感情を殺すとは？類語・感情を殺す人の特徴【心理・対処方法】 | SPITOPI

感情を殺したり、抑制しすぎると、自分の想いやストレスを溜めこんでしまいがちです。

感情をコントロールできる理性的な大人であることは大切ですが、度が過ぎると心身を傷つけてしまう結果に繋がるのです。

この記事では、感情を殺す人の心理や、性格的な特徴や、感情を上手くコントロールするコツについて紹介します。

この記事を参考にして自身の心と向き合い、健康的に暮らせるようにしましょう。

1. 感情を殺すとは?

感情を殺すとは、職務や道徳心や規範などを重んじて、感情を排しようとするさまを意味します。

また、感情にとらわれず物事を遂行しようとする様子や姿勢も意味します。

さまざまな義務や職務を果たす上で、感情よりも理性やルールを重んじることが重要なことも多いです。

責任感ある大人というのは、自身の感情を上手くコントロールすることができる人と言えるでしょう。

ただし、自分の感情を抑え込みすぎてしまうとさまざまな問題が起きる場合もあります。

ストレスを溜めこみやすくなり、かえって自分の感情が不安定になってしまうのです。

もちろん感じたままに、感情を発露しても、さまざまな場面において問題が発生してしまうのです。

ですから、自身の心と上手く向き合っていくことが重要と言えるでしょう。

TPOは大切にしながらも、自分の心や人生を大切にできる人になりましょう。

2. 感情を殺すの類語

2-1. 黙り込む

感情を殺すの類語として、黙り込むという言葉が挙げられます。

黙り込むとは、一言も言わないで黙ってしまうことを意味します。

感情を殺すタイプの人は、口が堅い人も多いです。

守秘義務を守れる人ではありますが、場合によっては不機嫌な印象に捉えられることもあるので気をつけましょう。

2-2. 平静を装う

感情を殺すの類語として、平静を装うという言葉が挙げられます。

平静を装うとは、内心は動揺しているが、外面には出さないように、落ち着いているそぶりをすることを意味します。

また、トラブルや問題が起きても何事もなかったかのように振る舞う様を意味します。

感情を殺すタイプの人は、心の動揺を悟られないように平然とした態度をすることが多いです。

2-3. 何食わぬ顔

感情を殺すの類語として、何食わぬ顔という言葉が挙げられます。

何食わぬ顔とは、知っているにも関わず知らないような顔つきをすることを意味します。

感情を殺すタイプの人は、ポーカフェースが得意で、素知らぬふりをする場合もあります。

2-4. 胸に秘める

感情を殺すの類語として、胸に秘めるという言葉が挙げられます。

胸に秘めるとは、自分の本当の想いや感情などを、心の奥に隠すことやしまっておくことを意味します。

感情を殺すタイプの人は、自分の本心が悟られないように、口を開いたり、表情に出したりすることが少ない傾向があります。

2-5. 本心を隠す

感情を殺すの類語として、本心を隠すという言葉が挙げられます。

本心を隠すとは、自分の本当の想いや考えを露わにしないことを意味します。

感情を殺すタイプの人は、思っていることを言おうとしなかったり、嘘をついてしまう場合もあります。

3. 感情を殺す人の心理

3-1. 自分の本心を知られるのが恥ずかしい

感情を殺すタイプの人は、自分の本心を知られることが恥ずかしいと感じていることがあります。

ですから、自分の本当の想いを打ち明けることなく、胸の奥にしまっておくことがよくあります。

人によっては、自分の好きなものや趣味を知られることを嫌がる人もいるでしょう。

そうしたタイプの人は、自分のカバンの中身や、部屋の中を見せようとしない傾向があります。

また、他人の事情に首をつっこんできたり、あれこれ詮索するようなタイプの人間も嫌います。

他にも、自分のことをさらけ出すような感情表現が激しいタイプの人も嫌がる傾向が強いです。

自分自身が感情を発露できない分、そうした相手に対して僻みや苛立ちを感じてしまうのです。

中には人付き合いがそのものが苦手で距離を置く人もいるでしょう。

TPOによっては感情を殺すべき場面もありますが、自分の感情を抑制しすぎて、人間関係にヒビが入ってしまうこともあるので気をつけましょう。

3-2. 感情表現そのものが苦手

感情を殺すタイプの人は、感情表現そのものが苦手な場合も多いです。

上記のように羞恥心が強く、相手の反応に対して敏感になってしまう人もいるでしょう。

また、もともと感情の波が平板な人もいます。

場合によっては、何を考えているか分からない人とレッテルを貼られてしまうこともあるでしょう。

他にも、思春期になると素直な感情表現を恥ずかしいと感じる場合も多いです。

そうした時期は、無理に感情を押し殺してしまったり、逆に自分の感情がコントロールできずに自身や周囲を傷つけてしまうことがあるのです。

感情が揺れる時期というのは、体の変化と密接に繋がっている場合もあるので気をつけましょう。

3-3. 知らずしらずのうちに我慢している

感情を殺すタイプの人は、知らずしらずのうちに我慢しすぎてしまう傾向が強いです。

周りと平和的に関係を営むために、時には譲ることも大切です。

しかし、いつも自分が我慢して、譲ってしまう立場になってしまうと、知らぬ間に大きなストレスを抱えることに繋がってしまいます。

感情を殺しすぎてしまう人は、人間関係のトラブルがトラウマ化していることが多いです。

自分の根本的な問題に築き、我慢しすぎないことも、心身のケアにとって必要なことなのです。

全てを我慢できるから偉いと勘違いしないように気をつけましょう。

3-4. 周りと争いたくない

感情を殺すタイプの人は、上記のように人間関係におけるトラウマを抱いている場合が多いです。

自分が本心を伝えることで、周り嫌われてしまう、孤立してしまうといった恐怖を抱いていることもよくあります。

周囲との軋轢や衝突を避けるために、自分の心を押し殺してしまうのです。

時には我慢することも大切ですが、全てを相手に合わせてしまうと自分を見失ってしまう結果となるでしょう。

自分のやりたいことや、やるべきことに気づき、自分の感情を外に出していくことも大切なのです。

3-5. 一人でいるのが好き

感情を殺すタイプの人は、内向的な性格の人も多いです。

誰かと関わるよりも、自分の世界観を大切にし、一人でいることを好む場合もあります。

クールでミステリアスな雰囲気の人もいるでしょう。

しかし、場合によっては単独行動をしすぎて周囲から孤立してしまうこともあるので気をつけましょう。

3-6. 穏やかな気持ちでいたい

感情を殺すタイプの人は、自分の激しい感情に巻き込まれたくないと感じていることも多いです。

喜怒哀楽どれにおいても、感情を発露しすぎると、疲労となって自分に返ってきます。

特に、怒りや悲しみの感情は、飲まれてしまうことでより自分を追い詰める結果にもなるのです。

穏やかでありたいと思う人ほど、怒りや悲しみを押し殺すことがよくあります。

ただし、抑え込みすぎて、大きなストレスとなることもあるので気をつけなければなりません。

4. 感情を殺している人の特徴

4-1. ストレスを溜めがち

感情を殺すことは大切ですが、それがすぎると自身の内にストレスを溜めこむ結果となってしまいます。

いつも感情を殺してしまう人は、自分のストレスに押しつぶされてしまうことも多いです。

自分の感情と向き合い、整理したりコントロールしたりする力を身につけなければなりません。

4-2. 平和主義

感情を殺すタイプの人は、自分の利益や欲望よりも、全体の幸福を大切にする考えを持っていることも多いです。

平和主義で博愛的な性格から、信頼や信用を獲得することも多いでしょう。

ただし、自分自身を押し殺してしまうことが、悪い結果を招く場合もあるので気をつけなければなりません。

4-3. 八方美人

感情を殺すタイプの人の中には、誰からも好かれたい、敵を作りたくないという想いが強い人もいます。

その結果、八方美人になりがちで、誰に対しても良い顔をしてしまうこともあります。

過度に媚びたり、へつらってしまう結果、相手に嫌われてしまうこともあるので気をつけましょう。

万人に好かれる人はいないということを理解しなければなりません。

4-4. クールな印象がある

感情を殺すタイプの人の中には、感情表現そのものが少なく、ポーカーフェイスな人もいます。

落ち着いていてクールな印象があり、場合によっては近寄りがたい雰囲気があることもあるでしょう。

ですが、感情に流されず、自分の職務を全うできる人でもあるので、周りから一目置かれることも多いです。

4-5. いつも笑顔を絶やさない

感情を殺すタイプの人の中には、いつもニコニコしている人もいます。

上記のような平和主義的な性格や、八方美人な性格の人に多い傾向です。

印象は良いのですが、怒りや悲しみまでも笑顔で隠してしまう結果、自分自身を追い詰めてしまうことになる場合もあります。

感情を覆い隠したり、ごまかすのではなく、時には素直に表現することも大切です。

5. 感情をコントロールするためのコツ

5-1. 一呼吸おいてから行動する

感情を殺しすぎることは良くないことですが、感情に振り回されてしまっては、自分の思うようなパフォーマンスはできません。

ここでは、感情を上手くコントロールするコツについて紹介します。

まずは、何事においても一呼吸おいてから行動することが大切です。

すぐにカッとなってしまう人や、泣きだしてしまう人は、感情や衝動に動かされて反射的に行動してしまいがちです。

感情に飲まれずに行動するためには、深呼吸をして自分を落ち着かせることが大切です。

ワンテンポ待つことが、燃え上がりすぎた感情を冷やすための大切なコツなのです。

5-2. 計画的に行動する

感情をコントロールするためには、計画性のある行動をすることが大切です。

自分の欲望に任せて動いてしまっては、自身の悪感情や衝動に飲み込まれてしまいます。

客観的で、堅実な計画に則って行動することで、自身の感情の波を抑制することができるのです。

カレンダーなど目に見える所にスケジュールを記すことが大切です。

また、手帳をこまめに確認することで、計画的な行動をするように意識づけることができるでしょう。

5-3. 思いやりを持って行動する

感情をコントロールするためには、思いやりを忘れないことが大切です。

自己中心的に考えてしまうと、どうしても感情や衝動に振り回されてしまいがちです。

自分のことばかり考えるのではなく相手を思いやることによって、心穏やかにあれるのです。

親切で謙虚な気持ちを忘れず行動するように心がけましょう。

しかし、恩着せがましいやり方では、かえって嫌われてしまうことに繋がることもあります。

自己満足に陥ることなく、相手の立場になって行動できる人になるように努力していきましょう。

5-4. 周りを見て行動する

感情をコントロールするためには、周囲を見渡す広い視野を持つことが大切です。

視野が狭くなると、自分の心のうちに閉じこもってしまいやすくなり、身勝手な行動が増えてしまいます。

また、自分の感情を優先し、正当化してしまうことも増えてしまうでしょう。

そうならないためには、周りを見てから考え、行動することが重要なのです。

周囲を見渡すことによって、観察眼や、洞察力が鍛えられトラブルや問題を避ける能力も高まるでしょう。

5-5. 責任感を持って行動する

感情をコントロールするためには、自分の職務や義務に対して誠実であることが大切です。

いい加減な態度ばかりしていると、周囲からの信頼や信用も失われてしまうでしょう。

自身の責任に気づき、それを守ろうとする意識が、理性的な行動を促すのです。

やるべきことを最後まで全うする大人になるように努力していきましょう。

6. 感情をさらけ出すためのコツ

6-1. 声を出す

感情を殺すことが必要な場面もありますが、感情を抑え込みすぎると、心身にさまざまな不調をもたらします。

この項目では、感情を上手くさらけ出すためのコツについて紹介します。

まずは、大きな声を出すことが大切です。

深呼吸をして、お腹に力を入れて、大きな声を出してみましょう。

そうすることで、自分の内に滞っていたエネルギーが出てくるような感覚がするでしょう。

赤ん坊が、言葉を知らなくても泣いたり叫んだりすることで、感情を発露できるように、まずは声を出すことが重要なのです。

カラオケボックスなどに行って、声を出したり、歌ったりすることもオススメです。

6-2. 体を動かす

感情を上手くさらけ出すためには、体を動かすことが大切です。

体と心は連関しており、体が健康になることで心も健康になるのです。

ストレスやフラストレーションを昇華するためにも、軽い運動をするように心がけましょう。

時間がない時は、深呼吸をしてストレッチをするだけでも、気分が変わってきます。

軽い運動は、脳に酸素を取り入れ、より思考能力をアップさせるのに役立つのです。

また、ダンスなどで芸術的に自分自身を表現するのも良いでしょう。

6-3. 日記を書く

自分の感情向き合い、整理したり、表現するためには、日記を書くことも大切です。

人は、もやもやした想いを言葉にできないとストレスに繋がってしまうこともあるのです。

自分の考え方や感情の癖を知るためにも日記を書いてみましょう。

ですが、夜寝る前にネガティブなことばかり書いてしまうと、それが刺激となり不眠症に繋がってしまうこともあります。

反省することは大切ですが、できるだけポジティブなことを書くように心がけましょう。

また、文字ではなく、今の気分を色や絵で表現し記録するのも良いでしょう。

6-4. 趣味に打ち込む

自身の表現したり、さらけ出すためには、自分の好きなことに打ち込むことが大切です。

趣味に熱中することは、ストレス発散にも繋がりますし、フラストレーションの昇華にも繋がります。

健康的な方法で、自分の想いをぶつけることが大切です。

ですが、やるべき事をサボりすぎないように、時間の使い方を考えて行うことも大切です。

休息と仕事のバランスを保つように心がけましょう。

6-5. 信頼関係を築く

自分の想いをさらけ出すためには、信頼できるパートナーや友人を作ることが大切です。

それまでには、時間がかかりますが、誠実な態度で相手に接することが大切です。

人間関係を怖がらず、相手を思いやりつつ、一歩前に進む勇気を持つように心がけましょう。

ネガティブに考えてしまっては、良い人間関係を築くことはできません。

ポジティブな気持ちが、ポジティブな関係性を引き寄せるでしょう。

まとめ

TPOによっては、感情を殺すことが必要な場面も出てきます。

自分の責任やさまざまなルールを守るために、感情を抑制することはとても重要なことです。

ただし、感情を抑え込みすぎて、それが大きなストレスになることもあります。

自分の心と向き合い、上手く感情をコントロールできる人になることが大切なのです。