占いの意味や夢の意味・心理や数字はどんな意味?SPITOPIは「占い」であなたの深層心理に迫ります。

 

運勢・占い・心理の秘密


スポンサーリンク

https://spitopi.com/blog/20180713174235.html
ヘリオトロープの花言葉・ヘリオトロープの色別花言葉・品種別の花言葉

ヘリオトロープの花言葉・ヘリオトロープの色別花言葉・品種別の花言葉 | SPITOPI

SPITOPI
ヘリオトロープの花言葉・ヘリオトロープの色別花言葉・品種別の花言葉

スポンサーリンク

ヘリオトロープという花・植物の特徴と名前の由来を詳しく説明しながら、「ヘリオトロープの花言葉の意味」について紹介していきます。

ヘリオトロープの花に関する役に立つ情報やエピソードも紹介します。

ヘリオトロープの花には主に「紫色・白色」の花色があり、花色によって花言葉も変化してきます。

このヘリオトロープにはどのような花言葉や花(植物)の特徴があるのでしょうか。

  • ヘリオトロープとはどんな花・植物なのか?
  • ヘリオトロープの花言葉
  • ヘリオトロープの花の色別の花言葉
  • ヘリオトロープの名前の由来
  • ヘリオトロープの開花時期
  • ヘリオトロープの育て方のポイントや注意点
  • ヘリオトロープの種類(原種・園芸品種など)
  • まとめ

1. ヘリオトロープとはどんな花・植物なのか?

ヘリオトロープとはどんな花・植物なのか?

ヘリオトロープの花や植物としての特徴について解説していきます。

1-1. ヘリオトロープはムラサキ科キダチルリソウ属 (Heliotropium) の一年草・多年草:ハーブや精油としても使用

ヘリオトロープはムラサキ科キダチルリソウ属 (Heliotropium) の一年草・多年草:ハーブや精油としても使用

ヘリオトロープ(学名:Heliotropium arborescense)は、香草のハーブとして活用されることが多いペルー原産の低木状に生長する花・植物です。

ヘリオトロープの代表的な花色は「紫色」であり、品種改良された「白色」の花を咲かせるヘリオトロープもあります。

ヘリオトロープは熱帯・温帯に広く分布して、その種類は約250種類ですが、「耐寒性が弱い」ので日本での栽培には温度管理が大切です。

紫色・白色の可愛らしい小さな花が、ドーム状で密集して咲く特徴がありますが、ヘリオトロープの花はバニラやチェリーのような甘い香りを放ちます。

花から抽出した精油(エッセンス)は香水の原材料にもなっています。

ハーブとして使用する香りの強い種は、ペルー原産のキダチルリソウ(コモンヘリオトロープ)ですが、園芸品種としては香りよりも花の大きさが重視されるので、南ヨーロッパ原産のビッグヘリオトロープが主流になっています。

ヘリオトロープは、日本には明治時代に輸入されました。

1-2. ヘリオトロープは香水(精油)として使われてきた歴史がある

ヘリオトロープは香水(精油)として使われてきた歴史がある

ヘリオトロープはバニラやチェリーのような甘くて良い香りがするので、香水(精油)として使われてきた歴史が長く、日本の和名でも「匂ひ紫(ニオイムラサキ)」や「香水草(コウスイソウ)」と呼ばれています。

フランスではヘリオトロープは「恋の花」とも呼ばれ、身体を洗って良い香りをまとう石鹸の材料としても使われていました。

フランスのロジェ・ガレ社が1892年に開発したヘリオトロープを原材料とする香水「Heliotrope Blanc」は、明治時代に初めて日本に輸入販売された香水の種類と言われています。

当時の流行ものに目ざとかった文豪・夏目漱石の代表的な小説「三四郎(1908年(明治41年))」の作中にも、このロジェ・ガレ社の「Heliotrope Blanc」を指していると思われるヘリオトロープの香水が登場しているのです。

1-3. ヘリオトロープに関するギリシア神話のエピソード

ヘリオトロープに関するギリシア神話のエピソード

古代ギリシア神話では、水の精(ニンフ)であるクリティが美しい美青年でもある太陽神アポロン(太陽神ヘリオスともいう)に夢中になる誠実な恋をしたといいます。

しかし、太陽神アポロンは王女レウトコエとすでに恋愛関係にあったため、クリティがその二人の間に割って入ることは困難だったのです。

太陽神アポロンに恋焦がれすぎて嫉妬に狂ったクリティは、王女の父に秘密の恋愛を密告してしまい、激怒した王は娘のレウトコエを生き埋めにしてしまいました。

アポロンとレウトコエの恋仲を陰謀で引き裂いて苦しめたクリティは、自分の行いを恥ずかしく思い良心の痛みに苦しむことになりました。

クリティは9日間も地面に座ったままで、アポロンそのものである太陽を見つめ続けていました。

空を過ぎていく太陽神であるアポロン(太陽そのものでもある)を見つけ続けていたクリティは、そのままヘリオトロープの植物・花に姿を変えてしまったという神話的なエピソードが残されています。

この古代ギリシア神話に残されているヘリオトロープのエピソードは、ヘリオトロープ(Heliotropium:ヘリオトロピウム)の名前の語源であるギリシャ語の「helios(太陽)+trope(向く)」にも関連しています。

2. ヘリオトロープの花言葉

ヘリオトロープの花言葉

ヘリオトロープには、以下のような花言葉があります。

2-1. 献身的な愛・永遠の愛

献身的な愛・永遠の愛

ヘリオトロープの花言葉は「献身的な愛・永遠の愛」であり、この花言葉は古代ギリシア神話の太陽神アポロンを罪悪感から、花(ヘリオトロープ)になるまで見つめ続けた水の精クリティのエピソードに由来しています。

相手のことが好きすぎる余りに自分を見失ってしまい、嫉妬に駆られて好きな人を苦しめてしまったという切ない純愛・恋愛のエピソードですが、いつまでもアポロンを見つめ続けていた純粋な気持ちが「献身的な愛・永遠の愛」というロマンティックな花言葉を生み出したのです。

これからも、ずっと深い愛情を維持し続けていきたいパートナー(配偶者・恋人)に贈るのにもっともふさわしい花の一つと言えるでしょう。

恋愛や結婚といった男女関係に限らず、「永遠に仲良くしていきたいと感じる相手」や「今までお世話になってきた恩返しをしたい相手」に贈ってみても良いと思います。

我が身を捨ててでも相手のことを愛したいという「献身的な愛」、これからもずっと変わらずにあなたのことを好きでいます(裏切ることはありません)という「永遠の愛」の花言葉がヘリオトロープには込められています。

2-2. 夢中

夢中

ヘリオトロープの花言葉は「夢中」になります。

相手のことが好きで好きでたまらなくて、他のことが何も考えられないほどに夢中になってしまう、そんな気持ちを表現するのに向いている恋愛・好奇心の花がヘリオトロープなのかもしれません。

太陽神アポロンのことを、自分自身がヘリオトロープの花になるまで見つめ続けていた水の精クリティのように、誰か特定の人を大好きになって無我夢中になっているような時に、このヘリオトロープの紫色の花を贈ってみると良いでしょう。

2-3. 熱望

熱望

ヘリオトロープの花言葉は、「熱望」という情熱的なメッセージになります。

ヘリオトロープは、その人のことを絶対に手に入れたい(他の人ではとても満足することができない)、あるいは人間(恋人など)ではなくても絶対にこれが欲しくてたまらないという激しい衝動・欲望である「熱望」を象徴している情熱的な花なのです。

これから恋人や配偶者になる可能性がある大好きな異性にプレゼントするのに最適な花です。

また、自分が熱望して求めているものが人間(異性・他者)ではなく「モノ・目的・野心・目標」であってもヘリオトロープの花を飾ることによって、自分のモチベーションを高めることができそうです。

2-4. ヘリオトロープの英語の花言葉

ヘリオトロープの英語の花言葉

ヘリオトロープの英語の花言葉は、「devotion(献身的な愛)」になっています。

3. ヘリオトロープの花の色別の花言葉

ヘリオトロープの花の色別の花言葉

ヘリオトロープの花には「紫色・白色」の色がありますが、花色によって花言葉とその意味が変わってきます。

この項目では、ヘリオトロープの花色である「紫色・白色」の花言葉をご紹介します。

3-1. 紫色のヘリオトロープの花の花言葉:献身的な愛・永遠の愛・夢中・熱望

紫色のヘリオトロープの花の花言葉:献身的な愛・永遠の愛・夢中・熱望

ヘリオトロープの花の典型的な色が紫色であるため、紫色のヘリオトロープには「献身的な愛・永遠の愛・夢中・熱望」のすべての花言葉の意味が備わっています。

永遠の愛を誓っているパートナー(配偶者)に感謝の気持ちを込めて、誕生日にヘリオトロープの花をプレゼントしてみてはどうでしょうか。

あなたの献身的な愛が確かなものであることを感じ取ってくれるはずです。

「夢中・熱望」という花言葉もありますので、現在進行形で情熱的な恋や相手に没頭しているような時にも、ヘリオトロープの花を好きな人に贈ってみると良いでしょう。

3-2. 白色のヘリオトロープの花の花言葉:献身的な愛・誠実

白色のヘリオトロープの花の花言葉:献身的な愛・誠実

紫色のヘリオトロープの花を品種改良して生まれたのが、白色のヘリオトロープの花ですが、白色のヘリオトロープの花言葉では「献身的な愛・誠実」が強調されることになります。

白色の花は花言葉の世界観では「純粋無垢・清楚さ・貞節」を象徴する花色であり、相手のために尽くすことで確かな愛情を伝えていくという「献身的な愛」の要素が強くなっています。

白色は何色にも染まりやすい純粋な色でもあり、「大切な相手に対する誠実さ・裏切ることのない忠誠心」などを意味している花色でもあるのです。

白色のヘリオトロープは、これから献身的・利他的な愛情を惜しみなく注いであげたい大好きな恋人・異性にプレゼントするのにぴったりな花です。

私のことを裏切らずにずっと愛してほしいという「相手の誠実さに対する願い」も込めることができるでしょう。

4. ヘリオトロープの名前の由来

ヘリオトロープの名前の由来

ヘリオトロープ(Heliotropium:ヘリオトロピウム)の名前の語源は、ギリシャ語の「helios(太陽)+trope(向く)」の組み合わせにあり、ヘリオトロープの花が太陽の方向に顔を向けて咲くことに由来しています。

ヘリオトロープの語源は「太陽に向かう」であり、古代ギリシア神話の太陽神アポロンに対する水の精クリティの純粋な愛の意味が込められているのです。

ヘリオトロープのバニラのような香りは、甘いチェリーパイの香りにも似ているということで「Cherry pie(チェリーパイ)」という異名も持っています。

古代ギリシア神話では、太陽神アポロンに恋した水の精のクリティが、その誠実な恋心を象徴するヘリオトロープに姿を変えてしまったという悲恋のエピソードも伝えられています。

この古代ギリシア神話のエピソードは、「キンセンカの花の神話上の伝説」と類似したものになっています。

4-1. ヘリオトロープの和名であるキダチルリソウ(木立瑠璃草)の名前の由来

ヘリオトロープの和名であるキダチルリソウ(木立瑠璃草)の名前の由来

ヘリオトロープの和名は「キダチルリソウ(木立瑠璃草)」といいますが、「匂ひ紫(ニオイムラサキ)」や「香水草(コウスイソウ)」という和名の別名もあります。

木立瑠璃草の名前の由来は、元々「瑠璃草(るりそう)」というのがムラサキ科の多年草を総称していたことに由来します。

「匂ひ紫(ニオイムラサキ)」や「香水草(コウスイソウ)」の名前の由来は、ハーブであるヘリオトロープのバニラやチェリー(さくらんぼ)のような強い香りに由来するものです。

香水の材料である精油(エッセンス)としても使用されることが多い、ヘリオトロープの強い香りの特徴を示しています。

5. ヘリオトロープの開花時期

ヘリオトロープの開花時期

ヘリオトロープの開花時期は「5月~7月(出回り時期も5月~7月)」で、初夏に甘い香りのする可愛らしい見た目の花をドーム状に密集させて咲きます。

花持ち期間は「3~5日程度」になります。

ヘリオトロープが誕生花の人は、「1月27日、5月24日」となります。

6. ヘリオトロープの育て方のポイントや注意点

ヘリオトロープの育て方のポイントや注意点

ヘリオトロープの育て方のポイントや注意点について説明していきます。

6-1. ヘリオトロープの育成に適した気候条件のポイント

ヘリオトロープの育成に適した気候条件のポイント

ヘリオトロープは日当たりが良くて、水はけの良い場所で生長が促進されますが、熱帯のペルー原産の花なので耐寒性は低くなっています。

冬場は鉢植えのヘリオトロープであれば、室内の日光が良く当たる場所で温度管理をして、霜の下りない比較的暖かい場所に移動させておく必要があります。

日光が強く当たりすぎても枯れやすくなるので、真夏は強烈な西日を避けられる場所に置いた方がいいでしょう。

6-2. ヘリオトロープの水やりの方法と注意点

ヘリオトロープの水やりの方法と注意点

ヘリオトロープは酸性土が苦手なので、植えつけの前にアルカリ性に傾けるため、「苦土石灰」を撒いてから暫く寝かしておいたほうがいいです。

ヘリオトロープは乾燥にとても弱い植物ですので、土の表面が乾き始めたらたっぷりと多めに水やりをして下さい。

乾燥が強まってしまうと、葉っぱが黒く変色してしわしわになりやすくなり、落葉して枯れてしまうリスクもあるので、土の乾燥具合は普段からよく見ておくようにしましょう。

特に土の表面から水分が大量に蒸発していく真夏は、こまめに水やりをして水切れを起こさないように気をつけましょう。

水分を強く吸い上げる根の張った株の場合にも、水やりを多めにすることを意識して下さい。

6-3. ヘリオトロープの肥料のやり方の方法と注意点

ヘリオトロープの肥料のやり方の方法と注意点

ヘリオトロープの肥料のやり方は、元肥として「緩効性化成肥料」を用い、追肥は真夏と冬を除いた期間に行います。

ヘリオトロープの生育中は、「緩効性化成肥料あるいは薄めた液体肥料」を定期的に施すようにしますが、肥料切れを起こさないように1ヶ月に1回以上は追肥することを意識しましょう。

6-4. ヘリオトロープの花がら摘みと病害虫に対する注意点

ヘリオトロープの花がら摘みと病害虫に対する注意点

ヘリオトロープの開花期間は春から秋まで長いのですが、一つの花が咲いている期間は約3日で、次から次に「花がら」がたくさん出てくるため、こまめに花がらを取り除いて株の状態を綺麗に保っておくことがポイントになります。

長期間、花が咲いていると枝ぶりが乱れてくるので、気がついた時に好みの場所で「切り戻し」をしておくと良いでしょう。

花の季節が終わってきたら、草丈の半分くらいの長さで切り戻しをします。

ヘリオトロープは病害虫には強い植物であまり虫の心配は要りませんが、高温乾燥する夏の時期にハダニが発生する恐れはあります。

ハダニを見つけたら、早めに殺虫剤を散布して駆除するようにしましょう。

7. ヘリオトロープの種類(原種・園芸品種など)

ヘリオトロープの種類(原種・園芸品種など)

ヘリオトロープとは「ムラサキ科キダチルリソウ属」の植物すべてを総称していますが、初夏の花壇を可愛らしい小さな紫色の花で飾りたてるヘリオトロープはハーブや香水(精油)としても多く使われています。

ヘリオトロープの品種総数は約250種類以上とも言われますが、熱帯気候ではない日本ではそれほど多くの品種が扱われているわけではありません。

この項目では、ヘリオトロープの代表的な種類・品種について紹介します。

7-1. キダチルリソウ

キダチルリソウ

キダチルリソウ(Heliotropium arborescens)は、ペルー原産のヘリオトロープの原種になります。

キダチルリソウ(木立瑠璃草)はヘリオトロープの和名とも重なりますが、バニラのような濃厚な甘い香りが漂い、香水・ハーブなどの材料にもなる香りの強度が最も強い品種として知られています。

キダチルリソウは低木の形状で生長する花であり、紫色と白色の花を咲かせます。

翌年も花を咲かせ続けられる多年草ですが、熱帯のペルー原案で耐寒性が低いので、冬越しするための最低温度は5~7度になっています。

キダチルリソウには、「コモンヘリオトロープ」という呼び名もあり。

花言葉は一途に我が身を挺してでも愛し続けるという「献身的な愛」が特に強調されますが、原種のキダチルリソウの花言葉はヘリオトロープの「献身的な愛・永遠の愛・夢中・熱望」のすべてが当てはまることになります。

7-2. ビッグヘリオトロープ

ビッグヘリオトロープ

ビッグヘリオトロープ(Heliotropium europaeum)は、多年草のキダチルリソウ(Heliotropium arborescens)とは異なる一年草のヘリオトロープで、バニラ様・ケーキ様の甘い香りもやや弱めになっています。

花の大きさが大きくて美しく、観賞用としての見ごたえがあることから好まれることが多く、現在の園芸品種としてはこのビッグヘリオトロープが主流を占めるようになっています。

ヘリオトロープの花の基本色である紫色に加えて白色の花もあります。

ビッグヘリオトロープの花言葉は、大好きな相手に一途に献身的な愛を捧げるという意味が強く、「献身的な愛・永遠の愛・熱望」が花言葉になります。

白色の花を咲かせるビッグヘリオトロープの場合には、花言葉として「誠実・一途さ」の意味合いがより強調されることになり、「相手に対して決して裏切ることのない純粋で誠実な愛情」があることを意味しているのです。

まとめ

まとめ

ヘリオトロープはムラサキ科キダチルリソウ属 (Heliotropium) の植物の総称で、一般的には代表種である「キダチルリソウ(H. arborescens)」のことをいいます。

ヘリオトロープの花からは甘いバニラやチェリーのような香りが漂い、香水・精油・ポプリ(ドライフラワー)の原材料にもなります。

ヘリオトロープの花には「紫色・白色」の花色の花があり、花の色によって花言葉は変わります。

ヘリオトロープの一般的な花言葉は、「献身的な愛・永遠の愛」「夢中」「熱望」「誠実」などになります。

ヘリオトロープの花言葉や植物・花の特徴、種類について知りたい方は、この記事を参考にしてみて下さい。

ヘリオトロープという花・植物の特徴と名前の由来を詳しく説明しながら、「ヘリオトロープの花言葉の意味」について紹介していきます。

ヘリオトロープの花に関する役に立つ情報やエピソードも紹介します。

ヘリオトロープの花には主に「紫色・白色」の花色があり、花色によって花言葉も変化してきます。

このヘリオトロープにはどのような花言葉や花(植物)の特徴があるのでしょうか。


ヘリオトロープとはどんな花・植物なのか?

ヘリオトロープの花や植物としての特徴について解説していきます。

1-1. ヘリオトロープはムラサキ科キダチルリソウ属 (Heliotropium) の一年草・多年草:ハーブや精油としても使用

ヘリオトロープはムラサキ科キダチルリソウ属 (Heliotropium) の一年草・多年草:ハーブや精油としても使用

ヘリオトロープ(学名:Heliotropium arborescense)は、香草のハーブとして活用されることが多いペルー原産の低木状に生長する花・植物です。

ヘリオトロープの代表的な花色は「紫色」であり、品種改良された「白色」の花を咲かせるヘリオトロープもあります。

ヘリオトロープは熱帯・温帯に広く分布して、その種類は約250種類ですが、「耐寒性が弱い」ので日本での栽培には温度管理が大切です。

紫色・白色の可愛らしい小さな花が、ドーム状で密集して咲く特徴がありますが、ヘリオトロープの花はバニラやチェリーのような甘い香りを放ちます。

花から抽出した精油(エッセンス)は香水の原材料にもなっています。

ハーブとして使用する香りの強い種は、ペルー原産のキダチルリソウ(コモンヘリオトロープ)ですが、園芸品種としては香りよりも花の大きさが重視されるので、南ヨーロッパ原産のビッグヘリオトロープが主流になっています。

ヘリオトロープは、日本には明治時代に輸入されました。

1-2. ヘリオトロープは香水(精油)として使われてきた歴史がある

ヘリオトロープは香水(精油)として使われてきた歴史がある

ヘリオトロープはバニラやチェリーのような甘くて良い香りがするので、香水(精油)として使われてきた歴史が長く、日本の和名でも「匂ひ紫(ニオイムラサキ)」や「香水草(コウスイソウ)」と呼ばれています。

フランスではヘリオトロープは「恋の花」とも呼ばれ、身体を洗って良い香りをまとう石鹸の材料としても使われていました。

フランスのロジェ・ガレ社が1892年に開発したヘリオトロープを原材料とする香水「Heliotrope Blanc」は、明治時代に初めて日本に輸入販売された香水の種類と言われています。

当時の流行ものに目ざとかった文豪・夏目漱石の代表的な小説「三四郎(1908年(明治41年))」の作中にも、このロジェ・ガレ社の「Heliotrope Blanc」を指していると思われるヘリオトロープの香水が登場しているのです。

1-3. ヘリオトロープに関するギリシア神話のエピソード

ヘリオトロープに関するギリシア神話のエピソード

古代ギリシア神話では、水の精(ニンフ)であるクリティが美しい美青年でもある太陽神アポロン(太陽神ヘリオスともいう)に夢中になる誠実な恋をしたといいます。

しかし、太陽神アポロンは王女レウトコエとすでに恋愛関係にあったため、クリティがその二人の間に割って入ることは困難だったのです。

太陽神アポロンに恋焦がれすぎて嫉妬に狂ったクリティは、王女の父に秘密の恋愛を密告してしまい、激怒した王は娘のレウトコエを生き埋めにしてしまいました。

アポロンとレウトコエの恋仲を陰謀で引き裂いて苦しめたクリティは、自分の行いを恥ずかしく思い良心の痛みに苦しむことになりました。

クリティは9日間も地面に座ったままで、アポロンそのものである太陽を見つめ続けていました。

空を過ぎていく太陽神であるアポロン(太陽そのものでもある)を見つけ続けていたクリティは、そのままヘリオトロープの植物・花に姿を変えてしまったという神話的なエピソードが残されています。

この古代ギリシア神話に残されているヘリオトロープのエピソードは、ヘリオトロープ(Heliotropium:ヘリオトロピウム)の名前の語源であるギリシャ語の「helios(太陽)+trope(向く)」にも関連しています。

ヘリオトロープの花言葉

ヘリオトロープには、以下のような花言葉があります。

2-1. 献身的な愛・永遠の愛

献身的な愛・永遠の愛

ヘリオトロープの花言葉は「献身的な愛・永遠の愛」であり、この花言葉は古代ギリシア神話の太陽神アポロンを罪悪感から、花(ヘリオトロープ)になるまで見つめ続けた水の精クリティのエピソードに由来しています。

相手のことが好きすぎる余りに自分を見失ってしまい、嫉妬に駆られて好きな人を苦しめてしまったという切ない純愛・恋愛のエピソードですが、いつまでもアポロンを見つめ続けていた純粋な気持ちが「献身的な愛・永遠の愛」というロマンティックな花言葉を生み出したのです。

これからも、ずっと深い愛情を維持し続けていきたいパートナー(配偶者・恋人)に贈るのにもっともふさわしい花の一つと言えるでしょう。

恋愛や結婚といった男女関係に限らず、「永遠に仲良くしていきたいと感じる相手」や「今までお世話になってきた恩返しをしたい相手」に贈ってみても良いと思います。

我が身を捨ててでも相手のことを愛したいという「献身的な愛」、これからもずっと変わらずにあなたのことを好きでいます(裏切ることはありません)という「永遠の愛」の花言葉がヘリオトロープには込められています。

2-2. 夢中

夢中

ヘリオトロープの花言葉は「夢中」になります。

相手のことが好きで好きでたまらなくて、他のことが何も考えられないほどに夢中になってしまう、そんな気持ちを表現するのに向いている恋愛・好奇心の花がヘリオトロープなのかもしれません。

太陽神アポロンのことを、自分自身がヘリオトロープの花になるまで見つめ続けていた水の精クリティのように、誰か特定の人を大好きになって無我夢中になっているような時に、このヘリオトロープの紫色の花を贈ってみると良いでしょう。

2-3. 熱望

熱望

ヘリオトロープの花言葉は、「熱望」という情熱的なメッセージになります。

ヘリオトロープは、その人のことを絶対に手に入れたい(他の人ではとても満足することができない)、あるいは人間(恋人など)ではなくても絶対にこれが欲しくてたまらないという激しい衝動・欲望である「熱望」を象徴している情熱的な花なのです。

これから恋人や配偶者になる可能性がある大好きな異性にプレゼントするのに最適な花です。

また、自分が熱望して求めているものが人間(異性・他者)ではなく「モノ・目的・野心・目標」であってもヘリオトロープの花を飾ることによって、自分のモチベーションを高めることができそうです。

2-4. ヘリオトロープの英語の花言葉

ヘリオトロープの英語の花言葉

ヘリオトロープの英語の花言葉は、「devotion(献身的な愛)」になっています。

無料占い

スポンサーリンク

スポンサーリンク



無料占い

※当サイトは占いやスピリチュアルに関連する記事を掲載するメディアサイトです。
掲載中の記事には効果や効能に根拠がない物、証明されていない場合もありますのでご注意下さい。
また当サイトの情報を用いて発生したいかなる損害について、運営者は一切の責任を負いません。
この記事は2021年02月08日に更新されました。

この記事について、ご意見をお聞かせください

ステキ!

ダメ!