大きく、ヒマワリのように咲く花にガザニアという花があります。
ヒマワリのようと言っても、その背丈は低く鉢植え向き。
しかし、その太陽のような花は大変栄誉ある別名を持っています。
今回は、ガザニアをご紹介します。
- ガザニアとはどんな花?
- ガザニアの花言葉
- ガザニアの色別花言葉
- ガザニアについて解説
- ガザニアのマメ知識
- ガザニアを育てる時の注意点
- ガザニアの種類
- ガザニアに似た植物
- 生命力旺盛な「お庭の勲章」を育てよう
- まとめ
1. ガザニアとはどんな花?
1-1. ガザニアの概要
ガザニアとは、キク科ガザニア属に属する植物の総称です。
原種は40種類ほどもあり、仲間の多い植物です。
多年草で半耐寒性です。
ただし、暖かな地方では宿根草になることもありますが、日本の寒地では冬に枯れ、また暖地でも高温多湿に弱いため枯れてしまうという「園芸上は一年草」とみなされている植物でもあります。
なお、園芸品種は改良され、本来の多年草として育てられるものも増えています。
また、晴れた日の日中のみ開花しており、日が射さない日や夜には花を閉じるという習性があります。
1-2. ガザニアの外見
ガザニアは大きな重なり合う花がいっぱいに広がった、見た目にも華やかな花を咲かせます。
花の色は白や黄色、オレンジやピンクなど。
花が咲くためには日の光をいっぱいに浴びる必要があり、そんな時には光沢のある花弁がきらめいて大変美しい様相を呈します。
草丈は15センチから40センチほど。
低く、密集しても丈夫で元気なため、グラウンドカバーとしても重宝されています。
2. ガザニアの花言葉
ガザニアは、その大きく開いた花弁と堂々とした佇まいから別名を「勲章菊」とも言います。
その別名により、大変栄誉ある花言葉を持っているます。
また、丈夫でどんどん増える性質から、笑顔、身近さといった花言葉も。
いずれも明るく、嬉しくなるような花言葉です。
2-1. 「あなたを誇りに思う」「栄光」
クンショウギクの異名を持つガザニア。
誇らしげな姿は、花言葉にも反映されています。
特に、オレンジのガザニアの姿はまさに勲章。
栄光の象徴として、ヨーロッパではガーデニングに人気があるそうです。
2-2. 「博学天才」
「あなたを誇りに思う」同様、勲章のイメージから付いた花言葉と言われますが、少し違った説も。
ガザニアは品種改良が盛んに行われ、ヨーロッパでは40種類以上の品種があると言われています。
より良いミックスを行われた花、ということで、「博学天才」という花言葉が付いたと言われています。
2-3. 「笑顔で答える」
ガザニアは日の光が射している時間帯だけ咲く花です。
日中だけ咲く花はよくありますが、ガザニアは曇りの日は昼の時間帯だったとしても開花しません。
太陽には笑顔を向けるということで、こんな花言葉が付けられました。
2-4. 「身近な愛」
ガザニアの開花時期は大変長く、5月から10月と初夏から冬の手前まで花を見ることができます。
繁殖力も強く、あまり手をかけなくても次々と花を咲かせてくれるガザニアは、ふと気づけばいつでもそばにいる存在。
そんな親しみから花言葉が付けられました。
2-5. 「蜜月」
情熱で愛に満ちた花言葉です。
これは「笑顔で答える」という花言葉同様、陽が射している間に開花することが由来しています。
太陽が照っている間にのみ活動する様子から、太陽との蜜月にあるという解釈でつけられた花言葉なのです。
付き合いたてのパートナーに贈りたい花言葉ですね。
3. ガザニアの色別花言葉
ガザニアは色別に花言葉がある花ではありません。
しかし、白いガザニアには特別に花言葉が用意されています。
その理由は、白いガザニアの特徴的な色にありました。
3-1. 白いガザニアの花言葉「潔白」
ガザニアの白は、ほかの花の白さとは少々趣が異なります。
マーガレットのような楚々とした白、コスモスのようなはかなげな白などと比較し、他を圧倒するような堂々たる白。
後ろが透けることのない、ペンキを塗ったような白さです。
そのため白から思い浮かべられるイメージの中でも、自己主張のある言葉「潔白」が花言葉として選ばれました。
4. ガザニアについて解説
ガザニアの英名は、通貨がコインだった英語圏ならではの呼び名が付いています。
また、ガザニアの名前は大変由緒ある人名からつけられています。
さすがクンショウギクと呼ばれるだけのことはある、栄誉ある由来です。
4-1. 英語での呼び名
英名は学名と同じくガザニアと呼ばれます。
しかし、もう一つ呼ばれ方があります。
それがトレジャーフラワー、宝の花です。
その勲章のような堂々とした咲き方、艶のある金貨のような花弁は、宝物のような印象でとらえられているのでしょう。
4-2. 原産地
原産地は南アフリカです。
そのため、乾燥した暑さには大変強い植物です。
4-3. ガザニアの名前の由来
ガザニアとは、あるギリシャ人の名前からとられています。
その人物とは15世紀に活躍したテオドーレ・シ・ガザという人物で、ギリシャ語の翻訳家でした。
テオドーレは植物学の祖と言われる古代ギリシャの博物学者テオプラストスの著作を、ラテン語に翻訳したことで知られている人物です。
4-4. ガザニアが誕生日花の日
ガザニアが誕生花に指定されている日は1月28日、6月26日などです。
5. ガザニアのマメ知識
ガザニアはその美しい花も人気ですが、特に葉を観賞するために購入されることもあります。
それは、まるで冬の庭のような外見を持つ葉をつける品種があるからです。
また、ガザニアの寄せ植えを作るために気を付けなければいけないポイントもあります。
生命力が旺盛なゆえに起こる意外な盲点です。
5-1. シルバーリーフは人気の品種
ガザニアは、その品種の中にシルバーリーフを持つ品種があります。
シルバーリーフとは、通常緑である葉が白っぽい色をしている植物のことを指します。
雪のような見た目のため、冬の花壇を彩るのに向きますが、夏でも花壇のアクセントとして大変役に立ちます。
ガザニアのほかにシルバーリーフを持つ植物としては、「シルバーレース」「シロタエギク」「アサギリソウ」「モクビャッコウ」などがあります。
5-2. 駆逐する花?
ガザニアは美しい花ですが、寄せ植えには向きません。
というのも、成長が早くほかの植物を駆逐してしまうことがあるから。
できれば庭植え、あるいは単体で育てる方が殺しあわないで済みます。
しかしどうしても見ごたえのある寄せ植えをガザニアで作りたいようであれば、ガザニア同士で寄せ植えをするのがお勧めです。
ガザニアは色もたくさんありますし、性質が同じですので世話が楽です。
また、もしほかの植物と寄せ植えを楽しみたい場合は、水はけが良く、日向を好む植物を選びましょう。
例えばイングリッシュラベンダーやセンチニコウなど。
ダイアモンドフロストなどはシルバーリーフとなり、ガザニアとの相性もよさそうですね。
5-3. 陽の光が当たらないと咲かない花
ガザニアは太陽光を浴びないと咲かない花ですが、似たような開花をする花にフクジュソウがあります。
フクジュソウはキンポウゲ科フクジュソウ属の多年草で、ガザニアと同じように陽が照っている間だけ咲き、陰ると閉じる習性を持っています。
フクジュソウは日照よりも温度によって開花条件が決まっていると言われていますが、ガザニアについては不明です。
ただ、南アフリカ原産のガザニアは、ひょっとしたら少々の太陽では暖かさを感じず、直射日光を浴びるくらいでないと咲けないのかもしれないですね。
6. ガザニアを育てる時の注意点
ガザニアはガーデニング中級〜上級者向きと言われています。
その理由は、日照条件により花が咲かないからです。
しかし、その反面丈夫で育てやすくよく増えます。
つまり、日当たりさえ気にしてあげれば難しく考えることはないということです。
ただし南アフリカが原産なだけあって寒さと湿度にはやや弱い傾向があります。
6-1. 好む環境や土
日当たりと風通しの良い場所を選びましょう。
戸外育成でも曇りなら花を咲かせないくらいですから、場所選びは慎重に行いましょう。
土は水はけのよいものを用意します。
庭植の場合、様子を見て軽石やパーライト、腐葉土を入れて土壌を改良します。
また、寒冷地では枯死してしまうことがあるので、マルチングをしたり盛り土をして暖かい環境を作ります。
凍結してしまう環境であれば、冬季は鉢に植え替えて室内へ入れましょう。
6-2. 水やりや肥料について
加湿を嫌うため、水はそこそこあげれば問題ありません。
庭植えした場合は水をあげる必要すらないでしょう。
鉢の場合のみ、鉢の表面がよく乾いたことを目安にたっぷりと水やりするようにします。
6-3. 気を付けたい病害虫
葉腐病、うどんこ病にかかりやすいです。
どちらも早期発見と侵された株の除去でほかの株にうつることを防ぎます。
なお、特にうどんこ病は日当たりと風通しが悪いとかかりやすくなります。
かかってしまった場合は環境を見直しましょう。
害虫としてはアザミウマやハマキムシが見られます。
殺虫剤で予防するとともに、見つけ次第捕殺しましょう。
6-4. その他必要な作業
花が咲き終わると、花の根元から折れるように垂れて見た目が悪くなります。
花がらつみをすることでそれ以降の花つきも良くなります。
7. ガザニアの種類
ガザニアは原種をたくさん持っており、その数は40種ともいわれます。
観賞用としての品種改良も盛んで、色や花のサイズ、また葉の色なども様々です。
7-1. ガズー
宿根性ガザニア。
ガザニアの中でも人気の高い品種です。
その理由が花のサイズ。
10センチほどの「巨大輪」と言われる花を開きます。
7-2. ガザニア・リゲンス
原種のひとつ。
黄色やオレンジ、赤の花を咲かせる品種です。
また、うっすらと葉が白い毛で覆われたシルバーリーフで、葉を楽しむ用途でも人気があります。
草丈は15センチから30センチほど、多くの園芸品種の元となっている品種です。
7-3. ガザニア・リネアリス
原種のひとつ。
鮮やかな黄色やオレンジの花を咲かせます。
やや花弁が細長いことが特徴です。
草丈が15センチから20センチと低めで、鉢植に特に適しています。
7-4. シルバーカーペット
花よりも葉に特徴のあるガザニアです。
シルバーリーフで、花が咲いていない時期にも葉が楽しめる品種です。
グランドカバーにも利用されるほど豊富な草量の中に色鮮やかな黄色い花が咲き、コントラストが美しく人気があります。
7-5. ニューデイ
花首と花柄が短く、がっしりとしたガザニアです。
それに対して花は花径8センチ前後と大きく、また花の色も黄色やオレンジ、ピンク、白など豊富なため観賞用として重宝されています。
7-6. カシスクリーム
その名の通り、白を基調とした花弁にカシス色の紫の縦じまが入ります。
葉はシルバーリーフで、格調高く気品にあふれたガザニアです。
花のサイズも草丈も小さめで、プランターなどで小さく育てるのに適した品種です。
8. ガザニアに似た植物
ガザニアのそのおおらかに開く花形は、似ていると思わせる花がいくつも存在します。
特にガーベラとは、葉の形まで見ないと区別がつきにくいほどです。
8-1. ガーベラ
ガーベラとガザニアは良く似ており、葉の形が柔らかく薄めのものがガーベラ、しっかりした葉で濃い緑の葉を持つものをガザニアと覚えておくと見わけが付きます。
ガーベラの花言葉は複数ありますが、特に黄色のガーベラの花言葉をご紹介すると「希望」「常に前進」「究極美」などです。
明るくおおらかで、自信に満ち溢れた印象を受けます。
8-2. ディモルフォセカ
ディモルフォセカとは、キク科ディモルフォセカ属の一年草です。
南アフリカ原産で、ガザニアによく似た黄色い花を咲かせます。
別名アフリカキンセンカとも呼ばれます。
その華やかで、まるでシルクのようにつややかな光沢を持つ黄色い花はまるできらきらとした金貨のよう。
花言葉も「富」「豊富」など、豊饒なイメージで縁起の良いものが揃っています。
8-3. オステオスペルマム
キク科オステオスペルマム属の多年草です。
ディモルフォセカに似ていますが、ディモルフォセカが一年草なのに対しオステオスペルマムは多年草です。
アフリカンデージーとも呼ばれます。
花言葉は「元気」「無邪気」「変わらぬ愛」「心も体も健康」など。
ガーデニング初心者でも育てやすいその丈夫さが、健やかなイメージの花言葉の由来です。
8-4. マーガレット
ガザニアと同じく、キク科に属するマーガレット。
同じ科目に属するからか、そのくっきりとした花の咲き方は小さなガザニアのようです。
花言葉は「恋を占う」「心に秘めた愛」「貞節」「誠実」など。
花占いをするときに使われたというマーガレットに、こんな花言葉が付けられました。
9. 生命力旺盛な「お庭の勲章」を育てよう
ガザニアは日照条件による開花が難しいだけで、ほかは育てやすい初心者向けの花です。
草が茂り、庭を豊かにすることにも適しています。
まとめ
シルバーリーフでほかのお花のアクセントを作るもよし、グランドカバーとして青々としたお庭を作るもよし。
巨大輪の品種で華を添えるのもいいし、小さい複色の花できらめきを作るのも素敵ですね。
大きく、ヒマワリのように咲く花にガザニアという花があります。
ヒマワリのようと言っても、その背丈は低く鉢植え向き。
しかし、その太陽のような花は大変栄誉ある別名を持っています。
今回は、ガザニアをご紹介します。
1. ガザニアとはどんな花?
1-1. ガザニアの概要
ガザニアとは、キク科ガザニア属に属する植物の総称です。
原種は40種類ほどもあり、仲間の多い植物です。
多年草で半耐寒性です。
ただし、暖かな地方では宿根草になることもありますが、日本の寒地では冬に枯れ、また暖地でも高温多湿に弱いため枯れてしまうという「園芸上は一年草」とみなされている植物でもあります。
なお、園芸品種は改良され、本来の多年草として育てられるものも増えています。
また、晴れた日の日中のみ開花しており、日が射さない日や夜には花を閉じるという習性があります。
1-2. ガザニアの外見
ガザニアは大きな重なり合う花がいっぱいに広がった、見た目にも華やかな花を咲かせます。
花の色は白や黄色、オレンジやピンクなど。
花が咲くためには日の光をいっぱいに浴びる必要があり、そんな時には光沢のある花弁がきらめいて大変美しい様相を呈します。
草丈は15センチから40センチほど。
低く、密集しても丈夫で元気なため、グラウンドカバーとしても重宝されています。
2. ガザニアの花言葉
ガザニアは、その大きく開いた花弁と堂々とした佇まいから別名を「勲章菊」とも言います。
その別名により、大変栄誉ある花言葉を持っているます。
また、丈夫でどんどん増える性質から、笑顔、身近さといった花言葉も。
いずれも明るく、嬉しくなるような花言葉です。
2-1. 「あなたを誇りに思う」「栄光」
クンショウギクの異名を持つガザニア。
誇らしげな姿は、花言葉にも反映されています。
特に、オレンジのガザニアの姿はまさに勲章。
栄光の象徴として、ヨーロッパではガーデニングに人気があるそうです。
2-2. 「博学天才」
「あなたを誇りに思う」同様、勲章のイメージから付いた花言葉と言われますが、少し違った説も。
ガザニアは品種改良が盛んに行われ、ヨーロッパでは40種類以上の品種があると言われています。
より良いミックスを行われた花、ということで、「博学天才」という花言葉が付いたと言われています。
2-3. 「笑顔で答える」
ガザニアは日の光が射している時間帯だけ咲く花です。
日中だけ咲く花はよくありますが、ガザニアは曇りの日は昼の時間帯だったとしても開花しません。
太陽には笑顔を向けるということで、こんな花言葉が付けられました。
2-4. 「身近な愛」
ガザニアの開花時期は大変長く、5月から10月と初夏から冬の手前まで花を見ることができます。
繁殖力も強く、あまり手をかけなくても次々と花を咲かせてくれるガザニアは、ふと気づけばいつでもそばにいる存在。
そんな親しみから花言葉が付けられました。
2-5. 「蜜月」
情熱で愛に満ちた花言葉です。
これは「笑顔で答える」という花言葉同様、陽が射している間に開花することが由来しています。
太陽が照っている間にのみ活動する様子から、太陽との蜜月にあるという解釈でつけられた花言葉なのです。
付き合いたてのパートナーに贈りたい花言葉ですね。
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