自分の身近に恩着せがましい人がいると、関わると嫌な気分になりますし、正直なところうっとうしいと思うことでしょう。
ここでは恩着せがましい人の特徴や心理、対処方法などをまとめてみました。
もしかして自分が恩着せがましくなっていないかの確認の為にも最後まで読んでみてください。
- 恩着せがましいとは?
- 恩着せがましいの類語や反対語
- 恩着せがましい人の特徴
- 恩着せがましい人の心理
- 恩着せがましい人の対処方法
- 自分が恩着せがましくならないように気をつけること
- まとめ
1. 恩着せがましいとは?
恩着せがましいとはどういう意味かといえば、親切の押し売りをしたり、相手に有難いと言わせよう、思わせようとすることです。
身近な人で、何かしてあげたことをずっと覚えていて「色々してあげたのに」「お礼も感謝の気持ちもない」などと言っている人はいないでしょうか。
このような言動は「恩着せがましい」と言われて人から嫌がられるものです。
相手が喜んでいないのに無理やり感謝の気持ちを持たせようとしていることになります。
2. 恩着せがましいの類語や反対語
恩着せがましいに似ている言葉や反対の意味を表す言葉をまとめてみました。
2-1. おためごかし
表面的には相手の為を思いやっているようで、実は自分の利益をはかっていることを言います。
「あなたの為を思って」といって言ってくる人がいますが、よく聞いているとただ自分の利益の為に相手をいいように使おうとしているだけのことが多いのです。
2-2. 押しつけがましい
相手の意向を考えず、自分の思うことを無理強いする感じをいいます。
結局のところ自分のことが一番であり、相手を都合よく扱っていることになります。
2-3. 恩着せがましいの反対語とは?
恩着せがましいの意味がだんだんと理解できてきたことと思います。
では恩着せがましいの反対語はどういったものがあるでしょうか。
「恩を着せない」ということで「恩着せがましくない」という言い方をすることが一般的でしょうか。
あとは「遠慮深い」「さりげなく気遣いができる」「親切」という風に表現をしたりします。
3. 恩着せがましい人の特徴
恩着せがましい人に見られる特徴をまとめてみました。
当てはまるものが多い場合はその人は恩着せがましい傾向があるということで注意が必要でしょう。
3-1. 相手の話を聞く姿勢がない
基本的に、相手の話を聞く姿勢がありません。
聞いているようなふりをしているだけで実は聞いていなかったり、途中で話を遮ったりします。
また聞く気がないので、間違った解釈をして勝手に誤解をして怒ったりということがあります。
人間関係においては対等な関係を保つことが難しく上下関係や依存関係といった形の方が上手くいくところがあります。
つまり自分の言いなりになる、従ってくれる、持ち上げてくれる人間と相性がいいのが特徴です。
3-2. 自分がしたことだけを覚えている
自分が人にしてもらったことも沢山あるはずなのですが、そういったことは忘れています。
人に対する感謝やリスペクトはありません。
しかし、自分が人にしたことだけはよく覚えていて、自分がいかに人の為に尽くしたか、頑張っているかということを言います。
周りからしたらうっとうしいと思うものですが、恩着せがましい人は自分が恩着せがましくなっていることに気がついていません。
また指摘しても聞き入れない性格の人が多いですので、結局周りが我慢して合わせるといったことが多くなります。
特に職場の上司が恩着せがましい性格の場合は部下は苦労するのです。
3-3. 威圧感を与えて支配する傾向
自分がしてあげたと相手に恩を着せて、支配したがるところがあります。
威圧的な態度をとって相手より優位に立とうとします。
些細なことでも相手に感謝させようとしますので、気が弱い人、大人しい(そのように見える)人をターゲットにすることも多いのです。
しかし一見自信があって気が強いように見えますが本当は自分に自信がないのです。
自信がないからアピールをして周りから褒めてもらう、認めてもらうという行為を求めるのです。
3-4. 「あなたの為に」が口癖
あなたの為を思って、あなたの為にしてあげたのにと相手のことを思って自分がいかに頑張っているかが口癖です。
確かにありがたいと思う場合もあるのでしょうが、恩着せがましい人の場合は大体が「余計なお世話」状態になっていることが多く、感謝どころか相手にすれば迷惑になっているものです。
相手からすれば何も頼んでもいないのに、勝手に干渉されて「感謝しろ」と強要されているだけなのです。
3-5. 自分の欲求を通そうとする
恩着せがましい人は自分の思ったことがいいと思えばそれを相手にも押しつけてきます。
また普段からもワガママな傾向があります。
相手の為と言いながら自分の欲求を満足させているだけなのです。
3-6. 相手の気持ちを思いやることはない
自分の気持ちがあるように、相手にも相手の考えや気持ちがあるということを考えることができません。
相手の気持ちを思いやることはなく、自分が良いと思えば相手も良いに違いない、感謝する、喜んでもらえると信じています。
ある意味、純粋なところがありますので余計に厄介なことになるのです。
悪意を持っているのであれば突っぱねることに罪悪感は感じませんが、善意で恩を着せてくるので突っぱねると自分が相当に悪いことをしたような気持ちにさせられるのです。
ですが、それも恩着せがましい人の特徴の一つですので気にすることはないでしょう。
4. 恩着せがましい人の心理
恩着せがましい人の考え方、心理はどのようになっているのでしょうか。
恩着せがましい人の心理を5点、紹介します。
4-1. 優位に立っていたい
相手に恩を着せることで、相手より自分が優位に立てる、立っていたいという気持ちがあります。
負い目があると相手に対して不利になるといいますか、あまり強気で出られなくなります。
その効果を無意識なのか、意識的なのかはわかりませんが狙っています。
相手よりも自分が上であるという気持ちを持っていたいのです。
そして相手にもそれを意識させて自分を立てて欲しいと思っています。
4-2. 何か求めているものがある
恩着せがましい人はただ相手に感謝をさせたいと思っているだけではなく、魂胆があります。
それは何らかの見返りを求めているのです。
見返りの内容は人それぞれで違います。
物質的なものを求める人もいれば、精神的なものを求める人もいるでしょう。
4-3. 相手から必要と思われたい
恩着せがましい人は内心寂しさを抱えている人です。
自分が誰かに恩を着せるのは相手から感謝されたい、自分を必要とされたいという気持ちがあるのです。
相手から自分がいないと困る、今の自分はないと思われたいのです。
4-4. 頼られることが嬉しい
恩着せがましい人というのはおせっかいで何でも関わっていくタイプが多いのです。
悪意はなく、純粋に相手から頼られることが嬉しいのです。
しかしそれほど人から頼りにされることもありません。
そこで自分から相手が求めてもいないのにあれこれと手を出し、口を出してしまうのです。
「またお願いします」「ぜひお願いします」と言われるのがとても嬉しくて社交辞令的に言われていることに気がつかず本気にとらえてしまいます。
そこで相手が求めていないのにどんどん相手の領域へ踏み込んでいってしまって人間関係が上手くいかなくなってしまうこともあります。
例えとしては、嫁姑の関係にこういったことは起こりがちです。
4-5. 自己満足を得たい
恩着せがましい人は相手から求められている自分、相手に尽くしている自分、感謝されている自分といった理想の自分のイメージがあるのでしょう。
要するに自己満足を得たいのです。
誰かを助けてあげた、自分がいないと駄目だなど言いながらどこか満足気で嬉しそうな人、身近にいませんでしょうか。
5. 恩着せがましい人の対処方法
恩着せがましい人の特徴や心理はおわかりいただけたことでしょう。
実際の生活で恩着せがましい人に関わりますと、困った状態になります。
とはいえ会社の上司や、親戚などはっきりと拒絶したり、縁を切ることが難しい相手の場合は対処方法を間違えますと後々の人間関係に響いてきます。
ここでは上手くやっていく為の対処方法をお伝えします。
5-1. 感謝の気持ちを言葉で伝えつつ、距離を保っておく
恩着せがましいなと不満に思ってはいても、相手としては見返りを期待しているとはいっても善意からの言動ではあります。
悪いことをしようとしているわけではありませんので、大きなお世話だと感じてはいても表面的には感謝の言葉を伝えるようにしましょう。
「ありがとうございます」「いつもすみません」と丁寧に感謝の気持ちは相手にはっきりと伝えることです。
その上でこちらからは相手に必要以上に近づかないようにして距離を保っておくことです。
相手からはずかずかと距離を縮められてもこちらからは距離を縮めないようにするのです。
例えば相手から連絡があったり、誘われたりしてそれを受けることがあったとしても、こちらからは連絡をしない、誘わないという風に。
顔を合わせる時だけ愛想良くしておけば「感謝の気持ちをもない」「お礼も言わない」など文句を言われることを避けることはできます。
5-2. 何もお返しができないと伝えておく
恩着せがましく何かしてあげようとする人は、何かあなたに見返りを求めている場合があります。
いつも恩着せがましくしてきた後に何か面倒なお願いごとをしてくる相手ならば、それは相手の手法なのだと理解しましょう。
毎回あてにされては困りますし、だんだん負担になってくるでしょう。
対処方法としては何か恩を着せようとした時に一言断りを入れるのです。
「このようなことをしてもらっても、自分は何もお返しができない」とはっきり伝えましょう。
見返りを求めているだけの相手ならば、お返しができないと伝えられたらあっさり引き下がるものです。
メリットがない相手に尽くすようなことはしません。
5-3. 褒めておいて、遠ざける
恩着せがましい人は自分の価値を相手に認めさせたいという思いがあります。
そこで普段から相手のことを褒めておくのです。
有難迷惑だと感じることであっても少々大げさにありがたいと伝えましょう。
その上で「また何かあったらお願いします」とこちらからお願いするようなことを言っておきます。
そして実際は何もお願いはしないでいいのです。
相手としては褒められて、頼られて、気分は良くなっていますのでお互いに問題はないのです。
5-4. 縁を切る覚悟できっぱりと断る
恩着せがましい人は自分が相手に迷惑だと思われているなどとは全く気がついていません。
そして自分の行動で相手に喜んでもらえていると思っていますし、自分の行動は素晴らしいと信じています。
ですから断っても「どうして?あなたの為なのに」と逆に責められたり、お説教されることがあるかもしれません。
特に自分より目上の人の場合は断りにくくて相手の言うなりになってしまうことが多いかもしれません。
しかし、このまま恩着せがましい人とつきあっていくのは迷惑、ストレスになると思いつめているならば、縁を切る覚悟を持った方がいいでしょう。
仕事関係など切るに切れない場合は難しいのですが、私生活上の繋がりならば今後の縁が切れても影響はありません。
冷たいとか、常識がないと悪口を言われることは覚悟の上で、きっぱりと相手との関係を終わらせるようにしましょう。
自分の思ったやり方で今後はやっていくのでお世話にはならないという意思を伝えるようにしましょう。
有難迷惑とか、恩着せがましいということを相手にストレートに言うのはさすがにトラブルになりますので相手に非があると責めるような言い方は避けておいた方がいいでしょう。
6. 自分が恩着せがましくならないように気をつけること
気がつけば自分が恩着せがましい人になっていないか、注意することも必要です。
特に近い関係になれば良かれと思ってと相手の世話をやいてしまうことも増えますので、それが相手に迷惑になっていないか気をつけるようにしましょう。
6-1. 相手に見返りを求めない
何か相手にしてあげる時は、これをしたら何かいいことがあるだろう、こうなるだろうなどと、見返りを求めたりはしないでください。
今自分がする行動と、未来を結びつけないようにしましょう。
異性に尽くす人は注意です。
これだけ相手にしてあげたのだから、自分の思いに応えてくれるだろうとか、結婚できるだろうなどと考えがちですが、それは恩着せがましいことなのです。
見返りを求めて相手に尽くすという行為は本当の愛ではなく束縛のようなものです。
6-2. 相手に過剰に期待をしない
自分がこうしたら、相手は感謝するだろうとか、もっと良くなるだろうと相手に期待を持ってしまうことはありますが、その期待が期待外れに終わったらつい相手を責めたくもなります。
自分が頑張ったのに、尽くしたのに、してあげたのにと相手にぶつけてしまうこともあるでしょう。
しかし相手からしたら勝手に期待されても困るというのが正直な思いではないでしょうか。
何か相手の為に良かれと思って行動する時は自分が好きでやっていること、相手には関係ない、お礼を求めたりはしないと言い聞かせておきましょう。
6-3. 気が進まないことはしない
本当は面倒なこと、大変なことでも、相手の為だからと、自己犠牲の精神で頑張ってしまう人がいます。
ですが、無理をすればストレスも溜まりますし、相手が自分の思ったようにならないと不満も覚えていくでしょう。
自分ばかりが苦労をしている、相手は感謝の気持ちもないと、ネガティブな感情に支配されてしまいます。
最初から、気が進まないこと、大変そうだなと思うことは相手の為になるとわかっていてもしないことです。
本当に自分の為だと思えば本人がさっさと行動するはずなのです。
行動していない時点で相手は必要と思っていない、緊急性もないと判断しているのです。
あなたの善意は相手にすれば単なるおせっかいということになります。
6-4. 自己満足を得られる趣味を持つ
相手に感謝されたい、自分がいい人だと思われたいという気持ちが強い人は承認欲求が強いのでしょう。
自分の価値は人が決めるものではありません。
他人からどう思われるか気にするよりも、自己満足を得られる趣味を持った方がいいでしょう。
人に何かしてあげることを考えるより、自分一人で楽しめる趣味を持つ、何かに打ち込むのです。
おせっかいをやく暇など持たないようにすることです。
他人に恩着せがましいと思われるより、自分の趣味を楽しんで自己満足を感じる方がよっぽどいいと思いませんか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
恩着せがましい人の特徴、心理、対処方法などまとめて紹介しました。
人と関わると善意からでも押しつけになってしまって相手からすれば迷惑だと感じることはよくあることです。
相手の気持ちを確認するようにして、自分自信は恩着せがましくならないように気をつけていきましょう。
また良かれと思ってしてあげることはお礼を言われなくても別にいいと最初から割り切っておくことです。
自分の身近に恩着せがましい人がいると、関わると嫌な気分になりますし、正直なところうっとうしいと思うことでしょう。
ここでは恩着せがましい人の特徴や心理、対処方法などをまとめてみました。
もしかして自分が恩着せがましくなっていないかの確認の為にも最後まで読んでみてください。
1. 恩着せがましいとは?
恩着せがましいとはどういう意味かといえば、親切の押し売りをしたり、相手に有難いと言わせよう、思わせようとすることです。
身近な人で、何かしてあげたことをずっと覚えていて「色々してあげたのに」「お礼も感謝の気持ちもない」などと言っている人はいないでしょうか。
このような言動は「恩着せがましい」と言われて人から嫌がられるものです。
相手が喜んでいないのに無理やり感謝の気持ちを持たせようとしていることになります。
2. 恩着せがましいの類語や反対語
恩着せがましいに似ている言葉や反対の意味を表す言葉をまとめてみました。
2-1. おためごかし
表面的には相手の為を思いやっているようで、実は自分の利益をはかっていることを言います。
「あなたの為を思って」といって言ってくる人がいますが、よく聞いているとただ自分の利益の為に相手をいいように使おうとしているだけのことが多いのです。
2-2. 押しつけがましい
相手の意向を考えず、自分の思うことを無理強いする感じをいいます。
結局のところ自分のことが一番であり、相手を都合よく扱っていることになります。
2-3. 恩着せがましいの反対語とは?
恩着せがましいの意味がだんだんと理解できてきたことと思います。
では恩着せがましいの反対語はどういったものがあるでしょうか。
「恩を着せない」ということで「恩着せがましくない」という言い方をすることが一般的でしょうか。
あとは「遠慮深い」「さりげなく気遣いができる」「親切」という風に表現をしたりします。
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