親切の押し売りをする人の特徴・関係を悪化せずに断るコツ | SPITOPI

親切の押し売りをする人は、相手の気持ちを考えず、自己満足で行動してしまう人が多いです。

そうした行為を続けていると、周囲からの信頼を失い、避けられてしまうことに繋がるでしょう。

ここでは、親切の押し売りをする人の特徴や、断り方などについて紹介します。

自分自身が、親切の押し売りをしていないかどうかチェックしましょう。

1. 親切の押し売りとは?

親切の押し売りとは、頼まれてもいないのにお節介や余計なお世話をすることを意味します。

そして、自身の行為に対する見返りを求めることを示しています。

そうした自己満足的な行為は、相手を不快にさせたり、困らせたりすることに繋がることが多いです。

しばしばサイコパス的な性格と重なりやすく、自分の利益のために望まれていない親切を押しつける人が一定数存在します。

表面的には優しくても、いざ自分の要求が通らなくなると豹変し、怒りをあらわにすることもあるでしょう。

そうした親切の押し売りをする人にならないためにも、自分自身の行動や思考について振り返る必要があります。

2. 親切の押し売りをする人の心理

2-1. 自分が嬉しいことが相手も嬉しいと勘違いしている

親切の押し売りをしたり、余計なお世話をする人は、自分と相手は同じ考えだと勘違いしていることが多いです。

自分がされて嬉しいことは、相手も嬉しくて当然だと考え、過ちを犯してしまうことが多いです。

相手の立場になって考えられないので、相手の望んでいない行動に走ってしまうことがよくあるのです。

親切の押し売りをしないためには、自分よりも相手を想って行動することが大切です。

2-2. 見返りを求めて行動する

親切の押し売りをする人は、常に行動に対するリターンを求める人です。

相手を思いやって行動するのではなく、相手から得られる物を考えて行動します。

また、自分がやった行為には見返りがあって当然だという強引な思考であり、略奪的とも言えるでしょう。

そうした思考のために、見返りが得られないとしばしば怒りをあらわにし、問題行動を起こすこともよくあります。

「自分は○○をしてあげたのに」と上から目線で非難をぶつけてくることも多いでしょう。

そうした自分勝手な行動体系から、周囲との信頼関係を失うことも多いです。

2-3. 自身の評価を上げるために行動する

親切の押し売りをする人は、常に周囲からの評価を求めてしまうことが多いです。

見返りと共に、自身はもっと評価されるべきという考えにとらわれてしまっています。

しばしば偽善的な行動に走りやすく、相手を思いやるのではなく、自身の評価を理由にボランティアなどに参加することもよくあるのです。

また、思ったように自分の評価が上がらないと不満を抱き、ヒステリックに攻撃性を見せつける場合もあります。

「どうして自分を評価しないんだ」「自分の価値に気づかない相手が悪い」といった不満を持つことが多いです。

そして、常に自分は価値のある存在だと疑わずに、周囲の人たちを見下すこともあるのです。

その自己優位的な思想から、相手を支配しようとしたり、相手から理由もなくさまざまなものを略奪してしまうこともあるのです。

3. 親切の押し売りをする人の特徴

3-1. 外面が良い

親切の押し売りをする人は、外面が良いタイプの人が多いです。

一見人当たりがよく、優しい雰囲気の人も多いでしょう。

しかし、その内面は異常なまでに功利主義的であり、冷酷さでもって行動していることが多いです。

親切面をして相手に近寄り、懐に入り、相手を利用しようと企む人もいるのです。

そうした人を見抜くには、その人の要求が通らなかった時、どんな感情を見せるかで判断しましょう。

激しい怒りや不満をぶつけてくる時は、そのマイナスの感情こそが相手の本性と見た方が良いでしょう。

やんわりとした上辺だけに騙されないことが大切です。

3-2. 損得勘定で動く

親切の押し売りをする人は、思いやりではなく損得勘定で行動します。

利益が見込めない場合は、自分から行動することはないです。

また、「自分がこれをしてあげたのだから、相手は○○をすべき」といった要求をすることが多いです。

ギブ&テイクのバランスが取れていればまだ問題はないですが、過剰に相手からしぼりとろうとすることがよくあるのです。

ですが、周囲からの評価を上げるためにボランティア的な行動をするタイプの人もいます。

相手のことを考えるのではなく、称賛の声を求めて偽善的な行為をするのです。

3-3. 思いやりに欠ける

親切の押し売りをする人は相手を思いやって行動することができません。

自己満足と自身の利益のために行動するため、時に相手に迷惑をかけたり、傷つけることもあるのです。

そして、自分がやった行為がどんな損失を相手に与えたかに気づくことが少ないです。

「自分は○○をしてあげたのだから」と上から目線で相手からの感謝と見返りを要求してくるのです。

しばしば支配的で、自己中心的な人がそうした親切の押し売りをすることが多いので気をつけましょう。

3-4. 口が達者である

親切の押し売りをする人は、外面的には魅力的で口が達者な人が多いです。

甘い言葉を巧みに操り、相手の懐に入り、相手を利用することに長けています。

相談に乗るフリをして、相手の弱みを握ったり、相手を洗脳し支配しようとするタイプの人もいます。

また、嘘が上手く、自分の罪から逃れようと何度も嘘を重ねることもよくあります。

嘘を使って相手に罪をなすりつけることもあるでしょう。

そうした行為の積み重ねで周囲からの信頼を失うこと繋がってしまうのです。

3-5. 攻撃的である

親切の押し売りをする人は、根本的に攻撃的な性格と言えます。

外面的には優しく、思いやりのある印象ですが、内面は狡猾で嗜虐的で功利的な性格です。

最初は優しくても、自身の要求が通らないと豹変し、その強い攻撃性を見せるでしょう。

そして見返りが得られるまで、執拗に相手を攻撃したりこきおろしたりすることもあるのです。

しばしば、モラハラやDVに発展してしまうことがあり、問題行動から信頼を失うこともよくあります。

親切の押し売りをする人は、上記の通り、サイコパス的な性格の人が多いと言えるでしょう。

3-6. 欲求不満である

親切の押し売りをする人は、どこか満たされない部分がある人が多いです。

自分にないものを欲しがり、そして際限なく求めてしまうことがあるため、問題行動をしやすいのです。

相手が自分の欲しいものを持っていると、対価を押しつけて奪おうとするタイプの人もいるでしょう。

それが物ではなく、親切の押し売りという行動になって表れてしまうです。

また、いざ自分が欲しい物を得られても、満足するのは一瞬ですぐにまた新しいものを手に入れようとしてしまいます。

その欲深さと浅はかさから、自分勝手な行動をしてしまい、周囲の人たちに迷惑をかけてしまうこともよくあるのです。

3-7. TPOを守らない

親切の押し売りをする人は、猪突猛進で周りが見えていないことが多いです。

時間や、場所や、状況を判断せずに、行動してしまい失敗に繋がってしまうのです。

自分の感情を優先させてしまいますから、相手の都合を無視して行動してしまいます。

その結果、相手との関係性が悪化してしまい、自己中心的な人だと評価されてしまうのです。

4. 見返りを求める親切はお勧めできない理由

4-1. 常にリターンが得られるわけではないから

親切の押し売りをする人は、結果的に満たされないことが多いです。

それは、親切に見返りを求めてしまうからです。

なぜ、見返りを求める親切が勧められないかというと、それは常にリターンを求めても必ず返ってくるとは限らないからです。

売買や賃貸など法律的な契約においてはギブ&テイクが成り立つでしょう。

ですが、思いやりやさまざまな感情が混じった「親切」という行為は曖昧かつ繊細なものです。

そして、そこにお金や物といった対価ではなく、相手への想いが介在することで、真の親切は成り立つものなのです。

相手の思いやって行動できず、自己ん満足に浸るものであるのなら、それはもはや「親切」とは呼べないでしょう。

また、常にリターンを求めている人と言うのは欲求不満に陥りやすいです。

もっと欲しい、見返りがあって当然だと考えてしまうことで、常に要求的で満たされない思いを持ち続けてしまうのです。

求めることではなく、相手の想いに応え、与えることに幸せを感じることが大切です。

4-2. 自分勝手に行動してしまうから

親切に見返りを求めてしまうと、相手よりも自分自身が大切になってしまうことでしょう。

「自分がこうしてあげたのだから、相手も厚意を見せるべき」と恩着せがましく、自分本位な思考で物事を判断してしまうことに繋がります。

欲しい物が得られないと怒りや不満を爆発させ、周囲の人たちに迷惑をかけてしまうこともよくあります。

まるで小さな子供のような癇癪に付き合い続けられる人はそうそういないのです。

見返りを求めてばかりいては、真に成長することはできず、大人として認められずに人生が終わってしまうでしょう。

自分勝手にならず、相手を思いやって行動できる人にならなければなりません。

4-3. 偽善的な行為は相手に見透かされやすいから

親切の押し売りや、見返りを求めて偽善的な行動する人と言うのは、実は分かりやすい性格とも言えます。

常に自己中心的で、自分の利益を求めて行動していれば、相手から良い印象には思われないです。

表面的には優しさで飾っていても、相手から「何かおかしい」「この人は嘘つきだ」と気づかれてしまうでしょう。

そうした気づきのきっかけとして、見返りが得られなかった時の反応で判断することができます。

リターンが得られず、悪感情や不満を爆発させてしまう人は、相手から距離を置かれてしまうでしょう。

自分の思い通りに相手を操ることができず、怒りや避難をぶつけるタイプの人も同様です。

そして、そうした攻撃的なサイコパシーに気づいた時は、早めにその人との距離を置くことが心身の安全のために繋がるでしょう。

5. 親切の押し売りの断り方

5-1. きっぱり断る

親切の押し売りを断るには、基本的には曖昧な態度をとらないことが大切です。

お節介だ、余計なお世話だと感じた時は毅然として断るようにしましょう。

しかし、あまりに批判的な言葉をぶつけると相手もそれに応戦して攻撃になってしまうことがあります。

ですから言葉はやんわりと、心は厳しくというようにスマートに断ることが大切です。

また、それでも折れてくれない時は、自身の味方や第三者に注意してもらうことが大切です。

一対一になると相手が強くでる場合もあるので、第三者が介在することで問題解決に繋がりやすくなるのです。

5-2. 距離を置く

親切の押し売りを断るには、その人自身との距離を置いた方が良い場合もあります。

上記の通りサイコパス的な性格の人もいるので、変に関わると余計に問題がこじれてしまうこともあります。

また、親切を断ったがために、執拗に攻撃してくるタイプの人もいるので注意が必要です。

自分の恋人や友人と思っていた人がそうした親切の押し売り系の人だった場合は、縁そのものを切った方が心身の安全のためにもなるでしょう。

また、あまりにモラハラ的で要求的な場合はDVとして警察などのさまざまな機関に相談することも大切です。

問題が大きくなる前に早めに対処をするように心がけましょう。

5-3. 押し売りされる前に行動する

親切の押し売りを避けるためには、隙を見せないことが大切です。

親切の押し売りをしてくるタイプの人は相手を観察し、弱みにつけこもうとするタイプの人もいるからです。

その隙をついて、まるで鬼の首をとったかのように親切を押しつけてくることがあるので注意しましょう。

ですから自分ができることは自分で行い、相手に弱点を見せないことも大切なのです。

ただし、このやり方だと頑なになりすぎて、人間不信になってしまうこともあるので注意しましょう。

相手が要注意人物だと気づいた時に、防御や回避の姿勢をとることが大切です。

6. 関係悪化を避けたいときのコツ

6-1. それとなく自分でできると断る

しかしながら、親切の押し売りをする人と簡単に距離を置くことができない場合も良くあります。

近しい間柄であればあるほど、そうしたジレンマに直面することとなるでしょう。

親切の押し売りをする人との関係を悪化させないためには、さまざまな方法があります。

まずは、やんわりとした口調で自分でできることを伝えることが大切です。

いきなり拒否の姿勢に出ると、相手の不満や怒りを買うことに繋がるでしょう。

ですから、上辺だけでも良いので感謝の気持ちを伝えながら断り、柔軟に対処していくことが大切です。

6-2. 下げて上げてのバランスを用いる

親切の押し売りをする人と上手く付き合うためには、こちらも言葉巧みに頭を回転させなければなりません。

強硬的なやり方では、相手も攻撃的な姿勢に入ってしまうからです。

ですから、まずやんわりと断るという、相手を下げることから始めます。

そして、相手の行為に対しての感謝の気持ちを伝え、相手を上げることで言葉を締めることが大切です。

「○○はしなくてよかったです。でもあなたの好意には感謝します」といった下げからの上げのバランスを用いて、相手をかわしていきましょう。

人は基本的に、ギャップに影響されやすいものです。

一旦下がってから、上がる時は、より大きく上昇するような感覚を得ます。

その逆もしかり、肯定から否定に入るとより否定が強調されやすくなるのです。

ですが相手によっては、最初に肯定を用いることで言葉を受け入れる人もいます。

その人の性格を見極める必要もあるでしょう。

6-3. 上辺だけでも良いので相手を褒める

親切の押し売りをする人は、褒められたい、認められたいという欲求が強い人も多いです。

ですから、相手の良くない点をしてきしながらも、この点は良かった、というように評価することが大切です。

また、見返りを求めるタイプの人は、褒められると上機嫌になる人も多いので、上手くおだてることも大切です。

ただし、褒めすぎると調子に乗って、さらに余計な行動をすることもあるので、そのバランスが大切です。

また、嘘を見抜く鋭さと攻撃性を持っているタイプの人もいるので、軽薄な対応をしすぎないように気をつけましょう。

相手の性格を見極めて言葉を慎重に選ぶことが大切です。

まとめ

親切の押し売りをする人は、性格的な問題を抱えている場合が多いです。

そうした人にならないためには、利益ばかりを追求していてはいけません。

真に相手を思いやることを身に付け、それを行動に生かしていきましょう。

また、親切の押し売りをする人と付き合うためには、真っ向勝負をしてはいけません。

正面からぶつかることでかえって問題が大きくなってしまうこともあるからです。

言葉や態度で相手を上手くかわし、自身の生活や人生を守っていきましょう。