アカシックレコード(Akashic Records)とは、宇宙が誕生した時点から現在・未来までの全ての出来事・物事の情報・記録です。
「世界記憶・宇宙記憶」のアカシックレコードにアクセスして内容を読むことを、「アカシックリーディング」と呼んでいます。
個人と世界の物事に関する「過去・現在・未来のあらゆる情報」が記録されているアカシックレコードの内容を知るアカシックリーディングを行うことで、自分の運命の流れや性格・生き方の内容を知って「最善の選択」をすることができるのです。
この記事では、アカシックリーディングの「意味・発祥と歴史・アクセス方法・アクセス時の注意点」などについて徹底的に解説します。
- アカシックレコードとは何か?
- アカシックリーディングとは何か?
- アカシックリーディングの目的:アカシックリーディングで知ることができること
- アカシックリーディングの方法
- アカシックリーディングを実施する場合の注意点
- まとめ
1. アカシックレコードとは何か?
スピリチュアル理論やニューエイジ思想で、「世界記憶・宇宙記憶」として知られるアカシックレコードとは何なのでしょうか。
アカシックリーディングの対象になるアカシックレコードの基本的な概略や意味をまとめていきます。
1-1. アカシックレコードは「宇宙の図書館・宇宙のインターネット」である
アカシックレコードは「宇宙の図書館・宇宙のインターネット」であり、宇宙が誕生した原初の時から現在・未来に至るまでのありとあらゆる情報・知識が集積されている世界記憶のアーカイブ(図書館のような書庫)です。
アカシックレコードは地球を取り巻いている「光のレコード層」であり、宇宙誕生のビッグバンの時から現在・未来までの「ミクロレベル(個人レベル)の情報」と「マクロレベル(宇宙レベル)の情報」が完全に記録されているのです。
ミクロレベルのアカシックレコードは、「一人一人の体験・感情・人間関係・記憶・前世」のすべての情報を記録しています。
マクロレベルのアカシックレコードは、生命の誕生(単細胞生物の発生)から動植物の進化、ヒトの誕生、自我・知性の獲得まで記録されています。
未来のホモ・サピエンス・サピエンスが進化した情報まで包摂しているとされます。
1-2. アカシックレコードの起源と世界観:アカシックレコードは約2億6千年の記録
アカシックレコードの起源と語源は、古代インドの仏教で「虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)」を意味するサンスクリット語の梵名「アカーシャガルバ」にあるとされています。
「アカーシャ」は「虚空・空間=元々の本質」を意味しており、アカーシャは「至高の叡智・幸福」を象徴する虚空蔵菩薩の本質であると同時に、地球を覆っている光のレコード層(あらゆる情報の完全な記憶媒体)なのです。
アカシックレコードの世界観を前提とする時間軸は、現代宇宙科学が示唆する「約46億年の宇宙の歴史(地球上の生命誕生からの歴史は約38億年)」よりも短く、アカシックレコードでは宇宙が誕生したのは「約2億6千年前」とされています。
アカシックレコードの未来の時間も「約2万6千年先」までになっていて、宇宙の図書館・アーカイブとされるアカシックレコードの世界観には十分な科学的根拠(科学的エビデンス)があるわけではありません。
1-3. アカシックリーディングによってアカシックレコードには誰でもアクセス可能
アカシックレコードは、精神分析学の歴史でジークムント・フロイトから決別した盟友のカール・グスタフ・ユング(1875-1961)が提唱した「分析心理学(ユング心理学)」における「普遍的無意識・集合無意識(collective unconsciousness)」とほぼ同一のものとして考えられることもあります。
カール・グスタフ・ユングは無意識を「個人的無意識」と「集合無意識(普遍的無意識)」に分類して、集合無意識を「人類や民族の全体に共通する太古からの感情・体験・情報の記憶」として定義しました。
ユング心理学やニューエイジ思想家では、集合無意識を夢・白昼夢などによってアクセス可能な「神の無限の記録・図書館」と呼ぶこともあります。
ユングの集合無意識と同じく、アカシックレコードを読み取るアカシックリーディングは「夢分析・白昼夢・瞑想・催眠療法・シンクロニシティー」などの方法によって、誰にでも実行することが可能です。
アカシックリーディングは誰でもアクセスできる「情報・知識の完全なアーカイブ」であり、過去の出来事を知ったり、未来の可能性を読み取ったりすることで(未来の内容は書き換えも可能です)、自分の人生に対するコントロールを強めることができるのです。
2. アカシックリーディングとは何か?
「アカシック」は古代サンスクリット語のアカーシャ(虚空・空間)を起源としていて、アカシックレコードは「近代神智学・ユング心理学・ニューエイジ」の影響を受けています。
アカシックリーディング(Akashic Reading)とは、アカシックレコードの内容にアクセスしてその内容を読み取ることです。
「アクセスの巧拙(上手か下手か)・リスク」はありますが、アカシックリーディング自体は誰にでも実行可能なものとなっています。
この項目では、アカシックリーディングの概略について分かりやすく説明していきます。
2-1. アカシックリーディングは誰にでも可能だがアクセスレベルの高低がある
宇宙の図書館や宇宙のインターネットと呼ばれるアカシックレコードにアクセスする「アカシックリーディング」というと、何だかとても崇高な行為で実行のハードルが高いように思えますがそんなことはありません。
アカシックリーディングには確かに、「アクセスするレベルの高低(上手い下手)」がありますが、アクセスすること自体は一般の人にも可能なのです。
霊界と交信可能な特殊能力を持っているシャーマン(霊媒師)やスピリチュアリストがトランス状態でアクセスすれば、詳しく内容を読み取ることができる非常にレベルの高いアカシックリーディングを実行することができます。
自分以外の特定の人物のアカシックレコードの情報にアクセスする場合には、生年月日と名前からサーチして過去世や未来世にまでアクセスできるとされますが、これは一般の人にはほぼ無理でしょう。
しかし、一般の人でも「虫のしらせ・シンクロニシティー・夢や直感・飛来するアイデア」などを介して、無意識的にアカシックレコードにアクセスできることは多いのです。
2-2. アカシックリーディングの起源・発祥:ヘレナ・P・ブラヴァツキーが初めてアカシックレコードに言及
宇宙のすべての情報・知識が記録されている宗教的・霊的な何かがあるというモチーフ自体は、文明発生の初期段階にもあったとされます。
紀元前3000年から続くエジプト文明にも、宇宙・地球で起こる出来事があらかじめ決定されていることを前提にした「予言の書」というものが存在していました。
アカシックリーディングにつながるアカーシャという言葉を初めて使ったのは、近代神智学の創始者ヘレナ・P・ブラヴァツキー(1831-1891)と言われています。
ブラヴァツキー夫人が著書「シークレット・ドクトリン(1888年)」の中にある「生命の書」や「永遠の絵画ギャラリー(人類の全行動を記録したもの)」でアカシックレコードの原型となるアイデアを発表したのです。
「生命の書」には「エーテル(アストラル光)」で作られた目に見えないキャンバスがあり、天使の言葉や霊的な文字であるリピカが記録されているとされました。
2-3. ニューエイジのエドガー・ケイシーも膨大な数のリーディングを実践していた
ニューエイジ思想の一員とされる心霊治療家・心霊診断家のエドガー・ケイシー(1877-1945)も、メスメリズム(催眠療法)から相談者の前世を読み取ることのできる「リーディング」に転向した人物です。
24歳の時、近代神智学のアーサー・ラマースと出会い、輪廻転生する過去世を読み取る「霊的な人生相談(ライフ・リーディング)」を始めました。
エドガー・ケイシーは14,000件以上の膨大なリーディングを行いましたが、ケイシーは過去世が眠る無意識の「霊的な記録庫」にアクセスできると語っており、霊的な記録庫がアカシックレコードにもつながっていったのです。
3. アカシックリーディングの目的:アカシックリーディングで知ることができること
世界(宇宙)や個人の「過去・現在・未来」のありとあらゆる情報が記録されているアカシックレコードにアクセスして読み取ることを「アカシックリーディング」といいます。
アカシックリーディングを行う目的は何なのでしょうか?アカシックリーディングで知ることができることを中心にして、アカシックリーディングの目的を解説していきます。
3-1. 現在(今生)の自分自身について知って参考にする目的
アカシックリーディングを実行して、「自分自身の今生(こんじょう)・現世」についての全情報を知るということが目的の一つになります。
今の自分が体験している出来事や人間関係の「本質的な意味」を洞察できるので、今の人生に対する迷いがなくなります。
今、自分が取ろうとしている行動が引き起こす結果を知ることができるので、「因果関係を前提とした行動の選択=今ここから自分が誰と何をすればいいのか?」にも役立てることができるでしょう。
3-2. 過去(過去世)の自分自身について知って納得する目的
アカシックリーディングを実行して、輪廻転生を前提とした「過去世(過去生)の自分」について詳しく知るということも目的の一つになります。
生まれ変わる輪廻転生では、過去世で自分がした行為(カルマ)の結果が、今生(現世)の運命を決める「因果応報」の原因になっています。
過去世の自分がどんな存在として生き、誰にどんな行為をしてきたのかをリサーチすることで、「今の自分自身の運命に対する納得」を深め、今後の生き方(人生方針)の参考にすることができるのです。
3-3. 未来(来世)の自分自身について知って運命を選択する目的
アカシックリーディングを実行して、「未来(来世)の自分自身にどんな出来事が起こるのか」を事前に知るということも目的の一つになります。
未来の自分の運命を先回りして知ることで、現在の自分の言動を正しい方向に調整しやすくなります。
アカシックリーディングでは、未来(来世)は「完全に決定された未来」ではなく「未来で起こる可能性が高い現象・出来事」に過ぎませんから、未来について知ることで、未来の自分の運命をこれからポジティブな内容に書き換えて作り変えていくこともできるのです。
3-4. 自分の人生の目的・使命を知るという目的
アカシックリーディングの重要な目的の一つは、「過去・現在・未来の自分に関する全情報」を記録しているアカシックレコードにアクセスすることで、「自分の人生の目的・使命」を知ることができる点にもあります。
自分の人生の意味や価値に迷っている時には、「人生の方向感覚・達成すべき使命」を見失っていることが多いのですが、アカシックリーディングを実行することによって「自分がやるべきこと・関係を持つべき相手・達成すべき目標」が見えやすくなってくるのです。
3-5. 未来で起こる出来事を知って備えるという目的
アカシックリーディングを実行する目的として、「未来で起こる可能性が高い出来事」を事前に予測することで、心と行動の両面で準備をするということがあります。
アカシックレコードにアクセスすることによって、未来で起こる可能性が高まっている「事件事故・テロ・自然災害・不幸な出来事・不慮の死・近親者や親しい人の死」について事前に知ることができ、それらの不幸不遇に対して備えたり不幸な運命を書き換えたりすることができるのです。
4. アカシックリーディングの方法
宇宙(世界)の全ての出来事、自分自身の過去・現在・未来について知ることができる「アカシックリーディング」を実施する方法にはどのようなものがあるのでしょうか。
アカシックレコードにアクセスできる方法を紹介していきます。
4-1. 瞑想・座禅によるアカシックリーディング
アカシックリーディングの方法として、邪念を無くして精神統一を深めていく「瞑想・座禅」があります。
曹洞宗・臨済宗といった仏教禅宗の修行方法としての瞑想や座禅の方法論にこだわる必要はなく、「ゆったりとした深い深呼吸+雑念(執着・妄想)を頭から追い払う精神統一」を意識してみましょう。
腹式呼吸でゆっくりと息を吸い込み、長めの時間をかけてゆっくりと息を吐き出す深呼吸のリズムを続けることで、自然に意識レベルが低下して「リラックスしたトランス状態」にはまりやすくなります。
トランス状態に入ったらぼんやりした意識で、「自分自身の過去・現在・未来」についてイメージしていくことで、アカシックリーディングの問題解決モードにシフトしやすくなるのです。
4-2. 催眠によるアカシックリーディング
アカシックリーディングを実施するポイントは、理性・知性に支配され過ぎている意識水準を低下させて「トランス状態(変性意識状態)」に入ることにありますから、「ヒプノセラピー(催眠療法)」を受けてみることも有効な方法になります。
信頼と実績のあるカウンセラーから「ヒプノセラピー(催眠療法)」を実施してもらうことで、「自分の過去世・前世の情報」にもアクセスしやすくなり、自分自身の現在まで続く運命の因果関係について深い理解と納得をすることができるでしょう。
催眠の言語的暗示は、アカシックレコードの中でも特に「過去世・前世・胎児期へのアクセス確率」を飛躍的に高めてくれるのです。
4-3. 夢の分析によるアカシックリーディング
ジークムント・フロイトの精神分析の時代から続くオーソドックスなアカシックリーディングの方法として、「夢分析・夢判断」があります。
夢は「普遍的無意識(アカシックレコード)につながる王道」であり、無意識の夢が象徴しているものや変形(隠蔽)させているものを読み解くことで、「現世・過去世の自分についての経験や記憶」を正しく理解して、自分の生きるべき幸せな人生の参考にしていくことができるのです。
厳密な夢分析をするには、精神分析の専門知が必要になってきますが、「夢のストーリーの展開」と合わせて「夢に出てきた人物・動物・現象」に注目することで、これからの自分が何をすれば良いのかの目標が見えてくるでしょう。
4-4. アカシックリーディングに関連するCD・DVD・本の活用
アカシックリーディングを実行するもっとも簡単な方法は、アカシックリーディングに十分に精通していて実績もあるスピリチュアリスト(真の霊能力者)が書いたとされる「CD・DVD・本」を自分の悩みの内容や現在の状況に合わせて柔軟に活用することでしょう。
本やDVDの内容をそのまま忠実に実行すれば、必ずレベルの高いアカシックリーディングができるわけではありませんが、自分個人で「我流・適当なリーディング」をする場合よりも「リーディングの精度・確率」は上がってくるでしょう。
あまりに高額な関連商品は詐欺商法の疑いがありますので、常識の範囲内の価格に設定されているものを選びましょう。
4-5. インスピレーション・シンクロニシティー(共時性)によるアカシックリーディング
霊能力があるわけでもない一般の人たちにもっとも馴染みがるアカシックリーディングの方法は、無意識で感じ取っていることの多い「インスピレーション(直感)・シンクロニシティー(共時性)・虫の知らせ」になります。
祖父から貰って大切にしていた年代物の腕時計が急に壊れたと思ったら、その時間にちょうど祖父が亡くなっていたという「シンクロニシティー(共時性)」なども、アカシックレコードからのメッセージが届けられたと解釈されることがあります。
シンクロニシティーは、嫌な予感がしたら本当に嫌な出来事が起こったという「虫の知らせ」にもつながっています。
突然、頭の中に飛来して思いつく「インスピレーション(直感)」は誰でも一度は経験があると思いますが、この直感したことが現実になった場合には、これも無意識的に実施しているアカシックリーディングの方法の一つになってくるのです。
5. アカシックリーディングを実施する場合の注意点
アカシックレコードにアクセスするアクセスリーディングによって、未来の自分に起こる可能性がある「あらゆる問題(仕事・金銭・恋愛・結婚・人間関係・健康・家族などの問題)」を解決しやすくなりますが、アカシックリーディングには以下のような注意点もあるので気をつけるようにしましょう
5-1. 心身のバランスが悪い時には体調悪化のリスクに注意
アカシックレコードにアクセスするアカシックリーディングを行っている時の精神状態は、普段とは異なる独特のトランス状態(変性意識状態)に入っています。
そのため、「元々の体調悪化・持病」があると急激に気分が悪くなったりパニック状態に陥ってしまったりするリスクがあります。
アカシックリーディングを実行する時には、「心身の健康状態のセルフチェック」を必ず行い、リラックスして安心した精神状態で行うように気をつけましょう。
体調不良時のアカシックリーディングには、「耳鳴り・気分の悪さ・不安感や焦燥感・パニック発作」といった体調不良や心身の違和感(異常感覚)が起こる可能性もあるということを覚えておいて下さい。
体調悪化や精神的な不安・パニックを感じたとしても、ただちにアカシックリーディングを中止すれば大丈夫でしょう。
5-2. 心が弱って依存的な時にはマインドコントロールされるリスクに注意
アカシックリーディングを実施している時には、判断能力を担う意識水準が低下した「トランス状態(変性意識状態)」であることが多くなります。
トランス状態(変性意識状態)では、相手の言っている言葉を素直にそのまま聞き入れやすい独特な精神状態になりやすく、悪意あるヒプノセラピストや宗教療法家から催眠療法を受けた時に、言語的暗示・サイン的暗示でマインドコントロール(洗脳)をかけられるリスクがあります。
特に、「トラウマティックな出来事・他人を信じられなくなるショックな出来事」があって心が弱っている時、権威的な人物に対して依存的になっている時には、「催眠療法のアカシックリーディング」によってマインドコントロールを受けるリスクに気をつけておいた方が良いでしょう。
まとめ
アカシックレコードとは、宇宙誕生の時から「過去・現在・未来にわたるすべての情報」が記録されている「宇宙の図書館(宇宙のインターネット)」です。
アカシックレコードの内容を読み取るためのアカシックリーディングによって、私たちは「宇宙・世界についての真実の情報」と「自分自身及び他者の過去・現在・未来の情報」にアクセスできるようになります。
アカシックリーディングの方法には「夢分析・瞑想(座禅)・催眠療法・直感(インスピレーション)・占い」などの色々な方法がありますが、アカシックリーディングによって私たちは過去の情報を知ることができ、自分自身の未来を書き換えていく可能性が生まれてきます。
アカシックリーディングは、「自分の運命の選択・自分の問題解決」に効果的に応用することができるスピリチュアルな取り組みですが、アカシックリーディングには注意点やリスクもあるので注意しましょう。
アカシックリーディングについて調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。
アカシックレコード(Akashic Records)とは、宇宙が誕生した時点から現在・未来までの全ての出来事・物事の情報・記録です。
「世界記憶・宇宙記憶」のアカシックレコードにアクセスして内容を読むことを、「アカシックリーディング」と呼んでいます。
個人と世界の物事に関する「過去・現在・未来のあらゆる情報」が記録されているアカシックレコードの内容を知るアカシックリーディングを行うことで、自分の運命の流れや性格・生き方の内容を知って「最善の選択」をすることができるのです。
この記事では、アカシックリーディングの「意味・発祥と歴史・アクセス方法・アクセス時の注意点」などについて徹底的に解説します。
1. アカシックレコードとは何か?
スピリチュアル理論やニューエイジ思想で、「世界記憶・宇宙記憶」として知られるアカシックレコードとは何なのでしょうか。
アカシックリーディングの対象になるアカシックレコードの基本的な概略や意味をまとめていきます。
1-1. アカシックレコードは「宇宙の図書館・宇宙のインターネット」である
アカシックレコードは「宇宙の図書館・宇宙のインターネット」であり、宇宙が誕生した原初の時から現在・未来に至るまでのありとあらゆる情報・知識が集積されている世界記憶のアーカイブ(図書館のような書庫)です。
アカシックレコードは地球を取り巻いている「光のレコード層」であり、宇宙誕生のビッグバンの時から現在・未来までの「ミクロレベル(個人レベル)の情報」と「マクロレベル(宇宙レベル)の情報」が完全に記録されているのです。
ミクロレベルのアカシックレコードは、「一人一人の体験・感情・人間関係・記憶・前世」のすべての情報を記録しています。
マクロレベルのアカシックレコードは、生命の誕生(単細胞生物の発生)から動植物の進化、ヒトの誕生、自我・知性の獲得まで記録されています。
未来のホモ・サピエンス・サピエンスが進化した情報まで包摂しているとされます。
1-2. アカシックレコードの起源と世界観:アカシックレコードは約2億6千年の記録
アカシックレコードの起源と語源は、古代インドの仏教で「虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)」を意味するサンスクリット語の梵名「アカーシャガルバ」にあるとされています。
「アカーシャ」は「虚空・空間=元々の本質」を意味しており、アカーシャは「至高の叡智・幸福」を象徴する虚空蔵菩薩の本質であると同時に、地球を覆っている光のレコード層(あらゆる情報の完全な記憶媒体)なのです。
アカシックレコードの世界観を前提とする時間軸は、現代宇宙科学が示唆する「約46億年の宇宙の歴史(地球上の生命誕生からの歴史は約38億年)」よりも短く、アカシックレコードでは宇宙が誕生したのは「約2億6千年前」とされています。
アカシックレコードの未来の時間も「約2万6千年先」までになっていて、宇宙の図書館・アーカイブとされるアカシックレコードの世界観には十分な科学的根拠(科学的エビデンス)があるわけではありません。
1-3. アカシックリーディングによってアカシックレコードには誰でもアクセス可能
アカシックレコードは、精神分析学の歴史でジークムント・フロイトから決別した盟友のカール・グスタフ・ユング(1875-1961)が提唱した「分析心理学(ユング心理学)」における「普遍的無意識・集合無意識(collective unconsciousness)」とほぼ同一のものとして考えられることもあります。
カール・グスタフ・ユングは無意識を「個人的無意識」と「集合無意識(普遍的無意識)」に分類して、集合無意識を「人類や民族の全体に共通する太古からの感情・体験・情報の記憶」として定義しました。
ユング心理学やニューエイジ思想家では、集合無意識を夢・白昼夢などによってアクセス可能な「神の無限の記録・図書館」と呼ぶこともあります。
ユングの集合無意識と同じく、アカシックレコードを読み取るアカシックリーディングは「夢分析・白昼夢・瞑想・催眠療法・シンクロニシティー」などの方法によって、誰にでも実行することが可能です。
アカシックリーディングは誰でもアクセスできる「情報・知識の完全なアーカイブ」であり、過去の出来事を知ったり、未来の可能性を読み取ったりすることで(未来の内容は書き換えも可能です)、自分の人生に対するコントロールを強めることができるのです。
2. アカシックリーディングとは何か?
「アカシック」は古代サンスクリット語のアカーシャ(虚空・空間)を起源としていて、アカシックレコードは「近代神智学・ユング心理学・ニューエイジ」の影響を受けています。
アカシックリーディング(Akashic Reading)とは、アカシックレコードの内容にアクセスしてその内容を読み取ることです。
「アクセスの巧拙(上手か下手か)・リスク」はありますが、アカシックリーディング自体は誰にでも実行可能なものとなっています。
この項目では、アカシックリーディングの概略について分かりやすく説明していきます。
2-1. アカシックリーディングは誰にでも可能だがアクセスレベルの高低がある
宇宙の図書館や宇宙のインターネットと呼ばれるアカシックレコードにアクセスする「アカシックリーディング」というと、何だかとても崇高な行為で実行のハードルが高いように思えますがそんなことはありません。
アカシックリーディングには確かに、「アクセスするレベルの高低(上手い下手)」がありますが、アクセスすること自体は一般の人にも可能なのです。
霊界と交信可能な特殊能力を持っているシャーマン(霊媒師)やスピリチュアリストがトランス状態でアクセスすれば、詳しく内容を読み取ることができる非常にレベルの高いアカシックリーディングを実行することができます。
自分以外の特定の人物のアカシックレコードの情報にアクセスする場合には、生年月日と名前からサーチして過去世や未来世にまでアクセスできるとされますが、これは一般の人にはほぼ無理でしょう。
しかし、一般の人でも「虫のしらせ・シンクロニシティー・夢や直感・飛来するアイデア」などを介して、無意識的にアカシックレコードにアクセスできることは多いのです。
2-2. アカシックリーディングの起源・発祥:ヘレナ・P・ブラヴァツキーが初めてアカシックレコードに言及
宇宙のすべての情報・知識が記録されている宗教的・霊的な何かがあるというモチーフ自体は、文明発生の初期段階にもあったとされます。
紀元前3000年から続くエジプト文明にも、宇宙・地球で起こる出来事があらかじめ決定されていることを前提にした「予言の書」というものが存在していました。
アカシックリーディングにつながるアカーシャという言葉を初めて使ったのは、近代神智学の創始者ヘレナ・P・ブラヴァツキー(1831-1891)と言われています。
ブラヴァツキー夫人が著書「シークレット・ドクトリン(1888年)」の中にある「生命の書」や「永遠の絵画ギャラリー(人類の全行動を記録したもの)」でアカシックレコードの原型となるアイデアを発表したのです。
「生命の書」には「エーテル(アストラル光)」で作られた目に見えないキャンバスがあり、天使の言葉や霊的な文字であるリピカが記録されているとされました。
2-3. ニューエイジのエドガー・ケイシーも膨大な数のリーディングを実践していた
ニューエイジ思想の一員とされる心霊治療家・心霊診断家のエドガー・ケイシー(1877-1945)も、メスメリズム(催眠療法)から相談者の前世を読み取ることのできる「リーディング」に転向した人物です。
24歳の時、近代神智学のアーサー・ラマースと出会い、輪廻転生する過去世を読み取る「霊的な人生相談(ライフ・リーディング)」を始めました。
エドガー・ケイシーは14,000件以上の膨大なリーディングを行いましたが、ケイシーは過去世が眠る無意識の「霊的な記録庫」にアクセスできると語っており、霊的な記録庫がアカシックレコードにもつながっていったのです。
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