自分には価値がないと考えてしまうのを改善するコツ【自分の価値は自分で決めるもの】 | SPITOPI

「自分には価値がない」と考えてしまう人が楽に生きるためのコツを紹介します 自分の価値を疑って、生きている意味がないと悩んでいる人がいます。

しかしその悩みには本当に意味があるのでしょうか?

自分には価値がないと考えてしまう理由を知り、自分の価値についての正しい考え方を知れば、悩みから解放されるかもしれません。

1. 自分の価値について悩まないようにしましょう

自分には価値がないと感じて、悩んでしまう人は基本的に真面目な人だと思います。

ほとんどの人は自分の価値についてなど考えず、毎日を楽しく、またはそれなりに過ごしているからです。

自分には価値がないから生きている意味がない…このように悩む人は、そう考えてしまう原因があります。

自分の存在意義を求めて、存在意義がないのなら、生きている意味がないと思ったり、生きている意味がないと考えてしまう「思考回路」ができています。

自分の価値は、誰か他の人が決めるものではなく、しいていえば、自分で決めるべきものです。

「自分には価値がある」と思えるようになれば、何か特別な事をしなくても自分の価値を感じられるでしょう。

自分の価値について考えたり悩まずに、楽しく生きていけるなら、そちらの方がさらに良いかもしれません。

自分の価値という考え方に捉われない人は、無意識のうちに自分が生きる価値を認めているからです。

自分の価値は「本当の自分」のようなもので、言葉遊びに過ぎません。

自分には生まれつき価値があるし、本当の自分は「現在のあなた」だからです。

自分の価値という考えに囚われている人は、徐々に考え方を変えて、自分の価値という考えから自由になりましょう。

2. 自分には価値がないと思う原因

自分の価値について考えて悩んでしまう人は、そういう思考回路ができてしまっているという話をしました。

なぜそのような思考回路ができてしまったか、それにはきっと理由があります。

自分の価値について悩んでいる人は、なぜそう考えるようになったか原因を知り、客観的に見つめ直してみましょう。

2-1. ステレオタイプの理想像と比べている

自分の価値を考える人は、「ステレオタイプの理想像」を持っている人かもしれません。

ステレオタイプの理想像とは、例えば「明るくてルックスが良く、お金持ち」という感じの、分かりやすい理想的な人のイメージです。

本来、人間というのは、明るく振る舞える時もあれば、暗くなってしまう時もあります。

また万人受けするほどルックスが良い人は、芸能人クラスの美貌を持つ人以外は、なかなかいないものです。

またお金持ちの範囲も広く、プライベートジェットを乗り回せるような人をイメージすると、自分がお金持ちと思う事が困難になります。

ステレオタイプの理想像は、ほとんど現実味のない「イメージ上の怪物」のようなものです。

生身の自分と怪物を比較したら、自分が小さく見えて、「価値がない」と感じてしまっても仕方ありません。

イメージ上の怪物は、頭の中にいるだけで、現実にはいません。

架空の怪物を使って、自分をいじめているようなものです。

ステレオタイプの理想像と自分を比較している人がいたら、「そんなやついない」と思って、頭の中から追い出してしまいましょう。

2-2. 他人と比較している

ステレオタイプの理想像と自分を比較している人は、イメージ上の怪物を使って自分をいじめている人です。

このようなイメージ上のいじめを自分にしている人は、自分に価値を感じられなくなっても仕方ありません。

同様に「他人と比較」している人も、自分に価値を感じられなくなりがちです。

例えば、明るくて女性から好かれている友達や、ルックスが良くてモデルのような友達と自分を比べている人は苦しくなるかもしれません。

また経済的に成功している人と自分を比べて、自分の小ささを嘆いているかもしれません。

まず、自分と他人を比較する事は、あまり意味がありません。

「あいつに負けないように頑張ろう」と、前向きに努力するエネルギーになっている時はまだ自分と他人を比較する意味があるでしょう。

ただし、他人を比較する事で、劣等感を持ったり、それが原因で気持ちが沈むような場合は、意味がないので止めましょう。

例えば経済的な面で自分と他人を比べると、すぐに苦しくなります。

生まれつきお金持ちの家に生まれて育った人と、貧しい家で育った人では、スタート時点で大きな差があるからです。

お金持ちの子供は財産を少し減らしても、相変わらずお金持ちですが、資産を持たずに生まれてきた人は、かなり頑張ってお金を稼いで貯金をしたとしても、投資で成功をおさめたとしても、お金持ちと呼べるほどにはならないでしょう。

100m競争をする時に、ゴール手前でスターを切る人と競争する事になったら「ずるい」とか「勝負する意味がない」と思うはずです。

生まれつきお金持ちの人や、生まれつきモデルのようなスタイルの人、コミュニケーション能力が高い人と比較をするという事は、スタート地点の違うレースに出場するようなものです。

他人と比較する人は、負けるのが分かっているレースにわざわざ自分を出して、負ける姿を確認しているようなものです。

同様に、自分よりも恵まれていない人と比較する行為も意味がありません。

絶対に勝つレースに挑んで、勝つのを確認して、自己満足を得るような行為も意味がありません。

そもそもスタート地点が違う人同士が、レースをする必要はどこにもないのです。

2-3. 親の評価を信じてしまう

自分の価値を疑ってしまう人は、「親の評価」を気にしているかもしれません。

「想像上の怪物にいじめさせる」思考回路や、「負けると分かっているレースに参加させる」思考回路を親が持っている場合、自分だけでなく子供にもその思考回路を植え付けてしまう事があるからです。

子供に「ステレオタイプの理想像」を押しつけて、そこに近づくように仕向ける親がいます。

子供の友達とのレースに参加させて、勝利するように強要する親がいます。

しかし先述したように、イメージの怪物は実存しませんし、勝ち目のないレースに参加をして傷つくのは目に見えています。

幼いころは特にですが、親が言う事は絶対になってしまいます。

親は神様のようなもので、親が言う事は真理だと思って、額面通りに受け入れてしまいがちです。

もし大人になって、親が与えたイメージ上の怪物にいじめられると気付いたり、参加したくもないレースに出場させられていると気が付いたら、「親も間違える」という事を理解して、イメージ上の怪物を頭の中から放り出し、レース場から退場しましょう。

2-4. トラウマが原因になっている

自分に生きる価値がないと感じている人の中には、過去のトラウマが原因になっている人もいるでしょう。

大好きな人ができて勇気を出して告白したのに、ひどいフラれ方をしてしまったら、自分の存在意義に疑問を感じても仕方がないかもしれません。

好きな人は、親のように絶対的な存在だと思いがちです。

神様に「お前はダメなやつだ」「付き合うに値しないダメな人間だ」と宣告されたようなショックを受けてしまったのかもしれません。

しかし冷静に考えれば、あなたを振った男性や女性も、そこらへんにいる一人の人間に過ぎません。

その人が言う言葉に、それほど大きな意味や価値はないのです。

親に「お前はダメな人間だ」と人格否定をされて育った人も、同様です。

例え親だとしても、そこらへんにいる一人の人間に過ぎず、間違った考えを持っていたり、ひどい暴言を吐く事があるからです。

強いトラウマを持っている人は、このような理屈は分かっても、なかなか立ち直るのが難しいかもしれません。

心療内科などに相談して、時間をかけて立ち直る事が必要な人もいるでしょう。

いずれにせよ、トラウマの原因になった発言をした人、行動を起こした人は、「それほどの人間ではない」と心底思う事ができたら、気持ちが少しずつ晴れて行くはずです。

神様のように立派な人だとしたら、誰かが傷つくような暴言を吐いたりしませんし、誰かが傷つくような評価を下したりしないでしょう。

3. 自分には価値がないと思った時に考えたい事

自分には価値がないと思ってしまった時に、どのように考えれば前向きになれるでしょうか。

自分にも価値があると感じられるようになるのでしょうか。

自分に価値があると思うようになるための、考え方のヒントを紹介しますので、参考にしてみてください。

3-1. 人が作った評価基準の中で戦わない

自分には価値がないと感じる時、人が作った評価基準の中でもがいている事があります。

それは自己啓発本などの本の中に登場する評価基準かもしれませんし、親が作った評価基準かもしれません。

または大好きなアイドルが言っている評価基準かもしれません。

いずれにせよ、誰かが自分に価値がないと思ってしまうほど、苦しくなる評価基準には必ず欠陥があります。

不完全な評価基準を押しつけられている人や、自分から積極的に取り入れてしまった人は、その評価基準を捨ててしまいましょう。

あなたが絶対に勝てないルールの中で戦う事を、自分に強いるのを止めましょう。

3-2. 自分が作った評価基準を疑ってみる

他人ではなく、自分で作った評価基準で自分を見て、自分に価値がないと思い悩んでいる人もいます。

これは自分が作った評価基準に誤りがあり、自分を苦しめる装置のようになっているからです。

子供の頃に読んだ本や、誰かが言った言葉、親が言った言葉が原因で、「いびつな評価基準」を作ってしまったのかもしれません。

例えば「東大に行って、年収1,000万円以上稼がなければ人生は無意味」などというルールを、子供の頃は作ってしまいがちですが、これをクリアできるのは一握りの人だけです。

また、なぜ東大に行かなければいけないのか、年収1,000万円以上稼がなければ生きる価値がないのか、ほとんどの人が理由を説明できないはずです。

実際にこの条件をクリアしている人たちの中には、生きる価値がないと思えるようなひどい人や、全然幸せを感じていない人も含まれています。

むしろ「高卒で、年収200万円でも、工夫次第で幸せになれる」と思えるのが、知恵のある大人といえるかもしれません。

早い段階で自分を評価するモノサシを作ってしまった人は、そのモノサシが実はポンコツかもしれないと疑ってみましょう。

例えば中学生の頃に作った「アイドルと結婚しないと死んだ方がマシ」というモノサシは、大人になっても使い続ける価値があるか、冷静に考えてみましょう。

3-3. 大切な人の「自分の価値」はどうか?

自分の価値というものを考える時に、他の人の価値について考えてみると、頭の中かスッキリするかもしれません。

例えば自分が大好きな友達がいるとしたら、その友達の価値について考えてみましょう。

その友達は、あなたにとってとても価値があるはずです。

しかし、なぜ友達には価値があるのか、具体的に説明するのは難しいかもしれません。

間違っても「モデルのように顔がいいから」「お金持ちだから」という理由ではないはずです。

どちらかというと顔がぶさいくでも、経済的に恵まれていなくても、友達と一緒にいると楽しい気持ちになれる、心が落ち着くとしたら、その友達には価値があるはずです。

もしあなたの大切な友達に「俺は生きる価値がない」と嘆かれたら、「一緒にいてくれるだけでいい」と答えたり「お前が元気ならそれでいい」と言ってあげたくなるのでしょうか。

このように、大切な人をイメージすれば、「生きているだけで意味がある」「生きる価値はあるに決まっている」と答えたくなるでしょう。

そこに限定した条件など必要ないはずです。

もしあなたに親友がいれば、同じように思ってくれるはずです。

4. 自分を大切にすれば自分の価値に悩まなくなります

親友の「自分の価値」を決めるとしたら「生まれつき、生きる価値を持っているに決まっている」と言いたくなると思います。

もし自分が、「自分の親友」だと思えば、「もう生きる価値は持ってるよ」と言うはずです。

このように自分の事を大切に扱えば、自分には生きる価値がないと思ったり、変な基準で自分をいじめたりしなくなります。

「自分を大切にする」事を心掛ければ、自分の価値について悩む事もなくなるはずです。

ぜひ、自分に対してもっと優しく接してあげるようにしましょう。

自分を攻撃する人たちから、自分自身を守るようにしましょう。

モデルのような美女やイケメンを街で見ても、プライベートジェットを持っている有名人の記事を読んでも、「自分とは関係ない」ので動揺する必要はありません。

意味のないレースに自分をエントリーするのは避けましょう。

限定されたルールの中で勝負するのではなく、もっと自由に生きてみましょう。

そして「自分が感じ良く生きられている」と感じる事ができれば、それで十分しあわせを感じられるはずです。

まとめ

自分の価値は、誰が決めるものでもなく、考える必要もないものです。

他の誰かと自分を比較する必要もなく、むしろ比較をするのは自分にとってデメリットばかりだという事を知りましょう。

ポンコツのモノサシは捨てて、親がくれたモノサシも捨てて、もっと自分の感じ方を大切にしながら、自分に優しく生きるようにしましょう。