会社での昇進祝いや退職祝い、お店の開店祝いなどに、コチョウランと同じように贈答用として贈られることの多い、デンファレ。
コチョウランに比べれば、花の丈も低く、花も小ぶりで、華やかさでは、負けますが、赤紫の小ぶりな花が、びっしりと咲いている様子は、逆に、可愛らしさを感じて、デンファレの方を好む人も多くいます。
花持ちが良いので、切り花には最適で、ブーケや花束を豪華に見せるメインキャストでもあります。
- デンファレとはどんな花?
- デンファレの花言葉
- デンファレの育てて方や注意点
- デンファレの名前の由来
- デンファレの開花時期
- 種類(原種、園芸品種)
- まとめ
1. デンファレとはどんな花?
名前のデンファレというのは、デンドロビウム・ファレノプシスの略で、ニューギニアからオーストラリア北部にかけての地域を原産地とする、洋ランの総称になります。
厳密には、デンドロビウム・ビギバム系の原種を基にして交配し、できたデンドロビウムだけを、デンファレと言います。
花が付く花の茎「花茎」と呼ばれる部分が、とても長く伸びていて、節毎に、花を付けるので、2、3本寄せ植えにして鉢に入れ、水苔をかぶせると、赤紫の花が、枝垂れるように連なって咲く見事な鉢植えができます。
ただ、南方の原産だけに、耐寒性がなく、低温にも弱いので、越冬させるのが一苦労です。
その上、一冬越したからといって、多くの花芽を付けるか否かは、保証の限りではありません。
基本、常温で最低でも20度は、必要な植物なので、栽培はかなり難しいことになります。
切り花に多く用いられるように、花持ちはとてもよい植物なので、十分に眺めて楽しむくらいが、よいでしょう。
花は、赤紫を中心に、ピンクや白があります。
また、緑や黄もありますが、数が少ないので、あまり目にしません。
2. デンファレの花言葉
2-1. わがままな美人
この花が群を抜いて、華やかで、色彩豊かなことは、万人の認めるところですが、時には、傲慢とさえ見えるような、圧倒的な美しさをもっているとことろから、種全体の全般的な花言葉になっています。
2-2. 天性の華を持つ
花言葉の通りです。
発芽し、成長していくにつれ、他の花は持ち得ない、この個体種、独特の華やかさをもっています。
それは、花が付く「花茎」が、他とは比べものにならないほど長いので、花が咲きそろった時の豪華さは、他の追随を寄せ付けません。
2-3. お似合いの二人
野生のデンファレは、他の樹木に着生して、生育します。
ここで大事な事は、「着生」することです。
「寄生」するのではありません。
「寄生」は、寄生した相手から、栄養分を搾取して成長するのですが、「着生」は、相手からは何も受け取りません。
搾取もしません。
ただ、一緒に成長しているだけです。
そんな、この植物の生態から生まれた言葉です。
2-4. 魅惑
この花のもつ怪しいまでの美しさからくる花言葉です。
あまりの美しさに、引きずり込まれる、心を奪われるというのでしょうか。
まさに、この花のもっている美しさをズバリと言い切った表現と言えます。
2-5 思いやり
「着生」から来る花言葉です。
たとえ「寄生」のように搾取はしてなくとも、「着生」しているのですから、軒下三寸借りた以上は、相手への「思いやり」は、生じて当然のことでしょう。
そんな心を表した花言葉です。
また、花茎が長いとはいえ、びっしりとその上に花が咲くわけですから、両隣の間もままならない状態です。
それで、咲いてる花を見ていると、お互いがお互いに、譲りあったり、重なり合ったりしながら、「思いやり」をもって咲いているように見えてきます。
その様子から思いやりの言葉も、自然と生まれてきました。
3. デンファレの育てて方や注意点
3-1 植え込み
普通、ポットに入った状態で売られていますので、二、三株を、まとめて鉢に入れます。
その際に、痛んだ根や水苔を処理し、新しい水苔と洋ラン用の土も一緒にして、鉢に植え込みます。
植え込んだ鉢は、何しろ、寒さと低温が苦手ですから、日当たりよい窓辺などに置きます。
3-2 水やりや肥料
成長期の夏場は、たっぷり水をやりますが、気温が下がり始めた頃から、冬場にかけては、控えめにします。
しかし、だからといって、からからに乾いてしまわないようには、注意します。
なお、デンファレは、根っこよりも、葉っぱからの方が、水分を多く取り入れますので、霧吹きで、葉っぱにも、水をかけてやります。
開花している時には、肥料はやりません。
新芽がではじめる3月下旬から4月上旬にかけては、水苔の上に、粒状のランの肥料を置き肥として置いておきます。
7月頃までは、洋ラン用の液肥を水で薄めて、週に一回程度、与えます。
9月からは、開花促進の洋ラン用の液肥を水で薄めて、月に、2、3回与えますが、11月中旬以降は、全くやらずに、新芽の出るのを待ちます。
なお、寒くなるこの時期に、暖かな部屋に取り込む前に、一月ほど低温に当てておくと、花芽がよく付くそうですが、取り込むのに失敗などすると、枯れてしまって、元も子もないことになりますので、あまり、お勧めできません。
4. デンファレの名前の由来
野生のデンファレが、他の樹木に着生して生育する様子から、ギリシャ語の「樹木」を意味する(Dendron)と「生活」を意味する(Bion)の合成語として、(dendrobium)が、うまれました。
また、コチョウランの学名フアレノプシスが付いている上に、花の付き方や花の形、花の姿まで、よく似ているので、コチョウランを小さくした、矮小性の植物だと理解している人も多くおられますが、これらは、全く別の植物です。
5. デンファレの開花時期
5月頃から、温室栽培であれば、9月10月が最盛期になります。
6. 種類(原種、園芸品種)
ハワイで始まった交配による品種改良が、タイやマレーシア、シンガポールなどへ波及し、多くの品種が生まれてきました。
6-1. デンドロビウム ファレノプシス
デンファレの原点となる交配種で、ここを出発点として、様々な種類が作り出され、実に4,5000にもなる種が、誕生しています。
鮮やかな赤みがかった紫色が、心に残る美しいデンファレの歴史や自然を大切にしたいものです。
6-2. デンドロビウム ビギバム
デンドロビウム ファレノプシスと双璧をなす原種で、特に、小型の品種の基となっています。
この種を起点として、俗に「ミニデンファレ」と呼ばれる品種が、1万を越える数量で、開発されています。
白や紫の小さな花を付けた、ミニチュアのコチョウランのような様子が、多くのファンを生み出しています。
6-3. デンファレ エカポールパンダ
パンダ系の代表的な品種で、丸味をおびた花びらをしているのが特徴です。
さらに、花びらの先端が、濃い色合いに色づいて、赤紫色の大から中の花輪が咲きます。
最もデンファレらしいデンファレと言えるかもしれません。
6-4. デンファレ エマホワイト
名前の通りに、白が美しい品種です。
華やかな真っ白の色の中にも、どこか落ち着いた風情があるので、威厳すら感じ取ることができ、重要な式典などで、献花や供花として使われることも多多あります。
6-5. デンファレ ペガサスピンク
中輪の花を咲かせますが、何とも形容しがたい、透明感のあるピンクの色が、印象的な品種です。
とかく、色がぼやけがちになるピンクを、はっきりと意識させる、静かな中にも、主張色が見える品種です。
まとめ
デンファレやコチョウランをいただくと、玄関やリビングが、パッと華やぎます。
花も長く、一月くらいは十分もちます。
さて、花が終わって、来年も咲かせたいと思うのですが、咲いたことがありません。
温室栽培でもしない限り、赤道直下を原産とする花に、冬の寒さは、無理のようです。
育てることより、しっかり観て、楽しみましょう。
会社での昇進祝いや退職祝い、お店の開店祝いなどに、コチョウランと同じように贈答用として贈られることの多い、デンファレ。
コチョウランに比べれば、花の丈も低く、花も小ぶりで、華やかさでは、負けますが、赤紫の小ぶりな花が、びっしりと咲いている様子は、逆に、可愛らしさを感じて、デンファレの方を好む人も多くいます。
花持ちが良いので、切り花には最適で、ブーケや花束を豪華に見せるメインキャストでもあります。
1. デンファレとはどんな花?
名前のデンファレというのは、デンドロビウム・ファレノプシスの略で、ニューギニアからオーストラリア北部にかけての地域を原産地とする、洋ランの総称になります。
厳密には、デンドロビウム・ビギバム系の原種を基にして交配し、できたデンドロビウムだけを、デンファレと言います。
花が付く花の茎「花茎」と呼ばれる部分が、とても長く伸びていて、節毎に、花を付けるので、2、3本寄せ植えにして鉢に入れ、水苔をかぶせると、赤紫の花が、枝垂れるように連なって咲く見事な鉢植えができます。
ただ、南方の原産だけに、耐寒性がなく、低温にも弱いので、越冬させるのが一苦労です。
その上、一冬越したからといって、多くの花芽を付けるか否かは、保証の限りではありません。
基本、常温で最低でも20度は、必要な植物なので、栽培はかなり難しいことになります。
切り花に多く用いられるように、花持ちはとてもよい植物なので、十分に眺めて楽しむくらいが、よいでしょう。
花は、赤紫を中心に、ピンクや白があります。
また、緑や黄もありますが、数が少ないので、あまり目にしません。
2. デンファレの花言葉
2-1. わがままな美人
この花が群を抜いて、華やかで、色彩豊かなことは、万人の認めるところですが、時には、傲慢とさえ見えるような、圧倒的な美しさをもっているとことろから、種全体の全般的な花言葉になっています。
2-2. 天性の華を持つ
花言葉の通りです。
発芽し、成長していくにつれ、他の花は持ち得ない、この個体種、独特の華やかさをもっています。
それは、花が付く「花茎」が、他とは比べものにならないほど長いので、花が咲きそろった時の豪華さは、他の追随を寄せ付けません。
2-3. お似合いの二人
野生のデンファレは、他の樹木に着生して、生育します。
ここで大事な事は、「着生」することです。
「寄生」するのではありません。
「寄生」は、寄生した相手から、栄養分を搾取して成長するのですが、「着生」は、相手からは何も受け取りません。
搾取もしません。
ただ、一緒に成長しているだけです。
そんな、この植物の生態から生まれた言葉です。
2-4. 魅惑
この花のもつ怪しいまでの美しさからくる花言葉です。
あまりの美しさに、引きずり込まれる、心を奪われるというのでしょうか。
まさに、この花のもっている美しさをズバリと言い切った表現と言えます。
2-5 思いやり
「着生」から来る花言葉です。
たとえ「寄生」のように搾取はしてなくとも、「着生」しているのですから、軒下三寸借りた以上は、相手への「思いやり」は、生じて当然のことでしょう。
そんな心を表した花言葉です。
また、花茎が長いとはいえ、びっしりとその上に花が咲くわけですから、両隣の間もままならない状態です。
それで、咲いてる花を見ていると、お互いがお互いに、譲りあったり、重なり合ったりしながら、「思いやり」をもって咲いているように見えてきます。
その様子から思いやりの言葉も、自然と生まれてきました。
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