決意表明という言葉をよくニュースなどで耳にすることがありますが、一体、どのような意味を持つ言葉なのでしょう。
詳しく見ていきます。
- 決意表明とは?
- 決意表明と所信表明の違い
- 決意表明する時やタイミング
- 決意表明の書くときのコツ
- また、決意表明をするからといって、数値を提示するなどして、目標を細かい部分まで明確にして話す必要はありません
- 決意表明のスピーチの流れ
- 決意表明のスピーチを話すときのコツ
- まとめ
1. 決意表明とは?

決意表明とは分かりやすく言えば、自分の抱く目標について話すことです。
心の中で思っているだけでなく、実際に口に出し、言葉にすることで、目標を明確にすることができます。
そして、周りの人に対して話すことで、その目標をクリアしなくてはならないという、無言のプレッシャーが与えられます。
そう考えると、決意表明は、そこまで素晴らしいことを言いすぎても、自分の首を絞めてしまうだけなのかもしれません。
しかし、みんなの前で決意表明をスピーチする手前、あまりにも低い設定の目標や自信のなさすぎる目標は、周りの人に歓迎されません。
「あの人と一緒に仕事をしても、うまくいきそうにない」などと、あなた自身を低く評価されてしまう可能性があります。
2. 決意表明と所信表明の違い

決意表明に似た言葉に所信表明という言葉があります。
この二つの言葉は全く同じ意味を持つ言葉なのでしょうか。
その答えはNOです。
詳しく言えば、似ている性質を残しつつも、両者は似て非なる言葉。
所信表明が公式の場で発表する、正式な表明であるのに対し、決意表明というと、それよりも公式の場で発表する意味合いが弱く、身内に向けた表明となります。
そのため、所信表明という公式の場で発表する挨拶は、会社を代表する代表取締役社長などが行うのが一般的です。
その集団を代表するリーダーが、正式な場で公式に発表するものとなっています。
よくテレビをつけると、首相が所信表明演説をしていることがありますが、これを決意表明と言わないのはこのためです。
では、決意表明はどのような人が使うのかというと、会社の一社員などが会社内で挨拶をするときなどに使います。
新入社員がこれから仕事をする上での抱負を語ったり、新年などの気持ちを切り替えやすい時期に、改めて周囲に抱負を述べてもらうなどといったときに使います。
所信表明が公式な意味合いが強いので、なかなか発表する機会が少ないのに対し、決意表明の場合は所信表明よりも扱いやすく、格式ばらずに気軽に使われる言葉といった感じです。
3. 決意表明する時やタイミング

決意表明はどのようなタイミングで行われるのでしょうか。
簡単に言うと、決意表明が行われるのは「節目」と言われる時期です。
例えば、新年に抱負を述べるようなとき、新入社員に入社する上での抱負を述べてもらうとき、転勤などで所属が変わったとき、年度の変わる時期といったようなときです。
会社の環境が変化したり、暦の上で新しい年度になったときなどに使われています。
4. 決意表明の書くときのコツ

決意表明を書くときのコツをご紹介します。
4-1. 自分を簡潔に表現

決意表明を書くときは、自分を簡潔に表現するのがポイントです。
自分はこれから、どのような仕事を成し得たいと思っているのか、そしてどのように仕事をしていきたいと思っているのかを簡単に説明していきます。
しかし、ハードルの高い無理な目標を掲げる必要はありません。
有言実行できそうなことを話すようにしましょう。
また、決意表明をするからといって、数値を提示するなどして、目標を細かい部分まで明確にして話す必要はありません

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抽象的な説明でも十分です。
「これからは今まで以上に受注を多くもらえるように頑張ります」
「これからも笑顔のあふれる店づくりに貢献したいです」などといった挨拶でもよしとされています。
4-2. 書くときはプラス思考

決意表明をするときはプラス思考で書きましょう。
というのも、決意表明とは、これからの会社などの発展を願って行うものであるからです。
決意表明の根底には、これまで以上に、より良い環境に持っていきたいという願いが込められています。
それゆえに、マイナス思考なことを決意表明で話すのはタブーなのです。
また、節目の年にこれから気持ちを切り替えて頑張っていくぞというときに、マイナスな表現をしたら、周りの気持ちをそぐことになりかねません。
せっかくみんなで気持ちを高め合って頑張ろうとしているときに、マイナス思考の決意表明を聞かされたのではその場の雰囲気を悪くしてしまいます。
たとえ、会社が窮地に陥っているような場合でも、その状況を正直に言わず、あくまでポジティブにこの窮地をどう乗り切っていくのかを話すようにしましょう。
4-3. 会社の経営理念にもふれる

決意表明で忘れてはいけないのが会社の経営理念にふれることです。
つい自分の考えだけを素直に話してしまいがちですが、会社の経営理念も頭に入れながら話すことを忘れてはいけません。
会社の経営理念を意識せずに、知らずしらずのうちに経営理念に反することを話していたら大変です。
あくまで、一社員として、会社の力に貢献したいといった気持ちが大切です。
そのため、会社の意図にそぐわない決意表明は止めるべきです。
5. 決意表明のスピーチの流れ

ここで決意表明のスピーチの流れについてご紹介します。
5-1. 自己紹介

新しい配属先になったとき、あるいは新入社員として決意表明するときは、周りの人に簡単に自己紹介すると丁寧な印象をもたらします。
今までと変わらないメンバー内での決意表明ならば、自分のことをよく分かっているので自己紹介を省いて構いませんが、そうではない場合、自己紹介をした方が親しみやすく、好感をもたれることでしょう。
自己紹介といってもダラダラと自分の経歴だけを述べるのではありません。
自分はこれまでこのようなことに青春を謳歌してきたとか、このような学部で勉強をしてきたなど、自分のカラーや性質を提示できるようなエピソードを披露すると人間味が増し、好感を持たれやすくなります。
5-2. 日頃の感謝の気持ちを述べる

決意表明をするときは感謝の気持ちを述べることで、周りの好感度はグッと上げることでしょう。
好感度狙いでなくても、日頃、言えない感謝の気持ちを述べることで、今後の職場環境が良い方向へと向かっていきます。
感謝の気持ちを述べられて嫌な気持ちになる人はいません。
決意表明で感謝の気持ちを話さない人もいますが、話した方が好感のもてるスピーチにすることができるでしょう。
5-3. 今後の展望や決意を話す

自己紹介や感謝の気持ちを述べたのなら、次に今後の展望や決意について話すようにしましょう。
自己紹介であなたがどのような人物であるのか、そして、感謝の気持ちを述べたところで、今後の展望や決意について話すことができます。
これなら、周りの人もあなたの話す今後の展望や決意について耳を傾けてくれることでしょう。
あなたが何者であるのかも提示せずに、そして感謝の気持ちもないような人ならば、誰もあなたの決意表明など歓迎しないでしょう。
自己紹介と感謝の気持ちを述べてこその、決意表明です。
ここで、自分がこれから成し得たいことについて話していきましょう。
6. 決意表明のスピーチを話すときのコツ

決意表明のスピーチを話すときのコツを見ていきます。
6-1. 自分を卑下しない

決意表明をするときは、謙虚さをアピールしようとして、卑下しすぎた表現は話さないようにしましょう。
あまりにも卑下しすぎている表現は、嫌みに捉えられたり、自信のない様子からマイナスな印象をもたらしてしまうことがあります。
謙虚な姿勢が好感をもたれるどころか、敬遠されてしまう態度になる恐れがあるのです。
では、一体、謙虚さをアピールするにはどうしたらよいのでしょう。
それは、謙虚な言葉とともに、前向きな言葉をセットにすることで、謙虚さをアピールすることができます。
謙虚な姿勢だけだと、ただの自信のない人や嫌みな人ととらわれてしまいかねませんが、前向きな言葉とセットにすることで、これが謙虚な姿勢であったことを提示することができます。
例えば「まだまだ力不足な私ですが、さらにお客様に喜んでもらえるよう頑張っていきます」
「私のようなものがこのような仕事を与えられるのは、大変ありがたく、光栄に思っています」といったようなフレーズです。
自分を卑下したら、必ず、前向きな言葉を一緒に添えるようにしましょう。
6-2. 話は簡潔に

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長すぎる決意表明はNG。
決意表明の話はダラダラと話すのは歓迎されません。
どのような話もそうですが、長話をしすぎると、話に飽きてしまいますし、周りの人にも敬遠されます。
話は簡潔に終わらせた方が、好感がもてますし、周りの人もよく聞いてくれます。
また、決意表明をする時間にも持ち時間があります。
あなたの決意表明のせいで、他の人の決意表明の時間が削られるようなことがあってはなりません。
話は簡潔に終わらせましょう。
6-3. やる気と謙虚さのバランスが大事

決意表明には、やる気と謙虚さのバランスが大切です。
自分を卑下しすぎてもいけませんし、かといって自信過剰な態度を見せすぎてもいけません。
先ほどにも述べましたが、この問題を解決するのが、謙虚な言葉+前向きな言葉です。
謙虚な言葉と前向きな言葉をセットにして使うことで、やる気と謙虚さを絶妙なバランスで使用することができます。
周りに嫌な印象をもたらすことなく、無難な決意表明を行うことができます。
あまりにも、自分をよく見せようするあまり、謙虚さをアピールしすぎたり、大きな目標を掲げたりすると、後で自分の首を絞めることになります。
そのようなことがないように気を付けましょう。
まとめ

決意表明は、節目を迎える時期に何かと使われることが多いので、ポイントを押さえておくと便利です。
いきなり、「今後の決意表明を話してください」などと話をふられることもあるので、決意表明の流れやどのような話を求められているのかを頭に入れておきましょう。
そうすれば、焦ることなく、柔軟に対応することができるはずです。
決意表明という言葉をよくニュースなどで耳にすることがありますが、一体、どのような意味を持つ言葉なのでしょう。
詳しく見ていきます。
1. 決意表明とは?

決意表明とは分かりやすく言えば、自分の抱く目標について話すことです。
心の中で思っているだけでなく、実際に口に出し、言葉にすることで、目標を明確にすることができます。
そして、周りの人に対して話すことで、その目標をクリアしなくてはならないという、無言のプレッシャーが与えられます。
そう考えると、決意表明は、そこまで素晴らしいことを言いすぎても、自分の首を絞めてしまうだけなのかもしれません。
しかし、みんなの前で決意表明をスピーチする手前、あまりにも低い設定の目標や自信のなさすぎる目標は、周りの人に歓迎されません。
「あの人と一緒に仕事をしても、うまくいきそうにない」などと、あなた自身を低く評価されてしまう可能性があります。
2. 決意表明と所信表明の違い

決意表明に似た言葉に所信表明という言葉があります。
この二つの言葉は全く同じ意味を持つ言葉なのでしょうか。
その答えはNOです。
詳しく言えば、似ている性質を残しつつも、両者は似て非なる言葉。
所信表明が公式の場で発表する、正式な表明であるのに対し、決意表明というと、それよりも公式の場で発表する意味合いが弱く、身内に向けた表明となります。
そのため、所信表明という公式の場で発表する挨拶は、会社を代表する代表取締役社長などが行うのが一般的です。
その集団を代表するリーダーが、正式な場で公式に発表するものとなっています。
よくテレビをつけると、首相が所信表明演説をしていることがありますが、これを決意表明と言わないのはこのためです。
では、決意表明はどのような人が使うのかというと、会社の一社員などが会社内で挨拶をするときなどに使います。
新入社員がこれから仕事をする上での抱負を語ったり、新年などの気持ちを切り替えやすい時期に、改めて周囲に抱負を述べてもらうなどといったときに使います。
所信表明が公式な意味合いが強いので、なかなか発表する機会が少ないのに対し、決意表明の場合は所信表明よりも扱いやすく、格式ばらずに気軽に使われる言葉といった感じです。
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