無能な働き者とは？無能な働き者の特徴（診断・自分の場合の改善） | SPITOPI

無能な働き者とは、行動力はあるのものの、判断力や知性にかけ暴走しやすい人を指します。

自己満足に陥りやすく、勝手きままなふるまいによって、仕事に支障をもたらしたり、組織を混乱させやすいのがネックです。

また、根拠のない自信やプライドの高さによって、人間関係が破綻するのもしばしばです。

この記事では、無能な働き者の特徴や、無能な働き者から脱却するための方法についてまとめました。

自身の行動やふるまいについて振り返るきっかけにしてみてください。

1. 無能な働き者とは?

ドイツの軍人であるゼークトが述べたと言われている、組織論では、組織における人材は大きく四つに分類されます。

それは、有能な怠け者、有能な働き者、無能な怠け者、無能な働き者です。

有能な怠け者は、能力や才能がありながらも、自分は動かずに怠惰である人を指します。

しかし、相手を理解し動かすことができる人でもあるため、指導者やリーダーに向いていると言えるのです。

そして、せかせかと現場で行動する人よりも、どっしりと構えているリーダーの方が信頼されやすいのです。

有能な働き物は、能力や才能がありつつそれを理解して生かし、行動できる人を指します。

そのため、リーダーを支えるために影で行動する参謀が向いているとされています。

無能な怠け者は、能力や才能がなく、自分の分以上の行動をしようとしない人を指します。

上の言うことを聞くだけで、ありふれたことしかできないですが、組織の邪魔になるような暴走や突出をすることはありません。

そのために、下で使われる兵卒に向いているとされています。

1-1. 無能な働き者が一番厄介

一番ネックとされるのが無能な働き者です。

無能な働き者とは、自分に能力や才能がないにも関わらず、分不相応なふるまいをしてしまうことを指します。

行動力だけで突っ走り、身勝手な振る舞いから、組織の安定や平和を乱す存在に当てはまるのです。

プライドが高く、自分の無能さを認めないために、組織内の害悪として認定されることもあるでしょう。

上の指示に従わず、扱いに困る存在であることから、クビにされることも多いです。

そんな無能な働き者から脱却するためには、自分が無能であることに気づくことが一番大切なのです。

今までの傲慢さを反省し、謙虚であるように心がけていかなければなちません。

2. 無能な働き者の特徴とチェックリスト

ここでは、無能な働き者の特徴を挙げると共に、無能な働き者のに当てはまるか否かのチェックリストを紹介します。

自分の行動や考え方を踏まえて参考にしてみてください。

2-1. 考えるよりも即行動することが多い

無能な働き者は、考えるよりも即行動に移ってしまうことが多いです。

無計画なふるまいによって、余計にトラブルや問題を呼びこんでしまったり、組織に混乱を招きがちです。

2-2. 行動すること=仕事だと思っている

無能な働き者は、状況に応じて待つことができません。

動くことや、行動することのみが仕事だと勘違いしてしまうために、余計な行動をし、問題を起こしてしまうのです。

2-3. 自分は有能で他者よりも優れていると感じている

無能な働き者は、自分が無能であることに気づいていない場合が多いです。

自分を有能だと思いこみ、他者よりも優れていると感じるため、相手を見下したり、身勝手な行動をしてしまうのです。

分不相応なふるまいから、より問題を大きくしてしまうことも多いでしょう

2-4. せかせか動いていることで充実感を感じる

無能な働き者の中には、常に動いていないと落ち着かないタイプの人もいます。

せかせかと働くことで、仕事をしているという充実感に浸ってしまいます。

その行動が結果として周囲に迷惑をかけていたとしても気付かないために害悪なのです。

2-5. 数字よりも自分の充実感や満足感の方が大切だ

無能な働き者は、客観的な評価よりも、自分の満足感や充実感を優先してしまいます。

自分は仕事ができるという思いこみから、いつでも成功者であるイメージから抜け出せません。

数字で結果が出せていないことに気づかず、知らぬ間にクビなってしまうこともあるでしょう。

2-6. トラブルが起きたら一人で解決しようとする

無能な働き者は、一人で問題を解決しようとしてしまいがちです。

プライドが高く相手に頼ることをしないために、より問題が肥大化することも多いです。

自分では扱えないトラブルということに気づかなければならないでしょう。

2-7. 連絡や相談をしなくても自分はパーフェクトに仕事ができていると思う

無能な働き者は、報告、連絡、相談を欠いてしまいがちです。

自分は常にパーフェクトであるという妄想から周囲との連携をとることができません。

結果として失敗したり、孤立する機会が増えてしまうのです。

2-8. 失敗したことに気づかない、または自分は失敗しない自信がある

無能な働き者は、失敗に気づかないことが多く、また自分は失敗したことがないと思いこんでいることが多いです。

そのため、何度も同じ過ちを繰り返し、成長することがないのです。

2-9. 自分のやり方や判断が一番理に適っていると思う

無能な働き者は、自分が一番正しいと思いこんでいることが多いです。

そのため、状況に対応することなく頑迷に同じ方法や思考に頼ってしまうことが良くあります。

結果、失敗や問題を招いてしまうのです。

2-10. 自分は孤高の存在だと思う

無能な働き者は、自分が孤立していることに気づかないことがあります。

自分は周りより有能で、周りが嫉妬するような、孤高の存在だと思いこんでいることもあるでしょう。

プライドが高く、悔い改めることがないため、より孤立を深めてしまうのです。

2-11. 自分には過ちがなく周囲に責任があると思う

無能な働き者は責任転嫁をしてしまいがちです。

自分の非を認めず、周りに問題があると、責任を全て押し付けてしまうでしょう。

結果、周囲からの信用や信頼を失いやすいのです。

2-12. 仕事を完成させた気になっていたがよく欠陥を指摘される

無能な働き者は、自己満足に陥りやすく、注意力や集中力が低いです。

そのため、仕事を完成させた気になっていても、詰めが甘く中途半端であることが多いです。

最後まで注意深く確認し、仕事を完遂するように心がけなければなりません。

2-13. 突っ走ることが多く疲れやすい

無能な働き者は、無計画で無鉄砲な行動体系から、猪突猛進になってしまうことが多いです。

時間配分を考えないために、勢いで行動し、心身共に疲れ果ててしまうのです。

結果として、より仕事がはかどらなくなったり、体調を崩してしまうことに繋がるのです。

2-14. よかれと思って行ったことが余計なお世話になることが多い

無能な働き者は、自己満足に浸りやすくKYな発言や行動することが良くあります。

自分ではよかれ思って動いたのに、余計なお世話やお節介になることがあるでしょう。

また、TPOを理解できずに、状況に対応できないことが良くあります。

自分の思うままに感情表現をして、周囲から顰蹙を買ってしまうのです。

2-15. でしゃばって役職を引き受けて失敗する

無能な働き者は、仕事に対してのやる気はあるものの、無能なために空回りしてしまいがちです。

上に立つことに憧れを抱きますが、相応の能力や器に欠けています。

でしゃばって、役職を引き受けても、その役目を果たせずに終わってしまうことが良くあるのです。

結果として、組織を乱す結果となり、組織から排除されてしまうことも多いのです。

2-16. それほど仕事ができていないのに見返りを求める

無能な働き者は、自分が仕事ができていると勘違いするため、不相応なリターンを求めがちです。

給料が少ない、対応が悪いと文句を言うほど実は、無能で仕事ができないということも往々にしてあります。

客観的に自分が結果を残せているか否か、理解することが大切です。

2-17. ルールや規則を破ることが多い

無能な働き者は、自分が有能である妄想から、平気でルールや規則を破ってしまう場合もあります。

良識から逸脱した行為によって、組織のみならず社会的な信用を失いやすいので気をつけなければなりません。

現実を見て行動することが大切です。

3. 有能な働き者の特徴

3-1. 冷静で客観的

有能な働き者にはどのような特徴があるのでしょうか。

ここでは、有能な働き者の特徴や性格的な傾向について紹介します。

まず、有能な働き者は、冷静で客観的に思考し判断することができます。

感情に流されることなく、知性と理性で持って、さまざまな物事を見極めます。

そのため失敗が少なく、また同じ失敗を繰り返すことも少ないのです。

また、自分の能力や技術に見合った仕事ができる人で、下手な行動をすることはありません。

高い成果を上げることができ、周囲からの信頼も高いと言えるでしょう。

3-2. コミュニケーション能力が高い

有能な働き者は、周囲と適切なコミュニケーションをとることができる人です。

自分のプライドや欲望を優先するのではなく、思いやりと礼儀正しさを持って接することができます。

そして、報告、連絡、相談を欠かさず、周りと連携して仕事を行うことができます。

それゆえ、効率的かつ、正確に仕事を完成させることができるのです。

そして、周囲の和を保つことができ、組織としての平和を守ることもできるのです。

3-3. 責任感が強い

有能な働き者は責任感が強く、最後まで仕事をやり通すことができる人です。

また、自分の能力に見合った仕事を引き受けることができるために、無理や無茶をすることはありません。

確実に成果を上げ、ステップアップをすることができるのです。

部下に仕事を丸投げするのではなく、自分のやるべき事をきちんと行えるため、信頼や信用に厚い人と言えるでしょう。

3-4. 謙虚である

有能な働き者は、自分の能力や技術を把握し、分相応な行動ができる人です。

偉ぶったり、高慢な態度をせずに、謙虚に振る舞い、親切で丁寧です。

その落ち着きと対応の良さから、周囲から高い評価を受ける人と言えるでしょう。

3-5. 計画性がある

有能な働き者は、計画的で堅実な行動ができる人です。

衝動的に行動するのではなく、しっかりとスケジュールを立てて仕事に取り掛かります。

また、無理に予定を詰め込むのではなく、時間や気持ちに余裕を持って行動できる人でもあります。

毎日やるべきことを理解し、タスクを効率的に達成することができるので、大きなプロジェクトを成功させることができるのです。

4. 自分が無能な働き者と感じたときの改善方法

4-1. 謙虚にふるまう

無能な働き者から脱却するためには、謙虚さを忘れないことが大切です。

自分は有能だ、成功者だという思いこみは、悲劇を招くことに繋がるでしょう。

自分の無能さに気づき、傲慢さや高慢さを捨て、遠慮することや譲り合う精神を身につけることが重要です。

4-2. 感情や衝動をコントロールする

無能な働き者から脱却するためには感情をコントロールすることが大切です。

人は、衝動を抑えられなくなると、さまざまな場面で暴走してしまいがちです。

理性や知性で悪い感情を抑制できる人になりましょう。

また、自分がどんな時に心が揺れてしまうのかを理解することで、より感情や衝動のコントロールが可能になるのです。

4-3. 広い視野で物事を考える

無能な働き者から脱却するためには、視野を広げることが大切です。

狭い了見で物事を判断してしまうと、身勝手で気ままな振る舞いに繋がることが多いです。

決めつけや思いこみを捨て。

客観的に物事をとらえることで、より理性的な行動することができます。

猪突猛進になりそうな時は、一呼吸置いて心を落ち着かせることが大切です。

4-4. 周囲とのコミュニケーションを欠かさない

無能な働き者から脱却するためには、周囲との連携を欠かしてはいけません。

一人でできるという思いこみや、根拠のない自信は、失敗や孤立を招くでしょう。

報告、連絡、相談を基本として、仲間と協力し合って仕事を完成させることが大切です。

また、高慢で横暴なふるまいはやめ、相手を思いやり、気配りを忘れずに行動することが大切です。

4-5. 最後まで責任をもって仕事をやり遂げる

無能な働き者から脱却するためには、手をつけた仕事は最後までやり遂げることが大切です。

自分の感情や欲望を優先して、簡単に仕事を投げ出してしまう人は、信頼や信用を失いやすいです。

責任感を持って物事に関わるように心がけていきましょう。

4-6. 仕事と休息のバランスを考える

無能な働き者から脱却するためには、勢いに任せて突っ走りすぎてはいけません。

一気に物事を進めようとしても、疲労が蓄積し、効率は落ちてしまいやすくなります。

結果的、仕事が遅延したり、体を壊してしまったりすることに繋がるので、ある程度の休息は必要なのです。

仕事とリフレッシュのバランスを保つことが大切です。

4-7. 計画的に行動する

無能な働き者から脱却するためには、計画を立てることが大切です。

無計画な行動は失敗の確率を高め、仕事が頓挫する可能性も出てきてしまうのです。

一時間、一日、一週間、一か月、さまざまな単位で、どれくらい仕事ができるのか、どれくらい仕事をすべきか記していくことが大切です。

しかし、計画に頑固になりすぎてもいけません。

時にはトラブルや問題が起きて、スケジュールに支障が出てくる場合もあるのです。

柔軟な対応をしつつ、仕事を完成させることが大切です。

4-8. 客観的な評価や数値を大切にする

無能な働き者から脱却するためには、自己満足に陥ってはいけません。

自分が満たされたとしても、仕事の内容に不備があっては意味がないからです。

客観的な結果や数値、評価を重視しなければ、十分な成果を上げることはできないのです。

4-9. 情報収集と整理を怠らない

無能な働き者から脱却するためには、無知であることから抜け出すことが大切です。

今の知識で満足するのではなく、さまざまなことを知り、経験し、知恵を蓄えることが大切です。

そして、仕事に必要な情報収集を怠らず、それらを整理することが大切です。

情報の精査をすることで、より効率的に仕事ができるでしょう。

4-10. こだわりを捨てる

無能な働き者から脱却するためには、自分のやり方や経験にこだわりすぎてはいけません。

状況に応じて、フレキシブルに行動することによって、より失敗を避け、成功を掴むことができるのです。

また、頑固にならず柔軟に物事に対応するように心がけましょう。

4-11. ルールや規則を守る

無能な働き者から脱却するためには、組織や社会におけるルールや規則を守ることが大切です。

それらを破って勝手きままなふるまいをしていては、すぐにクビになってしまうでしょう。

そして、人として守るべき、倫理や道徳を守ることも大切です。

自分のプライドや欲望を優先して、暴走しないように気をつけましょう。

まとめ

無能な働き者であることは、組織や社会において迷惑をかけることに繋がります。

自分の無能さに気づき、高いプライドを捨て、謙虚であることが大切です。

そして、傲慢になるのではなく、日々の努力を怠らないように心がけていきましょう。

自己満足に陥らず、周囲を見渡して、客観的で冷静な行動をすることが大切です。