シオンは、美しい紫色の花が特徴の植物です。
色の種類として「シオン」と言われることもあります。
しかし実際に花言葉を知っている人は意外と少ないものです。
色がキレイですのでシオンをプレゼントしたいと思うこともあるでしょう。
そんな時に花言葉を知っておくと、より相手に気持ちが伝わる様になります。
シオンの花言葉と、マメ知識について紹介しますので、是非参考にして下さい。
- シオンとはどんな花?
- シオンの花言葉8選
- シオンについて解説
- シオンの名前の由来
- シオンの誕生日花の日
- シオンの種類(原種、園芸品種の花言葉や特徴)
- シオンに似た花(花言葉や特徴)
- まとめ
1. シオンとはどんな花?
シオンは「キク科シオン属」の多年草で、英語では「アスター属」と言われます。
観賞用として街中でも見かけることもありますが、山間部で自生しているシオンもあります。
シオンといえば、黄色い中心部に紫色をした細い花びらが付いているのが特徴ですが、中には白い花もあります。
シオンはキク科ですので開花時期は秋の9月~10月頃です。
昔からシオンの根や茎を乾燥させたものは、「紫苑」という漢方薬として使われています。
「咳止め、痰を切る、利尿作用」などの効果がありますが、日本産のシオンは観賞用であり、漢方薬として利用されている分は輸入品が殆どです。
2. シオンの花言葉8選
シオンの花言葉は非常に多く、それだけ昔から注目を集めてきた花であると癒えます。
2-1. 「追憶」
最も有名な花言葉は、平安時代に作られた「今は昔」で始まる有名な書物「今昔物語」に由来しています。
今は昔、父親と幼い二人の兄弟がいました。
兄弟はとても仲が良く、いつでも助け合って暮らしていました。
ところがある日、父親が亡くなってしまいました。
兄弟は深い悲しみに暮れましたが、二人で毎日墓参りを欠かさないことを誓い合いました。
そして何年か経ち、兄が自分で仕事ができる年齢になり、一生懸命働く様になりました。
そうなると兄は毎日忙しくて、毎日墓参りに行けなくなってしまいます。
そこで兄は、父親の墓前に「忘れ草」を植えて、墓参りをしなくて済む様にしました。
一方弟は、墓参りに来られない兄を気遣い、墓前に「シオン」を植えて毎日墓参りを続けました。
この様子を長い間伺っていた「鬼」が、弟の行動に深い感銘を受けたのです。
鬼は、何と弟に「予知能力」を与えました。
これにより、弟は未来の出来事が分かる様になり、様々なことに役立てられる様になります。
この力のお蔭で、兄と共にずっと幸せに暮らすことができました。
このことから、いつまでも相手を忘れないという気持が花言葉になったのです。
2-2. 「君を忘れない」
こちらの花言葉も今昔物語からきています。
兄に代わり父親のことを忘れまいと毎日墓参りを続けた弟の気持ちを表しています。
2-3. 「遠方にある人を想う」
この花言葉も、今昔物語に由来しています。
この「遠い人」は、故人だけではなく、「遠くに住んでいる人」「中々会えない人」「気持が離れている人」など、様々な人を意味しています。
遠距離恋愛をしているカップルや、単身赴任をしている家庭などで、シオンの花を育てると相手への変わらぬ愛情を保つことができます。
また、片想いの人と中々会う機会がなく、たまに会えてもアプローチできない時に、自分で勇気を奮い立たせる為にシオンの花言葉を利用するのもおすすめです。
2-4. 「追想」
相手との過去のことを思い出して懐かしんだり、偲ぶ気持ちを表します。
シオンの花の柔らかいイメージが、遠い人と過ごした様々な出来事を思い返して、穏やかな気持になれる様に導いてくれるのです。
シオンは元々人里離れた山野に自生してた植物で、秋になると紫の花を咲かせます。
この色が人を何か懐かしい思いにさせる効果があると言われているのです。
子供の頃良く野山で遊んだ思い出がある人は、シオンを見ると幼少時代を思い返して懐かしく思うということから付けられています。
2-5. 「喜びをください」
シオンには今昔物語に因んだ花言葉が多くあるので、その他の花言葉があってもあまり取り上げられていません。
しかし実はこんな花言葉もあるのです。
シオンの根茎は、昔から中国では漢方薬として用いられ、現在では日本にも輸入されています。
シオンにはサポニンという成分が含まれていて、咳が出て苦しい時や、痰が取れない時、デトックスやむくみ取りに効果があります。
辛い咳や痰が治まり、健康になる喜びを感じられることから、この花言葉が用いられる様になりました。
2-6. 紫のシオンの花言葉: 「ごきげんよう・時の経つのを忘れて」
シオンには色別の花言葉もあります。
シオンと言えば、紫色の花が有名ですが、ぱっと目立つ色ではなく、中央の黄色が花びらをまとめているので非常に素朴で清楚な色合いです。
これはこれから離れ離れになってしまう人に対しての気持はもちろん、遠くから帰ってきた人に対する気持ちも合わらしています。
「私はずっとあなたのことを想っていました」という気持ちを込めてシオンを贈るのがおすすめです。
2-7. 白のシオンの花言葉: 「どこまでも清く」
シオンには白い花を咲かせるものもあります。
白い色はとても上品で、清楚なイメージがします。
過去の思い出を清らかに持ち続け、どこまでも清く相手への気持ちを抱き続ける、という意味から付けられています。
片思いで中々相手と話すきっかけが掴めない時に、白いシオンに花言葉を添えて贈ると気持ちが伝わるでしょう。
2-8. 英語の花言葉:「Symbol of Love(愛の象徴)」「Daintiness(繊細)」 「Patience(忍耐)」
シオンの花言葉は、日本と海外ではかなり意味が違ってきます。
どちらかというと相手への恋愛的感情が強く、気持ちを中々表現できない人のイメージです。
海外の花言葉は、シオンのみに対するものではなく、シオン属の花全体に使われています。
3. シオンについて解説
シオンについては、更に幾つか知っておくと楽しい雑学的な情報がありまう。
3-1. 英語での呼び名
シオンは、花びらが放射線状に伸びているのが特徴です。
ギリシャ語で星を示す「Aster」が語源となり、英語での呼び名は「Tatarion Aster(タタリアン アスター)」、シオン属一般は単に「Aster(アスター)」と呼ばれています。
3-2. 原産地
シオンの原産地は「日本・シベリア・中国・朝鮮半島」です。
3-3. シオンのマメ知識
シオンは漢字で書くと「紫苑」となります。
紫いろを示すとても上品な名前で、しかもまるで外国の名前の様にグローバルな響きであることから、最近「シオン」という名前の人も増えてきています。
漢字は違う組み合わせで読み方を「シオン」にしているのですが、実はシオンは海外では特別な意味を持つ言葉です。
シオンとは、イスラエルのエルサレム地方の地名であり、歴史的背景があります。
その為に、「シオン」という名前の人は「クリスチャンですか?」と訊かれることが多いのです。
3-4. シオンのその他の呼び方
シオンには、以下の様な別名もあります。
「思ひ草」
中国の漢の武帝の時代の伝説です。
武帝は亡くなった李夫人を悲しみ、焚くとその煙の中に故人が現れるという「返魂香(はんごんこう)」を使いました。
するとその煙の中に愛する李夫人が現れたのです。
中国ではシオンを「返魂草(はんごんそう)」と呼んでいたことから、「思い草」と言われる様になったと言われます。
「鬼の醜草(オニノシコグサ)」
この名前は、今昔物語に出てきた鬼から来ていると言われていますが、別の説もあります。
昔、都に酒呑童子という鬼が表れては悪さを繰り返していました。
酒呑童子は酒が大好物だったので、鬼退治を命じられ源頼光は、鬼にとって毒になる神酒を差し出しました。
すると酒呑童子はそれを飲み、酔った勢いで自分の身の上を語り出しました。
酒呑童子にとってはシオンは「役に立たない草」、という意味の内容が語られていると言われています。
「十五夜草」
シオンの開花時期は9月~10月の秋で、十五夜の際にススキと一緒に供えられたことから名づけられました。
4. シオンの名前の由来
シオンは漢字で書くと「紫苑」です。
「紫」は言うまでもなくシオンの花の色を意味しています。
そして、「苑」という字は「草木が植えた庭園」を表します。
紫色の花びらがついた大き目の花が、一本の株に何本も咲く様子が非常に賑やかなことから「紫苑」となりました。
元々中国で付けられた漢字を日本語で読んで「シオン」になったと言われています。
5. シオンの誕生日花の日
シオンの花誕生日となるのは、「9月9日・9月28日・10月16日」です。
相手の人への思いを花言葉にして、シオンの花を贈りましょう。
6. シオンの種類(原種、園芸品種の花言葉や特徴)
シオンはキク科の植物で、同じ種類のとして以下のものがあります。
6-1. ユウゼンギク
北アメリカ産で、「白・紫・赤・ピンク」など色とりどりの花が咲きます。
見た目が良く、切り花にも良く使われます。
花言葉は「老いても元気・老いてもご機嫌・若者に負けぬ元気」で、これはユウゼンギクの花の色が賑やかなことからきています。
6-2. クジャクアスター
こちらも北アメリカ産で、「ピンク・紫・青」など色もさまざまで、別名を「クジャクソウ」と言います。
花の大きさは2センチ~3センチ程ですが、花の量が多く非常にボリュームがあり、クジャクが羽を広げている様にみえることから名づけられました。
花言葉は5つもあります。
「飾り気のない人」はまるでノギクをの様な素朴な花の印象から付けられました。
「悲しみ」独特の青紫色の花のもの悲しいイメージからきています。
「ご機嫌よう」は、秋になると細い茎が風に揺れて、まるで人が手を振ってあいさつをしている様に見えることから付けられています。
「一目惚れ」は、クジャクアスターが美しい為に、プレゼントされると相手がときめいてしまうことから付けられています。
最後に白いクジャクアスターの花言葉は「いつも愉快」で、明るく楽しそうに咲くイメージです。
6-3. ミカエルマス・デージー
北アメリカ産で草の丈は大きいもので150センチ程と高く、花の色は「紫・白・ピンク・赤」など様々です。
花言葉は「追憶」で、シオンと同じです。
6-4. コンギク
日本原産で、花の色は濃い青紫色が多いのですが、中には白もあり、とても高貴なイメージです。
花が枯れると実ができるのですが、熟しても裂けるのではなく、全体で1つの種子になっています。
花言葉は「秘めた恋」で、種子が裂けないことから付けられています。
6-5. ノコンギク
コンギクが自生したものがノコンギクにあります。
色はコンギクと同じで、典型的なキクの形です。
花言葉は「守護・長寿と幸福・指導・忘れられない想い」と多く、野山に強く咲く姿から来ていると思われます。
6-6. ダルマギク
日本原産で、丈が低く、ダルマの様に丸っこい花を咲かせることから名づけられました。
花びらの色は薄紫で、切り花としても親しまれています。
花言葉は「打たれ強い」で、まるでダルマの様な姿から付けられています。
6-6. アメリカシオン
北アメリカ産で、別名「ネバリノギク」と呼ばれています。
草の丈は大きいもので2メートル近くになり、赤紫色の花を咲かせます。
花言葉は「若者に負けぬ元気」「老いても元気で」で、草の丈が高いことから付けられています。
7. シオンに似た花(花言葉や特徴)
シオンに似た花として有名なのは「ハルジオン」です。
ハルジオンは漢字で書くと「春紫苑」です。
7-1. ハルジオンとは
シオンは「キク科シオン属」ですが、ハルジオンは「キク科ムカシヨモギ属」の植物で、属性が違います。
シオンは秋に咲く花ですが、ハルジオンはシオンに似ていて春に咲くことから「ハルジオン」と名付けられました。
また、ハルジオンは花の形はシオンに似ていても、色が違います。
シオンは紫色がメインなのですが、ハルジオンは白ピンクをしています。
しかしあくまで「春に咲くシオン」ですから、花言葉は同一の内容が使われています。
シオンと全く同じで、中には「ハルジオンとしての花言葉はない」という説もあります。
7-2. 「貧乏草」の由来
ハルジオンは、別名「貧乏草(ビンボウグサ)」とも呼ばれています。
花を摘んだり茎を折ったりすると、貧乏になるという迷信があるのです。
この由来は「根が強くどんな貧乏人の家の庭にも生えてくる」「雑草なので、手入れをする高級な庭には生えず、手つかずの貧乏な家の周りによく生える」ことから来ています。
まとめ
シオンは独特な紫の色が印象的な花です。
秋に遠い人を想いながらシオンの花を見て感傷に浸る、というのはとてもロマンチックです。
片思いの人や思いを伝えたい人にシオンを贈れば、自分の気持もスッキリするでしょう。
シオンは、美しい紫色の花が特徴の植物です。
色の種類として「シオン」と言われることもあります。
しかし実際に花言葉を知っている人は意外と少ないものです。
色がキレイですのでシオンをプレゼントしたいと思うこともあるでしょう。
そんな時に花言葉を知っておくと、より相手に気持ちが伝わる様になります。
シオンの花言葉と、マメ知識について紹介しますので、是非参考にして下さい。
1. シオンとはどんな花?
シオンは「キク科シオン属」の多年草で、英語では「アスター属」と言われます。
観賞用として街中でも見かけることもありますが、山間部で自生しているシオンもあります。
シオンといえば、黄色い中心部に紫色をした細い花びらが付いているのが特徴ですが、中には白い花もあります。
シオンはキク科ですので開花時期は秋の9月~10月頃です。
昔からシオンの根や茎を乾燥させたものは、「紫苑」という漢方薬として使われています。
「咳止め、痰を切る、利尿作用」などの効果がありますが、日本産のシオンは観賞用であり、漢方薬として利用されている分は輸入品が殆どです。
2. シオンの花言葉8選
シオンの花言葉は非常に多く、それだけ昔から注目を集めてきた花であると癒えます。
2-1. 「追憶」
最も有名な花言葉は、平安時代に作られた「今は昔」で始まる有名な書物「今昔物語」に由来しています。
今は昔、父親と幼い二人の兄弟がいました。
兄弟はとても仲が良く、いつでも助け合って暮らしていました。
ところがある日、父親が亡くなってしまいました。
兄弟は深い悲しみに暮れましたが、二人で毎日墓参りを欠かさないことを誓い合いました。
そして何年か経ち、兄が自分で仕事ができる年齢になり、一生懸命働く様になりました。
そうなると兄は毎日忙しくて、毎日墓参りに行けなくなってしまいます。
そこで兄は、父親の墓前に「忘れ草」を植えて、墓参りをしなくて済む様にしました。
一方弟は、墓参りに来られない兄を気遣い、墓前に「シオン」を植えて毎日墓参りを続けました。
この様子を長い間伺っていた「鬼」が、弟の行動に深い感銘を受けたのです。
鬼は、何と弟に「予知能力」を与えました。
これにより、弟は未来の出来事が分かる様になり、様々なことに役立てられる様になります。
この力のお蔭で、兄と共にずっと幸せに暮らすことができました。
このことから、いつまでも相手を忘れないという気持が花言葉になったのです。
2-2. 「君を忘れない」
こちらの花言葉も今昔物語からきています。
兄に代わり父親のことを忘れまいと毎日墓参りを続けた弟の気持ちを表しています。
2-3. 「遠方にある人を想う」
この花言葉も、今昔物語に由来しています。
この「遠い人」は、故人だけではなく、「遠くに住んでいる人」「中々会えない人」「気持が離れている人」など、様々な人を意味しています。
遠距離恋愛をしているカップルや、単身赴任をしている家庭などで、シオンの花を育てると相手への変わらぬ愛情を保つことができます。
また、片想いの人と中々会う機会がなく、たまに会えてもアプローチできない時に、自分で勇気を奮い立たせる為にシオンの花言葉を利用するのもおすすめです。
2-4. 「追想」
相手との過去のことを思い出して懐かしんだり、偲ぶ気持ちを表します。
シオンの花の柔らかいイメージが、遠い人と過ごした様々な出来事を思い返して、穏やかな気持になれる様に導いてくれるのです。
シオンは元々人里離れた山野に自生してた植物で、秋になると紫の花を咲かせます。
この色が人を何か懐かしい思いにさせる効果があると言われているのです。
子供の頃良く野山で遊んだ思い出がある人は、シオンを見ると幼少時代を思い返して懐かしく思うということから付けられています。
2-5. 「喜びをください」
シオンには今昔物語に因んだ花言葉が多くあるので、その他の花言葉があってもあまり取り上げられていません。
しかし実はこんな花言葉もあるのです。
シオンの根茎は、昔から中国では漢方薬として用いられ、現在では日本にも輸入されています。
シオンにはサポニンという成分が含まれていて、咳が出て苦しい時や、痰が取れない時、デトックスやむくみ取りに効果があります。
辛い咳や痰が治まり、健康になる喜びを感じられることから、この花言葉が用いられる様になりました。
2-6. 紫のシオンの花言葉: 「ごきげんよう・時の経つのを忘れて」
シオンには色別の花言葉もあります。
シオンと言えば、紫色の花が有名ですが、ぱっと目立つ色ではなく、中央の黄色が花びらをまとめているので非常に素朴で清楚な色合いです。
これはこれから離れ離れになってしまう人に対しての気持はもちろん、遠くから帰ってきた人に対する気持ちも合わらしています。
「私はずっとあなたのことを想っていました」という気持ちを込めてシオンを贈るのがおすすめです。
2-7. 白のシオンの花言葉: 「どこまでも清く」
シオンには白い花を咲かせるものもあります。
白い色はとても上品で、清楚なイメージがします。
過去の思い出を清らかに持ち続け、どこまでも清く相手への気持ちを抱き続ける、という意味から付けられています。
片思いで中々相手と話すきっかけが掴めない時に、白いシオンに花言葉を添えて贈ると気持ちが伝わるでしょう。
2-8. 英語の花言葉:「Symbol of Love(愛の象徴)」「Daintiness(繊細)」 「Patience(忍耐)」
シオンの花言葉は、日本と海外ではかなり意味が違ってきます。
どちらかというと相手への恋愛的感情が強く、気持ちを中々表現できない人のイメージです。
海外の花言葉は、シオンのみに対するものではなく、シオン属の花全体に使われています。
スポンサーリンク