口下手の特徴【原因・向いている仕事は以外にも営業職？恋愛傾向は？】 | SPITOPI

自分の考えていることを上手く言葉にできず、会話がスムーズに進まない「口下手の人」がいます。

口下手の人は一般的には口数が少なくて不器用なので、人間関係が苦手な傾向もありますが、相手や状況によっては口下手で誠実な人の方が好まれることもあります。

口下手の人にはどのような特徴があるのでしょうか? この記事では、「口下手の人に多い原因」「口下手な人に多い恋愛傾向」などについても解説していきます。

1. 口下手とは?

口下手というのは、自分が頭の中で考えていることや思っていることを、上手く言葉にして相手に伝えることができない人のことです。

口下手の人は一般的に「物静かな人・コミュニケーションが苦手な人・対人関係が不器用な人」として認識されていることが多く、自分が考えていることを相手に上手く伝達することができないので真意を誤解されてしまうこともあります。

一方で、口が上手い人と比べて口下手の人は、話している相手を「言葉の表現・言い回し」で適当に言いくるめようとすることがないので、「嘘のつけない誠実な人」としてプラスに評価してもらえることがあります。

口下手の人は言葉の言い回しや表現によって相手を思い通りに動かすことができないので、どちらかといえば誠実な行動によって相手にアプローチしようとすることもあるからです。

2. 口下手の人の特徴

口下手の人の特徴としては、以下のようなことがあります。

2-1. 余計なことを話さないので対人トラブルが少ない

口下手の人の特徴として、「余計なことを話さないので対人トラブルが少ない」という好ましい特徴があります。

口下手な人は、自分自身で人と話すことが上手くないことを知っていますので、他人に対して必要以上の余計なことを話すこともあります。

人間関係のトラブルの原因の一つとして、「言わなくても良い余計な一言」を言ってしまうということがあります。

相手のコンプレックスになっていることや言われたくないと思っていることなど「言わなくても良い余計な一言」を言ってしまうことによって、対人トラブル(相手との仲違い)になることも多いのです。

2-2. 頭の中で伝えたいと思っている内容の半分も伝えることができない

「頭の中で伝えたいと思っている内容の半分も伝えることができない」というのが、口下手の人の特徴になっています。

口下手の人は「自分が頭の中で考えていること」や「自分が心の中で思っていること」を、言葉として表現することが苦手です。

その結果、自分の伝えたいことを相手に半分も伝えられないという経験が多くなるのです。

口下手の人は「説明が足りない+言葉数が少なすぎる」という要因によって、自分の真意を誤解されたり、伝えなければならない仕事上の伝達事項が上手く伝わらなかったりすることがあります。

2-3. 会話中に相手を急かすことがない

口下手の人の特徴として、「会話中に相手を急かすことがない」ということがあります。

口下手の人は自分自身が勢いよくベラベラと話す人ではないので、会話をしていても相手の話を急がせることがまずありません。

会話中で緊張しやすい人は、沈黙の時間が長くなってくると「何か話さなくてはいけない」と思いがちなのですが、口下手の人はいつもゆったり構えていて自分自身も話す頻度がかなり少ないので、相手も「そんなに無理して話さなくてもいいか」と安心しやすいのです。

会話中に相手を急かすことがなく、自分の言葉数も少ない口下手の人は、人によっては最高の話し相手になるのです。

2-4. 人をコントロールするための嘘を言うことができない

「人をコントロールするための嘘を言うことができない」ということが、口下手の人の特徴として上げられます。

口下手の人は言葉をベラベラと話すことによって、相手を思い通りの方向にコントロールしようとすることがないので、結果として「嘘・偽り」が少なくなります。

嘘を言わない口下手の人は、相手のタイプによっては「話が上手な人よりも信頼して付き合いやすい人」になるのです。

口から出まかせの嘘を言わず、相手と真剣に向き合おうとする傾向も、口下手の人の特徴の一つなのです。

2-5. 聞き上手で沈黙が不快ではない

口下手の人の特徴として、「聞き上手で沈黙が不快ではない」ということがあります。

口下手な人は自分が相手を喜ばせるような上手い言葉を話せないことが分かっているので、できるだけ「相手の話」をしっかりと丁寧に聞こうとする傾向があります。

口下手な人にも色々なタイプの人はいますが、基本的に自分が話せない代わりに、相手の話題に興味を持って共感して聞こうとするタイプの人が多いので「聞き上手な人」と思われやすいのです。

話さない沈黙の時間も苦にならないので、雰囲気の合う相手であれば「沈黙が心地よい関係」を作ることもできます。

3. 口下手の人に多い原因

口下手の人に多い原因としては、以下のようなことがあります。

3-1. コミュニケーションや人間関係に慣れていない

口下手の人に多い原因として、「コミュニケーションや人間関係に慣れていない」ということがあります。

非社交的で引っ込み思案な性格の人、初対面の相手の前ではガチガチに緊張してしまう人は、色々なタイプの人と接する経験そのものがかなり少なくなります。

自分の言いたいことを上手く面白く伝えるコミュニケーション能力は、「多様な他者とのコミュニケーションの実践」によって培われますから、「他者とのコミュニケーション・人間関係の頻度や濃度」が不足していると口下手になりやすくなるのです。

よくしゃべる押しの強い性格の相手に対しては、こういった対応をするのが良いとか、口数の少ない大人しくて消極的な性格の相手に対しては、こういった話し方をすると打ち解けてくれやすいとかいった経験を積むことができないことが原因で口下手になることがあります。

3-2. 話そうとしている内容を自分で整理できていない

「話そうとしている内容を自分で整理できていない」というのも、口下手の人に多い原因の一つになります。

口下手の人は自分が今から相手に伝えようとしている話の内容を、自分自身でも上手く整理できていないことが多いのです。

相手にどんな内容を伝えるのかの要点(大まかなあらすじ)を整理できないまま、適当に一言、一言ポツポツと話すような話し方をするので、結果として「話が下手な人+口下手な人」という印象になってしまうのです。

口下手になってしまう原因として、「これから話そうとしている内容の主旨が自分でも適切に整理できていないこと」や「頭の中で話題の全体の見通しが立っていないこと」があるのです。

3-3. 人見知りで消極的なので対人関係の経験が少ない

口下手の人に多い原因として、「人見知りで消極的なので対人関係の経験が少ない」ということを上げることができます。

口下手の人の多くは、誰とでも気軽に話せる社交的で積極的なタイプではなく、人見知りで初対面の相手と上手くコミュニケーションできないという特徴があります。

人見知りで気軽に話せる人の数が少なく、社交性も弱くて消極的なので、自分から話しかけることが少ない「口下手」になりやすいのです。

人見知りで消極的な性格によって、対人関係の経験そのものが少ないということが、口下手の原因なのです。

4. 口下手の人に向いている仕事

口下手の人に向いている仕事として、「営業職」と「肉体労働・軽作業」があります。

「営業職」は他者と密接に関わる仕事であり、「肉体労働・現場作業の仕事」は他者と話さずに黙々と与えられた職務をこなす仕事です。

この二つは印象からすると、「正反対の特徴を持つ仕事」のようにも思えますが、なぜ口下手の人に向いている仕事だと言えるのでしょうか?

4-1. 営業職

口下手の人に向いている意外な仕事として、「営業職」があります。

飛び込みの個人客相手の営業職というよりも、来店したお客様に商品を勧める営業職、ルート営業・法人相手の営業職に口下手な人は適性があるのです。

口が上手くて勢いが良い人が営業職をすると、非常に押しが強い相手を説得して買わせようとするスタイルの営業になりがちなのですが、お客様によってはこういった「無理に言いくるめて買わせようとする営業スタイル」を嫌うことも多いのです。

口下手な人が営業をした場合には、「言葉巧みに自分から積極的に商品を売ろうとする姿勢」よりも「お客様のニーズ・困っていることをしっかりと聞いてからお客様に合った商品を売ろうとする姿勢」になりやすいということがあります。

その結果、聞き上手な信頼・安心できる営業職の人材として、非常に高い成績を上げることがあります。

お客様も「営業職のおしゃべりを聞きたい人」よりも「自分のニーズ・意見を聞いてもらいたい人」のほうが多いものなのです。

4-2. 肉体労働・運転業務・現場作業

口下手の人に向いているオーソドックスな仕事として、「肉体労働・運転業務・現場作業の仕事」があります。

他人とコミュニケーションを取る必要が少なくて、自分自身が業務やモノと向き合って黙々とこなしていくような仕事がやはり向いています。

口下手な人は、他人と向き合って何かを説明したり自分の意見を主張したりすることは一般的に苦手なので、「工場内のラインで決められた作業をこなす仕事」や「モノ・機械と向き合って自分の技術水準を高めていく仕事」、「トラックやバスを運転して商品・人を安全に運んであげる仕事」などに適性があることが多いのです。

特に人と向き合って話さなければならない場面で、緊張感や疲労感、居心地の悪さを感じやすい口下手な人は、「肉体労働・運転業務・現場作業」などのあまり人と関わらなくても良い仕事に向いていると言えるでしょう。

5. 口下手な人に多い恋愛傾向

口下手な人に多い恋愛傾向としては、以下のような恋愛傾向を指摘することができます。

5-1. 本当に性格の合う人や好きな人としか親しく話さないので浮気リスクが低い

口下手な人に多い恋愛傾向として、「本当に性格の合う人や好きな人としか親しく話せない」ということがあります。

口下手な人は社交的・積極的な性格ではないので、自分にとってどうでもいいと感じている人とそんなに親密な関係になることはなく、頻繁に会話できるというだけでも「かなり親しい間柄」になっていることが多いのです。

口下手な人は「本当に性格の合う人+本当に好きな人」としか親しく話さない傾向があるので、色々な異性とベラベラしゃべる社交的な異性よりも浮気のリスクは低くなっています。

口下手な人は言葉巧みに誰かを誘ったりすることもなく、一人の相手と誠実に向き合おうとする傾向もあるので、男女の真剣なお付き合いをするのに向いた相手とも言えるのです。

5-2. 浮わついた褒め言葉や優しい言葉は少ないがたまに本音で褒める

「浮わついた褒め言葉や優しい言葉は少ないがたまに本音で褒める」ということが、口下手な人に多い恋愛傾向の一つになっています。

口下手な人は心にも思っていないお世辞やご追従(ごついしょう)を言うことが基本的に苦手であり、本当に自分が「良い・素敵・好き」と感じていなければ、相手のことを褒めたりちやほやしたりすることはありません。

日常生活の中で浮わついた褒め言葉や優しい言葉を掛けてくれることが少ないので、「ラブラブな甘い雰囲気」を恋愛に求めている人にとっては物足りない相手になりやすいとも言えます。

しかし、口下手な人が褒める時の言葉はすべて「本音・本心」なので、たまに褒めてくれると口が上手い人が褒めてくれるよりも嬉しいということがあります。

5-3. 感情表現は控えめだが嘘の感情表現が少ない

口下手な人に多い恋愛傾向として、「感情表現は控えめだが嘘の感情表現が少ない」ということがあります。

口下手な人は自分自身が感じている愛情や感情(喜怒哀楽)を、言葉にして上手く相手に伝えることができませんが、その代わりに「嘘・偽りの言葉」を言うことがほとんどないという長所もあります。

喜怒哀楽の感情表現やダイレクトな愛情表現が少ないことから、口下手な人は恋人としては物足りなく感じることも多いのですが、自分の気持ちに「嘘」をつくことがなくて「本当の気持ち」しか伝えてこないという安心感もあるのです。

5-4. 言葉数は少ないが有言実行で信頼できる

「言葉数は少ないが有言実行で信頼できる」ということが、口下手な人に多い恋愛傾向の一つになっています。

口下手な人は自分の考えていることや思っていることを相手に上手く伝えることができないので、恋愛関係でも言葉数が少なくなりがちですが、その代わりに「一度言葉にしたことは必ず守ろうとするような真剣さ・誠実さ」があります。

口下手な人は言葉数が少ないために、深い付き合いをしていない人からは「何を考えているか分からない」という風に思われがちなのですが、恋人として親しく付き合うと「有言実行をしてくれる信頼できるパートナー」になっていくことも多いのです。

まとめ

「口下手の人の特徴」と「口下手の人に多い原因」について説明してきましたが、いかがだったでしょうか。

「口下手の人の特徴」としては、「余計なことを話さないので対人トラブルが少ない」「頭の中で伝えたいと思っている内容の半分も伝えることができない」「会話中に相手を急かすことがない」などがあります。

「口下手の人に多い原因」としては、「コミュニケーションに慣れていない」や「話している内容を自分で整理できていない」などがあります。

「口下手な人に多い恋愛傾向」についても分かりやすく解説していますので、口下手の人について調べたい時にはこの記事を参考にしてみて下さい。