ダリアは、花束やアレンジメントによく使われていて、とても存在感のある花です。
ダリアの花言葉や色別の花言葉と、それにまつわる物語などを知っておきましょう。
- ダリアとはどんな花?
- ダリアの花言葉
- ダリアの色別花言葉
- ダリアの名前の由来
- ダリアの誕生日花の日
- ダリアの種類(原種、園芸品種の花言葉や特徴)
- ダリアに似た花(花言葉や特徴)
- まとめ
1. ダリアとはどんな花?
ダリアは「キク科・ダリア属」の多年草です。
原産地はメキシコで、高温でも湿度の低い環境を好みます。
ダリアは球根から栽培する人も多いのですが、一般的な玉ねぎ型ではなく楕円形をしています。
芽は球根の先端から出てきますので、植え付ける時にどちらが上かを見極めないと、無事に発芽できないこともあります。
ダリアは種類により茎の丈が異なり、50センチほどのものから150センチ位まで伸びるものもあります。
1-1. ダリアの花の特徴
花の色は「赤、白・黄・ピンク・オレンジ」など様々で、夏から秋にかけて開花します。
見た目程花の香りがきつくないので、花瓶に飾るのにおすすめです。
ダリアは、非常に多彩な咲き方も特徴の一つです。
花の形は主に10種類あり、「一重咲き・アネモネ咲き・コラレット咲き・スイセン咲き・デコラティブ咲き・ボール咲き・ポンポン咲き・カクタス咲き・セミカクタス咲き」と、花の形が全く違うので、同じ色でも楽しめるのが魅力です。
現在でも品種改良が進められているので、更に特徴的な園芸品種が発表される日も近いでしょう。
2. ダリアの花言葉
ダリアには、非常に多くの花言葉あがります。
まずは全体的な花言葉を紹介します。
2-1. 「感謝」
18世紀のフランス革命が背景になっています。
当時フランス国内は非常に混乱していましたが、その中でダリアの花は人気がありました。
革命が成功した時に、民衆が革命の為に働いた人達に対してねぎらいの気持ちを表して贈ったのが始まりと言われています。
2-2. 「あふれる喜び」
フランス革命が成功すると、人々の心の中に未来への希望や喜びが溢れる様になりました。
当時流行していたダリアの華やかなイメージが重なり、つけられたのです。
2-3. 「不安定」
フランス革命後、国内情勢が不安定で、少し先の行く末もどうなるか分からない状態であったことから、目の前のダリアにそれを象徴させたと言われています。
2-4. 「栄華・威厳」
こちらは、フランスの歴史的英雄「ナポレオン・ボナパルト」に因んでいます。
ナポレオンが現れて、急速に国民の支持を得て皇帝にまで上り詰めて、栄華を極めた様子を華やかなダリアに結び付けています。
2-5. 「気品」
これは、ナポレオンの妻ジョゼフィーヌを表しています。
彼女が非常にダリアの花を好きだったことから、その気品ある振る舞いをイメージして付けられました。
2-6. 「裏切り」
ダリアの花言葉の由来としてはこんな由来もあります。
当時フランスでは、ダリアの花は上流階級の女性達に人気がありました。
中でもナポレオンの妻ジョゼフィーヌは、ダリアの花の愛好家として一目置かれる存在でした。
ダリアはまだ珍しい花だったので、ジョゼフィーヌはダリアをとにかくキレイに咲かせて、毎晩パーティーを開いては貴婦人達にダリアを見せびらかして自慢していました。
中にはそのダリアを「譲ってほしい」という貴婦人がいたのですが、ジョゼフィーヌはガンとして譲りませんでした。
そこで、その態度が気に入らなかったある貴婦人が、知人に依頼してジョゼフィーヌの宮殿の庭師を買収して、球根を盗ませて手に入れたのです。
貴婦人はその球根を自分の城の庭に植えて、美しいダリアの花を咲かせました。
それを知ったジョゼフィーヌは激怒して、庭師をクビにして、その後貴婦人を上流階級から追放したと言われています。
貴婦人と庭師、間に入った貴族の行動から「裏切り」という花言葉が生まれました。
2-7. 「移り気」
フランスで段々とダリアの栽培が定着てくると、誰でもどこでもキレイに咲かせることができる様になりました。
それまでダリアの花を自慢していたジョゼフィーヌですが、自慢の種でなくなった途端に、ダリアへの興味を失ってしまったことから付けられています。
この話には別の説もあります。
ジョゼフィーヌがダリアの球根を誰にも譲ろうとしないことで、あまりの意地悪さに嫌気がさした侍女たちが、球根を盗み出しました。
侍女の粗末な庭でもダリアがキレイに花を咲かせていることで、ダリアの価値観が下がり、ジョゼフィーヌのダリアに対する興味が薄れたことで「移り気」と付けられたそうです。
いずれにしても、ジョゼフィーヌはダリアが好きだった訳ではなく、珍しい花を自慢して優越感に浸りたかっただけだったのです。
3. ダリアの色別花言葉
ダリアはその色により、それぞれの花言葉が付けられています。
ダリアは非常に色とりどりの花ですので、プレゼントにする時に参考にして下さい。
3-1. 赤のダリアの花言葉: 「華麗」
正に赤いダリアを表す花言葉としてピッタリです。
ダリアは花びらの数が多く、大輪でしかも赤い色のダリアは花言葉通り華麗で豪華、どこからでも目立つ存在です。
バラの代わりにブーケにしても十分存在感がありますので、記念日に男性から女性にプレゼントするのにもおすすめです。
また、ダリアの花は牡丹にも似ていると言われていて、着物に合わせた髪飾りにも良く使われています。
3-2. 白のダリアの花言葉:「感謝・豊かな愛情」
白いダリアは、清らかで純潔なイメージで、結婚式のウェディングブーケとして人気がある花です。
花びらが多くて華やか、トゲがなくて扱い易いとあり、グリーンの葉と合わせるだけで気品のある美しいブーケになります。
普段お世話になっている人や、悩みを打ち明けられる親友、身近な家族などに、まじりっ気のない素直な「感謝と愛情」の気持ちを込めて、白のダリアをプレゼントしましょう。
人間関係をスムーズにする花言葉です。
3-3. 黄色のダリアの花言葉:「優美」「栄華」
力強いパワーを感じさせる黄色のダリアは、見ている人を元気にしてくれます。
一方で優しさも兼ね備えていて、気配りをしながら優美に振る舞う貴婦人をイメージしています。
鮮やかな黄色は金運をもたらすとされていて、大きな目標に向かて進み、成功して権力や財力を得られた人を意味していると言われています。
お祝いの場や記念式典にプレゼントする花としてピッタリです。
3-4. 青いダリアの花言葉:「不可能」
ダリアはバラと同じで、そもそも「青い花」というのは存在しませんでした。
しかし近年、日本の千葉大学の研究室で、遺伝子組み替え技術を使用して世界初の青いダリアの栽培に成功したのです。
現在では更に品種改良を重ねていて、青いダリアが市場に出回る様になっています。
これにより、「不可能」という花言葉が新しく付けられました。
但し、この場合ネガティブな意味ではなく、「不可能を可能にする」という非常にポジティブな意味になります。
3-5. その他のダリアの花言葉
ダリアにはその他にも「ピンク・紫・オレンジ」がありますが、これらには特に色別の花言葉は見つかりません。
ダリア全体の花言葉を当てはめると良いでしょう。
良い意味の花言葉が多いので、相手のイメージに合った色選びをするか、「赤・白・黄」のダリアを混ぜて贈るとより良い意味に伝わります。
4. ダリアの名前の由来
ダリアの名前の由来は、スウェーデンの植物学者「アンデシュ・ダール博士」に因んで付けられました。
ダール博士は、当時スペインのマドリードで植物園の園長を務めていました。
ダリアは元々メキシコ産で、ダール博士の植物園に種子が贈られてきたと言います。
ダリアがヨーロッパ中に広まったのは、ダール博士が亡くなってから11年以上も経ってからと言われています。
日本では、19世紀になって伝わり、花の形が牡丹に似ていることから「テンジクボタン」という和名が付けられました。
5. ダリアの誕生日花の日
ダリアは誕生日の花としても知られています。
基本的にダリアは「9月を代表する誕生月花」ですが、その他にも以下の誕生日花となっています。
「6月5日・7月29日・9月15日(赤色のダリア限定)・9月24日(黄色のダリア限定)」
9月15日と24日が誕生日の女性にダリアをプレゼントする時には、色も揃えて贈ると喜ばれることでしょう。
6. ダリアの種類(原種、園芸品種の花言葉や特徴)
ダリアは品種改良が進んでいて、非常に多くの種類があります。
以下は代表的で特に人気が高い品種です。
6-1. 皇帝ダリア
皇帝ダリアは「木立ダリア」「帝王ダリア」とも呼ばれて、ダリアの中でも最も大型の種類です。
最大で4メートル~5メートルで、花も大きく花びらはピンク色で中心に行くに連れて濃い赤になります。
超大型で正に皇帝というイメージですが、背丈が高いので栽培する時には支柱が必要になります。
花言葉は「優雅・乙女の真心」で、大ぶりで堂々と咲いている姿が正に優雅で、青空にピンク色が生えて清々しいイメージです。
但し、丈が高い分摘み取って花束にするのは困難です。
6-2. 満天
レモンイエローの花で、とても爽やかなイメージです。
夏から初秋にかけて開花して、その発色の鮮やかさから非常に人気のある品種です。
この花のみの花言葉はなく、黄色のダリアの花言葉が使われます。
6-3. ポートライトペアビューティー
日本で開発された品種で、オレンジと白のグラデーションの花びらが何とも味わい深く、懐かしい感じがします。
こちらは「フォーマル・デコラティブ咲き」という、花の縁が白くなっている咲き方をしているのが特徴で、切り花としても人気があります。
固有の花言葉は特になく、一般的なダリアの花言葉が適用されます。
6-4. サンタクロース
何ともクリスマス向きの名前ですが、アメリカで作られた品種で、花びらは正にサンタクロースの衣装の様に赤と白の2色が目立ちます。
名前は冬向きですが、開花時期は初夏から秋の頃になります。
花言葉は、一般的なダリアの花言葉に、赤のダリアの「華麗」が兼ね備わっていて、女性に喜ばれます。
6-4. かがり火
大ぶりで、鮮やかなオレンジ色の花びらが特徴的です。
丈夫で育て易いので、ガーデニング初心者におすすめです。
こちらも花言葉は一般的なダリアの花言葉が適用されます。
6-5. 天空
色が淡い黄色で、水連の様に上を向いた大きな花びらが特徴です。
こちらは黄色のダリアの花言葉が使われます。
7. ダリアに似た花(花言葉や特徴)
ダリアは品種が多く、同じキク科には似た花が多くあります。
特に似ているのは以下の2つです。
7-1. ジニア(百日草)
ジニアは「キク科ヒャクニチソウ属」の一年草です。
初夏から秋にかけて、かなり長期間花を咲かせることから「百日草」と呼ばれています。
見た目は花びらが密集していて、ダリアに見間違える人も少なくありません。
花の色も非常に豊富で、八重咲きの品種も開発されたことから、益々ダリアと似てきているのです。
花の大きさは大きなもので12センチ、小さいもので5センチ程度です。
しかも花の形にも「ダリア咲き」というのがあります。
最もオーソドックスな花の形で、ヘラの様な花びらが数多く重なっていて、ぎっしりと詰まった非常に形の良い咲き方で、これが正にダリアと間違われる所以です。
以下はジニアの花言葉ですので、参考にして下さい。
「不在の友を想う・遠い友を想う」
花が咲く期間が長いことから、いつもまでも友を想って咲いているというイメージです。
亡くなった友だけではなく、遠くにいる友を常に気遣っている気持ちを表現しています。
「いつまでも変わらぬ心・絆」
こちらも長く花が咲いている様子を相手への変わらない気持ちに例えています。
「注意を怠るな」
自分への戒めの意味に使われます。
こちらも花が咲く時期が長い為に、段々と慣れてきて注意力が散漫になることに対しての警告の言葉です。
人に贈る為のものではありません。
7-2. 牡丹
ダリアの和名は「テンジクボタン」で、見た目が牡丹に似ているから付けられたそうです。
確かに花びらが重ね咲きの牡丹は、ダリアと似ている部分もあります。
但し、牡丹「ボタン科ボタン属」の樹木で、しかもかなり大ぶりの花が咲きます。
花だけを見れば迷う人もいるかも知れませんが、まず普通に見て間違える人はいません。
因みに牡丹の花言葉は「風格・富貴」で、花びらが重ね咲きをして重厚な姿に見えるから付けられました。
ダリアには明るく華やかな花言葉が多くなります。
バリエーションが豊富で、一輪だけでもパッと周囲を明るくしてくれので、自分へのご褒美にも向いています。
まるで花火の様に美しい花びらをしたダリアの花を楽しんで下さいね。
まとめ
きっちりと並んだ花びらはまるで造花の様で、見る度に感動を覚えます。
色合いも明るいものから濃いものまで様々で、ガーデニングとしても人気があります。
ダリアは、花束やアレンジメントによく使われていて、とても存在感のある花です。
ダリアの花言葉や色別の花言葉と、それにまつわる物語などを知っておきましょう。
1. ダリアとはどんな花?
ダリアは「キク科・ダリア属」の多年草です。
原産地はメキシコで、高温でも湿度の低い環境を好みます。
ダリアは球根から栽培する人も多いのですが、一般的な玉ねぎ型ではなく楕円形をしています。
芽は球根の先端から出てきますので、植え付ける時にどちらが上かを見極めないと、無事に発芽できないこともあります。
ダリアは種類により茎の丈が異なり、50センチほどのものから150センチ位まで伸びるものもあります。
1-1. ダリアの花の特徴
花の色は「赤、白・黄・ピンク・オレンジ」など様々で、夏から秋にかけて開花します。
見た目程花の香りがきつくないので、花瓶に飾るのにおすすめです。
ダリアは、非常に多彩な咲き方も特徴の一つです。
花の形は主に10種類あり、「一重咲き・アネモネ咲き・コラレット咲き・スイセン咲き・デコラティブ咲き・ボール咲き・ポンポン咲き・カクタス咲き・セミカクタス咲き」と、花の形が全く違うので、同じ色でも楽しめるのが魅力です。
現在でも品種改良が進められているので、更に特徴的な園芸品種が発表される日も近いでしょう。
2. ダリアの花言葉
ダリアには、非常に多くの花言葉あがります。
まずは全体的な花言葉を紹介します。
2-1. 「感謝」
18世紀のフランス革命が背景になっています。
当時フランス国内は非常に混乱していましたが、その中でダリアの花は人気がありました。
革命が成功した時に、民衆が革命の為に働いた人達に対してねぎらいの気持ちを表して贈ったのが始まりと言われています。
2-2. 「あふれる喜び」
フランス革命が成功すると、人々の心の中に未来への希望や喜びが溢れる様になりました。
当時流行していたダリアの華やかなイメージが重なり、つけられたのです。
2-3. 「不安定」
フランス革命後、国内情勢が不安定で、少し先の行く末もどうなるか分からない状態であったことから、目の前のダリアにそれを象徴させたと言われています。
2-4. 「栄華・威厳」
こちらは、フランスの歴史的英雄「ナポレオン・ボナパルト」に因んでいます。
ナポレオンが現れて、急速に国民の支持を得て皇帝にまで上り詰めて、栄華を極めた様子を華やかなダリアに結び付けています。
2-5. 「気品」
これは、ナポレオンの妻ジョゼフィーヌを表しています。
彼女が非常にダリアの花を好きだったことから、その気品ある振る舞いをイメージして付けられました。
2-6. 「裏切り」
ダリアの花言葉の由来としてはこんな由来もあります。
当時フランスでは、ダリアの花は上流階級の女性達に人気がありました。
中でもナポレオンの妻ジョゼフィーヌは、ダリアの花の愛好家として一目置かれる存在でした。
ダリアはまだ珍しい花だったので、ジョゼフィーヌはダリアをとにかくキレイに咲かせて、毎晩パーティーを開いては貴婦人達にダリアを見せびらかして自慢していました。
中にはそのダリアを「譲ってほしい」という貴婦人がいたのですが、ジョゼフィーヌはガンとして譲りませんでした。
そこで、その態度が気に入らなかったある貴婦人が、知人に依頼してジョゼフィーヌの宮殿の庭師を買収して、球根を盗ませて手に入れたのです。
貴婦人はその球根を自分の城の庭に植えて、美しいダリアの花を咲かせました。
それを知ったジョゼフィーヌは激怒して、庭師をクビにして、その後貴婦人を上流階級から追放したと言われています。
貴婦人と庭師、間に入った貴族の行動から「裏切り」という花言葉が生まれました。
2-7. 「移り気」
フランスで段々とダリアの栽培が定着てくると、誰でもどこでもキレイに咲かせることができる様になりました。
それまでダリアの花を自慢していたジョゼフィーヌですが、自慢の種でなくなった途端に、ダリアへの興味を失ってしまったことから付けられています。
この話には別の説もあります。
ジョゼフィーヌがダリアの球根を誰にも譲ろうとしないことで、あまりの意地悪さに嫌気がさした侍女たちが、球根を盗み出しました。
侍女の粗末な庭でもダリアがキレイに花を咲かせていることで、ダリアの価値観が下がり、ジョゼフィーヌのダリアに対する興味が薄れたことで「移り気」と付けられたそうです。
いずれにしても、ジョゼフィーヌはダリアが好きだった訳ではなく、珍しい花を自慢して優越感に浸りたかっただけだったのです。
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