女性らしさを表す花として知られているのが「ユリ」です。
大ぶりで優雅なユリの花は豪華で見栄えがします。
中でも「テッポウユリ」は真っ白な花で、海外では絵画の宗教的なモチーフとして用いられています。
美しいテッポウユリですが、名前が無骨なイメージがしてしまいます。
テッポウユリの花言葉と育て方、種類を知り、ユリへの理解を深めましょう。
- テッポウユリとはどんな植物?
- テッポウユリの花言葉3選
- テッポウユリの育て方や注意点
- テッポウユリの名前の由来
- テッポウユリの開花時期
- テッポウユリの種類(原種、園芸品種)
- まとめ
1. テッポウユリとはどんな植物?
テッポウユリは、九州から沖縄にかけて自生していて、日本固有のユリとして知られています。
多くの人がイメージする「白ゆり」はこのテッポウユリのことであり、明治時代になると海外へ輸出される程有名になりました。
他の種類のユリと配合させて新しい園芸品種を作り易いことから、現在でも多くの品種が開発されています。
テッポウユリの花は、横向きで長さが10センチ~15センチにもなります。
見事な白い色と大きな花で目を引くので、宗教や冠婚葬祭用など、国内外でも需要が高い植物です。
2. テッポウユリの花言葉3選
テッポウユリの白い花は、けがれの無い美しさを象徴しています。
海外では多くの絵画にその意味を象徴する為に白いユリの花が描かれています。
2-1. 「純潔」
新約聖書でマリアに受胎告知をしたのは「大天使ガブリエル」で、西洋の甲斐では手に白いユリの花を持って描かれています。
これは聖母マリアの処女性を象徴するものであり、そこから純潔の意味を付けられています。
2-2. 「甘美」
大きくて優雅な白いユリは、包容力と心が豊かである状態を象徴しています。
このことから甘美な状態、或いは人との関係を表します。
2-3. 「威厳」
テッポウユリの花は他の花と比較してもかなり大きなものです。
1つの茎に1本ずつ、どっしりと花が咲くことから、品格と威厳のある状態を表します。
3. テッポウユリの育て方や注意点
テッポウユリは野山に自生する植物ですので、比較的育て易くなります。
なるべく自然に近い環境で、風通しと日当たりの良い場所に植えてあげる様にします。
3-1. 種まき
テッポウユリの種は市販されていません。
自分で採取するか、球根を植え付けましょう。
・種の場合
種をまく時期は11月~12月の涼しい時期です。
ポットに土を入れて種をまき、土が乾かない様にして球根を育て、その後地面に植え替えます。
・球根の植え方
球根は、土の中10センチ~15センチの部分に、15センチ~20センチ程の間隔を空けて植えます。
鉢植えで複数の球根を植え付ける場合には、それぞれの球根は10センチ位の間隔を空ける様にします。
3-2. 水やり
テッポウユリは水はけが良い土の方が合います。
球根は水がたっぷり必要ですので、土の表面が渇くようならば水やりが必要です。
日当たりが良いとどうしても土が渇き易いので、注意してあげましょう。
3-3. 肥料
植え付けの時期には肥料を土に混ぜておき、発芽したら肥料は根元に巻きます。
茎や葉が育って来たら、液体肥料にすると良いでしょう。
3-4. 病害虫
テッポウユリに付く害虫としては以下のものがあります。
・ユリクビナガハムシ
テッポウユリの葉やつぼみ侵食し、幼虫だけではなく成虫もユリに被害を及ぼします。
葉が食い荒らされて黒い糞がある様ならばすぐに駆除しましょう。
・アブラムシ
茎や新芽に大量に取り付き、栄養分を吸収して弱らせてしまいます。
すぐに増えるので、とにかく早目に駆除します。
3-5. 支柱立て
テッポウユリは丈が高くなり、花が大きいので頭が重いと茎が折れてしまうこともあります。
大雨や風で簡単に折れてしまうので、丈が30センチ以上になったら、支柱を立てて支えてあげた方が良いでしょう。
3-6. 開花後の手入れ
花が咲き終わると、しぼんだまま種が付き始めます。
球根から余計な栄養分が水取れられない様に、花が枯れたらすぐに茎ごと摘んでしまった方が良いでしょう。
葉に関しては光合成をする必要があるので、自然に枯れるまで残しておきます。
3-7. 植え替え
テッポウユリは、連作障害のリスクがあるので、植え替えが必要です。
鉢植えは年に1回、土植えは2年~3年に1回、植え替えをしましょう。
土を入れ替えることでより長持ちします。
3-8. 分球
テッポウユリは分球ができます。
植え替えの時に、根っこの部分に木子(きご)があれば、受け付ければ球根の様に発芽します。
上手に増やしてガーデニングを楽しみましょう。
4. テッポウユリの名前の由来
テッポウユリという名前がどうもオシャレっぽくないのでどうもとっつきにくいと思っている人もいるでしょう。
これは、花の形が昔の海賊などが使っていたラッパ銃に似ていることから付けられました。
5. テッポウユリの開花時期
テッポウユリは、土植えでも鉢植えでも、余程世話を怠らなければ毎年花を咲かせてくれます。
開花時期は6月~8月です。
6. テッポウユリの種類(原種、園芸品種)
ユリの花には、大きく分けて以下の様に4つの亜属があります。
・ヤマユリ亜属
ヤマリユ亜属は、横向きで花びらがくるんと裏返った様に咲くのが特徴です。
ヤマユリはその原種であり、日本でも良く知られています。
花は大きく20センチ~30センチにもなり、花びらに縦に黄色いラインと赤茶色い斑点がついています。
香りが強く、球根は食用にもなります。
・スカシユリ亜属
スカシユリ亜属は、花が上向きに咲くのが特徴です。
代表的な原種にヒメユリがあり、黄色味を帯びた華やかな色合いで、ガーデニングの良いアクセントになります。
・カノコユリ亜属
カノコユリ亜属は、つり鐘状の下向きの花が特徴です。
花びらが外側に丸まっていて、オニユリは代表的な原種です。
見た目が華やかで、遠目からでもかなり目立ちます。
・テッポウユリ亜属
花は筒状で横向きに咲き、先端がラッパの様にふわっと外側に開いています。
白ゆりとして古くから人気があります。
今回は、テッポウユリ亜属をいくつか紹介します。
6-1. ササユリ
本州の西側から四国・九州に自生しています。
淡いピンク色の花でややこぶり、香りが良いことで人気があります。
ササユリは「ヤマユリ」とも呼ばれていて、日本固有の品種ですが、育て方が難しくなります。
6-2. リーガル・リリー
野生の品種ですが、病気に強くガーデニング初心者でも育てられます。
花は小ぶりで外側はピンク色、内側は黄色、先端部分は白と色分けされていて、グラデーションが美しい花です。
6-3. オトメユリ
「オトメユリ」は「ヒメサユリ」とも呼ばれていて、準絶滅危惧種となっています。
日本にしか自生していない品種で、しかも限られた地域にしか咲かない希少なユリです。
見た目はササユリをやや小さくした様で、花の大きさは5センチ~6センチ程度です。
非常に希少ですので、ガーデニングには不向きです。
6-4. タモトユリ
こちらも日本固有のユリで、鹿児島のしかも断崖絶壁にだけ自生しているという品種です。
残念ながら現在では絶滅してしまったと言われています。
6-5. タカサゴユリ
タカサゴユリは台湾産の品種で、園芸用として日本に入ってきた外来種です。
日本では「ホソバテッポウユリ」と呼ばれることもあります。
タカサゴユリは繁殖力が強く、日本中の野山だけではなく街中の至るところで見られます。
見た目は白くて優雅なユリではありますが、雑草に分類されていて、ネット上でもあまり取り上げているサイトはありません。
ガーデニングをしたい人におすすめのユリと言えます。
まとめ
テッポウユリは見た目が美しく、上品なイメージのある花です。
花粉があるので苦手という人は、早目に摘んでおきましょう。
花言葉通りの女性を目指して庭に植えてみては如何でしょうか。
女性らしさを表す花として知られているのが「ユリ」です。
大ぶりで優雅なユリの花は豪華で見栄えがします。
中でも「テッポウユリ」は真っ白な花で、海外では絵画の宗教的なモチーフとして用いられています。
美しいテッポウユリですが、名前が無骨なイメージがしてしまいます。
テッポウユリの花言葉と育て方、種類を知り、ユリへの理解を深めましょう。
1. テッポウユリとはどんな植物?
テッポウユリは、九州から沖縄にかけて自生していて、日本固有のユリとして知られています。
多くの人がイメージする「白ゆり」はこのテッポウユリのことであり、明治時代になると海外へ輸出される程有名になりました。
他の種類のユリと配合させて新しい園芸品種を作り易いことから、現在でも多くの品種が開発されています。
テッポウユリの花は、横向きで長さが10センチ~15センチにもなります。
見事な白い色と大きな花で目を引くので、宗教や冠婚葬祭用など、国内外でも需要が高い植物です。
2. テッポウユリの花言葉3選
テッポウユリの白い花は、けがれの無い美しさを象徴しています。
海外では多くの絵画にその意味を象徴する為に白いユリの花が描かれています。
2-1. 「純潔」
新約聖書でマリアに受胎告知をしたのは「大天使ガブリエル」で、西洋の甲斐では手に白いユリの花を持って描かれています。
これは聖母マリアの処女性を象徴するものであり、そこから純潔の意味を付けられています。
2-2. 「甘美」
大きくて優雅な白いユリは、包容力と心が豊かである状態を象徴しています。
このことから甘美な状態、或いは人との関係を表します。
2-3. 「威厳」
テッポウユリの花は他の花と比較してもかなり大きなものです。
1つの茎に1本ずつ、どっしりと花が咲くことから、品格と威厳のある状態を表します。
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