チグリジア（ティグリディア）の花言葉・英語・種類別花言葉 | SPITOPI

チグリジアという花・植物の特徴と名前の由来を詳しく説明しながら、「チグリジアの花言葉の意味」について紹介していきます。

チグリジアの花・植物に関する参考情報や興味深いエピソードも掲載しています。

チグリジアは別名を「トラユリ、トラフユリ」ともいい、6月〜8月に「黄色・赤色・ピンク色・白色・紫色」の花を咲かせます。

このチグリジアにはどのような花言葉や花・木(植物)の特徴があるのでしょうか。

1. チグリジアとはどんな花なのか?

チグリジア(学名:Tigridia pavonia)はアヤメ科チグリジア属の球根草で、原産地はメキシコとグアテマラです。

チグリジアは虎(トラ)のような模様が入った個性的なインパクトのある花を咲かせることから、別名で「トラユリ、トラフユリ、タイガーリリー」とも呼ばれています。

チグリジア(トラユリ)の花色には「赤色・黄色・ピンク色・白色・紫色」などがあり、赤色が原種の色とされます。

トラのような中心部の模様とカラフルな花色が特徴になっています。

美しいカラーバリエーションに富んでいるので、観賞用植物としての価値が高いのです。

2. チグリジアの花言葉

チグリジアには、以下のような花言葉があります。

2-1. 「私を愛して」

チグリジアの花言葉は「私を愛して」です。

チグリジアの自己主張の強そうな花のイメージから、「私を愛して」という花言葉が生まれたのでしょう。

ずっと相手のことを想い続けているのに、自分のことをちっとも振り返ってくれないというつらい気持ちを抱えているのであれば、このチグリジアの色鮮やかな花をメッセージカードと一緒に贈ると良いかもしれません。

チグリジアの花言葉には、自分のことをもっと愛してほしい、大切にしてほしいという強いメッセージが込められているのです。

2-2. 「私を助けて」

チグリジアの花言葉は「私を助けて」であり、「私を愛して」と同様に相手の自分への行動を求めるものになっています。

自分がこんなにつらい思いをしているのに相手(パートナー)は何もしてくれない、自分がこんなに苦しい状況にあるのに相手は何も助けてくれない、そんな思いを抱え続けているのであれば、インパクトのあるチグリジアの花をプレゼントしてダイレクトなメッセージを送り届けましょう。

「私を助けて」という直接的な言葉を届けることで、相手の心が自分に向けてもらえるかもしれません。

2-3. 「鮮やかな場面」

チグリジアの花言葉は「鮮やかな場面」です。

かなりユニークで他の花・植物では余り聞いたことのない花言葉ですが、大切な相手(パートナー・親友)との間で共有している「鮮やかな記憶・場面」があるのであれば、カラフルなチグリジアの花を贈ることでもう一度その記憶を相手と思い出すことができるかもしれません。

過ぎ去った過去の時間はもう二度と戻ってはきませんが、配偶者や恋人、家族、親友と一緒に「素敵な過去の鮮やかな場面+忘れたくない素晴らしい出来事」を思い出してみるのも良いのではないでしょうか。

2-4. 「誇らしく思う」

チグリジアの花言葉は「誇らしく思う」です。

あなたには今までの人生で、その人の存在や行動・履歴(事績)を思い出すだけで「誇らしい気持ち」になれるような人はいるでしょうか。

もしそんな尊敬すべき素敵な相手がいるのであれば、迷うことなく「感謝・尊敬の思い」を込めてこのチグリジアの個性的な花をプレゼントしてみて下さい。

豊かな人生に欠かせないもの、それは「他者に対する尊敬・感謝・愛情」なのです。

「誇らしく思う人に対する尊敬・感謝」がある限り、あなたは自分の人生においても希望の光を見失うことがないでしょう。

3. チグリジアについての解説

チグリジアの基本的な情報(英語の呼び名と語源・原産地)について紹介していきます。

3-1. チグリジアの英語での呼び名と英語の語源について

チグリジアは英語では、「Tiger flower、Shell flower」と表記しています。

チグリジアは別名を「タイガーリリー、トラユリ(虎百合)、トラフユリ(虎斑百合)」と呼ばれています。

英語の「Tiger flower」は「タイガーリリー、トラユリ、トラフユリ」に対応している名前ですが、「トラユリ(虎百合)」は「オニユリ(鬼百合)」の別名でもあり混同しやすいので、「トラフユリ(虎斑百合)」と呼んだほうが間違いがないかもしれません。

3-2. チグリジアの原産地と開花期

チグリジア(トラユリ)は学名を「Tigridia pavonia(チグリジア・パヴォニア)」といいますが、原産地は「メキシコ・グアテマラ」の中米になります。

チグリジアの開花期は「6月〜8月」で、夏から秋に虎模様の存在感がある「カラフルな花(直径約10センチ)」を咲かせてくれます。

チグリジアの原種の元々の花色は「赤色」だったと言われていますが、品種改良が進められ「黄色・ピンク色・紫色・白色・オレンジ色」などの花色の種類も楽しむことができます。

3-3. チグリジアのマメ知識1:チグリジアの花の構造とパラボラアンテナのような形状

チグリジアの花(直径約10〜12センチ)はシンプルな構造をしていますが、花の中心部分にトラやヒョウを想起させるユニークな模様があり、カラーバリエーションが豊富です。

チグリジアの花は内側の3枚の花びらが小さく、外側の3枚の花びらが大きく広がることで、バランスの良い「三角形の花」を作ります。

見方によっては、「パラボラアンテナ」のような花の形をしているのです。

チグリジアの花では、雌しべと雄しべが融合して1本にまとまっているのも外形的な特徴の一つになっています。

3-4. チグリジアのマメ知識2:チグリジアの花は「一日花」で花持ちしない

チグリジア(トラユリ)の花は基本的に「一日花」であり、朝に咲いた花は午後には萎れてしまいます。

しかし、一本の花茎には次々と新しい花が咲くので、一日花だからといってすぐに花の季節が楽しめなくなるわけではありません。

チグリジアの一本の花茎の先には2〜5個の花がつくので、見た目にも華やかでカラフルな印象が強くなりやすいのです。

チグリジアの葉っぱは、縦に襞(ひだ)の入っている細長い剣状の葉で、一本の花茎から2〜3枚の葉が出ています。

4. チグリジアの名前の由来

チグリジア(トラユリ,Tigridia pavonia)の学名である「Tigridia」は「虎(トラ)のような」、「pavonia(パボニア)」は「孔雀(クジャク)のような」というラテン語に由来しています。

日本語では「トラユリ、トラフユリ」と呼ばれ、英語でも「Tiger flower」と呼ばれていて、チグリジアの花の中心部分は「虎の縞模様」に喩えられやすいのです。

しかし見方によっては「クジャクのような模様」にも見えます。

チグリジアは他の花にはほとんど見られないインパクトのあるトラやクジャクのような模様が名前の由来にもなっているのです。

5. チグリジアが誕生日花とされている日

チグリジアが誕生日花とされている日は「9月1日、10月5日」です。

「9月1日、10月5日」が誕生日の人に、チグリジアの花言葉である「私を愛して」「私を助けて」「鮮やかな場面」「誇らしく思う」などの自分を愛してほしいというニュアンスのある言葉を添えてプレゼントしてみましょう。

チグリジアを贈りたい相手と一緒に体験した「鮮烈な思い出」があるのであれば、「鮮やかな場面」の花言葉にならって「二人の思い出の場面についての言葉」を添えても良いでしょう。

6. チグリジアの種類(原種・園芸品種の特徴)

チグリジアの色々な種類とその特徴について紹介していきます。

これらはチグリジアのカラーバリエーションを増やすために品種改良された園芸品種であるため、花言葉はチグリジアと同じく「私を愛して」「私を助けて」「あざやかな場面」「誇らしく思う」になります。

6-1. チグリジア・アルバ

チグリジア・アルバ(Tigridia pavonia ‘Alba’)は、チグリジアの園芸品種で花色を「白色」に調整したもので、爽やかで清楚な印象が非常に強くなっています。

チグリジアのトラユリ(トラフユリ)やタイガーリリーの別名が示すように、このチグリジア・アルバにも中心部分に「トラやヒョウのような紅色の斑紋」が入っています。

6-2. チグリジア・カナリエンシス

チグリジア・カナリエンシス(Tigridia pavonia ‘Canariensis’)は、チグリジアの園芸品種で花色を「黄色」に変化させたものです。

チグリジア・カナリエンシスの黄色の花はビタミンカラーであり、花を見るだけで元気が沸き上がってくる感じがします。

チグリジア・カナリエンシスにも中心部分に「トラやヒョウのような鮮やかな紅色の斑紋」が入っていて、トラユリとしての個性を際立たせています。

6-3. チグリジア・オーレア

チグリジア・オーレア(Tigridia pavonia ‘Aurea’)は、チグリジアの園芸品種で花色を「鮮やかな目立つ黄色」に変えたものです。

チグリジア・オーレアの鮮やかな黄色の花は鮮烈な印象があるビタミンカラーであり、オーレアを見ているだけで前向きな気分になれる人も多いのです。

チグリジア・オーレアにも中心部分に「トラやヒョウのような赤色の斑紋」が入っています。

6-4. チグリジア・スペシオサ

チグリジア・スペシオサ(Tigridia pavonia ‘Speciosa’)は、チグリジアの園芸品種で花色を「赤色+中心部の黄色」に調整したものです。

チグリジア・スペシオサはツートンカラーの花色のバランスが絶妙であり、見ている人の心をポジティブ(積極的)にしてくれます。

チグリジア・スペシオサにも中心部分に「トラやヒョウのような白色の斑紋」が入っていて、赤色の花とのコントラストが美しいのです。

7. チグリジアに似た花の特徴・花言葉

チグリジアに似たアヤメ科の花の特徴・花言葉について紹介していきます。

7-1. アヤメ(アイリス)

アヤメ(アイリス)はアヤメ科アヤメ属のもっともベーシックな花です。

アヤメはチグリジアと同様に「紫色、青紫色、青色、黄色、オレンジ色、ピンク色、白色」など花色のカラーバリエーションがとても豊かで、観賞用植物として高い需要があります。

アヤメの学名「アイリス(iris)」は、ギリシア語で「虹」の意味であり、虹のようにカラフルな花色があることが由来になっています。

アヤメ(アイリス)の花言葉は、「メッセージ」「良い便り」「希望」になります。

7-2. クロッカス

クロッカス(Crocus spp)はアヤメ科クロッカス属の花で、地中海周辺が原産地です。

クロッカスは別名を「花サフラン・春サフラン」といい、チグリジアと同じく「黄色、白色、青色、赤色、紫色」など花色のバリエーションがあります。

クロッカスの学名「Crocus(クロッカス)」はギリシア語の「krokos(糸)」が語源で、「クロッカスの雌しべ」が糸のように伸びる事に由来しています。

クロッカスの花言葉は「青春の喜び」「切望」です。

英語の花言葉は、「youthful gladness(青春の喜び)」「cheerfulness(元気)」になります。

7-3. トリトニア

トリトニア(Tritonia)はアヤメ科トリトニア属の花で、南アフリカが原産地になります。

4月〜5月の春先に、漏斗(じょうご)のような独特の形をした「オレンジ色、白色、赤色、黄色、ピンク色」のカラフルな花を咲かせてくれます。

チグリジアと同様にカラーバリエーションに恵まれた存在感のある花です。

トリトニアの英語名は「Flame Freesia、Brazing star」です。

トリトニアの花言葉は「そんなに熱くならないで」「熱烈だが心配」「私の愛は海のごとく」になり、燃えるような情熱を抑制する言葉になっています。

7-4. グラジオラス

グラジオラスはアヤメ科グラジオラス属に分類される花であり、7月〜10月の夏・秋にかけて「ピンク色、オレンジ色、紫色、白色、黄色、赤色、青色」などのカラフルな美しい花を咲かせます。

チグリジアと同様にカラーバリエーションが豊かな花で、観賞用植物として非常に人目を引く特徴を持っています。

グラジオラスの花言葉は、「密会」「用心」「思い出」「忘却」「勝利」になり、隠れて秘密の相手に会う(ばれないように用心しなさい・秘密の人は思い出にしなさい)といった意味合いが強くなっています。

まとめ

チグリジア(学名:Tigridia pavonia)はアヤメ科チグリジア属の球根草で、原産地は中米のメキシコとグアテマラになります。

チグリジアは中心部分の花の模様から別名を「トラユリ、トラフユリ、タイガーリリー」と呼ばれています。

チグリジアは6〜8月に「赤色・黄色・ピンク色・オレンジ色・白色・紫色」などの目に鮮やかなカラフルな花を咲かせてくれます。

チグリジアの一般的な花言葉は、「私を愛して」「私を助けて」「あざやかな場面」「誇らしく思う」などになります。

チグリジアの花言葉や植物・花の特徴、種類について知りたい方は、この記事を参考にしてみて下さい。