サイサリスは日本ではほおずきとして知られています。
オレンジ色の実は、夏になると必ず目にします。
夏に使うアイテムの絵柄としても人気で、まさに夏を象徴するような植物です。
そんなサイサリスの花言葉や豆知識について解説します。
- サイサリスとはどんな花?
- サイサリスについて解説
- サイサリスの名前の由来
- サイサリスの誕生日花の日
- サイサリスの種類(原種、園芸品種の花言葉や特徴)
- サイサリスに似た花(花言葉や特徴)
- まとめ
1. サイサリスとはどんな花?
サイサリスとは、ほおずきのことです。
6月頃に五角形の白や薄い黄色の花を咲かせますが、花よりも、鮮やかな濃いオレンジ色をした提灯のような形の実を鑑賞することが多い植物です。
サイサリス(ほおずき)は、夏の風物詩として昔から日本では馴染みが深く、毎年夏になると各地でほおずき市が開催されています。
夜のほおずき市は、風鈴の音とともに目にも鮮やかなオレンジ色の実が浮かび上り、なんとも幻想的な光景になります。
お盆には仏花としても利用されていました。
古くから薬草としても利用されていますが、毒があることも知られています。
2-1. サイサリスの花言葉 「偽り」「ごまかし」
オレンジ色の提灯のような大きな実は中が空洞になっており、中心に小さい果実があります。
実は大きいのに中身は小さいことから、これらの花言葉が付けられたと考えられています。
英語にも「deception(ごまかし)」という花言葉があります。
サイサリスは英語で「Winter Cherry(冬のサクランボ)」とも呼ばれており、サクランボに似ているが異なるものであることに由来しているとされています。
2-2. サイサリスの花言葉 「不思議」「自然美」
中が空洞になっている実の形や色が美しく、自然の造形の素晴らしさには感心させられます。
自然が作り出す形の美しさや不思議さを実感する植物であることから、これらの花言葉が付けられたと考えられています。
3. サイサリスについて解説
サイサリス(学名:Physalis alkekengi var. franchetii)はナス科・ホオズキ属の多年草の総称です。
東アジアを原産とし、草丈は30〜100cmほどで、6月〜7月ごろに五角形の白や薄い黄色の小さな花を咲かせます。
8月〜9月頃に鮮やかな濃いオレンジ色の実を付け、この時期に実を鑑賞します。
提灯のような実の外側の皮は萼で、葉が変化したものです。
中は空洞になっており、中心に小さな丸い果実が1つだけ付いています。
果実には小さな種が沢山入っています。
始めは緑色をしていた実が徐々に色づいてゆく様は、育てた人にしか見ることができない光景です。
3-1. 日本でのサイサリス
日本では「ほおずき」として古くから親しまれています。
漢字では「鬼灯」「酸漿」と書きます。
平安時代から薬草として利用されており、現在では主に実を鑑賞するために鉢植えや切り花、ドライフラワーがよく出回っています。
食用の品種も栽培されています。
サイサリスはとても丈夫で育てやすく、初心者にも栽培できることから、夏の庭先でよく見かける植物です。
3-2. サイサリスを育てるコツ
3-2-1. 鉢植え
年間を通して日当たりの良い場所で育てます。
水は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。
ただし、水のやり過ぎは根腐れの原因になりますので気を付けます。
水やりは、朝や夕方の涼しい時間帯にしましょう。
強い日が当たる日中は水を与えないようにします。
肥料は、5月〜7月に、緩効性化成肥料(チッ素N-リン酸P-カリK=10-10-10)を与えます。
3-2-2. 庭植え
水はけの良い場所で育てましょう。
少し湿り気のある肥沃な場所で良く育つ植物ですが、水
はけが悪いと白絹病がよく発生します。
水やりの必要はほとんどありません。
夏に晴天の日が続いて土壌が乾いているような時は水やりをしましょう。
水やりは、朝や夕方の涼しい時間帯にしましょう。
肥料は4月〜7月に、緩効性化成肥料(N-P-K=10-10-10)を与えます。
3-2-3. 植え付け、植え替え(鉢植え)
植え付け、植え替えは3月〜4月頃に行います。
鉢植えの場合は、赤玉土中粒5:腐葉土3:酸度調整済みピートモス2の割合で配合した土にリン酸分の多い緩効性化成肥料を混ぜたものを用意するか、市販されている草花用培養土を使用しましょう。
サイサリスには、水はけと水もちのよい土が適しています。
鉢は6号サイズであれば、苗5〜6本が目安です。
植え替えは、年に1回を目安に一回り大きな鉢に植え替えます。
鉢の中が根でいっぱいになると根詰まりをおこし、生育が悪くなります。
3-2-4. 植え付け、植え替え(庭植え)
庭植えの場合には、2〜3年に一度、新しい土に植え替えます。
同じ土に植えっぱなしにしていると、生育が悪くなります。
植え付けるときは、株と株の間隔が15〜20cmほどになるようにします。
密集しすぎると風の通りが悪くなり、蒸れて枯れたり、病気を引き起こすことがあります。
3-2-5. 病気、害虫
6月〜8月頃、気温が高く雨の日が続くと、白絹病が発生します。
病気が出てしまった株はすぐに処分しましょう。
4月〜8月頃には、アブラムシが付くことがあります。
見つけたら薬品を散布するなどしてすぐに退治しましょう。
3-3. 英語での呼び名
英名は「Chinese lantern plant」です。
中国などの東アジアが原産で、提灯のような形の実を付けることから、中国のランタンのような植物という意味の名前が付けられたと考えられています。
又、「Winter Cherry」「Ground cherry」とも呼ばれています。
西洋ではサイサリスの果実はサクランボに例えられています。
3-4. 原産地
東アジアを原産としています。
南ヨーロッパやアメリカなどの温帯に自生している品種もあります。
サイサリスの多くは、観賞用や食用に栽培されていますが、一部野生のものもあります。
3-5. サイサリスのマメ知識
3-5-1. ほおずき市
夏になると日本各地でほおずき市が開催されており、夏の風物詩として賑わっています。
中でも浅草の浅草寺で毎年7月に開かれているほおずき市は江戸時代から続く歴史のある市です。
ニュースでも取り上げられることが多く、境内には120件以上の露店が出て、ほおづきの鉢植えを所狭しと並べています。
毎年、地元の人や観光客でたいへんな賑わいを見せています。
3-5-2. 薬草としてのサイサリス(日本)
日本では、古くから、腹痛や子供の夜泣きに効果がある薬草として親しまれてきました。
平安時代には鎮静剤として利用され、江戸時代には、堕胎剤として利用されていました。
又、青ほおずきは解熱剤として利用されていたとされています。
現在も一部の地域では、咳、痰、解熱、冷え性などの改善を目的とし、サイサリスを煎じて利用しています。
3-5-3. 薬草としてのサイサリス(海外)
中国では、酸漿根(さんしょうこん)と呼ばれるサイサリスの根から作られた生薬が、咳止めや解熱、利尿に効果があるとされる漢方薬の原料として用いられています。
ヨーロッパでは食用のサイサリスの果実はフルーツとして親しまれており、体内に脂肪が蓄積するのを防ぐ効果があるとされています。
3-5-4. サイサリスの毒性
鑑賞用のサイサリスには毒性があります。
株の全体に微量のアルカロイドが含まれており、誤って食べると腹痛を起こすことがあります。
特に根の部分にはヒストニンが含まれており、子宮を収縮させる作用があることから、妊娠中の女性が食べると流産の恐れがあります。
観賞用の品種は、絶対に口にしてはいけません。
4. サイサリスの名前の由来
4-1. 和名
サイサリスの和名「ほおずき」は、かつては「ほほづき」と書かれており、実がふっくらとしていて頬を思わせることから、この和名が付けられたと考えられています。
また、果実を鳴らして遊ぶ子供の様子から「頬突き」や、ホホというカメムシが付きやすいことから「ホホ付き」と呼ばれるようになったとも言われています。
ほおずきは漢字では「鬼燈」「鬼灯」と書きます。
別名には、輝血(カガチ)、酸漿(サンショウ)、赤輝血(アカカガチ)などがあります。
4-2. 学名
学名のPhysalis alkekengi var. franchetiiのPhysalisは、ギリシャ語で膨れたもの、を意味するphysaが語源になっています。
ふっくらと膨らんだ実を付けることに由来しているとされています。
サイサリスではなく、ピサリス、フィサリス、ファイサリスなどと読まれることが多いです。
5. サイサリスの誕生日花の日
7月7日、7月8日、7月9日、8月12日、8月14日、8月27日、11月12日、12月22日、12月29日の誕生日花です。
誕生日花を贈るときは、実が付いている時期であれば、風鈴が添えられた鉢植えがおススメです。
夏を感じさせる風鈴とサイサリスは、ベストコンビです。
6. サイサリスの種類(原種、園芸品種の花言葉や特徴)
サイサリスには約80〜100種の品種があり、ヨーロッパから日本、北アメリカと北半球の広い範囲に分布しています。
大きく分けて、観賞用の品種と食用の品種に分けられます。
6-1. 観賞用の品種
ヨウラクホオズキ(ナギナタホオズキ)
園芸品種で、江戸時代に日本で作られました。
三日月形の実を付けるのが特徴です。
実が瓔珞(ようらく)という仏の首にかける装飾品似ていることからこの名前が付けられたと考えられています。
6-1-1. タンバホオズキ
大きな実をつける品種で、草丈も高く、切り花として利用されています。
6-1-2. サンズンホオズキ
草丈が15〜20cmほどにしか成長しない小型な品種で、鉢植えに利用されています。
沢山の小さな実を付けます。
6-1-3. センナリホオズキ
実は熟すと黄色くなるのが特徴です。
千成の名前の通り、たくさんの実をつけます。
6-2. 食用の品種
6-2-1. ショクヨウホオズキ(ストロベリートマト)
北アメリカ〜熱帯アメリカが原産の品種です。
ヨーロッパでは古くから栽培されており、完熟した果実は黄色いプチトマトのようで、甘酸っぱい味です。
日本では秋田県の特産品となっています。
山形県では、高校と協力してブランド化を目指しています。
北海道では20年程前から生産されています。
秋が週のフルーツで、ストロベリートマトという商品名で出荷されています。
6-2-2. シマホオズキ(ゴールデンベリーホオズキ)
ペルー原産の品種で、薄い黄色の果実を付けます。
果実は甘酸っぱく、美容と健康に良いフルーツとして注目されています。
6-2-3. オオブドウホオズキ(トマティーヨ)
南米原産の品種で、果実はトマトに似た味がします。
メキシコ料理では一般的な食材です。
7. サイサリスに似た花(花言葉や特徴)
フウセンカズラ(学名:Cardiospermum halicacabum)
ムクロジ科・フウセンカズラ属の一年草です。
原産は熱帯アメリカ、アフリカ、インドで、14種類ほどの品種が自生しています。
7月〜9月ごろに5mmほどの小さな白い花を咲かせます。
8月〜10月ごろには、緑色の実をつけます。
フウセンカズラもサイサリスと同様、花よりも実を鑑賞して楽しむ植物です。
中国では解毒・利尿に効果があるとされる漢方薬にも利用されており、インドなどでは若芽が食用にされています。
コフウセンカズラ(小風船葛)という、フウセンカズラよりも実が小さい品種もあります。
7-1. 名前の由来
和名は「風船葛(フウセンカズラ)」で、秋に紙風船のようにふっくらと膨らんだ実を付けることから、この名前が付けられたと考えられています。
英名は、風船のつる草という意味の「Balloon vine」といいます。
又、フウセンカズラの種子にはハート型の模様があることから、「Heart seed」「Heart pea」とも呼ばれています。
学名のCardiospermum halicacabumは、ギリシャ語で心臓を意味するCardiaと、種子を意味するspermaが語源とされています。
フウセンカズラの種子にハート型の模様があることに因んでいると言われています。
7-2. フウセンカズラの利用
フウセンカズラはつるを伸ばして育つ性質があり、朝顔やゴーヤなどのように緑のカーテン(グリーンカーテン)にも使われることが多い植物です。
丈夫で育てやすいだけでなく、透ける紙風船のような緑色の実をコロコロと沢山付ける様子は可愛らしく涼し気で、とても人気があります。
7-3. フウセンカズラの花言葉
「一緒に飛びたい」「自由な心」
フウセンカズラは風船のような実を付けます。
実が風で揺れる様子は、まるで風船がゆらゆらと飛んでいるようにも見えます。
そのことから、これらの花言葉が付けられたと考えられています。
「多忙」
フウセンカズラの多数の実がコロコロと揺れる様子が、せわしなく動き回っているように見えることから、この花言葉が付けられたと考えられています。
まとめ
サイサリスは観賞するだけでなく、薬用や食用になるなど大変実用的な植物でもあります。
独特な風貌の実を楽しんだり、甘酸っぱい食用の実を食べたり。
サイサリスを育ててその魅力を存分に味わってみましょう。
サイサリスは日本ではほおずきとして知られています。
オレンジ色の実は、夏になると必ず目にします。
夏に使うアイテムの絵柄としても人気で、まさに夏を象徴するような植物です。
そんなサイサリスの花言葉や豆知識について解説します。
1. サイサリスとはどんな花?
サイサリスとは、ほおずきのことです。
6月頃に五角形の白や薄い黄色の花を咲かせますが、花よりも、鮮やかな濃いオレンジ色をした提灯のような形の実を鑑賞することが多い植物です。
サイサリス(ほおずき)は、夏の風物詩として昔から日本では馴染みが深く、毎年夏になると各地でほおずき市が開催されています。
夜のほおずき市は、風鈴の音とともに目にも鮮やかなオレンジ色の実が浮かび上り、なんとも幻想的な光景になります。
お盆には仏花としても利用されていました。
古くから薬草としても利用されていますが、毒があることも知られています。
2-1. サイサリスの花言葉 「偽り」「ごまかし」
オレンジ色の提灯のような大きな実は中が空洞になっており、中心に小さい果実があります。
実は大きいのに中身は小さいことから、これらの花言葉が付けられたと考えられています。
英語にも「deception(ごまかし)」という花言葉があります。
サイサリスは英語で「Winter Cherry(冬のサクランボ)」とも呼ばれており、サクランボに似ているが異なるものであることに由来しているとされています。
2-2. サイサリスの花言葉 「不思議」「自然美」
中が空洞になっている実の形や色が美しく、自然の造形の素晴らしさには感心させられます。
自然が作り出す形の美しさや不思議さを実感する植物であることから、これらの花言葉が付けられたと考えられています。
3. サイサリスについて解説
サイサリス(学名:Physalis alkekengi var. franchetii)はナス科・ホオズキ属の多年草の総称です。
東アジアを原産とし、草丈は30〜100cmほどで、6月〜7月ごろに五角形の白や薄い黄色の小さな花を咲かせます。
8月〜9月頃に鮮やかな濃いオレンジ色の実を付け、この時期に実を鑑賞します。
提灯のような実の外側の皮は萼で、葉が変化したものです。
中は空洞になっており、中心に小さな丸い果実が1つだけ付いています。
果実には小さな種が沢山入っています。
始めは緑色をしていた実が徐々に色づいてゆく様は、育てた人にしか見ることができない光景です。
3-1. 日本でのサイサリス
日本では「ほおずき」として古くから親しまれています。
漢字では「鬼灯」「酸漿」と書きます。
平安時代から薬草として利用されており、現在では主に実を鑑賞するために鉢植えや切り花、ドライフラワーがよく出回っています。
食用の品種も栽培されています。
サイサリスはとても丈夫で育てやすく、初心者にも栽培できることから、夏の庭先でよく見かける植物です。
3-2. サイサリスを育てるコツ
3-2-1. 鉢植え
年間を通して日当たりの良い場所で育てます。
水は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。
ただし、水のやり過ぎは根腐れの原因になりますので気を付けます。
水やりは、朝や夕方の涼しい時間帯にしましょう。
強い日が当たる日中は水を与えないようにします。
肥料は、5月〜7月に、緩効性化成肥料(チッ素N-リン酸P-カリK=10-10-10)を与えます。
3-2-2. 庭植え
水はけの良い場所で育てましょう。
少し湿り気のある肥沃な場所で良く育つ植物ですが、水
はけが悪いと白絹病がよく発生します。
水やりの必要はほとんどありません。
夏に晴天の日が続いて土壌が乾いているような時は水やりをしましょう。
水やりは、朝や夕方の涼しい時間帯にしましょう。
肥料は4月〜7月に、緩効性化成肥料(N-P-K=10-10-10)を与えます。
3-2-3. 植え付け、植え替え(鉢植え)
植え付け、植え替えは3月〜4月頃に行います。
鉢植えの場合は、赤玉土中粒5:腐葉土3:酸度調整済みピートモス2の割合で配合した土にリン酸分の多い緩効性化成肥料を混ぜたものを用意するか、市販されている草花用培養土を使用しましょう。
サイサリスには、水はけと水もちのよい土が適しています。
鉢は6号サイズであれば、苗5〜6本が目安です。
植え替えは、年に1回を目安に一回り大きな鉢に植え替えます。
鉢の中が根でいっぱいになると根詰まりをおこし、生育が悪くなります。
3-2-4. 植え付け、植え替え(庭植え)
庭植えの場合には、2〜3年に一度、新しい土に植え替えます。
同じ土に植えっぱなしにしていると、生育が悪くなります。
植え付けるときは、株と株の間隔が15〜20cmほどになるようにします。
密集しすぎると風の通りが悪くなり、蒸れて枯れたり、病気を引き起こすことがあります。
3-2-5. 病気、害虫
6月〜8月頃、気温が高く雨の日が続くと、白絹病が発生します。
病気が出てしまった株はすぐに処分しましょう。
4月〜8月頃には、アブラムシが付くことがあります。
見つけたら薬品を散布するなどしてすぐに退治しましょう。
3-3. 英語での呼び名
英名は「Chinese lantern plant」です。
中国などの東アジアが原産で、提灯のような形の実を付けることから、中国のランタンのような植物という意味の名前が付けられたと考えられています。
又、「Winter Cherry」「Ground cherry」とも呼ばれています。
西洋ではサイサリスの果実はサクランボに例えられています。
3-4. 原産地
東アジアを原産としています。
南ヨーロッパやアメリカなどの温帯に自生している品種もあります。
サイサリスの多くは、観賞用や食用に栽培されていますが、一部野生のものもあります。
3-5. サイサリスのマメ知識
3-5-1. ほおずき市
夏になると日本各地でほおずき市が開催されており、夏の風物詩として賑わっています。
中でも浅草の浅草寺で毎年7月に開かれているほおずき市は江戸時代から続く歴史のある市です。
ニュースでも取り上げられることが多く、境内には120件以上の露店が出て、ほおづきの鉢植えを所狭しと並べています。
毎年、地元の人や観光客でたいへんな賑わいを見せています。
3-5-2. 薬草としてのサイサリス(日本)
日本では、古くから、腹痛や子供の夜泣きに効果がある薬草として親しまれてきました。
平安時代には鎮静剤として利用され、江戸時代には、堕胎剤として利用されていました。
又、青ほおずきは解熱剤として利用されていたとされています。
現在も一部の地域では、咳、痰、解熱、冷え性などの改善を目的とし、サイサリスを煎じて利用しています。
3-5-3. 薬草としてのサイサリス(海外)
中国では、酸漿根(さんしょうこん)と呼ばれるサイサリスの根から作られた生薬が、咳止めや解熱、利尿に効果があるとされる漢方薬の原料として用いられています。
ヨーロッパでは食用のサイサリスの果実はフルーツとして親しまれており、体内に脂肪が蓄積するのを防ぐ効果があるとされています。
3-5-4. サイサリスの毒性
鑑賞用のサイサリスには毒性があります。
株の全体に微量のアルカロイドが含まれており、誤って食べると腹痛を起こすことがあります。
特に根の部分にはヒストニンが含まれており、子宮を収縮させる作用があることから、妊娠中の女性が食べると流産の恐れがあります。
観賞用の品種は、絶対に口にしてはいけません。
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