皆さんの周りには、他人から注目され、一目置かれる存在でいたいと常々思っている人はいないでしょうか。
人の輪の中心にいたがり、もてはやされる事が快感で、いわゆる"ちやほやされたい人"に一度は出会った事があると思いますが、男女関わらずどのような心理からそう思うのか不思議に思った事はありませんか。
なぜそんなに注目される事に固執するのか、目立ちたいのか全く興味がない人や、あまり表に出たくないタイプの人には不思議で仕方がないと思います。
今回はそのようなちやほやされたい人の心理や特徴などをお伝えしたいと思います。
- ちやほやされたいとは
- ちやほやされたいの類義語
- ちやほやされたいの対義語や反対語
- ちやほやされたいの英語
- ちやほやされたい人の心理
- ちやほやされたいの例文や使い方
- ちやほやされたい人の特徴や傾向
- まとめ
1. ちやほやされたいとは
まず「ちやほや」だけきくと不思議な言葉だと思いませんか。
「ちや」も「ほや」も単独で使う事はありませんが、そもそもの語源となる言葉は平安時代から使われ出したと伝えられており、実は「蝶よ花よ」が略されて出来た言葉だと言われています。
意味としては「相手を甘やかしたり機嫌をとったりして、大切に扱うさま」と出典されていて、ちやほやされるは現代ではこれが広義になっており、もてはやされる事を表現する際の使われ方に変化しました。
蝶よ花よして育てられた人は、愛情を一身に受けているため、ワガママではありそうですが、実際にちやほやされたいとは思っていないかもしれません。
日本語には本来の語源はあっても、意味が変化してしまって従来のポジティブなニュアンスが消えてしまう事が多々あります。
この場合も結局はちやほやには少しネガティブな要素が加わって、ちやほやされたり、されている人の印象や、更にはされたがっている人に対しあまりいい印象が持てないのかもしれません。
2. ちやほやされたいの類義語
2-1. もてはやされたい
引きたててほめられたい。
必要非常に構ってもらったり、いつまでも特別扱いされたい気持ち
2-2. もちあげられたい
偉人扱いされたい。
褒めちぎって煽てられたいという意味
2-3. 注目されたい
目を注がれたい。
誰よりも一番目立って脚光を浴びたい。
関心を寄せて敬意を表して欲しい。
3. ちやほやされたいの対義語や反対語
3-1. 蔑ろにされる(ないがしろにされる)
自分の事や、自分に起こった出来事などを、存在がまるで無いかのように侮り軽くあしらわれる事。
3-2. 度外視される(どがいしされる)
範囲外とみなして相手にされないこと。
問題にされず心にかけてもらえないこと
3-3. 目を向けてもらえない
少しも関心を示してもらえず見向きもしてもらえないこと。
4. ちやほやされたいの英語
4-1. He/She always wants to get people's attention.
彼/彼女はいつも人から注目されたがってるという意味です。
"get one's attention"は「?の注意を引く」になりちやほやというニュアンスになります。
4-2. All the attention he gets from his fans has gone to this Actor head.
この歌手はファンからちやほやされていい気になっているという意味になり、"attention"がちやほやというニュアンスを持ちます。
4-3. A child, please don't be spoiled.
子供をちやほやしないで下さいという意味で"spoiled"には、甘やかす、台無しにするなどの意味があり、ちやほやされるのを悪い方に表現する時に使用する事があります。
4-4. I be spoiled, too, please.
私だってちやほやされたい。
4-5. I'd like to be spoiled, so an effort is made.
ちやほやされたいので努力をする。
5. ちやほやされたい人の心理
5-1. 愛情不足
ちやほやされたいという事は、構って欲しい、注目されたいという事です。
つまり言い換えるとまだ構ってもらえていない、まだ注目されていると思えない、もしくは更にそうされていないと落ち着かないという事になります。
いつも愛情に飢えていて、満たされたことがないために、ちやほやされたくなってしまうのでしょう。
もしかすると幼少期からあまりいい思い出がないのかもしれません。
表面的と分かっていてもその場しのぎであろうと気持ちが満たされれば優越感に浸れるので、どんどん"ちやほや"を欲します。
ですが、実際にそれが「愛情」である場合は少ないでしょう。
本当の愛情が欲しい割には目先の"ちやほや"を欲しがるために自分に向けられる好意的な言葉や行為を否定することができないのかもしれません。
自分を受け入れ愛して欲しい、認めて欲しい気持ちが強過ぎて口先であってもちやほやされる事を愛情だと勘違いしたり、思い込みたいのでしょう。
人は本当に大切なものに、容易い言葉をかけません。
愛が重く深いほど、もてはやしたり後先考えない言動をする事はありません。
5-2. 自己否定感が強い
愛情不足にも繋がりますが、愛された記憶が薄い人は、自分を認める自己肯定感が低くなります。
愛されない自分、必要とされない自分、認めてもらえない自分といった風に自己否定が強くなってしまいます。
好きでネガテイブになった訳ではないものの、人間の精神面が愛情というものに大きく影響される事は否めません。
自分に自信がない分、人から誉められたりお世辞を言われると気持ちが揺らいでしまい受け入れてしまうのでしょう。
またダメな自分の事を認めてくれたんだと思えるようになり、その時だけは自信が持てます。
自分の事をしっかり理解し、コントロールができる人は、ちやほやされたいと思いません。
そこに意味がない事を分かっているからです。
満たされない事も生産性もない事も知っているので、むしろ疑問に思ったり度を超えると不快になるかもしれません。
ですが自己否定感が強い人ほど、嫌いな気持ちが強ければ強いほど、誰かに認めてもらいたい、褒めてもらいたいという気持ちは強くなります。
そして実はちやほやされながらも常に、本当の自分の姿を分かっていて現実とは違うと理解しているのかもしれません。
そんな心境の中を行ったり来たりしているわけですが、そんな心境があるからこそ精神のバランスが保てているのかもしれません。
5-3. 日々に満足していない
他人に褒められて怒る人はいませんが、ちやほやされたいと思っているわけではありません。
然るべき事由で褒められるからこそ意味や値打ちがあるわけで、よくわからないふんわりした理由で持ち上げられたところで、不思議に思いますし、気分が悪くなるかもしれません。
これは自分をしっかり持っている人程この傾向が強くなります。
ですがちやほやされたい人は逆にそれが刺激になります。
つまり自分で楽しみや喜びを作り出すことが出来る人は必然的に日々を楽しんでいますし、充実しているので他人にちやほやされる必要がないのですが、自分で作り出すことができない人は他人からの、例えそれが口先であっても刺激になり喜びに変化していくのです。
もちあげられて嬉しい=いつもと違うと感じられる事は日常の中の最高のスパイスなのではないでしょうか。
一時的な刺激であっても気分が良くなる事は悪い事ではありません。
また、たまにはちやほやも悪くないと思う事も不思議ではありません。
ですがもう少し、自家発電した喜びや楽しみを見つけるようにする方が、本当の意味で満たされるかもしれません。
5-4. 自己顕示欲が強い
ちやほやされたい人の最たる理由と言っても過言ではないと思うのが、自己顕示欲が強い事ではないでしょうか。
とにかく自分が一番、前に出て目立ちたい、注目されて賞賛されたい気持ちが何よりも重要であり、人から注目を集めることが快感で堪らないといえるでしょう。
自己顕示欲が強い人はとにかく自分が満たされればいいので、相手がどんな意図でちやほやしてるのかや、本心がどうであるかなどはどうでもいいのです。
表面的に自分が目立てればいいので内容の重さや質は関係ありません。
そのため、いわゆる裸の王様の事が多いのですが、顕示欲が強い人は自尊心が極めて低い事が多く、自身が裸の王様なら、裸ではなく王様に重きを置きます。
ですから裸が恥ずかしいといった感覚はありません。
裸であろうが王様である事が大切なので羞恥心などはあまり感じませんし、内容がなくてもちやほやされて注目されれば満足なのです。
逆にこのようなタイプは本気で考えたり褒めたりしてくれる人には見向きもしない傾向があります。
本物を見る目がないのでどうしても目先の欲に溺れてしまうのです。
6. ちやほやされたいの例文や使い方
ちやほやされたいのは注目をされたいからなので、周囲の目を向けたい時や向いている時に使う事が多くなります。
・ どうしてもちやほやされたいので、あらゆる方法を使って注目を向ける
・ 人気がないよりは、ちやほやされたいし構われたい
・ ちやほやされたいけれど、今の自分が好きではない
・ ちやほやされたいのが見え見えで気分が悪い
・ 昔はちやほやされたいと思っていたけれど、今はそうでもない
・ ちやほやされたいのは自分に自信がないからだ
7. ちやほやされたい人の特徴や傾向
7-1. 自慢が多くなる
ちやほやされるにはまず自分の情報を周りに与えなければいけません。
容姿が可愛い・綺麗であれば見た目ですぐにわかるので周囲もちやほやしやすいですが、特技や資格、育った環境など自分からアピールしない事にはわからない情報は自ら話さなければいけません。
そこでポイントになるのが、ちやほやされる事に興味がない人は別にアピールしようと思わないという事です。
わざわざ自分の事をひけらかしたり他人に話す必要がないと思っていますが、ちやほやされたい人はそうではなく自分の情報をペラペラ話します。
しかもただ話すだけではなくいいところだけを話すので周りに自慢する人間だと思われてしまうのかもしれません。
自慢をして「可愛い」「羨ましい」「すごい」「○○さんみたいな人なかなかいないよ」などと褒められることを期待しているのです。
自慢している側はなぜか本気で羨ましがられていると思っている場合が多く上から物をいうところがあるのも特徴です。
7-2. 自分の話に持っていこうとする
ちやほやされたい人は、自分に注目が注がれ話題の中心になる事が重要なので、どんな状況であろうと誰が居ようと自分の話に持っていこうとしたり、自分の話を被せてくる傾向があります。
他人が話しているのにも関わらず
「実は私も〇〇で〜」「それもそうだけど私は〇〇で」と言うように他人の会話を奪ったり被せてくるのです。
だいたいが毎回相手が話し終わらないうちに話の途中で割り込んでくるので、結局毎回そのちやほやされたい人の話を聞く事になります。
注目されるためにしているわけですが、結局誰も興味がなく話など殆ど聞いていないでしょう。
ですが自慢したい側は先程も述べた通り、その場が王様であればよく実際がどうであろうが周りがどう感じようが関係ありません。
注目は浴びたいけどその時だけで満足するといった何とも不思議な感性を持っています。
7-3. 他人を自分の思い通りにしようとする
基本的にちやほやされたい人は自分が一番なので王様や女王様タイプが多いといえるでしょう。
話に割って入るのも自慢する事も、誰一人として望んでいる事ではありません。
ただただ自分の欲求を満たすために周囲を巻き込んでいるのです。
ですから悪気はなくても他人に何かをしてもらうことが当たり前になっていたり、頼む事に抵抗がないため普通に物を頼みます。
ただいくらちやほやされるとはいえ、感謝がなかったり横柄な態度が度を越すと周囲から人は去ってしまうでしょう。
ですがそうなった時もちやほやされたい人はその状況を認める事が出来ないので、新たに思い通りになる人を探すようになります。
7-4. SNSにとにかく投稿
SNSは自分のプライベートを簡単に投稿出来ますし、不特定多数の人に共感を得てもらいやすいものです。
自己顕示欲が強い人にとってはSNSなどはちやほやされるための格好の場所なので活用する人が多いのはとうかもしれません。
高級レストランでの食事やブランド品などの高価な買い物の写真、何回も撮り直した自撮りなどは他人より優れていて豊かで満たされている事を周囲に見せつけたい気持ち以外の何者でもありません。
承認欲求が強いからこそわざわざ自分のプライベートや持ち物を載せるわけです。
だからといって何でも買ったり食べたりするものを載せるわけではありません。
ちやほやされてフォロワーが多いと、自分は人気があって注目を浴びていると思うのもちやほやされたい人の特徴です。
7-5. アドバイスが好き
日頃から自分が中心、自分の話題で持ち切りたい人が多いので基本的には他人の話や意見に耳を貸しません。
珍しく貸したところでまた自分の話にすり替えてしまうでしょう。
そしてその内容は自慢や自己アピールが殆どですが、他人に対してアドバイスする場合も少なくありません。
アドバイスをする事で相手より賢く、上に立て優越感に浸れます。
誰も頼んでいないアドバイスや、内容が薄く幼稚であっても自分の知識を披露する事でちやほやされる事が堪らなく嬉しいのでしょう。
もちろん参考になる事もありますが、自分が正しく持論を曲げないので話が進まず、トラブルになる事も多いかもしれません。
また後日、自分のアドバイス通りの行動をしたか、結果はどうだったかなどを聞いてきては自己満足に繋げます。
大概は正直面倒なので話を合わせて実際はやっていない場合が多いのですが、本人は役に立った、またちやほやされてしまうくらいに思っているようです。
7-6. 自分より目立つ人を排除しようとする
このタイプは何よりも厄介で関わってこられると非常に面倒な事になる可能性が高いと言えるでしょう。
しかもお互いに同じようなちやほやされたいタイプならまだしも、相手が全くそのつもりがなく、周囲が放っておかない、構ってくる、モテてしまうなどといった場合は最悪な状況になってしまうかもしれません。
そもそもちやほやされたい人は自分が一番であり中心でいたい訳なので、自分より目立って人気のある人が気に入らない事は当然だと思います。
ですがその相手が自分と似たような相手なら喧嘩両成敗になる場合もありますが、相手が全くその気がない場合は、むしろ火がついてしまい嫌がらせがエスカレートして精神的に潰さないと気が収まらないといった状況に発展する場合もあります。
このようにちやほやされたい人の悪意が限界にまで達すると非常に危険なので、仕事やどうしても関わらなければいけない状況であっても、最低限の接触で済むようにしておく必要があるでしょう。
またできればその環境や現場に身を置かずに関わらないことをお勧めします。
まとめ
ちやほやされたい、構って欲しい人は簡単には言い表すことができない心理的な原因が潜んでいます。
誰にでも必ず自分にも注目して欲しい気持ちはあるものですが、殆どの場合は自分で感情のコントロールをして願望としてすませるものです。
ですがちやほやされたい人はそれが出来ません。
居ても立っても居られず疼いてしまうのでしょう。
常に現実の自分は本当は大したことはないということと、ちやほやされることへの快感の間を彷徨っているのかもしれません。
一人ずつの心の中はもちろん違うとは思いますが、わざわざ褒めてもらえないと自分を認める事が出来ないのだと考えれば、厄介だと思う気持ちも少しは和らぐかもしれません。
皆さんの周りには、他人から注目され、一目置かれる存在でいたいと常々思っている人はいないでしょうか。
人の輪の中心にいたがり、もてはやされる事が快感で、いわゆる"ちやほやされたい人"に一度は出会った事があると思いますが、男女関わらずどのような心理からそう思うのか不思議に思った事はありませんか。
なぜそんなに注目される事に固執するのか、目立ちたいのか全く興味がない人や、あまり表に出たくないタイプの人には不思議で仕方がないと思います。
今回はそのようなちやほやされたい人の心理や特徴などをお伝えしたいと思います。
1. ちやほやされたいとは
まず「ちやほや」だけきくと不思議な言葉だと思いませんか。
「ちや」も「ほや」も単独で使う事はありませんが、そもそもの語源となる言葉は平安時代から使われ出したと伝えられており、実は「蝶よ花よ」が略されて出来た言葉だと言われています。
意味としては「相手を甘やかしたり機嫌をとったりして、大切に扱うさま」と出典されていて、ちやほやされるは現代ではこれが広義になっており、もてはやされる事を表現する際の使われ方に変化しました。
蝶よ花よして育てられた人は、愛情を一身に受けているため、ワガママではありそうですが、実際にちやほやされたいとは思っていないかもしれません。
日本語には本来の語源はあっても、意味が変化してしまって従来のポジティブなニュアンスが消えてしまう事が多々あります。
この場合も結局はちやほやには少しネガティブな要素が加わって、ちやほやされたり、されている人の印象や、更にはされたがっている人に対しあまりいい印象が持てないのかもしれません。
2. ちやほやされたいの類義語
2-1. もてはやされたい
引きたててほめられたい。
必要非常に構ってもらったり、いつまでも特別扱いされたい気持ち
2-2. もちあげられたい
偉人扱いされたい。
褒めちぎって煽てられたいという意味
2-3. 注目されたい
目を注がれたい。
誰よりも一番目立って脚光を浴びたい。
関心を寄せて敬意を表して欲しい。
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