炎のような鮮やかな色にふわふわもこもことした花ケイトウ。
そのニワトリのトサカに似た独特の花の形から「鶏頭(けいとう」と呼ばれています。
日本には奈良時代に中国を経由して伝わりました。
別の名を「韓藍(からあい)」とも呼ばれていたケイトウは万葉集にも詠われています。
「秋さらば写(うつし)もせむとわが蒔(ま)きし韓藍(からあい)の花を誰(たれ)か採(つ)みけむ」
(秋がきたら染料にでもしょうと、私が蒔いておいた韓藍(ケイトウ)の花を、誰が摘んでしまったのだろう. )万葉集 作者不詳 巻7-1362
「我が妻にと心に決めていた女性を他の男にとられてしまった(悔しさ)」を思いを寄せていた女性とケイトウに重ねたダブルミーニングの句です。
カラフルに彩る個性的な花、ケイトウについてご紹介します。
- ケイトウとはどんな花?1
- ケイトウの花言葉
- ケイトウの花の名所
- ケイトウの名前の由来
- ケイトウの開花時期
- ケイトウの育てる時のポイント
- ケイトウの原種や品種やケイトウ似ている花
- まとめ
1. ケイトウとはどんな花?1
1-1. ケイトウとはどんな花?
インドや熱帯アジアを原産とするヒユ科ケイトウ属の一年草です。
ニワトリのトサカに似ていることから「鶏頭(けいとう)」と呼ばれているこの植物は、花房の先端が平たく帯状や扇状に大きく広がってよく目立つのが大きな特徴です。
トサカに似た花部分がウネウネとしていますが、その部分は花が「石化」したものです。
石化とは本来植物の先に一つあるだけの生長点が複数存在することです。
ケイトウのあのウネウネした花はその石化が遺伝的に固定されたものなのです。
アフリカや東南アジアではケイトウの葉と花は食用や薬用に利用されてきました。
日本でも食用や薬用として栽培されていた時期があったそうです。
江戸時代にはまだ食用の名残があり、貝原益軒が手がけた農書「菜譜」にはケイトウについて次のように記してあるそうです。
「若葉をゆでて、しょうゆにひたして食べると、ヒユよりうまいが、和え物としてはヒユに劣る」
1-2. ケイトウとはどんな花?2
ケイトウは生薬としては収斂作用(しゅうれんさよう、タンパク質を変性させることにより組織や血管を縮める作用)があるとされ、煎じたものは内服で、下血や痔出血などに効くといわれます。
花穂を粉末にしたものは、空腹時に服用すると下痢止めに効果があるといいます。
ベルベットのようなふわふわしたような質感は無数の小さな花が集合しているためです。
またケイトウは主に「ノゲイトウ」「トサカケイトウ」「羽毛ケイトウ」「ヤリゲイトウ」の4つのタイプに分類されています。
ノゲイトウ
セロシアの名前で売られています。
トサカにならず、花穂は細長い円錐形です。
枝分かれしてたくさんの花穂をつけるものが多く、ヤリゲイトウと似ています。
花は下から上に向かって順番に咲きます丈が1mほどまで伸びる高性種です。
トサカケイトウ
鶏頭(ケイトウ)という名のように、花穂が鶏のトサカのような形をしています。
個体差があるのでトサカの程度はそれぞれに違います。
また、トサカ状の花が折り重なるように固まって球状になって咲く久留米ゲイトウ系の花もあります。
分枝はほとんどしません。
羽毛ケイトウ
花穂1本1本が細かく生えて柔らかな羽毛状の質感の円錐形の花です。
羽毛状の部分は長いものから短いものまであり、キャッスル系は花壇、鉢、プランターともに人気があります。
ヤリケイトウ
花冠がスギの木の形に似た円錐状をしています。
花びらは羽毛ケイトウに似て羽毛のような質感があります。
羽毛ケイトウと見分け方は花の先を見ます。
花冠がヤリのようにとがっていればヤリケイトウです。
八千代ケイトウ、ハッピーキャンドルが代表的な品種です。
2. ケイトウの花言葉
2-1. 「おしゃれ」「気取り屋」
ケイトウの花は、真っ赤なトサカを持ち、胸を張って歩く雄鶏のように見えることからつけられた花言葉です。
西洋では雄鶏ということから特に「男性」のおしゃれについていうそうです。
2-2. 「奇妙」「風変り」「個性」
元々花言葉を持っていなかったことに由来しているともいわれています。
またケイトウの花冠の形が他の植物では見られないような形なことから「個性」という花言葉がつけられたともいわれています。
2-3. 「色あせぬ恋」
ケイトウはドライフラワーにしてもその花色が失せてしまうことはありません。
そのことから「色あせぬ恋」という花言葉がついたそうです。
2-4. 「調和」
均整よく花冠に密集して咲く様子から「調和」という花言葉がつけられたともいわれています。
2-5. 「感情的」
赤色のイメージは「情熱」「興奮」「愛」などがあります。
ニワトリのトサカのように赤いケイトウの花色からイメージされているようです。
2-6. 「野生美」「愛する大地」
生まれながらもったその花の形の美しさ
2-7. 西洋のケイトウの花言葉「Affection(愛情)」
Affectionとは人が子供・妻などに示すような愛情や優しい思いのことをいいます。
3. ケイトウの花の名所
ケイトウの花色は鮮やかなものが多いのその花畑は見るものを圧倒する美しさです。
3-1. 国営武蔵丘陵森林公園 西口ひろば花畑(埼玉県比企郡)
入園料:大人(高校生以上) 450円、シルバー(65歳以上) 210円、中学生以下 無料
開花時期は8月上旬から10月上旬まで。
2016年に登場したケイトウのお花畑です。
青空の下を赤、黄、ピンクの色彩で羽毛ケイトウが丘を埋めつく様子はまさに絶景です。
3-2. 那須フラワーワールド(栃木県那須郡)
入園料:大人 500円~1000円(季節で変動あり)、中高校生 300円、小学生 200円
開花時期は7月下旬から10月下旬まで。
広大な那須高原の大地をキャンバスに鮮やかな数万株のケイトウやサルビア等の草花が咲き誇ります。
4. ケイトウの名前の由来
和名の「ケイトウ(鶏頭)」はその名の通り、ニワトリのトサカのような形をした真っ赤な花を咲かせることからつけられた名前です。
また万葉集では「韓藍(からあい)」という名で登場します。
ケイトウの花を摘み採って衣につけるという、いわゆる擦り染めに使われていたことが由来しているといわれています。
属名の「Celosia(ケロシア)」は、ギリシャ語で燃えることを意味する「keleos(ケレオス)」が語源となっており、燃えるような花色に由来しているそうです。
西洋でも共通で、鶏のとさかという意味の「Cockscomb(コックスコム)」が英名となっています。
5. ケイトウの開花時期
開花時期は7月から11月。
タネを春にまくときに一度にまかないで5月から7月に分けてまくと、次々と開花し、常に新しい花が楽しめます。
花色は鮮やかな赤、ピンク、黄、オレンジや控えめな花色の淡緑と豊富にあります。
6. ケイトウの育てる時のポイント
ケイトウは生長する夏と花が咲き終わったときに切り戻しをしてあげます。
早くに花が咲き終わってしまったときは切り戻しをするとまたきれいな花がでてきます。
花芽がでる前に切り戻すと新しい芽が大きく育ちます。
6-1. 場所
日当たりと水はけのよいところを好みます。
日照不足になると鮮やかな花色になりにくくなります。
真夏の暑さでも耐えてくれるのでたっぷりと日光の当たる場所で育てます。
肥料がたっぷりになると葉が大きくなって茂りすぎて花が蒸れていって葉も汚くなるのでやせた土地で小さめに育てると見栄えがよくなります。
ケイトウは日が短くなると花が咲きはじめる「相対的短日植物」です。
4月ごろの早い時期にタネまきをすると花が咲かないまま育ち、日が短くなったころに花をつけるころには草丈が大きくなります。
室内で育てる場合は日当たりのよい窓際のに置きます。
6-2. 植えつけ
タネをまくか苗を植えます。
タネまきは4月から5月ですが、一度にまかないで7月までの間に分けてまくと、次々と開花するのでおすすめです。
相対的短日植物なので、遅くまいたタネから生長したカブは草丈が低いままで咲くので見栄えがよくなります。
嫌光性のタネなので、軽く土をかぶせて、発芽するまでは新聞紙などをかぶせて光が当たらないようにしておきます。
苗の場合は、寒さに弱いので霜がおりなくなってから植えつけます。
土も市販されている培養土で大丈夫です。
根が切れたり傷つくと生長不良を起こしてしまうため、植えつける際は、土を崩さず、根をほぐさないように注意します。
本葉が4枚~5枚の小苗のうちに行ったほうがよいです。
一度根がはったら移植しない方が賢明です。
6-3. 水やり
生育には十分な水分が必要ですから、根がしっかり張るまでは乾燥しきらないうち水やりします。
特に苗が小さいうちは乾燥に注意します。
しっかり根づいたら土の表面が乾いたらたっぷり水をやります。
鉢植えの場合は、鉢底から水がしみ出すくらいに水をやります。
乾燥すると下の葉が枯れやすくなります。
6-4. 肥料
肥料が多いと葉が大きくなります。
肥料を控えめにすると花と葉のバランスが良くなります。
鉢植えの場合は2週に1回くらいの割合で薄い液体肥料をやる程度にします。
庭植えの場合は、肥料は不要です。
ツボミができたら肥料を与えなくてもいいです。
6-5. ふやし方
1年草のため、タネまきでふやします。
こぼれダネでも発芽しますが、個体差もあるのでよいカブをえらんでタネをとるといいでしょう。
タネは乾燥させておきます。
最初の本葉が出てくる頃に1本ずつビニールポットに植えて、本葉4~5枚頃に土を崩さないように植えつけます。
花壇や植木鉢に直接まいてもいいです。
発芽後に霜にあたると枯れてしまうので注意しましょう。
連作障害をおこすので過去2年間でケイトウを植えた場所には植えつけないようにします。
6-6. 病気・害虫
病気:立ち枯れ病、灰色かび病
水はけの悪い土や水やりのしすぎが原因になります。
立ち枯れ病
「カビ」が原因の病気です。
葉柄の基部の茎に発病が多く、暗褐色のち、内部が灰色でへこんだ病斑を生じ、そこから折れたり、上部が立ち枯れます。
急激に生育が衰えはじめたり日中に株全体が萎れたりするようになります。
湿度の高い時期に発生します。
対策:水がたまっている状態にさせない。
発病したカブは見付けしだい根の周りにある土とともに取り除いて焼却します。
灰色かび病
その名のとおり灰色から灰褐色のカビに覆われます。
雨が多い湿度の多い頃に発生します。
弱った植物に発生しやすいです。
対策:風通しが悪く湿度が高い状態を避けて植物を健全に育てます。
混みあってきたら葉をとるなどして防ぎます。
アブラムシ
風通しをよくし蒸し暑くなる梅雨の前に剪定をしておくと、通気が保たれて、アブラムシの発生を抑えられます。
繁殖力が強いため市販の殺虫殺菌剤を散布して、定期的に予防します。
ヨトウムシ
ヨトウムシ(夜盗虫)というその名のとおり夜行性で新芽や茎や葉を食い荒らす害虫です。
昼間は土の中に潜んでおり、株元の地面を軽く掘ると出てくることがあります。
対策:ヨトウムシは密集して産卵するので、葉をよく観察して卵をみつけ次第、葉をとって駆除します。
オルトラン水和剤などの殺虫剤をまいてもよいでしょう。
幼虫は誘引殺虫剤でおびき寄せてから、駆除します。
7. ケイトウの原種や品種やケイトウ似ている花
7-1. ノゲイトウ(Celosia argentea var. argentea)
原産地は熱帯アジア、インドです。
草丈は最大1mまで生長します。
日本でも野生化して荒地や休耕地で見られます。
園芸品種としては「セロシア」という名前で切花や鉢植えで流通しています。
花穂は尖っています。
7-2. ケイトウ(Celosia argentea var. cristata)
いわゆるニワトリのトサカに似た花を咲かせるトサカケイトウ系です。
扇子状の花を持ちますが、その改良種の久留米系のケイトウは花が丸くなります。
草丈は20cm~80cmと種類が多いです。
矮性種:コーラルガーデン、ジュエルボックス
中性種:ファイアグロー、トレアドー
高性種:クルメケイトウ
ケイトウ・シャロン
7-3. ウモウケイトウ(C. argentea var. plumosa)
根元から多く分枝して茎の先端に羽毛状の花冠をつけます。
花期の長い系統です。
矮性種:フェザー、キューピー
中性種:アプリコットブランデー
高性種:フォレストファイア、ゴールデントライアンフ
矮性種の「キモノ」は草丈10cmで花穂は草丈の半分を占めるほどの大きさになります。
側枝がでて耐暑性も強く、長期間美しい色彩を保ちます。
花色も黄、クリーム、オレンジ、赤など多色あるので花壇やコンテナ栽培にするととても可憐です。
「ドリアン」はウモウケイトウをもっと細長く伸びたような花穂で草丈は60cm~80cmになります。
7-4. ヤリケイトウ(Celosia argentea var. childsii)
花穂がとさか状とならず、長くとがる種類です。
ウモウケイトウのようにふわふわもこもことした質感の花を咲かせます。
矮性種:ハッピーキャンドルというカラフルな名前で市場に出回っているものはヤリケイトウ系矮性種でとても人気があります。
高性種:八千代ケイトウ(草丈約70cm)切花として人気があります。
矮性種ハッピーキャンドルというカラフルな名前で市場に出回っているものはヤリケイトウ系矮性種でとても人気が
野性的ですらりとした草姿のケイトウです。
キャンドルのような穂先が淡いピンクの花を咲かせます。
7-5. ケイトウに似た花「アスチルベ(Astilbe )」
原産地は日本を含む東アジアや北アメリカです。
ユキノシタ科の花でケイトウによく似た花を咲かせます。
花言葉は「恋の訪れ」「自由」です。
7-6. アルンクス(Aruncus dioicus)
原産地は日本、北米でバラ科ヤマブキショウマ属の多年草です。
長い花穂に白い花を咲かせます。
花言葉は「さわやか」です。
7-7. キャッツテール(Acalypha hispaniolae)
原産地は西インド諸島の多年草です。
その名のとおりネコの尻尾のようなねこじゃらしのようなもふもふとした真っ赤な花穂をつけます。
キャッツテールの花言葉は「気まま」「愛撫」「上機嫌」です。
まとめ
中国にはケイトウにまつわるこんな民話があります。
「ある山里に年取った母親と息子が、二人で雄鶏を飼って暮らしていました。
ある日、息子は山道で泣いていた美しい娘を家に連れ帰りました。
しかし彼の飼っていた雄鶏は娘に向かって激しく鳴いきました。
雄鶏が余り娘を嫌うので、不審に思った息子は、翌日の朝早く娘を村へ送りました。
ところが、その途中で、娘は恐ろしい姿に変わり息子に襲いかかりました。
娘の正体は、山奥に棲むムカデの化け物だったのです。
ムカデの化け物は口から毒の炎を吐きんがら息子にだんだんと近づいてきましたが、彼の後をつけてきた雄鶏が大ムカデに立ち向かって行ったのです。
雄鶏は命がけで戦い勝利しましたが、雄鶏自身も力尽きて死んでしまいました。
息子は自分を守って死んだ雄鶏の死を悲しみ、丁寧に埋めてあげました。
やがて、そこから芽が出て、鶏の鶏冠によく似た花が咲きました。
人々は、主人に忠実で勇敢だったあの雄鶏の生まれ変わりに違いないと思い、その花を「鶏冠花(けいかんか)」と呼ぶようになったそうです。
ケイトウは、種類によって花穂の形が違い、花色のバリエーションも豊富な植物です。
草丈も矮性タイプから高い品種もあるので寄せ植えにしてもとても形よく作ることができますよ。
夏から秋へと次々とカラフルな花を咲かせてくれるもふもふしたケイトウを育ててみてはいかがでしょうか。
炎のような鮮やかな色にふわふわもこもことした花ケイトウ。
そのニワトリのトサカに似た独特の花の形から「鶏頭(けいとう」と呼ばれています。
日本には奈良時代に中国を経由して伝わりました。
別の名を「韓藍(からあい)」とも呼ばれていたケイトウは万葉集にも詠われています。
「秋さらば写(うつし)もせむとわが蒔(ま)きし韓藍(からあい)の花を誰(たれ)か採(つ)みけむ」
(秋がきたら染料にでもしょうと、私が蒔いておいた韓藍(ケイトウ)の花を、誰が摘んでしまったのだろう. )万葉集 作者不詳 巻7-1362
「我が妻にと心に決めていた女性を他の男にとられてしまった(悔しさ)」を思いを寄せていた女性とケイトウに重ねたダブルミーニングの句です。
カラフルに彩る個性的な花、ケイトウについてご紹介します。
1. ケイトウとはどんな花?1
1-1. ケイトウとはどんな花?
インドや熱帯アジアを原産とするヒユ科ケイトウ属の一年草です。
ニワトリのトサカに似ていることから「鶏頭(けいとう)」と呼ばれているこの植物は、花房の先端が平たく帯状や扇状に大きく広がってよく目立つのが大きな特徴です。
トサカに似た花部分がウネウネとしていますが、その部分は花が「石化」したものです。
石化とは本来植物の先に一つあるだけの生長点が複数存在することです。
ケイトウのあのウネウネした花はその石化が遺伝的に固定されたものなのです。
アフリカや東南アジアではケイトウの葉と花は食用や薬用に利用されてきました。
日本でも食用や薬用として栽培されていた時期があったそうです。
江戸時代にはまだ食用の名残があり、貝原益軒が手がけた農書「菜譜」にはケイトウについて次のように記してあるそうです。
「若葉をゆでて、しょうゆにひたして食べると、ヒユよりうまいが、和え物としてはヒユに劣る」
1-2. ケイトウとはどんな花?2
ケイトウは生薬としては収斂作用(しゅうれんさよう、タンパク質を変性させることにより組織や血管を縮める作用)があるとされ、煎じたものは内服で、下血や痔出血などに効くといわれます。
花穂を粉末にしたものは、空腹時に服用すると下痢止めに効果があるといいます。
ベルベットのようなふわふわしたような質感は無数の小さな花が集合しているためです。
またケイトウは主に「ノゲイトウ」「トサカケイトウ」「羽毛ケイトウ」「ヤリゲイトウ」の4つのタイプに分類されています。
ノゲイトウ
セロシアの名前で売られています。
トサカにならず、花穂は細長い円錐形です。
枝分かれしてたくさんの花穂をつけるものが多く、ヤリゲイトウと似ています。
花は下から上に向かって順番に咲きます丈が1mほどまで伸びる高性種です。
トサカケイトウ
鶏頭(ケイトウ)という名のように、花穂が鶏のトサカのような形をしています。
個体差があるのでトサカの程度はそれぞれに違います。
また、トサカ状の花が折り重なるように固まって球状になって咲く久留米ゲイトウ系の花もあります。
分枝はほとんどしません。
羽毛ケイトウ
花穂1本1本が細かく生えて柔らかな羽毛状の質感の円錐形の花です。
羽毛状の部分は長いものから短いものまであり、キャッスル系は花壇、鉢、プランターともに人気があります。
ヤリケイトウ
花冠がスギの木の形に似た円錐状をしています。
花びらは羽毛ケイトウに似て羽毛のような質感があります。
羽毛ケイトウと見分け方は花の先を見ます。
花冠がヤリのようにとがっていればヤリケイトウです。
八千代ケイトウ、ハッピーキャンドルが代表的な品種です。
2. ケイトウの花言葉
2-1. 「おしゃれ」「気取り屋」
ケイトウの花は、真っ赤なトサカを持ち、胸を張って歩く雄鶏のように見えることからつけられた花言葉です。
西洋では雄鶏ということから特に「男性」のおしゃれについていうそうです。
2-2. 「奇妙」「風変り」「個性」
元々花言葉を持っていなかったことに由来しているともいわれています。
またケイトウの花冠の形が他の植物では見られないような形なことから「個性」という花言葉がつけられたともいわれています。
2-3. 「色あせぬ恋」
ケイトウはドライフラワーにしてもその花色が失せてしまうことはありません。
そのことから「色あせぬ恋」という花言葉がついたそうです。
2-4. 「調和」
均整よく花冠に密集して咲く様子から「調和」という花言葉がつけられたともいわれています。
2-5. 「感情的」
赤色のイメージは「情熱」「興奮」「愛」などがあります。
ニワトリのトサカのように赤いケイトウの花色からイメージされているようです。
2-6. 「野生美」「愛する大地」
生まれながらもったその花の形の美しさ
2-7. 西洋のケイトウの花言葉「Affection(愛情)」
Affectionとは人が子供・妻などに示すような愛情や優しい思いのことをいいます。
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