます。

「もっときれいになろう」と思ったり「彼女を見返すくらいお金持ちになろう」と思ったりします。

逆に言えばそれは反省の一環から生まれたアイデアで、「もっときれいだったら」とか「金持ちだったら」という後悔が基になっています。

そこには前向きですが、少し薄暗い、悲しい気配が漂っています。

しかし「超」前向きな人は、フラれた次の瞬間に完全に気持ちを切りかえることができます。

例えばフラれた瞬間を「フリーになった最高の瞬間」と捉えて、「次に目が合った人に話しかけてみよう」と考えたりします。

そのアイデアにはネガティブな要素がなく、明るくて前向きなので、話しかけられた人も悪い気がしません。

そして本当に、別れた直後に新しい恋人を作ってしまう人がいます。

このように「超」が付くくらい前向きになると、ネガティブに見える事がすべて大チャンスにつながります。

5-3. 過酷な状況を乗り越えた人

過酷な状況を乗り越えた経験がある人は、すでに「逆転の発想」を使った経験がある人かもしれません。

例えば恐妻家と暮らしているのに、明るく楽しそうな人は、小さな逆転の発想を日常的に使っている人でしょう。

残業で遅くに帰ってくるときに、物音を立てると怒鳴られるとします。

この時に、「家族のために一生懸命頑張ってるのに理不尽だ」と怒ってしまっては、ストレスがたまってしまいます。

そこで「忍者の訓練にちょうどいい」と思って、音を立てずに歩く事を楽しむ事ができればストレスがたまりません。

さらに「恐妻家の妻を喜ばせる事ができれば、クライアントを喜ばせるのは簡単だ」と思ってコミュニケーションの練習だと思ったり、「将来出す『恐妻関連の本』の取材だ」と思えば、潜入ルポの取材をしているような楽しさがわいてきます。

経済的に恵まれない家庭に育った人、理不尽ないじめを乗り越えた経験がある人は、きっと何かしらの「逆転の発想」を使った経験があるはずです。

その経験をビジネスに活かせば、どのような苦境に陥っても心配ありません。

最終的には大きな成功を手にする事ができるでしょう。

まとめ

「逆転の発想」ができるようになると、ピンチが怖くなくなります。

自分の短所が短所でなく「武器」のように見えてきます。

不安を感じずに生きる事ができますし、苦境に陥っても慌てずに対処できます。

物事を客観的に見る事ができたり、おもしろい見方ができるユニークな人になれます。

もし現在苦しい立場にいたとしても、逆転の発想ができるようになれば、今すぐに事態を好転する事ができるかもしれません。