馬酔木という花をご存知ですか。
常緑の低木に咲く花で、春に白い小さな壺状の花を枝先に鈴なりに咲かせます。
日本の北海道と沖縄以外の地域の山に自生していますが葉に毒があるので草食動物は馬酔木の葉だけは食べません。
今回は可愛らしい花なのに、思わぬ所に危険が潜んでいる馬酔木の花言葉や育て方等について解説していきましょう。
- 馬酔木とはどんな花?
- 馬酔木の花言葉
- 馬酔木の育て方や注意点
- 馬酔木の名前の由来
- 馬酔木の開花時期
- 馬酔木の種類(原種・園芸品種)
- まとめ
1. 馬酔木とはどんな花?
1-1. 馬酔木とはどんな花?1
馬酔木は低木なので、樹高は1. 5mから4mにも成長する物もありますが、低木に属しているので剪定をして、公園や庭などによく植えられています。
また、盆栽としても楽しまれています。
花が房状に沢山咲くので、1つ1つの花も可愛らしく、房状になった花も垂れ方が優雅で好まれています。
1-2. 馬酔木とはどんな花?2
馬酔木は世界に10種類ありますが、日本には馬酔木とリュウキュウアセビの2種類が原生しています。
他は、北アメリカ、キューバに約7種類、そして中国と台湾に原種があります。
しかし、馬酔木は花は鈴の様に可愛らしいのですが、楕円形をした葉は要注意です。
表面にツヤがあってとても綺麗なのですが、実は馬酔木の葉には毒があります。
それで、草食動物でも馬酔木は食べないので、馬酔木の葉だけが沢山残っている地域は動物に依って作物が食べられる被害に遭っている可能性が考えらえると言います。
因みに花にも毒があるという事なので注意して下さい。
また、馬酔木は3月9日の誕生花です。
2. 馬酔木の花言葉
2-1. 「犠牲」
馬酔木は英語名を「Japanese andromeda」と言います。
アンドロメダはギリシャ神話に出て来るエチオピアのケフェウス王とカシオペア王妃の間に生まれた王女のことです。
母が海の王ポセイドンの怒りを買った為に、怪物の生贄となったところを、あのメデュ-サを退治したペルセウスに救われ、彼の妻となりました。
その話からこの花言葉は生まれたのであろうと伝えられています。
2-2. 「献身」
こちらも上記の話から連想される花言葉ですね。
母の代わりに国の為、国民の為にポセイドンの怒りを収めるべく自身の身を捧げたその気持ちを表しているのでしょう。
また、怪物を退治したペルセウスはアンドロメダを連れて母の待つセリポス島に帰り、3人で仲良く暮らしたという事です。
きっとアンドロメダは自分の命を助けてくれた勇敢なペルセルスと、その母親であるダナエに献身的に尽くしたことでしょう。
因みにペルセウス、アンドロメダ、カシオペアは星座になっています。
2-3. 「あなたと二人で旅をしましょう」
この花言葉は、馬酔木が春に花を咲かせ冬が終わったことを告げることから、人が旅ごころをそそられるから付いたという説があります。
また、馬酔木の花を見た人が「一緒に旅をしたくなるような美しい人」に例えたからとも言われています。
2-4. 清純な心
馬酔木の小さくて白い花が、清楚な印象を与えることから付いた花言葉です。
3. 馬酔木の育て方や注意点
3-1. 日当り
馬酔木の花は2月~4月いっぱい咲きます。
また、馬酔木は環境に依る適応能力が高いので、半日陰でも成長してくれます。
しかし、元々は日当りの良い場所が好きなので日当りの良い場所に植えた方が花は良く咲きます。
ただ、暑さや乾燥が苦手なので西日が当たる所は避けましょう。
3-2. 水やりや肥料
馬酔木は水切れに弱く、それが花の付き具合に大きな影響を与えます。
成長期に土を乾燥させてしまうと生育が止まってしまいますので、特に鉢植えの場合は水切れには注意しましょう。
土の表面が乾燥し切る前に、毎日水をやるようにしましょう。
肥料は春と秋の2回、緩効性の化成肥料を株元に撒いてやります。
秋に花穂が出て来るので、それまでに栄養を充分与えておくと翌年の花付きが良くなります。
3-3. 実が成る前に花穂を切り取る
馬酔木は花が枯れて実が成ると、栄養が実に行ってしまい、株まで栄養が回らなくなるので新芽が伸びにくくなります。
すると、当然翌年の花付きが悪くなってしまいます。
ですから、花が咲き終わったら、すぐに花穂を付け根から切り取ってしまいましょう。
3-4. 枝の剪定
馬酔木は低木ですが、剪定をしないと4~5mにもなりますので、4月~5月の間に花殻を摘みながら軽く刈り込み、好きな樹形に整えましょう。
その時、枯れた枝や重なり合ったえだは元から切って風通しを良くして上げましょう。
4. 馬酔木の名前の由来
馬酔木の葉には毒がありますが、それを食べた馬が毒に当たって「酔った」ようにふらふらになって動けなくなる、ということからの当て字で付いた名前だと言うのが一般的です。
また、中国から輸入された馬が知らずに馬酔木の葉を食べて中毒を起こしたので、この字を使うようになったとも言われています。
馬酔木は他に「アシビ」「アシミ」「アセボ」「ドクシバ」等の別名がありますが、古来は「アシビ」が最もポピュラーだったようです。
アシビの語源もやはり、馬がこの葉を食べると酔って足が萎えたことから「アシジヒ(足廢)」を略したものだと言います。
更に「アシミ(悪実)」が音便化して「アセビ」になったとか、「アシビ(遊び)」の意味である等の説があります。
「アシビ」はちょっと感じが違う気もしますが、葉に毒があるので、これを煎じて身体に塗ると虫除けの薬になったので、「山遊びをする時に使う木」という意味になるので、「アシビ」の語源説も充分に蓋然性があるのではないでしょうか。
5. 馬酔木の開花時期
馬酔木の開花時期は春で、2月中旬から4月いっぱい咲きます。
正に梅と同じような時期で、春の訪れを告げる花と言って良いでしょう。
ツツジ科なので、鈴の様な可憐な花はドウダンツツジに似ています。
しかし、馬酔木の花は房状に咲きます。
満開を迎えると花穂がふんわりと木全体を覆う位咲き誇ります。
6. 馬酔木の種類(原種・園芸品種)
6-1. 馬酔木(原種)
アセボトキンという有毒成分を持ち、この葉を馬が食べると神経が麻痺して酔っぱらったような酩酊した状態になる為、この名が付きました。
しかし、中毒症状としては、嘔吐、下痢、腸からの大量出血といった重篤なものです。
葉の他、花にも毒があると言われているので、子供が誤って口に入れない様に注意しましょう。
花の色は白です。
6-2. クリスマス・チア、ベニバナアセビ、ウスベニアセビ(園芸種)
どれも花の薄紅色が可愛らしく、人気があります。
庭植えにも鉢植えにも向いています。
6-3. ダイセン(大山)(園芸種)
花の色はピンクです。
6-4. スプリング・ベル(園芸種)
馬酔木とオキナワアセビとの交配種です。
赤い花が咲きます。
6-5. フクリンアセビ
葉に白い縁取りがある珍しい種です。
他の馬酔木と随分違った印象を受けます。
6-6. ヒメアセビ
小型種です。
普通の馬酔木より低くしか育ちません。
また、ミニ盆栽としても好まれています。
6-7. フォレストフレイム(園芸種)
大型のヒマラヤアセビとの交配種で、葉が大きいのが特徴です。
新葉は赤く、その後ピンク、黄色、そして緑色へと変化していく面白さがあります。
6-8. リュウキュウアセビ(原種)
葉や花は馬酔木より厚みや光沢があります。
早春に目を出す新芽は赤い色をしています。
花の色は白です。
寒さに多少弱いので、関東地方以東では鉢植えの方が向いています。
関西地方以西は庭植えも大丈夫です。
まとめ
馬酔木の花、如何でしたが?
漢字で書くと馴染みが無い様に思えますが、人気のある花です。
原種の花の白だけでなく、ピンクや赤の花も好かれていて、何種類か揃えて楽しむことも出来ます。
馬酔木という花をご存知ですか。
常緑の低木に咲く花で、春に白い小さな壺状の花を枝先に鈴なりに咲かせます。
日本の北海道と沖縄以外の地域の山に自生していますが葉に毒があるので草食動物は馬酔木の葉だけは食べません。
今回は可愛らしい花なのに、思わぬ所に危険が潜んでいる馬酔木の花言葉や育て方等について解説していきましょう。
1. 馬酔木とはどんな花?
1-1. 馬酔木とはどんな花?1
馬酔木は低木なので、樹高は1. 5mから4mにも成長する物もありますが、低木に属しているので剪定をして、公園や庭などによく植えられています。
また、盆栽としても楽しまれています。
花が房状に沢山咲くので、1つ1つの花も可愛らしく、房状になった花も垂れ方が優雅で好まれています。
1-2. 馬酔木とはどんな花?2
馬酔木は世界に10種類ありますが、日本には馬酔木とリュウキュウアセビの2種類が原生しています。
他は、北アメリカ、キューバに約7種類、そして中国と台湾に原種があります。
しかし、馬酔木は花は鈴の様に可愛らしいのですが、楕円形をした葉は要注意です。
表面にツヤがあってとても綺麗なのですが、実は馬酔木の葉には毒があります。
それで、草食動物でも馬酔木は食べないので、馬酔木の葉だけが沢山残っている地域は動物に依って作物が食べられる被害に遭っている可能性が考えらえると言います。
因みに花にも毒があるという事なので注意して下さい。
また、馬酔木は3月9日の誕生花です。
2. 馬酔木の花言葉
2-1. 「犠牲」
馬酔木は英語名を「Japanese andromeda」と言います。
アンドロメダはギリシャ神話に出て来るエチオピアのケフェウス王とカシオペア王妃の間に生まれた王女のことです。
母が海の王ポセイドンの怒りを買った為に、怪物の生贄となったところを、あのメデュ-サを退治したペルセウスに救われ、彼の妻となりました。
その話からこの花言葉は生まれたのであろうと伝えられています。
2-2. 「献身」
こちらも上記の話から連想される花言葉ですね。
母の代わりに国の為、国民の為にポセイドンの怒りを収めるべく自身の身を捧げたその気持ちを表しているのでしょう。
また、怪物を退治したペルセウスはアンドロメダを連れて母の待つセリポス島に帰り、3人で仲良く暮らしたという事です。
きっとアンドロメダは自分の命を助けてくれた勇敢なペルセルスと、その母親であるダナエに献身的に尽くしたことでしょう。
因みにペルセウス、アンドロメダ、カシオペアは星座になっています。
2-3. 「あなたと二人で旅をしましょう」
この花言葉は、馬酔木が春に花を咲かせ冬が終わったことを告げることから、人が旅ごころをそそられるから付いたという説があります。
また、馬酔木の花を見た人が「一緒に旅をしたくなるような美しい人」に例えたからとも言われています。
2-4. 清純な心
馬酔木の小さくて白い花が、清楚な印象を与えることから付いた花言葉です。
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