「老婆心ながら」という表現をしているでしょうか。
誰かから口出しをされることってありますよね。
純粋に心配しているものであれ、おせっかいであれ、必要以上に世話を焼かれたという経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
ここでは、そんな時に使うことができる「老婆心ながら」という表現について紹介します。
- 「老婆心ながら」の意味とは?
- 「老婆心ながら」の類語や言い換え
- 「老婆心ながら」の正しい使い方
- 「老婆心ながら」の例文
- 老婆心ながらと言われて時の返答
- 「老婆心ながら」の英語
- まとめ
1. 「老婆心ながら」の意味とは?
1-1. 「老婆心ながら」の意味
おばあさんが自分の子供や孫に対し、心配する気持ちから色々と口出ししてしまう事ってありますよね。
親にとっては子供はいくつになっても子供、という表現を聞いたことがある人も多いことでしょう。
場合によってはそのような口出しはありがたいこともありますが、ときにはおせっかいに感じてしまうことや面倒に感じてしまうこともあります。
そのように、必要以上に世話を焼いたり、一定の道を超えてまであれこれと口出しすることを「老婆心」というのです。
つまり、「老婆心ながら」というのは「おせっかいとはわかっているのだけれど」という謙遜の気持ちを含めた表現になります。
1-2. 「老婆心ながら」は男女ともに使える表現
「老婆心」という表現を聞くと、おばあさんというイメージからもしかして男性は使えないのかもしれないと思う人もいるかもしれません。
しかし、「老婆心ながら」というのは基本的には男女ともに使うことができる表現です。
もしかしたらおじいさんよりもおばあさんの方が子供や孫につい口出しをしてしまうことが多いからかもしれませんね。
2. 「老婆心ながら」の類語や言い換え
2-1. 「余計なお世話かもしれませんが」
誰かが何かをしている時、つい口出しをしてしまいたくなることってありますよね。
相手が自分が思うほど効率的なやり方をしていなかったり、なんとなく不十分なやり方をしていたりする時、「それでもいいんだけれど、でも. . . 」という気持ちになったことがある人も多いのではないでしょうか。
そのような時、「老婆心ながら」という代わりに「余計なお世話かもしれませんが」ということができます。
「老婆心ながら」と同様、「もしかしたら余計なお世話かもしれないけれど、ちょっと聞いてください」という謙遜の意味合いが含まれます。
2-2. 「念のためですが」
「念のため」というのは「わかっているかもしれませんが、言わせてください」といった意味合いになります。
つまり、相手がわかっているであろうということを前提にしていますのでこれもそれなりに謙虚な言葉ということになります。
相手がわかっていないだろうという前提にするのではなく、わかっていると思うけれど念のために言っておきます、といった意味合いになるのです。
どちらかというと確認の意味合いが強い言葉です。
2-3. 「蛇足ですが」
何かを付け加えて話すときの日に行の言葉であり、「ついでながら」といった意味合いを持ちます。
「余計なことをいうようですが」という意味合いでも使われますので、「老婆心ながら」の言い換えとして使えると言えるでしょう。
一般的には「余談ですが」といった言い換えも可能です。
関係ないかもしれないけれど付け足して言っておきます、という事ですね。
3. 「老婆心ながら」の正しい使い方
3-1. 年上には使えない!
「社会で生活をしていると、つい周りの人に口出ししてしまいたくなるものはあるものですが、場合によっては年上の人に「おせっかいかもしれないけれど何か言いたい」という気持ちになることもあります。
しかし、「老婆心ながら」という表現は年上には使うことができません。
また、同様に目上の人に使うこともできません。
というのは、「老婆心ながら」というのは自分が忠告される側よりも年上であり、経験があるということが前提になるからです。
目上の人や年上の人はそのような条件に当てはまりませんので、例えば先輩が後輩に、上司が部下に使うときは問題がありませんが、先輩が後輩に使うことができませんし、部下が上司に使うこともできないのです。
3-2. 年上には「僭越ながら」
そうとは言っても、年上や目上の人に意見を言いたいこともありますよね。
大きなお世話かもしれないけれど何となく痛い、と感じた場合、「老婆心ながら」ではなく、「僭越ながら」が良いでしょう。
それ以外にも「お言葉ですが」「出過ぎたことを申しようですが」「失礼を承知の上で申し上げますが」「恐れながら」という表現があります。
3-3. 気まずくなってしまった場合の対処法
誰に対してであれ、出過ぎたことを言いすぎてしまって空気が重くなってしまった、気まずくなってしまった、という事はあるものです。
もしも「伸ばしながら」「僭越ながら」と口出しをして空気が重くなってしまった場合、「出過ぎた真似をしてごめんなさい」「出過ぎたことを申しまして」などということで空気を和らげることができます。
自分が口出ししたことによって空気が変わったら、その変化をさっと読み取ることも大切です。
4. 「老婆心ながら」の例文
4-1. 「老婆心ながら、挨拶はできたほうがいいよ」
社会人になっても挨拶ができないという人は最近少なくないと言われています。
しかし、挨拶ができるというのはむしろ当たり前のことですから、挨拶ができない新入社員に対しわざわざ忠告する上司などはいないかもしれません。
しかし、挨拶ができなければ取引先のところにも行けませんし、プロジェクトを任せることもできないですよね。
だからこそ、誰も言わないかもしれないけど、余計なお世話かもしれないけれど、でも聞き入れたほうがよい、ということを謙虚に伝える際に「老婆心ながら」ということができます。
直接的に相手の問題点を伝えるとショックを受けてしまうかもしれませんが、この「老婆心ながら」という言葉が?のような役割を果たし、反論をさせないことが可能になります。
4-2. 「さっきのプレゼンテーションはとても良かったけれど、老婆心ながらもう少しまとめ方は気にしたら良いと思うよ」
全体的に良かった、問題は無い、ということであったとしても、もっと向上するためにここを直したら良いのではないか、ここを改善させたら良いのではないか、と思う事もありますよね。
それを改善させなくても特に問題は無いのだけれど、もっと向上心を持つならばこうした方が良い、という意味で助言をする時、「老婆心ながら」という表現を使うことができます。
今のままでも良いのだけれどここをこうしたらもっと良くなる、という時に使われます。
4-3. 「老婆心ながら、2人の幸せを願っています」
若いカップルの行く末はあくまでも2人の問題であり、周りが口出しするようなものではありません。
だからこそ、「口出しはされたくないかもしれないけれど」という意味を含めて「老婆心ながら」ということができるのです。
他にも、「老婆心ながらあの男性はとても素敵だと思う」「老婆心ながらあの女性はやめた方が良いと思う」などという時にも使うことができます。
色恋沙汰は他人が口出すものではありません。
しかし、どうしても相手に伝えたいことってありますよね。
5. 老婆心ながらと言われて時の返答
5-1. 「ありがとうございます」
「老婆心ながら」と言われたら前によっては「余計なお世話だ!」と思ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、「老婆心ながら」というのは少なからずあなたのことを気にかけてのことですし、謙遜しながら忠告をしてくれているわけですから、やはり「ありがとうございます」とお礼をいうべきです。
もしかしたらそれは確かに大きなお世話である内容なのかもしれません。
しかし、目上の人や年上の人が自分のために助言をしてくれているわけですので、やはり感謝を述べることが大切です。
5-2. 「勉強になりました」
場合によっては、相手はトリビアのような内容を教えてくれることもあるでしょう。
聞いて得するような話もあるものです。
そのような場合、「勉強になりました」「学ばせていただきます」などと相手の助言が非常に役に立つということを前向きに受け取る発言をすることも大切です。
もしもその内容に疑問等が生じた場合、「もう少し教えていただけませんか」と追求してみても良いかもしれません。
5-3. 「承知しました」
もしも何か指示を出された場合、正直に「承知しました」「わかりました」などと相手の言い分を理解した、という表現を使うことも重要です。
これにより相手もあなたに対して助言しやすくなりますし、さらなる向上を期待してもらえる可能性が高まります。
もしかしたら余計なお世話かもしれませんが、そのような内容をしっかりと心に留めることが重要です。
6. 「老婆心ながら」の英語
6-1. It may be mind your own busines
6-1. It may be mind your own business,but…
「大きなお世話かもしれないけれど」という表現をしたいとき、英語ではIt may be mind your own business,but…ということができます。
Mind your own businessで「大きなお世話」という意味になり、この表現だけでも「大きなお世話だから」「あなたには関係ないでしょ」などという意味になります。
だからこそ「大きなお世話かもしれないけれど」「あなたには関係ないかもしれないけれど」という表現として使うことが可能です。
6-2. take a friendly word of advice.
あなたに対しては耳が痛い内容かもしれないけれど、友達としての助言だから、という表現を使いたいときにtake a friendly word of advice. と述べることもできます。
相手に注意をしなければいけない時などはなかなか気が引けますよね。
しかし、上司として、年上の人として言っているわけではなく、友達として言っているんだよ、としてこの言葉を使うことが可能です。
まとめ
いかがでしょうか。
男性もこの「老婆心ながら」という表現を使う事は十分に可能です。
ただし、この言葉を使うときには絶対に目上の人や年上の人には使わないようにしましょう。
あくまでも経験豊富な人がそうではない人に対して使う言葉ですから、目上の人や年上の人に対して使ってしまうと失礼に当たってしまいます。
「老婆心ながら」という表現をしているでしょうか。
誰かから口出しをされることってありますよね。
純粋に心配しているものであれ、おせっかいであれ、必要以上に世話を焼かれたという経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
ここでは、そんな時に使うことができる「老婆心ながら」という表現について紹介します。
1. 「老婆心ながら」の意味とは?
1-1. 「老婆心ながら」の意味
おばあさんが自分の子供や孫に対し、心配する気持ちから色々と口出ししてしまう事ってありますよね。
親にとっては子供はいくつになっても子供、という表現を聞いたことがある人も多いことでしょう。
場合によってはそのような口出しはありがたいこともありますが、ときにはおせっかいに感じてしまうことや面倒に感じてしまうこともあります。
そのように、必要以上に世話を焼いたり、一定の道を超えてまであれこれと口出しすることを「老婆心」というのです。
つまり、「老婆心ながら」というのは「おせっかいとはわかっているのだけれど」という謙遜の気持ちを含めた表現になります。
1-2. 「老婆心ながら」は男女ともに使える表現
「老婆心」という表現を聞くと、おばあさんというイメージからもしかして男性は使えないのかもしれないと思う人もいるかもしれません。
しかし、「老婆心ながら」というのは基本的には男女ともに使うことができる表現です。
もしかしたらおじいさんよりもおばあさんの方が子供や孫につい口出しをしてしまうことが多いからかもしれませんね。
2. 「老婆心ながら」の類語や言い換え
2-1. 「余計なお世話かもしれませんが」
誰かが何かをしている時、つい口出しをしてしまいたくなることってありますよね。
相手が自分が思うほど効率的なやり方をしていなかったり、なんとなく不十分なやり方をしていたりする時、「それでもいいんだけれど、でも. . . 」という気持ちになったことがある人も多いのではないでしょうか。
そのような時、「老婆心ながら」という代わりに「余計なお世話かもしれませんが」ということができます。
「老婆心ながら」と同様、「もしかしたら余計なお世話かもしれないけれど、ちょっと聞いてください」という謙遜の意味合いが含まれます。
2-2. 「念のためですが」
「念のため」というのは「わかっているかもしれませんが、言わせてください」といった意味合いになります。
つまり、相手がわかっているであろうということを前提にしていますのでこれもそれなりに謙虚な言葉ということになります。
相手がわかっていないだろうという前提にするのではなく、わかっていると思うけれど念のために言っておきます、といった意味合いになるのです。
どちらかというと確認の意味合いが強い言葉です。
2-3. 「蛇足ですが」
何かを付け加えて話すときの日に行の言葉であり、「ついでながら」といった意味合いを持ちます。
「余計なことをいうようですが」という意味合いでも使われますので、「老婆心ながら」の言い換えとして使えると言えるでしょう。
一般的には「余談ですが」といった言い換えも可能です。
関係ないかもしれないけれど付け足して言っておきます、という事ですね。
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