真夏に色とりどりの華やかな花を咲かせるグラジオラス。
すらりと伸びた花穂と剣のような形の硬い葉が特徴です。
中世の時代にはグラジオラスの球根は兵士たちのお守りとして愛用されていました。
その理由は球根の皮にあります。
網目状の皮で包まれているグラジオラスの球根は鎧に似ているので怪我をしないと言い伝えられていたそうです。
「戦い」と「愛」をつかさどるグラジオラスをご紹介します。
- グラジオラスとはどんな花?
- グラジオラスの花言葉
- グラジオラスの色別の花言葉
- グラジオラスの名前の由来
- グラジオラスの開花時期
- 夏咲きのグラジオラスを育てる時のポイント
- 春咲きのグラジオラスを育てる時のポイント
- グラジオラスの原種や品種
- まとめ
1. グラジオラスとはどんな花?
グラジオラスはアフリカ、南ヨーロッパ、西アジアに200種前後分布する球根植物です。
中でも大半の種が南アフリカにあり、さらにその半分以上がケープ地方に集中します。
グラジオラスの球根は正確には「球茎(きゅうけい)」といって、茎が栄養を蓄えられるように肥大したものです。
身近な球茎として、サトイモやクロッカスなどがあります。
グラジオラスは花束や切り花やフラワーアレンジメントとしてもよく市場に出回っています。
日本には明治時代に伝わりました。
大きく分けると3月から5月に咲く春咲きのグラジオラス(スプリング・グラジオラス)と、6月から10月に咲く夏咲きのグラジオラスに分けることができます。
開花時期以外の違いは少しだけ栽培難易度や草丈が違う程度です。
花色も緑色から黒に近い色までない色がないほどカラフルな花色の種類があります。
2. グラジオラスの花言葉
グラジオラスの花言葉は「戦い」にまつわるものと「愛」にまつわるものが多くあります。
2-1. 「密会」
古代ヨーロッパで、恋人たちが密会をする際に、グラジオラスを花束や花かごに入れて、グラジオラスの花の数で、相手に密会をする時間を知らせていたことから、白色のグラジオラスには、「密会」という花言葉がつきました。
2-2. 「用心」
人目を忍ぶ恋人たちはは誰にも知られてはいけないため、密会するときは用心していたことからこの花言葉がつけられたといわれています。
2-3. 「忘却」
この花言葉はフランスでつけられたました。
この花言葉が生まれた当時のフランスはナポレオン戦争や革命などがあり、多くの血が流され国は荒れはてるという過酷な状況にありました。
そんな辛いことを早く忘れてしまいたい、という思いがこのグラジオラスに込められているそうです。
2-4. 「勝利」
戦いにまつわる葉の形がフェシングの剣に似ていること戦士を勇気づける花言葉になったといわれています。
こちらもやはり恋人たちの逸話にちなんでつけられたといわれています。
2-5. 「尚武」
やはりその葉の形から戦いに勝利をする準備が出来たということから来ているとも言われています。
2-6. グラジオラスの西洋での花言葉「preparedness(準備)」
こちらもその葉の形が剣に似ていることから「戦いの準備はできた」ということでつけられたといわれます。
また、下から順番に花が咲いていくその花の咲き方が「準備」よく咲いていくことにちなんでいるともいわれています。
2-7. グラジオラスの西洋での花言葉「sincerity(誠実)」
こちらもやはり恋人たちの逸話にちなんでつけられたといわれています。
誠実な気持ちでお互いを思いあう二人にぴったりの花言葉ですね。
3. グラジオラスの色別の花言葉
3-1. 赤色のグラジオラスの花言葉「堅固」「用心深い」
古代ヨーロッパの恋人達にまつわる逸話が由来しています。
赤色のイメージは「情熱」。
忍びあう愛し合う二人は「用心深く密会し、その秘密は「堅固」に守られていたのでしょうね。
3-2. ピンク色のグラジオラスの花言葉「たゆまぬ努力」「ひたむきな愛」「満足」
ピンク色のイメージは「幸福」「安らぎ」「愛情」です。
当時のヨーロッパでは身分や地位での格差が厳しく、自由な恋愛が難しい環境にありました。
そんな中で愛し合う二人を結びつけるグラジオラスの花からつけられたといわれています。
3-3. 紫色のグラジオラスの花言葉「情熱的な恋」
紫色色のイメージは「華麗」「高貴」「魅力」
紫色の花言葉の由来もやはり古代ヨーロッパの恋人たちからつけられました。
紫色はシックで大人っぽく「情熱的な恋」という花言葉にぴったりですね。
3-4. 白色のグラジオラスの花言葉「密会」
グラジオラス全般の花言葉と同じこの花言葉はやはり恋人たちがひそやかに会うための愛のツールとして使用されていたことにちなんでいるそうです。
人目を忍んででも会いたいという、一途でひたむきな恋人たちの思いが儚く見えるけれど何ものにも染まらない色である純白とを重ねたものかもしれません。
3-5. 緑色のグラジオラスの花言葉「忘却」
こちらもグラジオラス全般の花言葉と同じです。
緑色のイメージは「やすらぎ」「安全」「安息」「回復」などです。
辛い過去を忘れ、安全でやすらぎのある暮らしを取り戻したい、という思いが込められているようです。
緑色といってもグラジオラスの場合は黄緑色に近い色をしています。
4. グラジオラスの名前の由来
グラジオラス(Gladiorus)はラテン語で「小さな剣」という意味があり、葉や蕾の形からつけられています。
別名として「唐菖蒲(トウショウブ)」「阿蘭陀菖蒲(オランダショウブ)」があります。
これらの由来はグラジオラスが外国から輸入されたアヤメ科の植物であることと、グラジオラスを日本に伝えたのがオランダ人だったことに由来しているそうです。
英語ではその葉の形から「Sword lily(剣のユリ)」ともいいます。
5. グラジオラスの開花時期
夏咲きのグラジオラス
開花時期は6月から10月です。
花は下から順番に咲いていきます。
下の部分が枯れてきても上の部分の花が咲いているので長い間楽しむことができます。
花茎は真っ直ぐで枝分かれしません。
花色のとても多い花です。
春咲きのグラジオラス
開花期は3月から5月です。
春咲きのグラジオラスはカルディナリス種(Gladiolus cardinalis)、トリスティス種(Gladiolus tristis)、スカリィ種(Gladiolus scullyi)、カルネウス種(Gladiolus carneus)、オポシティフロールス種(Gladiolus oppositiflorus)などの、ケープ地方原産の野生種を交配してつくられたものです。
6. 夏咲きのグラジオラスを育てる時のポイント
夏咲きのグラジオラスを育てる時のポイント">6-1. 場所
日当たりのいい場所を好みます。
少なくともも半日くらいは日光が当たらないと、花が咲きにくくなります。
また、グラジオラスは球根に比べて地上部分が大きいため、強い風に当たると倒れてしまいます。
風が当たらない場所に植えるか、支柱で倒れないように支えます。
支柱を立てるときは球根を突き刺さないように気をつけます。
球根を植えるときに横に支柱を立てておくと支柱を立てるときに球根をいためずにすみます。
球根も寒さに弱く0℃以下になると枯れてしまいますので花が終わって葉が黄色くなってきた頃に掘り上げます。
6-2. 植えつけ・植え替え
球根の高さの2倍くらいの土がかぶさるような深さに植えます。
植えつける時期は3月から6月がよいですが、3月だとまだ地域によっては霜がおりることがあります。
霜に当たるとグラジオラスの球根が傷んでしまいますので、霜が降りなくなってから植えるか、霜よけをします。
気温が充分に上がった6月に近い方が多少生育が早いので植えつけてから花の咲くまでの期間が短くなります。
また、植えつけの時期を少しずつずらすと花の咲く時期も少しずつずれていくため、長い間花を楽しむこともできますよ。
球根は丸みと厚みがあるものがよいとされています。
平べったいものはあまりよいとはいえません。
球根が大きい場合は消毒したカッターなどで2つに切り分けて、切り口に石灰などをつけて植えつけてもよいでしょう。
鉢植えの場合、水はけのよい土をつかいます。
赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた土を使用します。
また庭植えの場合、グラジオラスは連作を嫌うので毎年植える場所を変える必要があります。
グラジオラスと同じアヤメ科の植物も植えることができないので注意しましょう。
6-3. 水やり
乾燥には強いのですが、成長期には十分な水分を必要とします。
土が乾いていたら水をしっかりとやります。
鉢植えの場合は本葉が出てから開花するまでの間は土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。
開花後はやや乾かし気味にしてもかまいません。
グラジオラスは多湿を嫌い、水やりをしすぎると腐って枯れてしまうので注意しましょう。
6-4. 肥料
グラジオラスは昔から「じゃがいもの作られるところなら育つ」といわれてきました。
やせた土地でも元気に育ちます。
逆に肥料を与えすぎてしまうと花つきが悪くなったり、根や葉の先が枯れてきます。
庭植えの場合は元肥と開花後にお礼肥を与えます鉢植えの場合は元肥のほか、葉が茂っている間は月に1回置き肥をするか、葉の様子などを見ながら薄い液肥を与えます。
いずれもチッ素分はやや少なく、リン酸、カリ分の多いものがグラジオラスには適しています。
6-5. ふやし方
グラジオラスの球根は茎が変形した球茎(きゅうけい)といわれる球根です。
ひとつの球根にいくつもの成長点をもち、毎年新しく更新され、さらに新球のまわりに豆粒大の小さな球根がたくさんできます。
これを木子(きご)と呼びます。
またタネもできるため、タネをとっておけば3年目には花が咲くようになります。
分球:新球の回りにたくさんの木子ができるので、必要な分をとっておいて3月から6月頃に植えつけます。
タネ:収穫したタネをまきます。
タネまきの時期は球根と同じ3月から6月です。
タネから育てた場合、元の親とは異なる花が咲くことがあります。
6-6. 病気・害虫
主な病気は首腐病、ウイルス病など
肥料分が多いと球根が腐りやすくなります。
首腐病
細菌による病気です。
土の中に細菌が残るため連作すると被害が広がってしまいます。
はじめに内側部分の葉に赤黒い斑点ができ、それがどんどん広がって株全体が腐敗してしまいます。
対策:高温多湿の場合に発生しやすいので、水のやり過ぎに注意して風通しをよくしてあげましょう。
被害を食い止めるため、一度かかった株はすぐに焼却処分します。
ウイルス病
花びらに色割れができます。
また葉にはモザイク状のまだら模様が現れ、葉の縁が縮れて、株全体の生育が抑えられます。
ウイルスによる病気なので、発病すると治療することはできません。
首腐病と同じく見つけたらその株を焼却処分します。
対策:アブラムシの発生時期に多くなります。
アブラムシは植物の汁を吸って暮らしています。
アブラムシが病気にかかった植物の汁を吸う、ウイルスがアブラムシの体内に入ります。
そのアブラムシが別の植物の汁を吸う際に、ウイルスが植物の体内に移行してしまうのです。
伝染源になるアブラムシを防除することが大切です。
7. 春咲きのグラジオラスを育てる時のポイント
7-1. 場所
日当たりと水はけのよい場所が適しています。
庭植えの場合は水はけのよい場所に植えつけます。
厳寒期は防寒します。
ビニールなどで覆ってあげればよいでしょう。
酸性土を嫌うので、植えつけ前に苦土石灰を施して土壌酸度を中和します。
鉢植えの場合は日当たりがよくて雨にかからない場所に置きます。
厳寒期は霜に当たらないように防寒します。
7-2. 植えつけ・植え替え
適期は9月から12月です。
鉢植え、庭植えともに、球根の高さの3倍の深さの穴を掘って植えつけます。
7-3. 水やり
鉢植えは土の表面が乾いたら底穴から流れ出ないか、ぽたぽたとしたたるぐらいの量の水を与えます。
過湿によって根腐れしやすいので、鉢底石を敷くなどして、過湿にならないように気をつけます。
庭植えの場合は特に水やりの必要はありません。
7-4. 肥料
鉢植えのの場合は3月から5月に緩効性化成肥料を施します。
庭植えの場合は肥料はいりません。
7-5. ふやし方
6月から7月か9月から10月に球根を掘り上げたとき、球根がふえていたら分けてふやすことができます。
夏咲きのグラジオラスと同様に大きな球根のまわりに小さな木子(きご)がつくので、1個ずつ植えつければ1年で開花する株に育ちます。
ただし、夏咲きのグラジオラスにくらべると春咲きのグラジオラスの木子の数は少なめです。
7-6. 病気・害虫
病気は特にありません。
アブラムシ
3月から6月、特に新芽につきます。
植物の汁を吸って弱らせてしまうので見つけ次第駆除します。
対策:薬剤で防除します。
ハダニ
葉の裏に寄生します。
吸われた部分は葉の葉緑素がなくなり、白いカスリ状の斑点ができます。
被害が進行すると葉の色が悪くなり葉が落ちて枯れることもあります。
梅雨明けから夏に多発するので注意します。
対策:水に弱いため通常は水を葉の裏などにまくこと数を減らすことはできますが、グラジオラスは過湿を嫌うので見つけたら葉に霧吹きを吹きかけてあげるとよいでしょう。
またハダニにきく薬剤を散布します。
スリップス(アザミウマ)
4月から10月、特に夏の高温時期や乾燥期に発生します。
茎、葉、花をの汁を吸って害を与えます。
新葉は被害を受けると色が抜けてしまい、さらに被害が進むと白い斑点が沢山ついて落葉します。
また花の開き始めたつぼみにもぐり込んで吸汁するため、被害を受けたつぼみは開かず落ちてしまいます。
被害の初期段階では、茶色いシミのようなものが見えます。
茶色いシミは次第に全体に広がって枯れてしまいます。
アブラムシと違い、「かじりながら」汁を吸うのでダメージが大きいです。
対策:みつけ次第薬剤を散布します。
8. グラジオラスの原種や品種
原種のグラジオラスは春咲き、夏咲き、冬型の原種があります。
春咲きの原産地はヨーロッパ、アフリカ北部、西アジアで春から初夏が生育期で、主に初夏に花を咲かせます。
夏咲きの原産地はアフリカの東ケープ地方、熱帯アフリカで大型種が多いのが特徴です。
冬型は主に南アフリカの南西ケープ地方に分布します。
秋から春に生長し、夏に休眠します。
秋に休眠からさめて葉を出す前に開花する種もあります。
草丈や花は小ぶり春咲きグラジオラスの元となった原種です。
8-1. グラジオラス・イタリクス(Gladiolus italicus)
春咲きグラジオラス。
濃い赤紫色の花を咲かせます。
野生のグラジオラスで草丈40cmから80cmです。
花は茎の先に多数付きます。
園芸品種のグラジオラスと違って花はひとつひとつがばらばらにつきます。
コーン・フラッグ(穀物畑の雑草)の英名があります。
古代ギリシア人が求婚を食用とするために栽培したり、中世ヨーロッパではお守りとして兵士に使われたりと、人との関わりが非常に古い種です。
8-2. グラジオラス・プリムリヌス(Gladiolus primulinus)
夏咲きのグラジオラス。
開花が早く多数の花をつけます。
花色は黄色で大輪の園芸品種を作るきっかけとなった種です。
8-3. グラジオラス・アラタス(Gladiolus alatus)
冬型のグラジオラス。
鮮やかなオレンジで通常のグラジオラスとは一風変わった花の形をしてます。
草丈25cm前後あります。
花は上が薄茶でしたが黄色で先端だけが薄茶になります。
8-4. グラジオラス似た花「ワトソニア(Watsonia)
アヤメ科 ヒオウギズイセン属で英名を「Cape bugle-lily」といいます。
オレンジ、ピンク、白などの花を咲かせます。
原産地は南アフリカケープ地方です。
和名はヒオウギズイセン(桧扇水仙)。
花茎が立ってたくさんの花をつけます。
ワトソニアの花言葉は「豊かな心」「知性」です。
8-5. グラジオラス似た花「フィソステギア(Physostegia virginiana)
原産地は北アメリカ東北部のシソ科の花です。
グラジオラスのように直立した花茎をもって連なるように花を咲かせます。
別名をカクトラノオ、ハナトラノオといいます。
フィソステギアの花言葉は「十分に望みを達した」「希望」です。
まとめ
グラジオラスには物騒なギリシャ神話が残っています。
「大地五穀豊穣の女神デーメーテールは、テッサリアの聖林の樫の巨木を大切にしていましたが
テッサリアの領主エリュシクトーンは、巨木の下で歌い踊りながら巨木を守るニュムペー(ニンフ)たちが切り倒さないように止めましたが、忠告を無視してニュムペーごとこの巨木を切り倒して薪にしてしまいました。
これを知った女神デーメーテールは、エリュシクトーンに殺されたニュムペーたちの体から流れる血で剣の葉をした花(グラジオラス)を創って森を守らせました。
一方、エリュシクトーンに飢餓の罰を与えました飢餓に耐えられないエリュシクトーンは、財産はもちろん娘まで売って食べ続け、ついに売るものがなくなると自分の手足まで食べてしまいました」
また、古代ヨーロッパでの恋人たちが人目を忍んで会うためにグラジオラス花を利用していたといわれています。
グラジオラスを花束や花かごに入れて、グラジオラスの花の数で、相手に密会をする時間を知らせていたそうです。
グラジオラスの色彩はまさに多彩。
切花としても人気のあるグラジオラスですが、鉢植えで育てるとなると大きいので躊躇する方もいたと思いますが、め最近は小ぶりで繊細で可愛いグラジオラスも登場しています。
「戦いに備えるお守りの花」はそのメッセージを込めて受験をむかえる方にプレゼントしてもよいかもしれません。
真夏に色とりどりの華やかな花を咲かせるグラジオラス。
すらりと伸びた花穂と剣のような形の硬い葉が特徴です。
中世の時代にはグラジオラスの球根は兵士たちのお守りとして愛用されていました。
その理由は球根の皮にあります。
網目状の皮で包まれているグラジオラスの球根は鎧に似ているので怪我をしないと言い伝えられていたそうです。
「戦い」と「愛」をつかさどるグラジオラスをご紹介します。
1. グラジオラスとはどんな花?
グラジオラスはアフリカ、南ヨーロッパ、西アジアに200種前後分布する球根植物です。
中でも大半の種が南アフリカにあり、さらにその半分以上がケープ地方に集中します。
グラジオラスの球根は正確には「球茎(きゅうけい)」といって、茎が栄養を蓄えられるように肥大したものです。
身近な球茎として、サトイモやクロッカスなどがあります。
グラジオラスは花束や切り花やフラワーアレンジメントとしてもよく市場に出回っています。
日本には明治時代に伝わりました。
大きく分けると3月から5月に咲く春咲きのグラジオラス(スプリング・グラジオラス)と、6月から10月に咲く夏咲きのグラジオラスに分けることができます。
開花時期以外の違いは少しだけ栽培難易度や草丈が違う程度です。
花色も緑色から黒に近い色までない色がないほどカラフルな花色の種類があります。
2. グラジオラスの花言葉
グラジオラスの花言葉は「戦い」にまつわるものと「愛」にまつわるものが多くあります。
2-1. 「密会」
古代ヨーロッパで、恋人たちが密会をする際に、グラジオラスを花束や花かごに入れて、グラジオラスの花の数で、相手に密会をする時間を知らせていたことから、白色のグラジオラスには、「密会」という花言葉がつきました。
2-2. 「用心」
人目を忍ぶ恋人たちはは誰にも知られてはいけないため、密会するときは用心していたことからこの花言葉がつけられたといわれています。
2-3. 「忘却」
この花言葉はフランスでつけられたました。
この花言葉が生まれた当時のフランスはナポレオン戦争や革命などがあり、多くの血が流され国は荒れはてるという過酷な状況にありました。
そんな辛いことを早く忘れてしまいたい、という思いがこのグラジオラスに込められているそうです。
2-4. 「勝利」
戦いにまつわる葉の形がフェシングの剣に似ていること戦士を勇気づける花言葉になったといわれています。
こちらもやはり恋人たちの逸話にちなんでつけられたといわれています。
2-5. 「尚武」
やはりその葉の形から戦いに勝利をする準備が出来たということから来ているとも言われています。
2-6. グラジオラスの西洋での花言葉「preparedness(準備)」
こちらもその葉の形が剣に似ていることから「戦いの準備はできた」ということでつけられたといわれます。
また、下から順番に花が咲いていくその花の咲き方が「準備」よく咲いていくことにちなんでいるともいわれています。
2-7. グラジオラスの西洋での花言葉「sincerity(誠実)」
こちらもやはり恋人たちの逸話にちなんでつけられたといわれています。
誠実な気持ちでお互いを思いあう二人にぴったりの花言葉ですね。
スポンサーリンク