共感力が高ければ他人の経験や言動、話題に共感的な態度を示すことで、良好な人間関係を築いていくことができますが、共感力が低ければ「人間関係・コミュニケーションの問題や悩み」は増えやすくなります。
共感力が低い人には、どのような特徴があるのでしょうか。
この記事では、「共感力が低い人の特徴・原因・心理」についてまとめながら、「共感力を高める方法」や「共感の仕方」について説明していきます。
「共感」
引用元:「共感」の意味とは?
- 共感力が低いとは?
- 共感力が低い人の特徴
- 共感力が低い人の原因
- 共感力が低い人の心理
- 共感力を高める方法
- 共感の仕方
- まとめ
1. 共感力が低いとは?
共感力が低いというのは、「他人の気持ち・行動・発言(意見)・経験・話題」などに対して、相手の立場に立って想像しながら同調したり肯定したりすることができないということです。
相手の幸せや喜びを自分のことのようにして喜ぶことが全くできない人が、共感力が低い人になります。
共感力が低い人は、「幸せ・喜びの共有」ができないだけではなくて「怒り・悲しみの共有」もできないことが多いのです。
そのため、共感力が低い人と話しても楽しくないとか(一緒になって喜んでくれないとか)反応が薄いとか感じる人が多くなり、共感力が低い人は「対人コミュニケーションの機会」から遠ざかりやすいのです。
共感力が低いとは、他者に対する本音の興味関心が薄いために「相手の立場に立って物事を考えられない」ということでもあります。
2. 共感力が低い人の特徴
共感力が低い人の特徴としては、以下のようなものがあります。
2-1. 他者に対する思いやりが足りず無神経な言動が多い
共感力が低い人の特徴として、「他者に対する思いやりが足りず無神経な言動が多い」ということを上げることができます。
共感力が低い人は、「こういう発言や返事をしたら相手がどのように感じるだろうか?相手が嫌な思いをしないだろうか?」という共感的な想像力が決定的に足りないことが多いのです。
その結果、「相手を怒らせたり落ち込ませたりする無神経な言動」をしてしまう特徴を持っています。
他者に対する思いやりや気配り(配慮)がないために、「無神経・無遠慮な言動」が増えるのですが、「相手が言われたくない言葉+相手を傷つけたりバカにしたりする言葉」を言いやすいので、周りの人たちが離れていってしまうことが多くなります。
2-2. 自己愛が強くて他人の発言や言動に注意が向かない
「自己愛が強くて他人の発言や言動に注意が向かない」ということが、共感力が低い人の典型的な特徴になっています。
共感力が低い人はナルシスティックな自己愛が強いので、いつも「他人のこと」よりも「自分のこと」だけに強い興味関心があります。
自己愛にとらわれていて、「自分がいかに特別な存在であるか(自分がどれだけ賞賛に値する立派な人物であるか)」ということを証明するために必死になっているので、「他人の発言・言動・気持ち」に注意が向かいにくいのです。
自己愛の強さがあるために、「自分が認められること・愛されること・賞賛されること」ばかりに意識が向きやすくなります。
その結果、「他人に対する心からの興味+他人の話を丁寧に聞こうとする態度」を身に付けることが難しくなってしまいます。
2-3. 他人を思い通りに動かそうとして相手を否定するアドバイスが多い
共感力が低い人の特徴として、「他人を思い通りに動かそうとして相手を否定するアドバイスが多い」ということがあります。
共感力が低い人は自己中心的な世界観を持っていることが多いので、他人に対しても「支配的・指示的」になって押し付けがましい人物であるように思われやすいのです。
共感力が弱い人はその「支配欲求の強さ」によって、他人を思い通りに動かそうとするのですが、その時に「あなたはこのままではダメである+もっと私の指示や忠告を聞かないと大変なことになる」といった相手を否定する型のアドバイスをしやすいのです。
共感力が低い人は自分を絶対的に正しい位置(=相手よりも優位な位置)に置き、相手を否定したりバカにしたりするアドバイスをして敬遠されやすいのです。
2-4. 競争心や嫉妬心が強くて他人とすぐに張り合おうとする
「競争心や嫉妬心が強くて他人とすぐに張り合おうとする」ということが、共感力が低い人の大きな特徴になっています。
共感力が低い人は、自分のほうが相手よりも優れていることを示したいという「競争心」が強いことが多く、「他人の幸せ(不幸せ)・経験・価値観」とすぐに張り合ってしまうので、「他人の幸福・経験・意見」などを素直に肯定して共感することができないのです。
共感力が低い人は、幸せそうな人や仕事・結婚・蓄財で成功した人に嫉妬しやすい特徴も併せ持っているので、「幸福を振りまいている人+自分の人生の成功や豊かさを自慢している人」に対して素直に共感することもできないのです。
2-5. 自分と他人の価値観の違いを認めずに押し付けが多い
共感力が低い人の特徴として、「自分と他人の価値観の違いを認めずに押し付けが多い」ということを考えることができます。
共感力が低い人は、「自分の価値観・善悪の分別・人生観」が絶対的に正しいと信じ込んでいることが多いために、「自分とは異なる他者の価値観や人生観」に共感することが難しくなってしまいます。
「自分とは違う意見」に対してはすぐに間違った意見であると決めつけやすく、「自分とは異なる好き嫌い」に対してはどうしてあんなつまらないものが好きなのか(こんなに素晴らしいものが嫌いなのか)と批判的になりやすいのです。
「自分と他人の価値観・人生観の違い」を受け入れることができずに、反射的に「自分とは異なる価値観・人生観」を否定したり排除したりしようとするので、他者に対する共感を示せない結果になってしまいます。
2-6. 人間関係が思い通りにならないといじけたり絶縁したりする
「人間関係が思い通りにならないといじけたり絶縁したりする」ということが、共感力が低い人の代表的な特徴になっています。
共感力が低い人は「自己中心的な価値観」を強く持っているために、人間関係をすべて自分の思い通りに運びたいと考えていて、思い通りにならないことで不平不満を溜め込みやすくなっています。
他者から自分のことをちやほやされたいという「承認欲求・愛情欲求」も強いので、自分の思い通りにならない対人関係を経験していると、「いじける・拗ねる(すねる)・絶縁する(相手との縁を立つ)」といった反応が目立ってくるのです。
共感力が低い人は精神的成熟度が低いこともあって、自分に従わない他者に対していじけたり拗ねたりの行動が増えやすいのです。
3. 共感力が低い人の原因
共感力が低い人の原因としては、以下のような原因を考えることができます。
3-1. 他人に対する興味関心が乏しい
共感力が低い人の最も大きな原因として、「他人に対する興味関心が乏しい」ということがあります。
他人の感情や体験、話題、意見などに共感しようとする原点にあるのは、やはり「他人に対する興味関心+他人をサポートしたいと思う仲間意識(利他主義)」なのです。
他人(相手)の話している内容について、「もっと話の続きを聞いてみたい+その時に相手はどんなことを感じていたのだろう+相手と同じような心理状態を一緒になって経験してみたい(少しでも相手の役に立って喜ばせたい)」という本音の思いと関心が共感力の土台になっているのです。
他人に対する興味関心がなければ、必然的に共感力が低い人になってしまいます。
3-2. 普段から冷静沈着な態度が多く、強い感情をあまり表に出さない性格である
「普段から冷静沈着な態度が多く、強い感情をあまり表に出さない性格」というのも、共感力が低い人の大きな原因になっています。
共感力が低い人は、元々の性格としていつも「冷静沈着な態度+合理的な思考や判断」を発揮することが多く、他人の気持ちや言動に深く寄り添ったり共感したりすることが少なくなりがちなのです。
喜怒哀楽の激しい感情や情緒的な人間関係に振り回されない性格的な特徴を持っているので、日常生活の中で「強い感情・同意(反対)」を表に出すことも少なくなっています。
3-3. 過去に対人関係のトラウマがあって他人に心を開けなくなってしまった
共感力が低い人の典型的な原因として、「過去に対人関係のトラウマがあって他人に心を開けなくなってしまった」ということがあります。
「対人関係のトラウマ」として考えられるのは、過去に深く信頼していた人から裏切られてしまって人を信じることが出来なくなったとか、過去に学校・職場などで激しいいじめに遭って他人と関わることが怖くなったとかいうことです。
自分自身が受け入れることのできない対人関係のトラウマによって、「他者に対する恐怖感・不安感・緊張感・否定感情」が強まってしまうと、他人に対して心を開くことが出来なくなってしまいます。
他人に対して「オープンな態度」で話したり接したりすることができなければ、「相手に共感している事実」を生き生きとした表情や態度、話し方で適切に伝えることができなくなってしまうのです。
4. 共感力が低い人の心理
共感力が低い人の心理の中心にあるのは、「自己愛・自己顕示欲(競争欲求)・承認欲求」の強さになります。
自己愛の強さによって自分のことをもっと見て欲しいと思いやすくなり、自己顕示欲(競争欲求)の強さによって、「自分のほうが相手よりも優れていて幸せ」ということを必死に証明しようとしやすくなるのです。
自分の存在や能力、幸福をもっと認めて欲しいという承認欲求も相当に強いので、結果として「自分が相手の話を共感的に丁寧に聴く」ということが出来なくなってしまいます。
共感力が低い人は「相手の存在・話題・感情」よりも常に「自分の存在・話題・感情」のほうを優先してしまうので、結果的に相手に対する興味関心を持てず共感することもできないのです。
5. 共感力を高める方法
共感力を高める方法としては、以下のような方法ややり方があります。
5-1. コミュニケーションを取っている時は相手の立場に立って物事を想像する
共感力を高める方法として、「コミュニケーションを取っている時は相手の立場に立って物事を想像する」ということがあります。
共感力を高める方法の基本は、「自分の立場から物事を見る・感じる」のではなく「相手の立場を推測しながら物事を見る・感じる」ということにあります。
「主観的かつ自己中心的な視点」に留まる限りは、共感力が高くなることはないのです。
相手の話している話題や内容に耳を傾けながら、「この時に相手はどんなことを感じたり考えていたりしたのだろう?」ということに対する積極的なイマジネーション(想像力)を働かせる癖をつけることが、共感力を高める近道になるのです。
「自分の立場・感情」にこだわらずに、まずは「相手の立場・感情」を尊重して相手の立場に立って感じたり考えたりすることを心がけてみて下さい。
5-2. 相手の話題に意識を集中して他者に興味関心を持つように努力する
「相手の話題に意識を集中して他者に興味関心を持つように努力する」ということも、共感力を高める有効な方法の一つです。
共感力が低くなってしまう最大の原因は、「話している相手(接している相手)」に本音の興味関心が持てないことだと言われています。
相手に対する興味を強めて共感力を高めていくためには、まず「相手の話そうとしている話題・話の内容」に本気で意識を集中することが大切です。
「自分が話したいという欲求」を抑制して、「相手が自分にどんなことを聞いてもらいたいのか?」ということに関する想像力を高めていきましょう。
相手の話題や言動の中から少しでも「自分が興味を持てること」を意図的に増やしていくことで、相手に対する共感力は自然に高まりやすくなるのです。
5-3. 聞き上手になって相手の話を丁寧に聞いたり相手を応援したりする立場に回る
共感力を高める方法として、「聞き上手になって相手の話を丁寧に聞いたり相手を応援したりする立場に回る」ということがあります。
共感力を高めるためには、「いつも自分が主人公でなければ気が済まない」という自己中心性を弱める必要があります。
自分の話題をとにかく聞いてほしいという欲求を抑えて、まずは相手の話している内容を丁寧に共感しながら聞ける「聞き上手」になることを目指しましょう。
みんなに自分のことを認めてもらってちやほやされたい「承認欲求」ばかりを強めるのではなく、「自分が相手のことを褒めて認めてあげる立場+困っている相手を自発的に応援して助ける立場」に立つようにすると、共感力は急速に高まってきます。
6. 共感の仕方
実際の対人関係やコミュニケーションの場面における具体的な「共感の仕方」には、以下のようなものがあります。
6-1. 相手の話題に相槌(あいづち)を打ったり同意の返事をしたりする
実際的な共感の仕方として、「相手の話題に相槌(あいづち)を打ったり同意の返事をしたりする」ということがあります。
自分が相手の話題や話している内容、言動に対して共感していることを伝えるもっとも手っ取り早い方法は、「相手の話題に対して適切な相槌(あいづち)を打つこと」にあります。
相手が「あの時期は私の人生の中でももっとも厳しくてつらい時期でした」と語ってきた時には、深く頷いて相槌を打つだけで、相手は「この人は私の過去のつらさに共感してくれているんだな」と感じやすくなります。
更に「本当に大変なご経験をされてきたのですね。
もっと詳しくお話を聞かせて下さい」と同意の返事をして次の話を促せば、話している相手はあなたのことを「共感力の高い人」と思ってくれやすくなるのです。
6-2. 相手の感じている感情を再確認して相手の感情に寄り添う返事を返す
具体的な共感の仕方として、「相手の感じている感情を再確認して相手の感情を認めて寄り添う返事を返す」という方法があります。
相手に深い共感を伝えるためには、あなたに話している相手が「今、どのような感情を感じているのか?」について正確に理解しながら共感的な返事をする必要があります。
相手が「18歳だった当時、苦労して大学に合格できたことが、とても嬉しかったのです」と語った時には、「大学に合格したことが分かった時にとても嬉しかったのですね」と再確認することで、相手の感情を間違いなく確認しながら、共感的な返事も同時に返すことができるのです。
一番大切なのは、あなたに向かって話している相手が「喜び・嬉しさ・楽しさ・悲しみ・つらさ・痛み・怒り・イライラ・落ち込み」などのどんな感情を抱いているのかを具体的に想像(推測)して、相手に失礼にならない態度や質問の仕方でその感情を確認して寄り添うことです。
6-3. 相手の感情のテンションや話している雰囲気・ペースに自分の方から合わせるようにする
「相手の感情のテンションや話している雰囲気・ペースに自分の方から合わせるようにする」というのは、自分が相手に共感していることを示す非常に有効な方法になります。
自分が相手に共感していることを伝える簡単な方法として、「相手のテンションに自分のテンションを合わせる」という方法があります。
相手に嬉しい出来事があって「ハイテンション・明るい雰囲気・話すペースが速い」という感じになっていれば、自分も「ハイテンション・明るい雰囲気・話すペースが速い」に自分の話し方や雰囲気を合わせていけば共感している気持ちを伝えやすくなります。
反対に、相手に不幸な出来事があってテンションが下がっている時には、自分も「ローテンション・暗めの落ち着いた雰囲気・話すペースはやや遅め」という感じに調整することで、悲しみやつらさに共感している思いを伝えやすくなります。
まとめ
「共感力が低い人の特徴・原因・心理」について分かりやすく整理して説明してきましたが、いかがだったでしょうか。
共感力が低い人の心理として、「自己愛の強さ・自己顕示欲(承認欲求)の強さ・競争心(嫉妬心)の強さ」を指摘することができ、その結果として他人に興味関心を持ちづらくなっているのです。
共感力が低い人の典型的な特徴として、「他者に対する思いやりが足りず無神経な言動が多い」「自己愛が強くて他人の発言や言動に注意が向かない」「他人を思い通りに動かそうとして相手を否定するアドバイスが多い」などがあります。
「共感力を高める方法」や「共感の仕方」についても詳しく説明していますので、共感力が低い人について調べたい時には、この記事を参考にしてみて下さい。
共感力が高ければ他人の経験や言動、話題に共感的な態度を示すことで、良好な人間関係を築いていくことができますが、共感力が低ければ「人間関係・コミュニケーションの問題や悩み」は増えやすくなります。
共感力が低い人には、どのような特徴があるのでしょうか。
この記事では、「共感力が低い人の特徴・原因・心理」についてまとめながら、「共感力を高める方法」や「共感の仕方」について説明していきます。
「共感」
引用元:「共感」の意味とは?
1. 共感力が低いとは?
共感力が低いというのは、「他人の気持ち・行動・発言(意見)・経験・話題」などに対して、相手の立場に立って想像しながら同調したり肯定したりすることができないということです。
相手の幸せや喜びを自分のことのようにして喜ぶことが全くできない人が、共感力が低い人になります。
共感力が低い人は、「幸せ・喜びの共有」ができないだけではなくて「怒り・悲しみの共有」もできないことが多いのです。
そのため、共感力が低い人と話しても楽しくないとか(一緒になって喜んでくれないとか)反応が薄いとか感じる人が多くなり、共感力が低い人は「対人コミュニケーションの機会」から遠ざかりやすいのです。
共感力が低いとは、他者に対する本音の興味関心が薄いために「相手の立場に立って物事を考えられない」ということでもあります。
2. 共感力が低い人の特徴
共感力が低い人の特徴としては、以下のようなものがあります。
2-1. 他者に対する思いやりが足りず無神経な言動が多い
共感力が低い人の特徴として、「他者に対する思いやりが足りず無神経な言動が多い」ということを上げることができます。
共感力が低い人は、「こういう発言や返事をしたら相手がどのように感じるだろうか?相手が嫌な思いをしないだろうか?」という共感的な想像力が決定的に足りないことが多いのです。
その結果、「相手を怒らせたり落ち込ませたりする無神経な言動」をしてしまう特徴を持っています。
他者に対する思いやりや気配り(配慮)がないために、「無神経・無遠慮な言動」が増えるのですが、「相手が言われたくない言葉+相手を傷つけたりバカにしたりする言葉」を言いやすいので、周りの人たちが離れていってしまうことが多くなります。
2-2. 自己愛が強くて他人の発言や言動に注意が向かない
「自己愛が強くて他人の発言や言動に注意が向かない」ということが、共感力が低い人の典型的な特徴になっています。
共感力が低い人はナルシスティックな自己愛が強いので、いつも「他人のこと」よりも「自分のこと」だけに強い興味関心があります。
自己愛にとらわれていて、「自分がいかに特別な存在であるか(自分がどれだけ賞賛に値する立派な人物であるか)」ということを証明するために必死になっているので、「他人の発言・言動・気持ち」に注意が向かいにくいのです。
自己愛の強さがあるために、「自分が認められること・愛されること・賞賛されること」ばかりに意識が向きやすくなります。
その結果、「他人に対する心からの興味+他人の話を丁寧に聞こうとする態度」を身に付けることが難しくなってしまいます。
2-3. 他人を思い通りに動かそうとして相手を否定するアドバイスが多い
共感力が低い人の特徴として、「他人を思い通りに動かそうとして相手を否定するアドバイスが多い」ということがあります。
共感力が低い人は自己中心的な世界観を持っていることが多いので、他人に対しても「支配的・指示的」になって押し付けがましい人物であるように思われやすいのです。
共感力が弱い人はその「支配欲求の強さ」によって、他人を思い通りに動かそうとするのですが、その時に「あなたはこのままではダメである+もっと私の指示や忠告を聞かないと大変なことになる」といった相手を否定する型のアドバイスをしやすいのです。
共感力が低い人は自分を絶対的に正しい位置(=相手よりも優位な位置)に置き、相手を否定したりバカにしたりするアドバイスをして敬遠されやすいのです。
2-4. 競争心や嫉妬心が強くて他人とすぐに張り合おうとする
「競争心や嫉妬心が強くて他人とすぐに張り合おうとする」ということが、共感力が低い人の大きな特徴になっています。
共感力が低い人は、自分のほうが相手よりも優れていることを示したいという「競争心」が強いことが多く、「他人の幸せ(不幸せ)・経験・価値観」とすぐに張り合ってしまうので、「他人の幸福・経験・意見」などを素直に肯定して共感することができないのです。
共感力が低い人は、幸せそうな人や仕事・結婚・蓄財で成功した人に嫉妬しやすい特徴も併せ持っているので、「幸福を振りまいている人+自分の人生の成功や豊かさを自慢している人」に対して素直に共感することもできないのです。
2-5. 自分と他人の価値観の違いを認めずに押し付けが多い
共感力が低い人の特徴として、「自分と他人の価値観の違いを認めずに押し付けが多い」ということを考えることができます。
共感力が低い人は、「自分の価値観・善悪の分別・人生観」が絶対的に正しいと信じ込んでいることが多いために、「自分とは異なる他者の価値観や人生観」に共感することが難しくなってしまいます。
「自分とは違う意見」に対してはすぐに間違った意見であると決めつけやすく、「自分とは異なる好き嫌い」に対してはどうしてあんなつまらないものが好きなのか(こんなに素晴らしいものが嫌いなのか)と批判的になりやすいのです。
「自分と他人の価値観・人生観の違い」を受け入れることができずに、反射的に「自分とは異なる価値観・人生観」を否定したり排除したりしようとするので、他者に対する共感を示せない結果になってしまいます。
2-6. 人間関係が思い通りにならないといじけたり絶縁したりする
「人間関係が思い通りにならないといじけたり絶縁したりする」ということが、共感力が低い人の代表的な特徴になっています。
共感力が低い人は「自己中心的な価値観」を強く持っているために、人間関係をすべて自分の思い通りに運びたいと考えていて、思い通りにならないことで不平不満を溜め込みやすくなっています。
他者から自分のことをちやほやされたいという「承認欲求・愛情欲求」も強いので、自分の思い通りにならない対人関係を経験していると、「いじける・拗ねる(すねる)・絶縁する(相手との縁を立つ)」といった反応が目立ってくるのです。
共感力が低い人は精神的成熟度が低いこともあって、自分に従わない他者に対していじけたり拗ねたりの行動が増えやすいのです。
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