サルビアという花・植物の特徴と名前の由来を詳しく説明しながら、「サルビアの花言葉の意味」について紹介していきます。
サルビアの花に関する色々な情報やエピソードも紹介します。
サルビアの花には「赤色・白色・青色・ピンク色・紫色」など様々な色があり、サルビアは「セージ」という英語名でも知られています。
このサルビアにはどのような花言葉や花(植物)の特徴があるのでしょうか。
- サルビアとはどんな花・植物なのか?
- サルビアの花言葉
- サルビアの花の色別の花言葉
- サルビアの名前の由来
- サルビアの開花時期
- サルビアの育て方のポイントや注意点
- サルビアの種類(原種・園芸品種など)
- まとめ
1. サルビアとはどんな花・植物なのか?
サルビアの花や植物としての特徴について解説していきます。
1-1. サルビアはシソ科サルビア属(アキギリ属)の一年草・多年草:夏・秋の花壇で多用される花
サルビア(学名:Salvia splendens)は、ブラジル原産のシソ科サルビア属(アキギリ属)の多年草・一年草の総称です。
熱帯では多年草ですが、日本では秋枯れして一年で終わるので一年草として分類されています。
サルビアは正確には「サルビア・スプレンデンス (Salvia splendens)」 と呼ばれ、和名を「ヒゴロモソウ(緋衣草)」、英語名を「スカーレットセージ (scarlet sage)」 といいます。
サルビアの原種は背丈が1m前後になる多年草ですが、現在はほとんどが背丈の低い矮性種(わいせいしゅ)で約30~50cmの高さになっています。
サルビアの原種の花は赤色(緋色)で、茎の先端で穂になり筒状の萼(がく)から唇花が形成されます。
サルビアは観賞目的の花壇で多用される花ですが、耐寒性がないため日本では秋・冬には枯れてしまう一年草としての特徴を持ちます。
1-2. サルビアは古代ローマ時代から「薬草」として使われた
サルビアは英語では「セージ(sage)」で総称されており、古代ローマの時代から薬草(抗酸化作用・消化薬・解熱剤・肉の臭み消しの調味料)として活用されてきました。
サルビアの語源はラテン語の「salvus(健康・良い状態)」であり、フランス語の「sauge」、英語の「sage(セージ)」へと変化していきました。
英語のsageには「賢人・賢者」の意味があり、「知恵」の花言葉のルーツになっています。
ラテン語の「salvus(健康・良い状態)」は家族の健康を連想させる言葉でもあったことから、「良い家庭・家族愛」といったサルビアの花言葉が生まれたとされています。
1-3. サルビアには幻覚作用を持つものもある
サルビアの中でも、メキシコ原産の「幻覚性サルビア(Salvia divinoram)」という品種には、幻覚剤に相当する「サルビノリン・A」という中枢神経刺激作用のある幻覚成分が含まれています。
この幻覚性サルビアは、メキシコの原住民マサテコ族がかつて呪術的な儀式や民間療法の薬として利用していましたが、現在では非合法薬物に指定する国・地域が増えているので注意が必要です。
サルビノリン・Aを摂取すると、「幻覚・幻聴・めまい・不安感・浮遊感(非現実感)」などの副作用を発症するので、日本では厚生労働省が「薬事法第2条第14項に規定する指定薬物(2007年)」として規制しました。
一般的な観賞目的や食用のサルビア(セージ)には、品種によっては絶対ないとは断言できませんが、基本的に幻覚作用(=非合法・脱法のドラッグに相当する向精神作用)はありません。
2. サルビアの花言葉
サルビアには、以下のような花言葉があります。
2-1. 尊敬
サルビアの花言葉は「尊敬」であり、他者や物事に対する純粋な尊敬の気持ちを象徴しています。
その人の人間性(パーソナリティー)や行動の履歴に対する尊敬という意味合いがありますが、サルビアには「他者に対する謙虚な尊敬の気持ち」が込められているのです。
あなたの周囲にもきっと尊敬に値する素晴らしいパートナーや恩師、仲間たちがいると思いますが、さりげなく自分の尊敬の念を伝えたい時にサルビアを贈ってみてはどうでしょうか。
2-2. 知恵
サルビアの別名は「賢人・賢者」を意味する「sage(セージ)」であり、サルビアには「知恵」という花言葉があります。
知恵には自分の生活や健康を守る知恵、経済や社会活動を円滑にする知恵、家族・人間関係を上手く調整する知恵など、様々な種類の知恵がありますが、「知恵を与えたい相手」や「その知恵(知性)を尊敬している相手」にサルビアを贈ってみましょう。
2-3. 良い家庭・家族愛
サルビアは古代ギリシア・ローマの時代から、家庭で肉料理の臭み消し・殺菌用のハーブ(セージ)などに用いられてきた歴史もあり、非常に家庭生活と馴染みの深い植物だったと言われています。
そのサルビアと家庭の関係の深さから生まれた花言葉が「良い家庭・家族愛」になります。
サルビアはこれから結婚生活を育もうとしている仲良しの夫婦、長年の家庭生活を共有してきた年配の夫婦にプレゼントしても喜ばれる花なのです。
サルビアの語源であるラテン語の「salvus(健康・良い状態)」も家庭生活と関係の深い言葉とされています。
2-4. サルビアの英語の花言葉
サルビアの英語の花言葉は、「esteem(尊敬・尊重)」「wisdom(叡智・賢い知恵)」「domestic virtue(家庭の美徳)」になっています。
3. サルビアの花の色別の花言葉
サルビアの花には「赤色・白色・ピンク色・紫色・青色」など複数の色がありますが、花色によって花言葉とその意味が変わってきます。
この項目では、サルビアの代表的な花色である「赤色・青色・紫色」の花言葉をご紹介します。
3-1. 赤色のサルビアの花の花言葉:燃ゆる想い・情熱的な思い・エネルギー
赤色のサルビアの花の花言葉は「燃ゆる想い・情熱的な思い・エネルギー」になっています。
赤く燃えるような赤色・緋色のサルビアは、内面に燃え立つ情熱や恋情を象徴しているとされます。
赤色のサルビアの花言葉は「燃ゆる想い・情熱的な思い」であり、強い愛情・恋心を寄せている恋人・配偶者のパートナーに贈るのにぴったりの花だと言えるでしょう。
3-2. 青色のサルビアの花の花言葉:永遠にあなたのもの・尊重・知恵
青色のサルビアの花の花言葉は「永遠にあなたのもの・尊重・知恵」です。
青色のサルビアの花は見た目の印象が非常にクールであり、深い知性や誠実さ、意思の強さといったものを感じさせてくれます。
青色のサルビアの花言葉には「永遠にあなたのもの」というロマンティックなものがあるので、永遠の愛を誓っているパートナーへのプレゼントとしてこれほどふさわしい花は他にないでしょう。
人生を楽しく生きる知恵、他者に対する尊重の思いといった花言葉も備えている花になります。
3-3. 紫色のサルビアの花の花言葉:尊敬・知恵
紫色のサルビアの花の花言葉は「尊敬・知恵」です。
紫色のサルビアは、ミステリアスな雰囲気をたたえていますが、他者の人間性・能力・功績などに対する「尊敬」という花言葉を持っています。
配偶者や上司、恩師、親友、恋人といった尊敬の気持ちを抱いているような相手に贈るのに向いた花になっています。
サルビア全般に共通する「知恵」という花言葉も持っているので、知的な相手に対するプレゼント用の花としても適しているでしょう。
4. サルビアの名前の由来
サルビア(salvia)の語源はラテン語の「salvus(健康が良好な状態、良い状態)」にあり、サルビアが良い植物とされた理由は古代ローマ帝国の時代以前から、このサルビアの一種がセージの薬草として利用されてきた経緯があるからです。
ラテン語の「salvus」はフランス語で「sauge」に変化し、更にイギリスで「sage」に変化したため、「sage(セージ)」という英語名はサルビアの別名にもなっています。
セージは英語で賢人・賢者を意味する「sage」と同じアルファベットの綴りであり、花言葉の「尊敬」や「知恵」もこの賢人の叡智・知恵に由来するとされています。
赤色のサルビアの「燃える思い」という花言葉は、賢人・賢者のセージとは関係がなく、情熱の燃え立つ炎を連想させる「赤色・緋色の花色」を由来にしています。
4-1. サルビアの和名である緋衣草(ヒゴロモソウ)の名前の由来
サルビアの和名は「ヒゴロモソウ(緋衣草)」といいますが、英語名も赤色のセージという類似の意味を持つ「scarlet sage(スカーレット・セージ)」になっています。
サルビアは7~11月頃に鮮やかな赤色(緋色)の花を咲かせることから、和名の「緋衣草(ヒゴロモソウ)」という名前が付けられたのです。
サルビアは花の花びら以外の、「萼(がく)・苞(ほう)」の部分まで真っ赤に色づきますので、その花の姿が「緋色の衣」をまとっているように見えるということから「緋衣草(ヒゴロモソウ)」と呼ばれるのです。
赤色と緋色は本当は微妙に違う色であり、緋色は「やや黄色みがかった鮮やかな赤色」のことを意味しています。
5. サルビアの開花時期
サルビアの開花時期は「7月~11月(出回り時期は4月~11月)」であり、夏・秋に花壇をカラフルな花で彩ってくれるポピュラーな花として知られています。
サルビアの仲間には、薬用サルビアと呼ばれるハーブの一種であるセージ(sage)もあり、「セージ」はサルビアの異名にもなっています。
花持ち期間は「2~3日程度」になります。
サルビアが誕生花の人は、「8月7日(赤色のサルビア)、8月31日、9月19日、10月4日、12月18日(セージ)」となります。
6. サルビアの育て方のポイントや注意点
サルビアの育て方のポイントや注意点について説明していきます。
6-1. サルビアの育成に適した気候条件のポイント
元々ブラジル原産・亜熱帯性の植物であるサルビアを上手く育てるポイントは「気温・湿気」になります。
サルビア育成に適した気温は「約15~25度」とされていて、日本では夏・秋に開花するのですが、「日本の暑すぎる夏・寒すぎる冬」に耐えることができずにサルビアが枯れてしまうリスクもあります。
風通しの良い場所を選んで植え、夏場はできるだけ日差しが当たらない場所に置くようにしましょう。
水はけの良い土を選んで、土をできるだけ乾燥させずに十分な水分を与えることがポイントになります。
6-2. サルビアの水やりの方法と注意点
サルビアの生育には、水持ち・水はけの良い「有機質を含む弱酸性の土」が適していますが、土は一般的な「草花用の培養土」で良いでしょう。
肥料が含まれていない土の場合、「緩効性化成肥料」を加えて1週間ほど置きます。
サルビアの水やりの注意点は、乾燥させないことに尽きます。
土の表面が乾いたら、鉢の底から水が流れ出てくる程度にたっぷりと水を与えましょう。
葉っぱや花がポロポロと落ちている時は、若干、水やりの量が不足している恐れがあります。
極端に水をやりすぎると、根腐れのリスクもあるので注意して下さい。
6-3. サルビアの肥料のやり方の方法と注意点
サルビアは生育が活発で開花期間も長いため、定期的に追加の肥料を与える必要のある植物ですが、「真夏の期間」の追肥は株を弱らせるので避けて下さい。
涼しい季節になってきたら、概ね1ヶ月に1回を目安にして「緩効性肥料」を与えましょう。
土に肥料が含まれている場合は、1ヶ月に3回ほど薄めた液体肥料を与えれば大丈夫です。
サルビアの花が咲き終わったら、こまめに摘み取ることが株の生命力を維持して、次の花を咲かせることにつながります。
真夏の高温期には花の数が少なくなるので、風通しを良くするために、8月頃にはサルビアの高さを半分以下にまで切り戻すようにしましょう。
6-4. サルビアの病害虫に対する注意点
サルビアは病気にほとんどかからない強い植物ですが、害虫の「ハダニ・アブラムシ」の増加には一定の注意が必要になってきます。
ハダニは夏の乾燥で増殖しやすい害虫ですが、葉・茎の部分に発生したら初期段階で殺虫剤を散布して駆除しましょう。
葉の部分のハダニ発生なら、霧吹きで水を吹きかけるだけでも駆除可能です。
アブラムシは花の時期に蕾の周辺につきやすい害虫ですが、増殖速度が速いアブラムシも早めの殺虫剤散布で退治することが重要になります。
7. サルビアの種類(原種・園芸品種など)
サルビアとは「シソ科サルビア属」の植物すべてを意味していますが、夏・秋の花壇を鮮やかな緋色の花で飾ってくれるサルビアは「サルビア・スプレンデンス」というもっともメジャーな品種です。
サルビアの品種総数は約500種類以上とも言われますが、この項目ではサルビアの代表的な種類・品種について紹介します。
7-1. サルビア・スプレンデンス
サルビア・スプレンデンス(緋衣草)は、7~11月の夏・秋の季節に赤い花(緋色の花)を咲かせるもっともベーシックな品種のサルビア(ブラジル産)で、春に種まきをして夏・秋に花を楽しむ「春まき一年草」として知られています。
スプレンデンスには「光り輝く・素晴らしい」という意味があります。
サルビア・スプレンデンスは明るい赤色をしているので観賞用として夏・秋の花壇に多く植えられています。
サルビア・スプレンデンスの花は先端の開いた筒形をしていて、緋色の花が段状に無数に付いています。
花が咲いた後に、花びらは1日で落ちてしまいますが、萼(がく)の部分はかなり長い間にわたって鮮やかな緋色を残してくれます。
改良された園芸品種には白色やピンク色、紫色などの花色がありますが、緋色のサルビア・スプレンデンスの花言葉は「燃える想い・情熱的な思い」になります。
花色が白と赤のツートンカラーになる見た目がユニークな「トーチライト」という改良品種もあります。
7-2. ブルーサルビア(サルビア・ファリナセア)
ブルーサルビア(サルビア・ファリナセア)は、人によっては最も美しいサルビアとして評価する北アメリカ原産のサルビア品種で、小さくて鮮やかな青色・青紫色の花を無数に付けてくれます。
ブルーサルビアの園芸品種としては、深みのある青色を特徴とする「ビクトリア」、白色に品種改良を施した「ビクトリア・ホワイト」などがあります。
青色の花を咲かせるブルーサルビアの花言葉は「永遠にあなたのもの・尊重・知恵」になります。
7-3. サルビア・コッキネア(ベニバナセルビア)
サルビア・コッキネア(ベニバナセルビア)は、南アメリカ原産の一年草のセルビアで、花付きはやや数が少ないものの、鮮やかな緋色(赤色)の花を咲かせます。
サルビア・コッキネアの花言葉は「尊敬・知恵・エネルギー・家族愛・燃ゆる思い」などたくさんの花言葉があります。
別名を「テキサスセージ」といいます。
7-4. サルビア・レウカンサ(アメジストセージ)
サルビア・レウカンサ(アメジストセージ)は、メキシコから中央アメリカを原産とするセルビアで、ベルベットのような細かい毛が生えた紫色の萼が特徴的であり、その色合いから「アメジストセージ・ベルベットセージ」と呼ばれることもあります。
サルビア・レウカンサの花言葉は、「尊敬・家族愛」になります。
7-5. サルビア・ミクロフィラ(チェリーセージ)
サルビア・ミクロフィラ(チェリーセージ)は、アメリカ南部からメキシコを原産とする背丈の低いサルビアで、鮮やかな赤色(緋色)の花を咲かせます。
その赤色の花色の特徴によって「チェリーセージ」という別名を持ち、葉と葉をこすり合わせると熟れたフルーツのような甘い香りがします。
その独特な甘い香りを活かして、ハーブティーやポプリに使われることもあります。
サルビア・ミクロフィラの花言葉は、「燃える思い」「知恵」「尊重」になります。
7-6. セージ(薬用セルビア)
セージの和名は「薬用サルビア」で厳密にいうとサルビアとは異なる薬用ハーブの種類なのですが、古代ローマ帝国の時代から抗菌作用・抗酸化作用のある薬草として利用されていた歴史があります。
5~7月頃に紫色・白色の独特な香りを放つ花を咲かせますが、香りと苦みのある葉を「肉類の調味料・臭み消し」に長く利用されてきました。
セージは現在でも、肉、チーズ、スープ、シチューなどの調味料に使われ、ソーセージ(sausage)の語源にも関連しているとされています。
まとめ
サルビアはシソ科サルビア属(アキギリ族)のブラジル原産の一年草(あるいは多年草)で正式名をサルビア・スプレンデンス (Salvia splendens)といい、 夏・秋の花壇で多用されるポピュラーなサルビアの多くは緋色(赤色)の花を咲かせます。
サルビアの花には「青色・赤色・ピンク色・白色・紫色」など様々な色の花があり、花の色によって花言葉は変わります。
サルビアの一般的な花言葉は、「尊敬」「知恵」「良い家庭」「家族愛」などになります。
サルビアの花言葉や植物・花の特徴、種類について知りたい方は、この記事を参考にしてみて下さい。
サルビアという花・植物の特徴と名前の由来を詳しく説明しながら、「サルビアの花言葉の意味」について紹介していきます。
サルビアの花に関する色々な情報やエピソードも紹介します。
サルビアの花には「赤色・白色・青色・ピンク色・紫色」など様々な色があり、サルビアは「セージ」という英語名でも知られています。
このサルビアにはどのような花言葉や花(植物)の特徴があるのでしょうか。
1. サルビアとはどんな花・植物なのか?
サルビアの花や植物としての特徴について解説していきます。
1-1. サルビアはシソ科サルビア属(アキギリ属)の一年草・多年草:夏・秋の花壇で多用される花
サルビア(学名:Salvia splendens)は、ブラジル原産のシソ科サルビア属(アキギリ属)の多年草・一年草の総称です。
熱帯では多年草ですが、日本では秋枯れして一年で終わるので一年草として分類されています。
サルビアは正確には「サルビア・スプレンデンス (Salvia splendens)」 と呼ばれ、和名を「ヒゴロモソウ(緋衣草)」、英語名を「スカーレットセージ (scarlet sage)」 といいます。
サルビアの原種は背丈が1m前後になる多年草ですが、現在はほとんどが背丈の低い矮性種(わいせいしゅ)で約30~50cmの高さになっています。
サルビアの原種の花は赤色(緋色)で、茎の先端で穂になり筒状の萼(がく)から唇花が形成されます。
サルビアは観賞目的の花壇で多用される花ですが、耐寒性がないため日本では秋・冬には枯れてしまう一年草としての特徴を持ちます。
1-2. サルビアは古代ローマ時代から「薬草」として使われた
サルビアは英語では「セージ(sage)」で総称されており、古代ローマの時代から薬草(抗酸化作用・消化薬・解熱剤・肉の臭み消しの調味料)として活用されてきました。
サルビアの語源はラテン語の「salvus(健康・良い状態)」であり、フランス語の「sauge」、英語の「sage(セージ)」へと変化していきました。
英語のsageには「賢人・賢者」の意味があり、「知恵」の花言葉のルーツになっています。
ラテン語の「salvus(健康・良い状態)」は家族の健康を連想させる言葉でもあったことから、「良い家庭・家族愛」といったサルビアの花言葉が生まれたとされています。
1-3. サルビアには幻覚作用を持つものもある
サルビアの中でも、メキシコ原産の「幻覚性サルビア(Salvia divinoram)」という品種には、幻覚剤に相当する「サルビノリン・A」という中枢神経刺激作用のある幻覚成分が含まれています。
この幻覚性サルビアは、メキシコの原住民マサテコ族がかつて呪術的な儀式や民間療法の薬として利用していましたが、現在では非合法薬物に指定する国・地域が増えているので注意が必要です。
サルビノリン・Aを摂取すると、「幻覚・幻聴・めまい・不安感・浮遊感(非現実感)」などの副作用を発症するので、日本では厚生労働省が「薬事法第2条第14項に規定する指定薬物(2007年)」として規制しました。
一般的な観賞目的や食用のサルビア(セージ)には、品種によっては絶対ないとは断言できませんが、基本的に幻覚作用(=非合法・脱法のドラッグに相当する向精神作用)はありません。
2. サルビアの花言葉
サルビアには、以下のような花言葉があります。
2-1. 尊敬
サルビアの花言葉は「尊敬」であり、他者や物事に対する純粋な尊敬の気持ちを象徴しています。
その人の人間性(パーソナリティー)や行動の履歴に対する尊敬という意味合いがありますが、サルビアには「他者に対する謙虚な尊敬の気持ち」が込められているのです。
あなたの周囲にもきっと尊敬に値する素晴らしいパートナーや恩師、仲間たちがいると思いますが、さりげなく自分の尊敬の念を伝えたい時にサルビアを贈ってみてはどうでしょうか。
2-2. 知恵
サルビアの別名は「賢人・賢者」を意味する「sage(セージ)」であり、サルビアには「知恵」という花言葉があります。
知恵には自分の生活や健康を守る知恵、経済や社会活動を円滑にする知恵、家族・人間関係を上手く調整する知恵など、様々な種類の知恵がありますが、「知恵を与えたい相手」や「その知恵(知性)を尊敬している相手」にサルビアを贈ってみましょう。
2-3. 良い家庭・家族愛
サルビアは古代ギリシア・ローマの時代から、家庭で肉料理の臭み消し・殺菌用のハーブ(セージ)などに用いられてきた歴史もあり、非常に家庭生活と馴染みの深い植物だったと言われています。
そのサルビアと家庭の関係の深さから生まれた花言葉が「良い家庭・家族愛」になります。
サルビアはこれから結婚生活を育もうとしている仲良しの夫婦、長年の家庭生活を共有してきた年配の夫婦にプレゼントしても喜ばれる花なのです。
サルビアの語源であるラテン語の「salvus(健康・良い状態)」も家庭生活と関係の深い言葉とされています。
2-4. サルビアの英語の花言葉
サルビアの英語の花言葉は、「esteem(尊敬・尊重)」「wisdom(叡智・賢い知恵)」「domestic virtue(家庭の美徳)」になっています。
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