のんびり屋というと、何とも大らかなイメージがあります。
自分はせっかちだと思う人は、のんびり屋はどの様な特徴を持っているのか、長所や短所、イライラしないコツなどを知っておきましょう。
- のんびりとは?
- のんびり屋さんの言い換え
- のんびり屋の性格の特徴
- のんびり屋の短所
- のんびり屋の長所
- のんびり屋にイライラしないコツ
- まとめ
1. のんびりとは?
のんびりとは、古語の「のんどり」が変化したものです。
「のどかでゆったりとしている様子」「緊張感がなくくつろいでいる状態」を意味します。
のんびり屋とは、どんな時にも焦らずゆったりとしている人をいいます。
周囲から見て明らかに所作が遅く、緊張感が見られないことで周囲から指摘されます。
2. のんびり屋さんの言い換え
のんびり屋には以下の様な類語があります。
2-1. マイペース
常に自分のペースを保ち、周囲の状況に左右されない人のことをいいます。
のんびり屋は行動が遅いことが基本ですが、マイペースは速くても遅くても常に一定のペースで行動する人の事です。
2-2. のんき
「のんびり」が行動するペースが遅いことを意味するのに対して、「のんき」は何事も気にしない性格を意味します。
のんびり屋よりものんき屋の方が、実力を発揮した時に人より優れていると言えます。
2-4. おっとり
こちらはのんびり屋よりも品が良いイメージがあります。
育ちが良く、自分では急いでいるつもりでも動作がしなやかで上品に見えるのです。
2-5. 鈍重 (どんじゅう)
「鈍重」は、のんびりよりもより重厚感があるイメージです。
「動作や反応が遅くて鈍い」という、あまり良い意味ではありません。
明らかに他人から見て「イライラする程鈍い」人に対して使われる言葉です。
褒め言葉ではないので、文章として表現されることはあっても、普段あまり耳にすることはないでしょう。
2-6. 悠長(ゆうちょう)
こちらは普段は普通に行動できているのですが、いざ緊急事態になった時にのんびりとしている人に対して使われます。
「そんな悠長なこと言ってないで早くやって下さいよ」と言われたりします。
こちらも褒め言葉ではなく、本人に対して周囲が呆れた時に使います。
3. のんびり屋の性格の特徴
のんびり屋は付き合えば動作が遅いことですぐに分かるのですが、その他に性格的には以下の様な特徴があります。
3-1. 物事への関心が薄い
物事に対する関心が薄く、常に情報を入手して最も有利に行動しようという考えはありません。
これをやらないといけないと思うことはなく、その時が来たらやればいいと思うのです。
周囲がざわついてから「何かあったのかな」と思い、事実を知り「じゃあこうしよう」と自分の身の振り方を決めるのです。
本来ならば人に先を越されると「しまった」と思うのですが、ここでは素直に「皆すごいなあ」としか思わないので、慌てたりしないのです。
3-2. 楽観的
のんびり屋の考え方として「心配しても仕方が無い」というものがあります。
ポジティブ思考とは違い「成功する時はする、失敗する時はするんだから、悩むだけムダ」と思うのです。
そして「成功しようが失敗しようが何とかなる」と腹をくくってしまっているのです。
トラブルが起きても「そういうこともある」と思ってしまうので、焦ることもありません。
3-3. 競争心がない
のんびり屋は自分と人を比較したり、ライバル意識を持ったりしません。
仕事でも人と競争しようと思わず「人は人、自分は自分」と考えているからです。
同僚が仕事で成功すると素直に「おめでとう」と言いますが、妬む気持ちはありません。
逆に、誰かと競わなければならない仕事はやりたくないと思い、自ら身を引いてしまうのです。
気持が優しいとか臆病とかいう訳ではなく、単に競争を避けたいと思っているだけです。
3-4. 性格が温厚
誰かに対してイラついたり、自分は悪くないからと相手を責めたりすることはありません。
性格は極めて温厚で、いつもニコニコとして親しみやすい雰囲気です。
キビキビしている人にとっては打てば響く様なリアクションがないので物足りない面もありますが、来るものは拒まず去る者は追わず、誰とでも話ができます。
3-5. 協調性がない
のんびり屋は自分では自覚していないことが多くなります。
周囲から見てのんびりしていると言われるのであり、本人は周囲に合わせているつもりなのです。
しかしどうしてもペースが遅く、足並みを揃えることができません。
チームワークで仕事をしていても一人遅れるので「協調性がない」と思われてしまうのです。
3-6. 時間にルーズ
のんびり屋はどうしても時間配分が苦手です。
ものごとの優先順位は付けられて、作業効率も考えているのですが、何しろ手さばきが遅くて時間がかかってしまうのです。
その為に締切に間に合わず、時間にルーズな人と思われてしまうのです。
人と待ち合わせをする時でも、急いで電車に乗ろうとしたり、待ち合わせ場所まで走っていくということをせず、途中で気になるお店を見つけるとつい立ち止まったりするので、時間に遅れてくることが多くなります、
3-7. 変化が嫌い
毎日の生活に波風が立たず、穏便に終れれば良いと思っています。
仕事をする上で常にスキルアップをしていこう、将来のキャリアプランを考えて行動しようというのは苦手なのです。
今の状態が自分にとって最も居心地が良く、できればこのまま何も変化せずに過ごしていきたいと思っています。
向上心がなく、漠然と将来に向けて「こうしたい」というイメージはあるもの、行動が伴っていない状態です。
3-8. 明確な目標がない
「30歳までに転職したい」「40歳までに家を買いたい」などの、明確な目標がありません。
「楽しく仕事が続けられればいいや」程度に考えているので、人生がざる勘定になってしまっているのです。
当然結婚についても「いい人がいれば」と思っているので、中々良縁に巡り合えません。
周囲の方が心配してもアドバイスを受け入れることはないのです。
3-8. 人の悪意を気にしない
周囲とペースを合わせられないことから、のんびり屋に対して不満を持つ人もいます。
しつこく何度も「早くして」と催促をしたり、他人に悪口を言う人も出てくるのです。
しかしのんびり屋は自分が誰かに対して嫉妬したり、陥れようと思うことがないので、他人が自分に悪意を持っていることに対しても鈍感です。
誰かに指摘されても「そうだったのか、仕方ないな」とスルーしてしまいます。
人は人、自分は自分と思っているので「そういう人もいる」と受け流せるのです。
3-9. 自分を変えようと思っていない
周囲から見て動作が遅くてイライラするので、皆がついちょっとしたサポートをしてしまいます。
コピーを取ってくれたり、電話に出てくれたりなど、周囲が協力してくれるのです。
そのお蔭で、何となく最終的に上手くいくことが多くなります。
結果オーライなので、のんびり屋の性格を直そうと自分で思っていないのです。
3-10. 危機管理ができていない
今迄自分ができない、面倒と思った事には関わらない様にしてきました。
その為に人生で冒険をした経験が少なく、大きなトラブルに遭った経験が少なくなります。
いつも小さな問題で済んでしまい、すんなりと解決できていたので、危機管理ができないのです。
「この時間までにこれをやっておかないと大変なことになる」という危機感がなく、「何とかならなければ、また謝れば済むだろう」と思ってしまうのです。
3-11. 頑固である
のんびり屋は、人に遅れて常に自分のペースで行動します。
人から何かアドバイスされても無視して自分のやり方を変えない人が多くなります。
人から言われて「是非試してみよう」と思う人はのんびり屋にはなりません。
意外と頑固で他人の意見に耳を貸さないのものんびり屋の特徴です。
4. のんびり屋の短所
のんびり屋は仕事では以下の様な短所が目立つことがあります。
4-1. 周囲をイライラさせる
のんびり屋の短所としては、本人よりも周囲の人がこうむることが多くなります。
他の人に合わせようとせず、自分のペースでしか作業ができません。
期限のある仕事の場合、本人よりもその仕事を待っている相手の方がイライラしてしまうのです。
せっかちな人は、のんびり屋に仕事を頼んだ時点で「自分がやった方が早いかも」とイラッとすることでしょう。
4-2. チャンスを逃す
のんびり屋はとにかくスピードが遅いので、せっかちな人よりもできることが限られています。
その為に、より多くの絶好のチャンスを逃してしまっている可能性があります。
仕事が早く終われば、意中の人から飲みに誘われたかも知れません。
帰り際に閉店間際のお店で割引商品をゲットできていたかも知れないのです。
手際よく書類をまとめることが出来れば、重要な会議の資料作りを任されたり、或いはプレゼンに抜擢される可能性もあるのです。
自分が気づかない間に様々なことに気付かずに終わっていることが多くなります。
4-3. KYになる
周囲が忙しそうにしているのに、自分だけ悠然と構えて仕事をしていると、存在が浮いてしまいます。
集団行動ではいつの間にか置いてけぼりになり、空気が読めない人になってしまうのです。
例え空気が読めたとしても、急いだり焦ったりすることがないので、自分ではどうにもできません。
それが余計にKYになってしまうのです。
5. のんびり屋の長所
のんびり屋は悪い面ばかりではありません。
以下の様な人に好かれる長所があることも知っておきましょう。
5-1. 一緒にいると気が休まる
のんびり屋は性格的にも大らかで、伸び伸びとしています。
自分がのんびりとしている以上、他人に対して何か要求してくることはありません。
一緒にいるとこちらも自然体になれるのです。
リラックスしている人の側にいると安心感を得られます。
のんびり屋と一緒にいることで不安感やストレスが和らぎ、気が休まるという人が多いのです。
5-2. 聞き上手である
のんびり屋は、考えるスピードも遅く、現状を把握してからゆっくりと何を言おうか考えます。
のんびり屋にお喋りな人は少なく、もっぱら聞き役に回るのです。
心にゆとりがあり、何も焦っていないので、相手を受け入れることができまう。
何か話したいことや悩みごとがあったら、のんびり屋ならば話を聞いてくれるでしょう。
聞いてもらった人は気持ちがスッキリして安心感を得られるのです。
5-3. ケンカにならない
のんびり屋は、感情が沸点に達するのにも時間がかかります。
せっかちな人がマシンガンの様にまくし立てても、キョトンとしていることが多いのです。
まずは相手が何を怒っているのか理解することに精一杯で、反論をするのは後からになります。
相手としては幾らこちらが怒っても反応が遅いので手応えがありません。
時間が経つうちに相手も段々と冷静になってくるので、ケンカになりにくいのです。
5-4. 意外とモテる
男性がのんびり屋の場合、いつも悠然と構えていて心に余裕を感じさせます。
頼り甲斐があると思われて、モテる要素になるのです。
女性がのんびり屋の場合、男性が一緒にいて癒しを感じます。
動作が遅い分、女性らしさを感じて、モテることが多いのです。
5-5. 話が分り易い
のんびり屋の人に早口はまずいません。
ゆっくりと、丁寧に話す人が多くなります。
一緒に話していて、言葉が聞き取り易く、説明が分り易いのです。
適度に聞き役にもなってくれるし、会話をして楽しい人になるでしょう。
5-6. 人の噂話をしない
のんびり屋は常に自分のペースで行動していて、相手のことはあまり気にしていません。
テンポが遅れる分に情報を仕入れるのも遅く、人の噂話に関しては疎くなります。
他人に話す程人の悪口や噂話のネタがなく、自分でどうでも良いと思っているのです。
6. のんびり屋にイライラしないコツ
仕事でのんびり屋と一緒だと、つい「早くしてよ」と思ってしまうこともあるでしょう。
のんびり屋にイライラしないコツについて紹介しますので、試してみて下さい。
6-1. 少し間を置く
母親が子育てでついイライラして怒鳴ってしまう時に、怒りを抑える方法として有名なのがこの方法です。
一度深呼吸をして6秒間待つ、というものです。
6秒というのは怒りが頂点に達するまでの時間で、この時間内に反応してしまうと怒りが爆発してしまうのです。
6秒間呼吸を整えてから接すると、不思議と冷静になってきます。
6-2. その場を離れる
目の前ののんびり屋にイライラしたら、その場から一旦離れましょう。
トイレに行くのでも、お茶を取りにいくのでも良いでしょう。
目の前からイライラの対象がなくなることで、気持が切り替わって冷静になれます。
6-3. 魔法の呪文を考えておく
のんびり屋にイライラしたら、自分を納得させる魔法の呪文を考えておきます。
自分なりの言葉で構いません、「ミスさえしなければよし」「この人も一生懸命」「そういう人もいる」など、心の言葉を呪文にして唱えると落ち着いてきます。
6-4. 相手の良いところを見つける
のんびり屋の人だから悪い人という訳ではありません。
たまたま仕事をするとイライラしてしまうけれども、良い面が幾つかある筈です。
「この人のお蔭でいつも部署が和やかな雰囲気になっている」「この人は飲み会を断らない」「遅刻や欠勤したことはない」などの性格的な面や、「実は英語ペラペラ」「茶道の師範の免状がある」など、能力的に優れた点に目を向けるとイライラが治まってきます。
6-5. 自分が言われたらと考える
もし反対に相手から自分が「いちいち口うるさい」「何だかんだ言ってもあなたも結構ミスしてるでしょ」などと言われたら嫌な気持ちになります。
それを考えれば、イライラした時にも相手に配慮した言い方ができるでしょう。
「○時までにできそう?手伝いが必要なら早目に言ってね」と丸く言えれば相手との関係も悪くなりません。
6-6. 他にやるべきことを見つけておく
のんびり屋の人が作業が終るのを待つのみだと、どうしても相手が何をしているか気になってイライラしてしまいます。
相手を待っている間に自分がやるべきことを見つけておきましょう。
ファイル整理や机の片付けなど、急ぎではないけれどもいずれやっておくべきことをリストアップしておきます。
そちらに夢中になってしまい、気付いたら相手が「終わったよ」と言ってくる様になります。
6-7. 理解してくれる人を見つける
仕事は見ている人は見ているものです。
のんびり屋にイライラしても、ビジネスライクで付き合います。
後で「あなたよくあの人と一緒に仕事できるわね」と言ってくれる人がいるでしょう。
理解してくれる人がいて、あなたのことを評価してくれていると思えば、さらにその人を感心させようとスムーズに付き合える様になります。
まとめ
のんびり屋は仕事ができない訳ではありません。
急ごうとしないだけであり、仕上りが素晴らしい場合もあるのです。
のんびり屋の人は周囲が今自分に何を望んでいるかを理解する様に努めて、周囲の人はのんびり屋の良い面を生かして仕事をさせる様にしましょう。
のんびり屋というと、何とも大らかなイメージがあります。
自分はせっかちだと思う人は、のんびり屋はどの様な特徴を持っているのか、長所や短所、イライラしないコツなどを知っておきましょう。
1. のんびりとは?
のんびりとは、古語の「のんどり」が変化したものです。
「のどかでゆったりとしている様子」「緊張感がなくくつろいでいる状態」を意味します。
のんびり屋とは、どんな時にも焦らずゆったりとしている人をいいます。
周囲から見て明らかに所作が遅く、緊張感が見られないことで周囲から指摘されます。
2. のんびり屋さんの言い換え
のんびり屋には以下の様な類語があります。
2-1. マイペース
常に自分のペースを保ち、周囲の状況に左右されない人のことをいいます。
のんびり屋は行動が遅いことが基本ですが、マイペースは速くても遅くても常に一定のペースで行動する人の事です。
2-2. のんき
「のんびり」が行動するペースが遅いことを意味するのに対して、「のんき」は何事も気にしない性格を意味します。
のんびり屋よりものんき屋の方が、実力を発揮した時に人より優れていると言えます。
2-4. おっとり
こちらはのんびり屋よりも品が良いイメージがあります。
育ちが良く、自分では急いでいるつもりでも動作がしなやかで上品に見えるのです。
2-5. 鈍重 (どんじゅう)
「鈍重」は、のんびりよりもより重厚感があるイメージです。
「動作や反応が遅くて鈍い」という、あまり良い意味ではありません。
明らかに他人から見て「イライラする程鈍い」人に対して使われる言葉です。
褒め言葉ではないので、文章として表現されることはあっても、普段あまり耳にすることはないでしょう。
2-6. 悠長(ゆうちょう)
こちらは普段は普通に行動できているのですが、いざ緊急事態になった時にのんびりとしている人に対して使われます。
「そんな悠長なこと言ってないで早くやって下さいよ」と言われたりします。
こちらも褒め言葉ではなく、本人に対して周囲が呆れた時に使います。
スポンサーリンク