いつも、子供だけで外にいる、他の家に上がり込もうとするなど、いわゆる放置子と呼ばれる子の特徴について説明していきましょう。
- 放置子とは?
- 放置子になってしまう原因
- 放置子の特徴
- 放置子のエピソードの例
- 迷惑な放置子の対策や対応
- まとめ
1. 放置子とは?
放置子とは、親が子供のことを見ていなくて一人で放置されている小学生ぐらいの子供のことをいう言葉です。
ただ「放置子」とはネット上で使われることが多く実際の生活で「あの子、放置子です」といった言い方はしない方が無難です。
放置子は小さい頃はただ友達としつこく遊びたがる子、家に上がりたがるといったぐらいですが、成長するにつれて、暴力的になったり、外泊や夜遊びをしたり、非行に走りやすい傾向があります。
また親も子供が非行に走っていても無関心だったり、自分自身も同じような育ち方だったということもあります。
いずれにしましても、放置子は問題行動が多いので、最初はわからなくても数回様子を見ていればすぐに違和感を覚えます。
2. 放置子になってしまう原因
放置子はある一定数存在しています。
もしかしたら親は自分の子が「放置子」として周りから認識されていると気がついてない場合もあるのです。
それでは放置子となってしまう原因を見ていきましょう。
2-1. 親が無頓着である
親が、全てのことに対して無頓着な性格であることが一つの原因でもあります。
相手の立場にたって想像できない性格の人が親になると子供同士だけでなくママ友トラブルといったように親同士でも揉め事や問題を起こしがちになるのです。
自分の至らない点は何だったのかと反省して改善できる人ならばいいのですが、「面倒くさい」「もう一人でもいい」と親同士のコミュニケーションを放棄してしまうことで、子供も周りから浮いてしまうという状態になりやすいのです。
特に親が仕事で昼間は不在という場合、子供は何をしているのか、把握できていないことが多いのです。
誰と遊んでいる、どこに行っているということに無頓着です。
陰では「放置しないで欲しい」「迷惑」と陰口を言われていることに気がついていないままです。
2-2. 親の愛情が足りていない
親なのに、自分のことしか考えていない、結果的に子供はほったらかしという場合があります。
これはエスカレートしますとネグレクトといわれる状態。
親から愛情を受けることができない子は友達のお母さんに甘えようとしたり、かまってもらおうとしつこく絡むといったことになるのです。
2-3. 親が非常識である
親自体が非常識な人の場合です。
子供がよそのお宅に迷惑をかけているとわかったら、常識的な人ならばお詫びをしますし、二度とそのようなことがないよう注意をすることでしょう。
しかし、非常識な親の場合は「それぐらい、いいでしょう」と逆ギレしたり、よその家に「預かって」と子供の面倒を押し付けたりすることもあります。
2-4. 親が仕事などで子供にかまう時間がない
子供のことを愛していないわけではないのですが、親が仕事に忙しく子供にかまう時間がないことも放置子になってしまう原因の一つです。
親の帰宅時間が遅いので、友達と遅くまで遊ぼうとしたり、一人で外を歩いていたりします。
親が遅くに帰宅するまでには家に戻るので、親は気がついていないことも多いのです。
またこのような親の放置子の場合は、親の前ではすごくいい子ということも傾向としてあります。
なのでなおさら他に迷惑をかけているということに気がつきにくいのです。
3. 放置子の特徴
3-1. 暴力的
放置子は親からの愛情不足になっていることが多いせいか、人に対しても暴力的です。
学校や公園などで、問題行動を起こしたり、喧嘩をふっかけたりとトラブルメーカーなところがあります。
3-2. 清潔感がない
服が汚れている、髪の毛がぼさぼさ、爪が伸びて汚いなど、身なりに清潔感がないのが特徴です。
親がかまってあげていない、ネグレクトの可能性もあります。
3-3. 弱い者には強い
強い人、親や先生など目上の人の前では従順ですが、自分よりも弱いとみなした子や、ターゲットにした子には強いというのが特徴です。
また優しそうに見えるお母さんなどもターゲットにされやすく、その家にしつこく訪ね行ったりということもあります。
3-4. 早朝、夜など遊んでいる
早朝、夜遅くなど、時間に関係なく外に一人でいる、遊んでいます。
また場所も公園だけでなく、ショッピングセンター、コンビニなどどこでもいるのが特徴。
3-5. 休日も一人で遊んでいる
日曜日など、家族で過ごす人が多い日であっても、放置子は関係なく一人で遊んでいます。
また日曜日だからと遠慮せず他の友達の家に遊びに行ったりもします。
3-6. 人の家に上がろうとする
放置子は自分の家に友達を呼ぶことはないのですが、友達の家で遊ぶのが大好きです。
またそんなに親しくないのに、人の家に上がろうとする図々しい面があります。
3-7. しつこく遊ぼうとする
「今日は遊べない」「家では遊べない」と断っても素直に引き下がりません。
「何で、何で?」としつこく食い下がったり、友達のお母さんに文句を言ったり、恨んだりもします。
3-8. 言い聞かせても理解しない
よそはよそ、うちはうちという理屈が理解できません。
自分は夜遅くまで遊べる、友達は遊べないというのがわからないのです。
遊べないと断った友達をいじめることもあります。
3-9. 虐待を受けている
親が子供をしっかり育てていないタイプです。
ごはんやおやつもしっかり与えておらず、よその家で「ごはん食べてない」「お腹すいた」といってもらおうとします。
3-10. 愛情を受けている子をいじめる
親からの愛情をしっかり受けている子は落ち着きがあって、優しい性格の子が多いのですが、そのようなタイプに嫉妬をしていじめたり困らせたりします。
相手の親から注意をされてもしつこく何度も繰り返したりします。
3-11. 外泊などを好む
外泊などを誘ってきます。
「家に泊まりに行きたい」とお願いをしてきます。
また放置子の親は子供の外泊にも「楽になるから嬉しい」などと気楽に考えている人が多いのが特徴です。
3-12. 放置子の親が下品
放置子の特徴に親が下品というのがあります。
挨拶ができない、身なりが悪い、清潔感のない姿、言葉遣いが悪いなどがあります。
3-13. 大人に妙に愛想が良い
放置子は自分の親からの愛情に飢えています。
そのかわりに他の大人に可愛がってもらいたいという気持ちを持つようになります。
大人に対して物おじせず妙に愛想が良く、甘え上手だったりします。
その為最初は「いい子」に見えたりします。
でも気を許して優しくすると付け込んできて図々しくなります。
3-14. 周りの気を引きたがる
周りの親、大人たちに構ってもらいたくて、悪さをすることがあります。
例えば、よくあるのが万引き行為です。
別にお小遣いがないわけではなくても万引きをしてしまう、これは周りの大人を困らせたり、自分に注目を集めたいという気持ちが根底にあるのです。
悪いことをしたら叱られます。
叱られるとしても相手にかまってもらえるというのが嬉しいのです。
ただし、成長と共に同じようなことを繰り返していくうちにエスカレートしてしまって、窃盗など犯罪になってしまうことも。
3-15. 入り浸っている家のペット、子供に意地悪をする
放置子は、距離感がわかっていません。
入り浸っている家のペットや子供がその家の大人に可愛がられているのは当たり前のことです。
しかし、それが許せず嫉妬をしてしまうのです。
そして、ペットや子供に意地悪をしたり、乱暴な行動をとってしまいます。
3-16. 嘘をつく
放置子は周りの人に心配してもらいたい、構ってもらいたいという気持ちが強いのです。
そのため「頭が痛い」「お腹が痛い」「ケガをした」など嘘をついて周りを混乱させることがあります。
4. 放置子のエピソードの例
放置子なのか、単なる鍵っ子なのか見分け方がわからないという場合に、実際にあった放置子のエピソード例を紹介しましょう。
4-1. 休みの日でも関係なく遊ぼうとする
子供同士が仲良くなり、遊ぶ機会が増えました。
しかし、放置子は毎日遊びたいと言います。
日曜日は家族でゆっくり過ごしたいからとやんわりと断ると、「どうして?」と食ってかかってきます。
相手にせずスルーしていたら、「意地悪で遊ばせてもらえない」「お父さんとお母さんだけゆっくりしていればいい」「子供は遊びたいのに」とまるで自分が被害者のようなことを言い始めました。
この放置子は、日曜日の早朝でも友達の家に遊びに行ったりしています。
あちこちで断られてようやく諦めた様子でした。
ちなみに親は子供が早朝から家を抜け出しても何とも思っていないようです。
かなりの放任主義、ごはんの用意もしていない時があるようでした。
4-2. 親が仕事なので寂しいと周りの子にいじめ
親は共働き、塾や習いごとなど教育にも力を入れている、一見よくある普通の家庭といった感じです。
しかし、親が仕事で帰宅時間が8時ぐらいなのでそれまでは外で遊べるという認識。
また親が休日出勤することも時々あるらしく、そのような時期になると荒れる傾向がありました。
優しい大人しい子をターゲットにして家に上がって遊ばせるように迫ります。
親が断ると、その子に対していじめをします。
結局、親同士で話すことで解決はしましたが、放置子の親は「何も知らなかった」「家で留守番をしているものだと思っていた」とのことでした。
4-3. 家に入ってきて、物色する
自分の家には呼ばない(呼べない)のですが、相手の家にはしょっちゅう行きたがるタイプの放置子。
まあ家の中で少しだけ遊ばせるぐらいならと許可したところ、図々しく家の中を歩き回ったり、冷蔵庫を勝手に開けたりと物色をします。
「開けないでね」と言ってもまた開けたりします。
行儀の悪さに「もう遊ばせない」と断ると拗ねたり、学校で子供同士だけの時に意地悪をしたりします。
放置子の親は共働きで、あまり子供に愛情が向いていないタイプ。
よその家で遊ばせてもらえるならラッキーといった考え方のようです。
5. 迷惑な放置子の対策や対応
迷惑な放置子にはどのような対策、対応がいいのでしょうか。
まず始めが肝心です。
もしも放置子だと気がつかずに最初に優しくしてしまうと、しつこくされてかなり大変な思いをします。
放置子だと気がついたら「いい人」でいようとすることを止めるようにしましょう。
通常の常識は通じない、そう思っておいた方が無難です。
それでは放置子に困っている時に対処方法を見ていきましょう。
5-1. きっぱりと断る
まず、「これ以上は無理」と放置子の要求に対してきっぱりと断ることです。
子供相手なので、つい甘くなってしまいがちですが、相手は大人が子供に強く出られないということを承知の上で図々しく振舞っているのです。
「大人なんてチョロい」これが放置子の本心でもあります。
ですから「この大人は自分の思い通りにならない」と理解させる必要があります。
ダメなものはダメ、無理なものは無理で通すことが大事です。
5-2. 家に入れない
放置子の中には強者がいて、玄関の鍵が開いていたら勝手に家に入り込む子もいるのです。
「え、それって不法侵入?」と思いますが、まさにそうなのです。
普段から玄関に鍵はかけておくようにしましょう。
また遊びに来ても家には入れないようにしましょう。
一旦入れてしまうと「帰ってね」と言っても「えー、何でー」「まだ遊ぶー」などとゴネます。
面倒で不愉快な思いをするだけですので、放置子は家に入れないというのが基本です。
5-3. 外で遊ぶルールにする
困ったことに、我が子と放置子が案外相性が良くて仲がいいという場合もあります。
そうなりますと、放置子が家に頻繁にやってきて遊ぶことが多くなってしまいます。
子供と仲がいいのはありがたいものの、こちらの都合も考えず訪れたり、ごはんやおやつをねだろうとしたりするのは正直負担ですし当たり前のようになったら迷惑です。
それまで子供を家にあげるのを許可していた場合でも放置子の迷惑が上回ってきたならば今後は家では遊ばない、外で遊ぶというルールに変えていくようにしましょう。
5-4. 優しくしない
放置子は、相手をよく見ています。
この大人は言う通りになる、ならないとちゃんと分けています。
つまり、優しい人は放置子の迷惑行為を受けやすいということになります。
必要以上に優しくしないように気をつけましょう。
だんだんと成長していく過程で、優しさに付け込むだけでなく、なめてかかるようになります。
5-5. 学校、親に伝える
放置子に毅然とした態度で接すると、放置子は我が子にいじめをする場合があります。
家で遊ばせないから、夜遅くまで遊べないから、そのような単純な不満から意地悪をするのです。
こうなってきますと、もう自分でどうかしようとするのは諦めた方がいいでしょう。
学校に理由を話して困っていると伝えます。
相手の親に直接言う前に学校を通した方がいいでしょう。
学校から相手の親に連絡が行って、それでも改善されない場合は親同士、学校の先生を交えて話し合いを持つことになります。
5-6. なるべく顔を合わせないようにする
放置子は子供だけでなく、親にも馴れ馴れしく接してくるものです。
放置子と道で会った時は素早く方向を変えるなどして、顔を合わせないようにしましょう。
顔を見たら、「今日遊びに行っていい?」とか「あがらせて」とかお願いごとをしてきます。
それを防ぐ為にもなるべく顔を合わせないことが大事です。
5-7. 子供を忙しくさせる
子供が毎日家にいると、放置子から「毎日遊べる子」として認識されてしまいます。
そこで、ターゲットになっていると感じたら、歯医者さんに行く、おばあちゃんの家に行く、用事で出かける、習い事に行くなど用事を入れて忙しくしているように見せましょう。
実際に放置子が来ないようにと習い事や塾に入れたという人もいます。
5-8. 線引きを決めておく
初めて放置子に接すると、戸惑うと思いますが、いい勉強になったと思って今後の在り方を決めておくことです。
放置子は一人ではなく、何人も現れる可能性もあります。
例えば親同士で連絡が取れる人しか家には呼ばない、遊ばせないなど、どこかで線引き、ルールを設定するといいでしょう。
特に放置子の場合は自分の親に連絡がいくことを嫌う子も多いのです。
親が厳しすぎる反動で親の目が届かない時間にこっそり外で好き勝手にしているケースもあるからです。
特に成長するに従ってその傾向はあります。
親と親が連絡を取れる間柄であることが家で遊ばせる条件にするとトラブルはかなり減ってくるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
放置子について説明しました。
幼稚園の時まではわかりにくいのですが、小学校に上がると、放置子の存在に気がつくことが増えてきます。
夏休み、冬休みと長期休みの時は放置子から入り浸られることがないように事前に対策を取っておくようにしましょう。
またネグレクトが疑われる場合は学校に相談するなどして周囲と情報を共有するように意識した方がいいでしょう。
いつも、子供だけで外にいる、他の家に上がり込もうとするなど、いわゆる放置子と呼ばれる子の特徴について説明していきましょう。
1. 放置子とは?
放置子とは、親が子供のことを見ていなくて一人で放置されている小学生ぐらいの子供のことをいう言葉です。
ただ「放置子」とはネット上で使われることが多く実際の生活で「あの子、放置子です」といった言い方はしない方が無難です。
放置子は小さい頃はただ友達としつこく遊びたがる子、家に上がりたがるといったぐらいですが、成長するにつれて、暴力的になったり、外泊や夜遊びをしたり、非行に走りやすい傾向があります。
また親も子供が非行に走っていても無関心だったり、自分自身も同じような育ち方だったということもあります。
いずれにしましても、放置子は問題行動が多いので、最初はわからなくても数回様子を見ていればすぐに違和感を覚えます。
2. 放置子になってしまう原因
放置子はある一定数存在しています。
もしかしたら親は自分の子が「放置子」として周りから認識されていると気がついてない場合もあるのです。
それでは放置子となってしまう原因を見ていきましょう。
2-1. 親が無頓着である
親が、全てのことに対して無頓着な性格であることが一つの原因でもあります。
相手の立場にたって想像できない性格の人が親になると子供同士だけでなくママ友トラブルといったように親同士でも揉め事や問題を起こしがちになるのです。
自分の至らない点は何だったのかと反省して改善できる人ならばいいのですが、「面倒くさい」「もう一人でもいい」と親同士のコミュニケーションを放棄してしまうことで、子供も周りから浮いてしまうという状態になりやすいのです。
特に親が仕事で昼間は不在という場合、子供は何をしているのか、把握できていないことが多いのです。
誰と遊んでいる、どこに行っているということに無頓着です。
陰では「放置しないで欲しい」「迷惑」と陰口を言われていることに気がついていないままです。
2-2. 親の愛情が足りていない
親なのに、自分のことしか考えていない、結果的に子供はほったらかしという場合があります。
これはエスカレートしますとネグレクトといわれる状態。
親から愛情を受けることができない子は友達のお母さんに甘えようとしたり、かまってもらおうとしつこく絡むといったことになるのです。
2-3. 親が非常識である
親自体が非常識な人の場合です。
子供がよそのお宅に迷惑をかけているとわかったら、常識的な人ならばお詫びをしますし、二度とそのようなことがないよう注意をすることでしょう。
しかし、非常識な親の場合は「それぐらい、いいでしょう」と逆ギレしたり、よその家に「預かって」と子供の面倒を押し付けたりすることもあります。
2-4. 親が仕事などで子供にかまう時間がない
子供のことを愛していないわけではないのですが、親が仕事に忙しく子供にかまう時間がないことも放置子になってしまう原因の一つです。
親の帰宅時間が遅いので、友達と遅くまで遊ぼうとしたり、一人で外を歩いていたりします。
親が遅くに帰宅するまでには家に戻るので、親は気がついていないことも多いのです。
またこのような親の放置子の場合は、親の前ではすごくいい子ということも傾向としてあります。
なのでなおさら他に迷惑をかけているということに気がつきにくいのです。
スポンサーリンク