開店祝いや入学祝い、結婚式のブーケなどお祝いのアレンジメントフラワーとしても人気の花の1つに、トルコキキョウがあります。
レースのように重なる可憐な花びらと、淡い色合が人気の1つです。
お祝いシーンにもフィットするトルコキキョウにはどんな花言葉があるのでしょうか。
- トルコキキョウとはどんな花?
- トルコキキョウの花言葉
- トルコキキョウの属名の由来
- トルコキキョウの名前の由来
- トルコキキョウの育て方
- 種類(原種、園芸品種)
- 花束アレンジメントのポイント
- まとめ
1. トルコキキョウとはどんな花?
1-1. 原産地
トルコキキョウは「キキョウ」と名が付いていますが、キキョウ科ではありません。
リンドウ科ユーストマ属の植物です。
寒さに弱く乾燥した地域で生育します。
また高地から低地まで広く生育しているのが特徴です。
アメリカ合衆国北部からメキシコにかけて分布し、原産地はテキサス州周辺を中心としています。
1-2. 日本に入ってきたのはいつ
日本に入ってきたのは、大正から昭和初期頃と言われています。
当時農家を中心に栽培されており、品種改良され、今では全品種の多くが日本産になっています。
1-3. 花姿
原種は一重咲きの薄紫から紫色の花色をしていますが、品種改良によりピンクの花色が出てきました。
その後、一重咲きだけではなく八重咲、大輪、小輪が開発され、色はクリーム色、緑色、茶色、複色と多くの種類が出ています。
2. トルコキキョウの花言葉
2-1. 優美・すがすがしい美しさ
スッと真っすぐに伸びる茎と、フリルが幾重にも重なる花びらの様子が由来です。
2-2. 花嫁の感傷
花姿が、嫁ぐ花嫁の憂いを含んだ美さに似ている様子が由来です。
2-3. 希望
花色でも花言葉が異なります。
紫色のトルコキキョウは「希望」という花言葉を持っています。
もともと外来種だった紫色のトルコキキョウが日本で品種改良され、今では日本産と言われるほどの花に成長したことが由来です。
2-4. よい語らい
緑色のトルコキキョウは「よい語らい」という花言葉を持っています。
1つの茎からいくつも枝分かれし、大きな花を咲かせるトルコキキョウが、家族や恋人と語らっている様子に見えることが由来とされています。
2-5. あなたを想う
青色のトルコキキョウは「あなたを想う」という花言葉を持っています。
青色には、私たちが日常的に接する機会の多い水や空、海など自然のイメージがあり、誰からの好感度も高い色です。
嫌う人が少ない色、という特徴を持っています。
この人気高い色と可憐で美しい花姿という組み合わせに由来しています。
3. トルコキキョウの属名の由来
トルコキキョウの属名「Eustoma(ユーストマ)」はギリシャ語の「eu(良い)」「stoma(口)」が語源とされ、釣鐘状の花姿からつけられたとされています。
4. トルコキキョウの名前の由来
「トルコ」はトルコ人のターバンのように見えることに由来しています。
また、花びらの青色がトルコ石を思わせることも由来の1つとされています。
しかし、トルコ産ではありません。
「キキョウ」は花姿かキキョウに似ていることに由来しています。
5. トルコキキョウの育て方
5-1. 開花時期
トルコキキョウの開花時期は、3月から6月です。
自生地では6月~7月に花が咲きます。
5-2. 用土
水はけが良く、しかし水持ちも良い土を選びます。
アルカリ性の土が良いでしょう。
赤玉土を5、腐葉土とピートモスを混ぜたもので5、程度が良いでしょう。
用土1リットルあたり、2gほどの苦土石灰を混ぜるとトルコキキョウに適したアルカリ性の土となります。
5-3. 種まき
種まき時期は9月~10月です。
トルコキキョウの種は、ほこりのように小さな種です。
ピートモスなど、細かい種まき用の土を使用します。
種をまいた後は覆土せず、乾かさないように底面給水で育てます。
本葉が4枚になる頃、ポリポットに鉢植えします。
春まではフレームなどの中で防寒し越冬させます。
苗から育てる場合は、3月~5月頃に苗を植えます。
早めに受け付ける方が良いです。
植え付け後は一度たっぷり水を与え、根を活着させましょう。
5-4. 日当たり
種まき後は、種が雨に流される可能性がありますので雨の当たらない日陰、涼しい状態で管理します。
発芽後はしっかり日光を当てます。
真冬はサンルームなどに取り込んで凍らせないように越冬させます。
3月頃、霜が降りなくなった頃に戸外の日向で開花まで管理します。
5-5. 水やり
種まき後は土を乾かさないようにしましょう。
植え付け後も花芽が伸びる頃までは、たっぷりの水を与えます。
土の表面を乾いてから与えると良いです。
トルコキキョウは、水のやりすぎにも注意が必要です。
特に鉢植えの場合はより注意しましょう。
水を花にかけると傷みますので、根本に水を与えるようにします。
5-6. 肥料
種まき後、9月から10月に液体肥料を与えます。
11月から6月にかけては緩効性化成肥料を与えます。
5-7. 病害虫
病気:灰色かび病
11月から12月、3月から7月、苗を越冬させる際や低温多湿の応対になると灰色かび病が発生しやすい状態になります。
風通しを良くし、花がらや枯葉はこまめに取り除きましょう。
害虫:アブラムシ、ヨトウムシなど
11月から7月、新芽や蕾にアブラムシが発生しやすくなります。
発生したらすぐに駆除しましょう。
9月から11月、5月から7月頃はヨトウムシなどが発生しやすいです。
幼虫が新芽や蕾を食べてしまいますので、注意しましょう。
6. 種類(原種、園芸品種)
6-1. エクローサ
バラと見間違える程の整った八重咲の大輪です。
切り花用のシリーズとして品種改良されてきました。
ユニークな色合いもあり、人気のシリーズです。
6-2. シャララ
茎が太く剛直になるように改良された品種ですが、シャララは茎が細くしなやかです。
野性的な趣を感じることができます。
花は一重咲きでブルーとピンクの2色です。
育てる際、トルコキキョウよりも大きく育ちやすいので、肥料や水は控えめに与えると良いでしょう。
6-3. トム・サム
草丈15㎝から25㎝ほどの鉢植え用に改良された品種です。
開花した後は少し乾かす程度に水やりをします。
花弁に水をかけないように注意しましょう。
7. 花束アレンジメントのポイント
トルコキキョウはアレンジメントにもおすすめの花です。
花色で花言葉も異なりますので、花束アレンジする際の参考にしてみましょう。
大切な人への感謝、お見舞:紫色をベースとした花束がお勧めです。
トルコキキョウ全体の花言葉「感謝」と紫色のトルコキキョウの花言葉「希望」を伝える花束となります。
結婚祝い:白や緑色をベースとした花束がお勧めです。
白色のトルコキキョウには「思いやり」や「永遠の愛」という花言葉があり、緑色のトルコキキョウには「よい語らい」という花言葉があります。
結婚する2人の永遠の愛と、これからよい語らいを続けていけるよう願いを込めた花束となります。
まとめ
トルコキキョウは、日本に入ってきてすぐの頃、農家の人達によって育てられていましたがあまり人気はなかったようです。
第二次世界大戦等もあり外国で栽培されていた品種はほとんどがなくなってしまっても、日本では大事に育てられてきました。
品種改良を重ね世界的にも人気となった現在のトルコキキョウは、花言葉の通り私たちに「希望」を与えてくれる花です。
その花姿から、結婚式のブーケとしてアレンジメントされることも多く、また誰かに思いを伝えたいけれども言葉では伝えられない時など、トルコキキョウの花束などアレンジメントフラワーで思いを伝えるのも良いでしょう。
園芸として育てる場合、種の頃の管理と越冬を考えると栽培の難易度は少々ハードルが高い可能性がありますが、苗から育てることでハードルは低くなります。
自宅で愛でるにもとても美しくかわいい花です。
開店祝いや入学祝い、結婚式のブーケなどお祝いのアレンジメントフラワーとしても人気の花の1つに、トルコキキョウがあります。
レースのように重なる可憐な花びらと、淡い色合が人気の1つです。
お祝いシーンにもフィットするトルコキキョウにはどんな花言葉があるのでしょうか。
1. トルコキキョウとはどんな花?
1-1. 原産地
トルコキキョウは「キキョウ」と名が付いていますが、キキョウ科ではありません。
リンドウ科ユーストマ属の植物です。
寒さに弱く乾燥した地域で生育します。
また高地から低地まで広く生育しているのが特徴です。
アメリカ合衆国北部からメキシコにかけて分布し、原産地はテキサス州周辺を中心としています。
1-2. 日本に入ってきたのはいつ
日本に入ってきたのは、大正から昭和初期頃と言われています。
当時農家を中心に栽培されており、品種改良され、今では全品種の多くが日本産になっています。
1-3. 花姿
原種は一重咲きの薄紫から紫色の花色をしていますが、品種改良によりピンクの花色が出てきました。
その後、一重咲きだけではなく八重咲、大輪、小輪が開発され、色はクリーム色、緑色、茶色、複色と多くの種類が出ています。
2. トルコキキョウの花言葉
2-1. 優美・すがすがしい美しさ
スッと真っすぐに伸びる茎と、フリルが幾重にも重なる花びらの様子が由来です。
2-2. 花嫁の感傷
花姿が、嫁ぐ花嫁の憂いを含んだ美さに似ている様子が由来です。
2-3. 希望
花色でも花言葉が異なります。
紫色のトルコキキョウは「希望」という花言葉を持っています。
もともと外来種だった紫色のトルコキキョウが日本で品種改良され、今では日本産と言われるほどの花に成長したことが由来です。
2-4. よい語らい
緑色のトルコキキョウは「よい語らい」という花言葉を持っています。
1つの茎からいくつも枝分かれし、大きな花を咲かせるトルコキキョウが、家族や恋人と語らっている様子に見えることが由来とされています。
2-5. あなたを想う
青色のトルコキキョウは「あなたを想う」という花言葉を持っています。
青色には、私たちが日常的に接する機会の多い水や空、海など自然のイメージがあり、誰からの好感度も高い色です。
嫌う人が少ない色、という特徴を持っています。
この人気高い色と可憐で美しい花姿という組み合わせに由来しています。
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