インパチェンスの花言葉・英語・種類別花言葉 | SPITOPI

インパチェンスは、ビビッドで印象的な色合いの花を沢山咲かせるガーデニングには欠かせない植物です。

夏の花壇を賑わせる定番の花で、丈夫で育てやすいことから初心者でも育てることができます。

ここでは、そんなインパチェンスについて解説します。

1. インパチェンスとはどんな花?

インパチェンスはホウセンカの仲間で、初夏から秋まで、目を引く色鮮やかな花をいくつも咲かせる魅力的な植物です。

他の植物との相性もよいため、ガーデニングでは寄せ植えにもよく利用されています。

可愛らしいバスケットに寄せ植えされたインパチェンスは、贈り物としても人気があります。

あまり日が当たらない場所でも育ち、こぼれ種からも自然に増えるほど強い性質がありますので、初心者向けの花として知られています。

花のカラーバリエーションが豊富なことも、インパチェンスが人気な理由の一つです。

2. インパチェンスの花言葉

2-1. 「豊かさ」

インパチェンスは、色鮮やかな花を次々に咲かせ、満開になると株を覆いつくすほどになります。

そのことから、この花言葉がつけられたと考えられています。

2-2. 「鮮やかな人」

インパチェンスは花色が豊富なことが特徴の1つですが、目を見張るような鮮やかな色合いをした華やかな印象のものが多くあります。

そのことから、この花言葉がつけられたと考えられています。

2-3. 「私に触れないで」「短気」「強い個性」

インパチェンスには、成熟した果実に軽く触れただけで、果実が弾けて中から種子が飛び出してくる特徴があります。

少しの衝撃で種を勢いよく飛ばす性質から、これらの花言葉が付けられたとされています。

3. インパチェンスについて解説

インパチェンス(学名:Impatiens walleriana)は、ツリフネソウ科・ツリフネソウ属の多年草です。

寒さに弱く日本では冬越しさせるのが難しいことから、日本では一年草として扱われています。

初夏から秋にかけての長い期間、赤、白、ピンク、オレンジなどの色鮮やかで明るい色調の花を次々に咲かせ、株は育つと50センチほどの大きさになります。

きれいな色合いをした沢山の花を長期間次から次に咲かせることから、今では夏の花壇で見かけることの多い植物です。

一重咲き、八重咲き、半八重咲、バラ咲きと、咲き方の種類も豊富で、それぞれ趣が異なります。

3-1. 英語での呼び名

英語では「Impatiens」と呼ばれています。

これには、我慢できない、短期といった意味があり、インパチェンスの果実に少しの衝撃を与えただけで種を弾け飛ばす性質に由来しているといわれています。

学名のImpatiensも、ラテン語の「impatient(がまんできない、短期)」が語源となっています。

3-2. 原産地

原産地はアフリカです。

もともと高地に生えている植物なので、日当たりがあまり良くない場所でも育てることができます。

熱帯原産の植物ですので暑さには強いのですが、寒さには弱い性質があります。

3-3. インパチェンスの名前の由来

インパチェンスには「阿弗利加鳳仙花(アフリカホウセンカ)」という和名が付けられています。

インパチェンスはアフリカを原産とするホウセンカの仲間であることから、この名が付けられたとされています。

インパチェンスとは、本来はツリフネソウ属の植物全般のことをいいますが、日本においては、このアフリカホウセンカを指すのが一般的です。

3-4. インパチェンスの誕生日花の日

インパチェンスは、7月25日の誕生花です。

誕生花を贈る時は、鉢植えを贈るのがおススメです。

夏の間は綺麗な花を長期間に渡って鑑賞することができ、果実が成熟したら、種を弾け飛ばす様子を見ることができます。

4. インパチェンスのマメ知識

インパチェンスは、丈夫で初心者でも手をかけずに育てられる植物としてよく知られていますが、いくつかのポイントを押さえて育てるだけで、一段と元気に、花付きも良くすることができます。

4-1. 栽培環境

インパチェンスは、あまり日の当たらない場所でも育つことが知られていますが、日当たりが悪すぎると茎がひょろひょろと伸びて、元気のない間延びした姿になり、花付きも悪くなってしまいます。

半日陰で育てるのが最適ですが、鉢植えなどを日陰に置いている場合は、時々日に当てるようにしましょう。

インパチェンスは寒さに弱く、霜に当たると枯れてしまいますので、屋外で冬越しさせるのが難しい植物です。

冬越しさせたい場合は、鉢植えで育てて、冬は室内に移動させるのがおススメです。

室温が5度以下にならない場所に置きましょう。

4-2. 水やり

鉢植えの場合は、鉢土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。

真夏は土が乾燥しやすいので、土が乾いていれば、1日2回、朝晩に水を与えましょう。

ただし、水の与え過ぎは根腐れを起こす原因となります。

水やりをしすぎて鉢内が過湿状態にならないように注意しましょう。

庭植えの場合は、水やりの必要はほとんどありません。

ただし、夏に晴天の日が続いて葉がしんなりとしてきた時には、朝や夕方の涼しい時間帯に水を与えましょう。

4-3. 肥料

植え付けの際に、元肥として緩効性の化学肥料を土に混ぜておきます。

その後、花が咲き終わるまでの期間は2週間に1度を目安に、液体肥料を与えます。

肥料は、窒素成分の多いものを与えると茎ばかりが伸びて、花付きが悪くなりますので注意しましょう。

又、肥料の与え過ぎはかえって株を弱らせてしまいますので、用量を守って与えるようにしましょう。

4-4. 種まき

インパチェンスの発芽温度は20〜25度ほどですので、5月〜6月頃に種まきを行うのが最適です。

浅い容器に清潔な種まき用土を入れ、種が重ならないようにまきます。

明るい日陰で、土が乾燥しないように水やりをしながら管理をしていると、芽が出てきます。

本葉2〜3枚まで生長してきたら、鉢や庭に植え付けましょう。

根が生長しきらない若いうちに植え付けるのがポイントです。

インパチェンスは、根が垂直にまっすぐ伸びる植物です。

根を傷つけると枯れてしまいますので、一度植え付けたら植え替えはしません。

4-5. 苗の植え付け

5月〜7月に行います。

鉢植えの場合は、水はけを良くするために鉢底に軽石などの鉢底石を敷きつめてから用土を入れます。

用土は赤玉土(小粒)6:腐葉土3:堆肥1の割合で配合した土を用意するか、市販されている草花用培養土を使いましょう。

鉢は苗よりも一回り大きなものを用意し、苗は根を崩さずに植え付けます。

植え付けたらたっぷりと水を与えましょう。

庭植えの場合は、風通しの良い半日陰の場所に植え付けます。

予め土に腐葉土や川砂など混ぜよく耕しておきます。

植え付ける時は、株と株の間隔が25〜30センチほどになるようにしましょう。

インパチェンスは、根が垂直にまっすぐ伸びる植物です。

根を傷つけると枯れてしまいますので、一度植え付けたら植え替えはしません。

4-6. 病気、害虫

風通しが悪く多湿になると、灰色カビ病が発生することがあります。

広範囲に発生すると回復させることができず、株を処分するしかなくなってしまいますので、早期発見が肝心です。

日頃からよく観察して、灰色カビ病を見つけたらすぐに感染した部分を取り除いて、薬剤を散布します。

又、気温が高く乾燥する時期には、葉の裏側にハダニが発生することがあります。

発生しているのを見つけたらすぐに薬剤を散布するなどして駆除しましょう。

ハダニは、霧吹きで葉に水をかけることで予防することができます。

4-7. 手入れ

インパチェンスは、生長とともに茎や葉が密集しやすいので、7月頃に茎を1/3〜半分の長さに切り戻して株の大きさを調節します。

茎を切り戻しておくことで花付きが良くなり、秋に沢山の花を咲かせるようになります。

4-8. ふやし方

インパチェンスは、挿し木で増やすことができます。

挿し木をするのは5月〜7月頃、気温が15度以上ある時期に行います。

芽のついている茎を選んで、10〜15センチほどの長さに切り取ります。

茎の切り口を水に1〜2時間つけてから、茎の下の方に付いている葉を取ります。

ポットに清潔な赤玉土を入れて茎を挿し、土が乾かないように水やりをしながら管理していると、根が生えてきます。

根がある程度伸びてきてから鉢などに植え付けましょう。

5. インパチェンスの種類(原種、園芸品種・花言葉など)

5-1. ニューギニアインパチェンス(学名:Impatiens hawkeri)

ツリフネソウ科・ツリフネソウ属の植物で、ニューギニアに自生している原種を掛け合わせて作り出された園芸品種です。

日本では「ニューギニアホウセンカ」とも呼ばれていて、4月〜11月頃に、赤、オレンジ、白、ピンクなどの色鮮やかでカラフルな花を沢山咲かせます。

アフリカ原産のインパチェンスよりも株が大きくなり、葉の色が濃く、花のサイズも大きいのが特徴です。

アフリカ原産のインパチェンスは耐暑性が強いですが、ニューギニアインパチェンスは耐暑性が弱い性質があります。

花言葉:「おしゃべり」「たくさんお話しましょう」「正直」「輝き」

5-2. サンパチェンス(学名Impatiens hybrida Sun Patience)

ツリフネソウ科・ツリフネソウ属の園芸品種です。

日本で作り出された比較的新しい品種で、2006年に販売が開始されました。

6月〜10月頃に白、赤、オレンジ、紫、ピンクなどのビビッドな色合いの可愛らしい花を咲かせます。

ニューギニアインパチェンスと同じタイプで、アフリカ原産のインパチェンスよりも大きく育ちます。

日光に強いのが特徴の品種であることから、太陽を意味するsunと、忍耐を意味するpatienceを合わせて、サンパチェンスと名付けられました。

花言葉:「太陽のように輝く笑顔」この花言葉は、サンパチェンスを作り出した日本の種苗メーカーが、2016年にサンパチェンスの発売10周年を記念して花言葉を公募し、付けられたものです。

まとめ

夏にカラフルな花を咲かせて花壇を明るく彩ってくれるインパチェンスは、今やガーデニングには欠かせないと言われるほどのポピュラーな植物です。

他の植物との組み合わせ次第で様々な表情を見せてくれる一面があるのも魅力の1つといえます。

インパチェンスで色々な寄せ植えを楽しんでみてはいかがでしょうか。