謝罪を受けた場合や何かしら気遣いを受けたとき、「お気になさらず」と返答することができます。
しかし、この言葉はきちんと意味やシチュエーションを理解した上で使う必要があります。
ここでは、「お気になさらず」という意味と正しい使い方について紹介します。
- 「お気になさらず」の意味とは?
- 「お気になさらず」の類語や言い換え
- 「お気になさらず」の正しい使い方
- 「お気になさらず」を使ったビジネスでのメールの文章
- 「お気になさらず」のメールでの返信・返事の方法
- 「お気になさらず」の英語
- まとめ
1. 「お気になさらず」の意味とは?

1-1. 謝罪を受けたとき

「お気になさらず」というのは「気にしないで」という表現の敬語です。
相手に気にかけないで大丈夫ですと丁寧に伝えたいとき、相手の配慮を優しく断りたい時などに使うことができ、謝罪を受けた場合や何かしらの気遣いを受けたときに「お気になさらず」と解すことができるのです。
心配しないでください、気遣いをしていただかなくても大丈夫です、という意味で使われることもあり、謝罪を受けた時のみに使われる表現というわけではありません。
1-2. 心配しないで、伝えたい時

大丈夫、問題ない、と伝えたい時に「お気になさらず」という表現を使うことができます。
相手が何かに関して気にしている場合、「お気になさらず」ということができるのです。
例えば、ビジネスに関してチームで取り組んでいるプロジェクトがあるとしましょう。
誰かが何かを気にしており、あなたにその進捗状況を質問してきた場合、「その件に関してはうまくいっていますから、お気になさらず」という表現が使えます。
ただし、「お気になさらず」という表現は「あなたには関係ありません」と聞こえてしまうこともありますので、シチュエーションには注意が必要です。
1-3. 気に留めないで、と言いたい時

あってはいけないことですが、例えばビジネスにおいて誤ったファイルを送ってしまったり、書きかけのメールを送ってしまったりした場合、「先程のメールはお気になさらないでください」という使い方をすることもできます。
紛らわしい情報を与えてしまった、もう一度言い直したい、誤解させてしまった、などという場合に「お気になさらず」と述べ、もう一度最初から説明するなどということが可能なのです。
1-4. 干渉されたくない時

誰かが手助けしようとしてくれた場合、たとえそれが不要であったとしても「結構です」と言ってしまえば失礼に当たる可能性があります。
失礼にならないように相手の行為を断る時、「お気になさらず」ということができます。
例えば、電車やバスで席を譲ってもらったけれどすぐに降りる場合など、「次におりますのでお気になさらず」ということができます。
その場合はなぜ気にしなくて良いのか、という事まで説明できると良いですね。
また、お気になさらず、ありがとうございますと言ってしまえば失礼に当たる可能性があります。
失礼にならないように相手の行為を断るとき、「お気になさらず」ということができます。
例えば、電車やバスで席を譲ってもらったけれどすぐに降りる場合など、「次におりますのでお気になさらず」ということができます。
その場合はなぜ気にしなくて良いのか、という事まで説明できると良いですね。
また、「お気になさらず、ありがとうございます」と感謝の言葉を述べることも重要です。
また、ビジネスなどにおいても「返信はお気になさらないでください」と述べることにより、相手の労力をねぎらった表現を用いることができます。
2. 「お気になさらず」の類語や言い換え

2-1. 「大丈夫です」

「お気になさらず」という表現以外にも、「大丈夫です」ということにより、相手を気遣った表現をすることができます。
ただし、「大丈夫です」という表現は目上の人間に使うべきではありませんので注意が必要です。
謝られた場合や手助けを申し出られた場合など、気にしないで、結構です、などと言いたい場合「大丈夫です」と返事することにより、やんわりと相手の行為を断ったり、相手の謝罪を受け止めたりすることができます。
2-2. 「ご心配なく」

「大丈夫です」は目上の人に使うことができませんが、「お気になさらず」と同じように目上の人に使うことができる表現として「ご心配なく」という表現があります。
「その件に関してはご心配なさらないでください」「ご心配なく、ありがとう」など、この表現も様々なシチュエーションで使うことができるものです。
2-3. 「お構いなく」

訪問先でお菓子やお茶を出され、「そのようなお気遣いはしていただかなくても大丈夫です」という場合に「お構いなく」と述べることができます。
お気遣いなさらないでください、大丈夫です、などという場合に使うことができます。
3. 「お気になさらず」の正しい使い方

「お気になさらず」という表現は相手に対して気にしないでくださいということを丁寧に使える表現です。
つまり、目上の人にも使うことができる表現であり、覚えておくと非常に便利なのです。
先ほど述べたように、相手が謝罪をしてきた時や何かを気にかけている時、手伝いを申し出て来た場合など、簡潔にこの表現を用いることができると良いですね。
正しい使い方としては、なぜ気にしなくて良いのかということを伝えるということが重要です。
ただ単に「お気になさらず」と言ってしまえば「大きなお世話」と言っているかのように誤解されてしまう可能性もありますし、口だけで言っているように思われてしまう可能性もあります。
だからこそ、理由をしっかりとそういうということがマナーの1つです。
4. 「お気になさらず」を使ったビジネスでのメールの文章

4-1. 「その件に関しましてはお気になさらず」

ビジネスをしていると、合同でプロジェクトを実行したり、一緒に会議をしたり、などということがありますよね。
そんな時、相手がミスに対して謝罪をしてきたり、何かしらを気にかけて言及してきたり、ということがあるのではないでしょうか。
相手の謝罪を受けて「その件に関しては大丈夫」「その件は解決したから心配しないでください」などと言いたいときに「その件に関しましてはお気になさらず」ということができます。
また、相手が何かを気にかけている時、心配しなくても大丈夫と言いたい時に「その件に関しましてはお気になさらず」と返すことも可能です。
4-1. 「先ほど誤ったメールを送ってしまいました、どうかお気になさらないでください」

何か誤解を招くようなことを言ってしまったり、複雑な表現をしてしまったりして「ちょっと待った、今のナシ」と言いたい時、「どうかお気になさらないでください」ということができます。
もちろん、メールを誤って送信してしまった時にも使うことができます。
ビジネスでのミスはあってはいけないことですが、誰にでも間違いはあるものです。
そんなときには早めに訂正し、誤解がないようにしておきたいですね。
5. 「お気になさらず」のメールでの返信・返事の方法

5-1. 「ありがとうございます」

相手から「お気になさらず」と言ってもらったとき、「ありがとうございます」と返信することができます。
自分のミスを相手が聞き流してくれた、自分のミスを相手が許してくれた、などというときには感謝の気持ちを伝えたいものです。
「お気になさらず」と言ってもらえると安心しますよね。
だからこそ、その気持ちはきちんと相手に伝える必要があります。
また、ミスをしてもきちんと謝罪し、相手にお礼を述べることによってビジネスにおいても信頼関係をきちんと維持することが可能なのです。
5-2. 「安心しました」

「ありがとうございます」に似ていますが、やはり相手が自分のミスを許してくれると嬉しいですよね。
ビジネスにおいては1つのミスが致命的な状態を招いてしまうこともありますから、とにかく安心し、肩の荷が降りるのではないでしょうか。
ですから、ありがとうという気持ちを述べる以外にも「安心しました」、「おかげさまで肩の荷が降りました」と感謝の気持ちを述べることも可能です。
5-3. 返信しない・スルー

場合によっては返信をしない、それに関しては触れない、ということも1つの方法です。
なんとなく返事をした方が良いように思われるかもしれませんが、相手がそれを水に流してくれたわけですから、その気持ちに感謝し、その件は終わったこととして扱うことも重要です。
また、仕事中はお互いに忙しいですから、謝罪をして許してもらった、水に流してもらった、という時点で次のことに集中する、ということも重要です。
6. 「お気になさらず」の英語

6-1. Don't worry.

英語においては日本語のような敬語が存在しません。
そのため、単純にDon't worry、つまり「心配しないでください」ということができます。
これはお礼を言われたときに「どういたしまして」という意味で使うこともできますし、謝罪を受けたときに「心配しないでください」という意味で使うことも可能です。
また、相手が何かを気にしている時にも「それに関しては大丈夫ですから」という時に使うこともできます。
6-2. Never mind.

相手から謝罪を受けた場合、Never mindと返事をすることもできます。
これは「気にかけないでください」という意味であり、neverを使うことでより一層「全然気にしないで大丈夫」という表現にすることができます。
もちろん、neverではなくdon't mindとすることも可能です。
日本語でも「ドンマイ!」といいますよね。
それと同じです。
6-3. No problem / No worries.

お礼を言われた場合や謝罪を受けたとき、No problem / No worriesと解すことも可能です。
一般的にアメリカ英語ではNo problemということが多く、イギリス英語ではNo worriesということが多いです。
どのようなシチュエーションでも使うことができる表現として対応されることがあり、これを使うだけでも相手に対し、英語に慣れているかのように感じさせることができます。
まとめ

いかがでしょうか。
様々なシチュエーションで使える「お気になさらず」という表現は非常に便利な言い回しですから、ぜひ使い方と合わせて覚えておきたいものですね。
そして、相手が「お気になさらず」と言ってきた時もスマートに対応できるようにしておきたいものです。
謝罪を受けた場合や何かしら気遣いを受けたとき、「お気になさらず」と返答することができます。
しかし、この言葉はきちんと意味やシチュエーションを理解した上で使う必要があります。
ここでは、「お気になさらず」という意味と正しい使い方について紹介します。
1. 「お気になさらず」の意味とは?

1-1. 謝罪を受けたとき

「お気になさらず」というのは「気にしないで」という表現の敬語です。
相手に気にかけないで大丈夫ですと丁寧に伝えたいとき、相手の配慮を優しく断りたい時などに使うことができ、謝罪を受けた場合や何かしらの気遣いを受けたときに「お気になさらず」と解すことができるのです。
心配しないでください、気遣いをしていただかなくても大丈夫です、という意味で使われることもあり、謝罪を受けた時のみに使われる表現というわけではありません。
1-2. 心配しないで、伝えたい時

大丈夫、問題ない、と伝えたい時に「お気になさらず」という表現を使うことができます。
相手が何かに関して気にしている場合、「お気になさらず」ということができるのです。
例えば、ビジネスに関してチームで取り組んでいるプロジェクトがあるとしましょう。
誰かが何かを気にしており、あなたにその進捗状況を質問してきた場合、「その件に関してはうまくいっていますから、お気になさらず」という表現が使えます。
ただし、「お気になさらず」という表現は「あなたには関係ありません」と聞こえてしまうこともありますので、シチュエーションには注意が必要です。
1-3. 気に留めないで、と言いたい時

あってはいけないことですが、例えばビジネスにおいて誤ったファイルを送ってしまったり、書きかけのメールを送ってしまったりした場合、「先程のメールはお気になさらないでください」という使い方をすることもできます。
紛らわしい情報を与えてしまった、もう一度言い直したい、誤解させてしまった、などという場合に「お気になさらず」と述べ、もう一度最初から説明するなどということが可能なのです。
1-4. 干渉されたくない時

誰かが手助けしようとしてくれた場合、たとえそれが不要であったとしても「結構です」と言ってしまえば失礼に当たる可能性があります。
失礼にならないように相手の行為を断る時、「お気になさらず」ということができます。
例えば、電車やバスで席を譲ってもらったけれどすぐに降りる場合など、「次におりますのでお気になさらず」ということができます。
その場合はなぜ気にしなくて良いのか、という事まで説明できると良いですね。
また、お気になさらず、ありがとうございますと言ってしまえば失礼に当たる可能性があります。
失礼にならないように相手の行為を断るとき、「お気になさらず」ということができます。
例えば、電車やバスで席を譲ってもらったけれどすぐに降りる場合など、「次におりますのでお気になさらず」ということができます。
その場合はなぜ気にしなくて良いのか、という事まで説明できると良いですね。
また、「お気になさらず、ありがとうございます」と感謝の言葉を述べることも重要です。
また、ビジネスなどにおいても「返信はお気になさらないでください」と述べることにより、相手の労力をねぎらった表現を用いることができます。
2. 「お気になさらず」の類語や言い換え

2-1. 「大丈夫です」

「お気になさらず」という表現以外にも、「大丈夫です」ということにより、相手を気遣った表現をすることができます。
ただし、「大丈夫です」という表現は目上の人間に使うべきではありませんので注意が必要です。
謝られた場合や手助けを申し出られた場合など、気にしないで、結構です、などと言いたい場合「大丈夫です」と返事することにより、やんわりと相手の行為を断ったり、相手の謝罪を受け止めたりすることができます。
2-2. 「ご心配なく」

「大丈夫です」は目上の人に使うことができませんが、「お気になさらず」と同じように目上の人に使うことができる表現として「ご心配なく」という表現があります。
「その件に関してはご心配なさらないでください」「ご心配なく、ありがとう」など、この表現も様々なシチュエーションで使うことができるものです。
2-3. 「お構いなく」

訪問先でお菓子やお茶を出され、「そのようなお気遣いはしていただかなくても大丈夫です」という場合に「お構いなく」と述べることができます。
お気遣いなさらないでください、大丈夫です、などという場合に使うことができます。
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