イマジナリーフレンドは空想上の友であり、誰しもが抱く可能性のある存在です。
特に幼少期や思春期に抱くことが多く、心の揺らぎや孤独感を生めるための存在と言っても良いでしょう。
時に、感情を共有し、トラブルや問題を乗り越えるためのパートナーとして必要になる時もあるのです。
ここではイマジナリーフレンドの姿や、イマジナリーフレンドを抱く心理などについて紹介します。
この記事をきっかけに、自分の心と向き合ってみましょう。
- イマジナリーフレンドとは?
- イマジナリーフレンドの姿
- イマジナリーフレンドを作る心理
- タルパとイマジナリーフレンドの違い
- イマジナリーフレンドと出会う時期
- イマジナリーフレンドの特徴
- まとめ
1. イマジナリーフレンドとは?
イマジナリーフレンドとは、空想上の友を意味し、心理学や精神医学における一つの現象を指します。
誰しもが抱く可能性があり、特に子供や一人っ子がイマジナリーフレンドを持つことが多いです。
しかし、大人になってもイマジナリーフレンドがいる場合もあります。
時に、感情を共有したり、空想の中で会話をしたり、イメージを映し出すことで共に遊ぶこともあります。
子供が一人でごっこ遊びをする時に、架空の友人を作る場合というのはよくあり得ることなのです。
イマジナリーフレンドは、その多くが自分自身で作りだしたものと言えます。
自分のイメージによる存在ですので、自分の都合の良いように動いたり、感情表現をすることが多いです。
そして、自問自答を具現化した形として、自分の意見に対して助言を与えるようなイマジナリーフレンドもいます。
逆に、自分自身への嫌悪感や拒絶がイマジナリーフレンドとして表れ、自分を傷つけるような反応をさせてしまうこともあります。
イマジナリーフレンドは心の現象の一つですが、時に病理として自分自身を苦しめることになるので気をつけなければなりません。
自己治癒や自己回復の支えとしてのイマジナリーフレンドならまだ問題はありません。
しかし、悪いことを正当化したり、自己を責めすぎるようなイマジナリーフレンドがいると大きな問題となってしまうのです。
時に、イマジナリーフレンドの性格が乗り移るようにして多重人格的な症状が起きてしまう場合もあります。
自分の心やトラウマと向き合うことで、イマジナリーフレンドを上手くコントロールしていくことが大切なのです。
また、成長するにつれてイマジナリーフレンドが消滅する場合も良くあります。
逆に、孤独感や悲しみが募ることで大人であっても空想の存在が生まれてしまうこともあるのです。
2. イマジナリーフレンドの姿
2-1. 空想や心の中のイメージ
イマジナリーフレンドは、さまざまなイメージや姿で表れます。
自身が子供頃は、同じ年頃の子どもがイマジナリーフレンドとして表れる場合が多いでしょう。
一緒に遊んだり、会話することで、孤独を紛らわすことに意味がある場合も多いです。
また、今の状況や環境が苦しい時に、自分の味方となってくれる人がイマジナリーフレンドとしてイメージ化されることもあります。
時には人の形ではなく、超常的な存在として表れることもあります。
良く、特に自分自身の能力や才能に不満を感じている人は、スピリチュアル的な存在がイマジナリーフレンドとして現れることがあるでしょう。
たとば、天使や神様が現れて自分を守ってくれている、悩みや苦しみを聞いて助けてくれるというイメージを抱く人もいます。
逆に、悪魔が現れて自己の過ちを正当化したり罪を唆す幻想が見え、実際に罪を犯してしまう場合もあります。
このように妄想的になりすぎて、現実の行動に問題が起きる場合もあるので注意が必要です。
2-2. ぬいぐるみや人形
イマジナリーフレンドをより実体化させようと意識した場合、ぬいぐるみや人形を依り代にすることがあります。
小さな子供がぬいぐるみや人形を使っておままごとをする事の延長線上の現象と考えると良いでしょう。
自分のイメージの中では、あたかもぬいぐるみや人形に魂が宿り、自由に動いていることを想像することが多いです。
自身の孤独に寄り添ったり、共に遊ぶ仲間として存在しているのです。
2-3. 鏡像
イマジナリーフレンドは別世界の自分とは異なる存在として見る場合もあります。
そうした意識を感じた場合は、鏡に映る自分自身を別の存在として認識することがあるでしょう。
鏡の向こうにはもう一つの世界があり、自分とは似て非なる自分がいる、といった空想を抱く人も少なからずいるのです。
ただし、もう一人の自分というのは、本当の自分に対する嫌悪感や苦しみから生まれる場合も多いので気をつけなければなりません。
現実逃避をしてしまったり、自己の過ちを正当化してしまったり、逆に自己を責めすぎることへ繋がるので注意しましょう。
ありのままの自分自身を愛することが大切です。
2-4. 影
イマジナリーフレンドは常に自分とより添う存在だと意識した時、自分の影にイメージを投影することも多いです。
もう一人の自分であったり、自分の影から生まれた新しい存在として認識することがあるでしょう。
自分の影は決して自分から離れることはないため、孤独感を生めるための存在としてイマジナリーフレンドとして認識されることが多いです。
また、暗闇のイメージから、自分の悪い感情や行動を、全て影のせいにしてしまうこともあるので気をつけましょう。
時に、二重人格的な症状に悩まされることもあるので、注意しなければなりません。
2-5. 夢
イマジナリーフレンドは今の意識とは異なる場所にいると認識する場合は、夢の中に存在を見出すことも多いです。
人によっては自分の思い通りに夢を見ることができる人もいるので、夢の中で自由に空想の友人と触れ合うことができるのです。
ただし、夢の中に現実逃避してしまったり、夢と現実を混同してしまうこともあるので注意が必要です。
2-6. 実体のない声や感触
イマジナリーフレンドは必ずしも、明確な人の形で表れるわけではありません。
時には、実体のない声が囁いたり、アドバイスをしたり、逆に唆したり中傷することもあります。
ネガティブな印象が強く、幻聴に悩まされる場合は、精神的な病状であることもあるので気をつけなければなりません。
また、痛みや苦しみを抱いている時に、見えない手がそっと触れてくる場合もあります。
自己治癒の一種であり、痛みが除かれるイメージをすることによって、実際に痛みが緩和されることもあるのです。
2-7. 脳内会議
イマジナリーフレンド必ずしも一人だけとは限りません。
時には複数人で表れる場合もあります。
たとば、みんなに輪になって話をしたり、遊んだりすることがあるでしょう。
一つの悩みや問題に対して、さまざまな人が現れ、さまざまな意見が飛び交う脳内会議が起こることもあります。
これは自分の考えをまとめたり、どれを選択すべきか悩んでいる時の自問自答として現れる場合が多いです。
また、自己を肯定したり、孤独感を生めるために複数の人が現れることもあるのです。
3. イマジナリーフレンドを作る心理
3-1. 孤独を埋めたい
イマジナリーフレンドは、無意識に孤独を感じた時に生まれやすいものです。
たとえば一人っ子で、家族と一緒にいる時間が少ない時、架空の友人やきょうだいと遊ぶこともあるでしょう。
空想の中でしかなくとも、友がいることによって、不安感や寂しさを緩和することができるのです。
特に、小さな子供というのは、親への愛着が上手くいかないと強い不安感を抱いてしまうことが多いのです。
自己の安心や治癒のために、イマジナリーフレンドはなくてはならない存在となることも多いです。
そして大人になるにつれて孤独や不安に慣れることで、イマジナリーフレンドが消えていくこともあるのです。
ただし、自分の中の愛着が上手く解消されず孤独や孤立に苛まれている場合は、大人になってもイマジナリーフレンドが消えない場合もあります。
自己の心の傷や歪みと向き合う必要性が出てくる場合もあるのです。
3-2. 楽しさを共有したい
イマジナリーフレンドは、楽しさを共有する友として現れる場合も多いです。
一人で遊ぶよりも仲間がいた方が楽しいと感じる時、空想上の友が現れることがあるでしょう。
また、誰も理解してくれない遊びや楽しみがあり、誰かに理解してほしいと感じる時にもイマジナリーフレンドが現れることがあります。
イマジナリーフレンドが自分にとって一番の理解者になることも往々にしてあり得るのです。
ただし、イマジナリーフレンドとばかり付き合うことによって、自己を閉ざし、かえって孤立を深めることもあるので注意が必要です。
現実や現実の人間関係から目をそらさずに生きることが大切です。
3-3. 言いたいことを言いたい
イマジナリーフレンドは、自己の抑圧や抑制を解放するための存在として現れることもあります。
現実において言いたいことが言えずに不満を抱いている時、イマジナリーフレンドが聞き役として現れることも多いのです。
自分にとって都合の良い存在である場合が多いですから、自分の意見や言葉を無条件に受け入れてくれることが良くあるでしょう。
ただし、自問自答の表れとして、自分とは異なった意見をしたり、反対することで、答えを見出すこともあります。
自分にとってイマジナリーフレンドが良い導き手となることが大切なのです。
3-4. 不安や悩みを解消したい
イマジナリーフレンドは悲しみや苦しみを緩和する存在として現れる場合も多いです。
自身が抱く不安や悩みに寄り添う存在がいることで、精神的な苦しみから解放されることもあるのです。
ただし、より苦しい場所へと自分を追い詰めるようなイマジナリーフレンドが現れる場合もあるので注意が必要です。
自己治癒では自傷的な存在によって、心身を傷つけないように気をつけましょう。
イマジナリーフレンドに操られるのではなく、上手くコントロールすることが大切です。
3-5. 自己を正当化したい
イマジナリーフレンドは自身の絶対的な味方として現れることも多いです。
現状が孤立無援であったり、苦しく辛い時ほど、自分を守り正当化してくれるようなイマジナリーフレンドを抱くでしょう。
自己治癒としての存在であれば良いのですが、時に自分の過ちや罪を正当化するような空想が現れることもあるので注意が必要です。
場合によって、自分とは違った存在がとり憑き意識を乗っ取られるような感覚を抱いてしまうこともあるのでしょう。
二重人格的な妄想によって、自分の人生や周囲との関係性を壊してしまわないように気をつけなければなりません。
3-6. 現実逃避をしたい
現実の問題や苦しみから逃げたい時、イマジナリーフレンドが現れる場合が多いです。
そしてイマジナリーフレンド共に、現実とは違った平和な楽園のような世界へと意識を逃避してしまうこともあるのです。
時に現実逃避も大切ですが、度を超えてしまい現実と空想を混同してしまうとさまざまな問題が起きてしまいます。
統合失調症的な症状に悩まれされたり、無責任な行動で周囲との関係性を壊してしまわないように気をつけましょう。
現実をしっかりと見つめて、地に足をつけて行動することが大切です。
4. タルパとイマジナリーフレンドの違い
タルパとは、トゥルパとも呼ばれ、霊的あるいは精神的な修行を極めることで、見出す霊的な存在を意味します。
意識的に霊的現象を喚起し、その存在を自己の化身や理想の自分自身を、具体的な形として見つけ出すことを指します。
一方でイマジナリーフレンドは、無意識的に存在したり、意識せずとも現れることが多く、修行や段階を踏まなくても存在し得るものです。
5. イマジナリーフレンドと出会う時期
イマジナリーフレンド出会う時期は、まず小さな子供の頃が一番に多いです。
この時期は、まだ現実と夢や空想が曖昧であることも多いです。
時間の感覚がはっきりしていなかったり、空間的な認識もまだおぼろげであることもあります。
特に小学校低学年以下の子供がこうした空想の友と遊ぶことが多いのです。
また、いない友人を親に紹介したり、他の友達と空想上の友人を共有するようなこともあるでしょう。
年を経て、現実感が伴うにつれ、そうした空想の友が消失していくこともよくあるのです。
次にイマジナリーフレンド抱きやすいのが、思春期の頃です。
思春期は心身共にさまざまな変化が生じやすく、その揺らぎを支えたり、救うためにイマジナリーフレンドが現れやすいのです。
自分の助けとなれば良いのですが、時に自己を縛ったり、暴走させる存在になる場合もあるので注意が必要です。
自己の根本的な問題に気付き、解決することによって、イマジナリーフレンドをコントロールすることができるでしょう。
6. イマジナリーフレンドの特徴
6-1. 子供の姿が多い
イマジナリーフレンドは子供の姿で現れることが多いです。
特に幼少期や思春期に表れるため、自分と同年代の友がイメージとして現れることが良くあるでしょう。
自分同じ年代だからこそ、話せることがあり、心を開くことができるのです。
また、大人の場合であっても、子供の姿のイマジナリーフレンドが現れることも多いです。
これは幼少期や思春期に抱いた不満や悲しみが、子供姿となって具現化することに由来します。
根本的な苦しみや悩みに気づいた時、自分の心の中の友人と上手く付き合うことができるでしょう。
6-2. 自分の味方や理解者である
イマジナリーフレンドは、自身の味方であり、一番の理解者になる場合が多いです。
自分にとって辛い時や、孤立している時ほど、こうした空想上の友が現れることが良くあります。
自分に寄り添う友であると同時に、自分を正当化しすぎることもあるので注意が必要です。
イマジナリーフレンドと正しく向き合い、コントロールするように心がけましょう。
6-3. 自分の敵にもなり得る
イマジナリーフレンドは時に、自分の敵対者になることもあります。
自己について責めすぎたり、嫌悪感を感じている時、自分をないがしろにするような空想上の敵が現れることがあるのです。
また、自分の意識を乗っ取り、二重人格的にふるまうようたイマジナリーフレンドも存在します。
妄想が暴走してしまった結果、大きな弊害となることもあるので注意が必要です。
こうした問題行動を起こすイマジナリーフレンドは、自分自身の問題に気付く必要があるのです。
6-4. 白昼夢的に存在することがある
イマジナリーフレンドが自分の意識に根強く存在する場合は、白昼夢のように現れる場合もあります。
イマジナリーフレンドに会っている時は、現実から意識が遠のき、まるで夢を見ているような感覚を抱くのです。
その時間だけ、現実で何をしていたかすっかりと忘れてしまうようなこともあります。
時に実生活に支障がでる時もあるので、イマジナリーフレンドをコントロールする必要があるでしょう。
また、現実逃避をしたい時ほど、イマジナリーフレンドが印象的に現れる場合もあります。
6-5. 五感で感知できるように錯覚する
イマジナリーフレンドが自意識に強く存在する場合は、まるで本当に存在する友のように錯覚することもあります。
目ではっきりと視認できたり、会話することができたり、触れたり匂いを感じる場合もあります。
あくまでも錯覚や妄想ですが、こうした体験を重ねることで、イマジナリーフレンドの存在を強く感じることができるのです。
ただし、現実と妄想を混同することにさまざまな弊害が生まれることもあるので注意が必要です。
まとめ
イマジナリーフレンドは、自分の内に見出す空想上の友人です。
それは、自分自身の願望や欲求が投影されていることもあるので、それらに気づく力を持つことが大切です。
自分自身の心について向き合い、問題やトラウマを解決することで、イマジナリーフレンドと上手く付き合うことができるでしょう。
イマジナリーフレンドは空想上の友であり、誰しもが抱く可能性のある存在です。
特に幼少期や思春期に抱くことが多く、心の揺らぎや孤独感を生めるための存在と言っても良いでしょう。
時に、感情を共有し、トラブルや問題を乗り越えるためのパートナーとして必要になる時もあるのです。
ここではイマジナリーフレンドの姿や、イマジナリーフレンドを抱く心理などについて紹介します。
この記事をきっかけに、自分の心と向き合ってみましょう。
1. イマジナリーフレンドとは?
イマジナリーフレンドとは、空想上の友を意味し、心理学や精神医学における一つの現象を指します。
誰しもが抱く可能性があり、特に子供や一人っ子がイマジナリーフレンドを持つことが多いです。
しかし、大人になってもイマジナリーフレンドがいる場合もあります。
時に、感情を共有したり、空想の中で会話をしたり、イメージを映し出すことで共に遊ぶこともあります。
子供が一人でごっこ遊びをする時に、架空の友人を作る場合というのはよくあり得ることなのです。
イマジナリーフレンドは、その多くが自分自身で作りだしたものと言えます。
自分のイメージによる存在ですので、自分の都合の良いように動いたり、感情表現をすることが多いです。
そして、自問自答を具現化した形として、自分の意見に対して助言を与えるようなイマジナリーフレンドもいます。
逆に、自分自身への嫌悪感や拒絶がイマジナリーフレンドとして表れ、自分を傷つけるような反応をさせてしまうこともあります。
イマジナリーフレンドは心の現象の一つですが、時に病理として自分自身を苦しめることになるので気をつけなければなりません。
自己治癒や自己回復の支えとしてのイマジナリーフレンドならまだ問題はありません。
しかし、悪いことを正当化したり、自己を責めすぎるようなイマジナリーフレンドがいると大きな問題となってしまうのです。
時に、イマジナリーフレンドの性格が乗り移るようにして多重人格的な症状が起きてしまう場合もあります。
自分の心やトラウマと向き合うことで、イマジナリーフレンドを上手くコントロールしていくことが大切なのです。
また、成長するにつれてイマジナリーフレンドが消滅する場合も良くあります。
逆に、孤独感や悲しみが募ることで大人であっても空想の存在が生まれてしまうこともあるのです。
2. イマジナリーフレンドの姿
2-1. 空想や心の中のイメージ
イマジナリーフレンドは、さまざまなイメージや姿で表れます。
自身が子供頃は、同じ年頃の子どもがイマジナリーフレンドとして表れる場合が多いでしょう。
一緒に遊んだり、会話することで、孤独を紛らわすことに意味がある場合も多いです。
また、今の状況や環境が苦しい時に、自分の味方となってくれる人がイマジナリーフレンドとしてイメージ化されることもあります。
時には人の形ではなく、超常的な存在として表れることもあります。
良く、特に自分自身の能力や才能に不満を感じている人は、スピリチュアル的な存在がイマジナリーフレンドとして現れることがあるでしょう。
たとば、天使や神様が現れて自分を守ってくれている、悩みや苦しみを聞いて助けてくれるというイメージを抱く人もいます。
逆に、悪魔が現れて自己の過ちを正当化したり罪を唆す幻想が見え、実際に罪を犯してしまう場合もあります。
このように妄想的になりすぎて、現実の行動に問題が起きる場合もあるので注意が必要です。
2-2. ぬいぐるみや人形
イマジナリーフレンドをより実体化させようと意識した場合、ぬいぐるみや人形を依り代にすることがあります。
小さな子供がぬいぐるみや人形を使っておままごとをする事の延長線上の現象と考えると良いでしょう。
自分のイメージの中では、あたかもぬいぐるみや人形に魂が宿り、自由に動いていることを想像することが多いです。
自身の孤独に寄り添ったり、共に遊ぶ仲間として存在しているのです。
2-3. 鏡像
イマジナリーフレンドは別世界の自分とは異なる存在として見る場合もあります。
そうした意識を感じた場合は、鏡に映る自分自身を別の存在として認識することがあるでしょう。
鏡の向こうにはもう一つの世界があり、自分とは似て非なる自分がいる、といった空想を抱く人も少なからずいるのです。
ただし、もう一人の自分というのは、本当の自分に対する嫌悪感や苦しみから生まれる場合も多いので気をつけなければなりません。
現実逃避をしてしまったり、自己の過ちを正当化してしまったり、逆に自己を責めすぎることへ繋がるので注意しましょう。
ありのままの自分自身を愛することが大切です。
2-4. 影
イマジナリーフレンドは常に自分とより添う存在だと意識した時、自分の影にイメージを投影することも多いです。
もう一人の自分であったり、自分の影から生まれた新しい存在として認識することがあるでしょう。
自分の影は決して自分から離れることはないため、孤独感を生めるための存在としてイマジナリーフレンドとして認識されることが多いです。
また、暗闇のイメージから、自分の悪い感情や行動を、全て影のせいにしてしまうこともあるので気をつけましょう。
時に、二重人格的な症状に悩まされることもあるので、注意しなければなりません。
2-5. 夢
イマジナリーフレンドは今の意識とは異なる場所にいると認識する場合は、夢の中に存在を見出すことも多いです。
人によっては自分の思い通りに夢を見ることができる人もいるので、夢の中で自由に空想の友人と触れ合うことができるのです。
ただし、夢の中に現実逃避してしまったり、夢と現実を混同してしまうこともあるので注意が必要です。
2-6. 実体のない声や感触
イマジナリーフレンドは必ずしも、明確な人の形で表れるわけではありません。
時には、実体のない声が囁いたり、アドバイスをしたり、逆に唆したり中傷することもあります。
ネガティブな印象が強く、幻聴に悩まされる場合は、精神的な病状であることもあるので気をつけなければなりません。
また、痛みや苦しみを抱いている時に、見えない手がそっと触れてくる場合もあります。
自己治癒の一種であり、痛みが除かれるイメージをすることによって、実際に痛みが緩和されることもあるのです。
2-7. 脳内会議
イマジナリーフレンド必ずしも一人だけとは限りません。
時には複数人で表れる場合もあります。
たとば、みんなに輪になって話をしたり、遊んだりすることがあるでしょう。
一つの悩みや問題に対して、さまざまな人が現れ、さまざまな意見が飛び交う脳内会議が起こることもあります。
これは自分の考えをまとめたり、どれを選択すべきか悩んでいる時の自問自答として現れる場合が多いです。
また、自己を肯定したり、孤独感を生めるために複数の人が現れることもあるのです。
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