昔から言い伝えられていることは沢山あります。
現代では科学的に証明されている物もありますが、尚、神隠しやかまいたちなど、不思議な話として捉えられている物もとても多いです。
その中に「狐の嫁入り」があります。
では、狐の嫁入りについて詳しく見ていきましょう。
- 狐の嫁入りとは
- 狐の嫁入りの由来
- 狐の嫁入りは縁起が良い
- 狐の嫁入りに関する行事やイベント
- 『お天気雨』のスピリチュアルな意味
- 気象学で天気雨が降る理由
- まとめ
1. 狐の嫁入りとは
狐の嫁入りと言えば、一般的に知られているのは、太陽が照っているのに小雨が降っている気象状況のことを差しますね。
晴れているのに小雨が降ってくると「あ、狐の嫁入りだ」と、空で狐の嫁入りが行われていることを想像する人が多いでしょう。
しかし、実は狐の嫁入りにはもう1つの意味があります。
それは昔話として残っているのですが、夜間に怪しい提灯か鬼火かわからないのですが、その光が4km余りにも亘って続いていた、と言う話です。
これを見た子供達が狐の嫁入りではないかと言ったという物です。
このような話は全国的にあります。
2. 狐の嫁入りの由来
2-1. 昔の婚礼は夜に行われた
元々日本では昭和初期まで、結婚式と言えば夜になってからお嫁さんが婚家へ嫁いでいくのが一般的でした。
それで、夜に見えた提灯の灯りの様な列を見た子供達は、どこの家でも婚礼が無い日だったので、よく人を化かす狐が嫁入りをしているのだと考えたのでしょう。
この、狐の嫁入りの話は形を多少変えながらも全国的に一般的にある話です。
2-2. 狐が関係なくても狐の嫁入り
中では、東京都豊島区に残る話の様に、提灯の灯りの行列ではなく、闇夜に鬼火がゆらゆらと揺れている物を狐の嫁入りと呼んでいました。
当時の豊島区池袋辺りは沼地で、池袋の女性と縁を持つと家の中で行灯が宙を舞う、などという怪談めいた話も伝わっていますので、どこでこの不思議な火と狐の嫁入りがつながったかはわかりません。
恐らく、池袋辺りで鬼火が見られた頃には、既に狐の嫁入りという言葉が全国的に知られていたのではないでしょうか。
2-3. 狐は豊作の象徴でもあったから
狐を祀る稲荷神社は本来は商売繁盛の神様と言うよりは、豊作を祈る神様です。
全国の稲荷神社の総本山である、京都の伏見稲荷大社の主祭神は「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」で、食物の神様なので稲作を司る神様なのです。
そして狐は神様のお使いであって、神様ご自身ではありません。
一方豊川稲荷はお寺系の稲荷なので神社ではありません。
こちらは商売繁盛や自分の希望が叶うことをお祈りする人が多いようです。
ただ、こちらは神様では無いので、願いが叶った暁にはお礼をすることを忘れないようにしましょう。
また、田んぼの近くで鬼火(=狐火=狐の嫁入り)を多く見る年は豊作になるという言われは奈良県や新潟県に存在しています。
その理由は鬼火がリンに依る発光と考えられたので、鬼火が多い年は土中に農作物の生育に欠かせないリンが多いと思われたからです。
3. 狐の嫁入りは縁起が良い
この狐の嫁入りは、実は古来から縁起の良いものとされてきました。
神社にいる時に雨が降ると、それは「禊」が出来たと解釈されます。
雨は総てを浄化する意味も持っているのです。
更に幸運の象徴である太陽が出ているのに、農業にとっては何よりの恵である雨が同時に降って来ることは、何事も上手く行くという吉兆だと捉えられてきたのです。
また、雨が上がった後には虹が掛かることもあります。
虹を見た人は龍神様のご加護があると言われていました。
狐の嫁入りの後は普通の雨の後より虹が掛かりやすいので、こんな点からも狐の嫁入りは縁起が良いとされたのでしょう。
4. 狐の嫁入りに関する行事やイベント
4-1. つがわ狐の嫁入り行列
つがわでは毎年行われているイベントで、江戸時代の婚礼の儀式にのっとり白無垢姿の花嫁が狐の真似をしながら夜の街道を108匹(人)の供を連れて練り歩きます。
披露宴会場となる麒麟山公園まで行き着くまで、町中が灯りを消して松明や提灯の灯りだけの現像的な世界となります。
途中、保育園児達に依る子狐の祝踊りも見られます。
麒麟山公園では結婚の儀式が行われ、最後に新郎新婦は狐火に送られて船で麒麟山へと向かうというフィナーレを迎えます。
4-2. 京都の狐の嫁入り
毎年3月に行われるのが京都の東山花灯路(ひがしやまはなとうろ)という10日間のイベントの中で、狐の嫁入りが見られます。
知恩院を19時か20時に人力車に乗った狐の花嫁が出発し、円山公園を通って最終地点である高台寺へと向かいます。
高台寺で人力車を下り、そこからは歩いて高台寺の階段を上って行きます。
このイベントでは、花嫁役は白無垢姿に綿帽子、更に狐のお面を被って人力車に乗って巡行します。
毎年高台寺では前年の12月に狐の花嫁をハガキで募集しています。
18歳以上なら上限はありませんから、我こそはと思う女性の方は応募されては如何でしょうか。
とても貴重な経験が出来ると思います。
5. 『お天気雨』のスピリチュアルな意味
天気雨の様な小雨でも、雨は水ですから「浄化」を意味します。
この世の中の「気」が悪くなったり気のバランスが乱れたりした時、それを綺麗な状態にする為に雨は降るという意味もあります。
もちろん、人間も浄化されて雨上がりの植物の葉のようにキラキラと美しく輝きます。
雨の日は憂鬱だと言う人もいるでしょうが、雨にもちゃんと役割があるのです。
更に、雨が降っているのに太陽が出ているというのは、大幸運を意味します。
悪い物は洗い流され、その間も幸運の象徴である太陽に守られるので、もし、今あなたが何かを始めたいと思っているなら、それが上手く行くと言う意味となります。
その後虹を見ても、もちろん良い意味となります。
6. 気象学で天気雨が降る理由
6-1. 対流雲によるもの
対流雲とは、上層の大気に寒気が流入して大気が不安定な状態になって対流が起こった時、山などの地形に依って空気が上昇させられて強い対流が起こった時、そして上昇する空気に含まれる水蒸気が凝結すること等で発生する雲のことを言います。
それ程強くない対流雲は、降らせる雨の量も少なく10分間程で雲も消えてしまうので雨も止んでしまいます。
それで、太陽が出ているのに小雨が降ると言う現象となるのです。
6-2. 遠方で雨が降った時
遠方で降った雨だけが強風に依って他の地域に流されると、その地域では太陽が照っていながらの天気雨となります。
特に山間部では、雲が山を越える際に消滅してしまうので、雨だけが飛んで来ると言う状況になるので天気雨となります。
太陽は出ていますので、普通の雨の後よりは虹が見られることが多いのも天気雨の特徴です。
6-3. 雨が地面に届く前に雲が消えてしまう
雲の中で出来た雨が地面に届くまでは時間が掛かります。
雨粒が約1mmだとすると、上空2500mにある雲から地面に落ちるまで7分間も掛かります。
この間に雲がその地域から移動をしてしまったり雲自体が消滅してしまう、雨雲が無いのに雨が降っていると言う状態となります。
因みにお天気雨は、大気が不安定になりやすい春や秋に見られることが多いです。
まとめ
狐の嫁入り、お天気雨、如何でしたか。
夜に鬼火の行列・・・と聞くと怖いですが、本当は豊作を意味すると信じられていたり縁起が良かったりするもののようですね。
また、狐の嫁入りの後には虹が出やすいということですから、雨が上がったら、是非太陽を背にして空を見上げてみましょう。
虹もスピリチュアル的に良い意味を持ちます。
これからは狐の嫁入りに出会えたら、気持ちを前向きにしましょう。
昔から言い伝えられていることは沢山あります。
現代では科学的に証明されている物もありますが、尚、神隠しやかまいたちなど、不思議な話として捉えられている物もとても多いです。
その中に「狐の嫁入り」があります。
では、狐の嫁入りについて詳しく見ていきましょう。
1. 狐の嫁入りとは
狐の嫁入りと言えば、一般的に知られているのは、太陽が照っているのに小雨が降っている気象状況のことを差しますね。
晴れているのに小雨が降ってくると「あ、狐の嫁入りだ」と、空で狐の嫁入りが行われていることを想像する人が多いでしょう。
しかし、実は狐の嫁入りにはもう1つの意味があります。
それは昔話として残っているのですが、夜間に怪しい提灯か鬼火かわからないのですが、その光が4km余りにも亘って続いていた、と言う話です。
これを見た子供達が狐の嫁入りではないかと言ったという物です。
このような話は全国的にあります。
2. 狐の嫁入りの由来
2-1. 昔の婚礼は夜に行われた
元々日本では昭和初期まで、結婚式と言えば夜になってからお嫁さんが婚家へ嫁いでいくのが一般的でした。
それで、夜に見えた提灯の灯りの様な列を見た子供達は、どこの家でも婚礼が無い日だったので、よく人を化かす狐が嫁入りをしているのだと考えたのでしょう。
この、狐の嫁入りの話は形を多少変えながらも全国的に一般的にある話です。
2-2. 狐が関係なくても狐の嫁入り
中では、東京都豊島区に残る話の様に、提灯の灯りの行列ではなく、闇夜に鬼火がゆらゆらと揺れている物を狐の嫁入りと呼んでいました。
当時の豊島区池袋辺りは沼地で、池袋の女性と縁を持つと家の中で行灯が宙を舞う、などという怪談めいた話も伝わっていますので、どこでこの不思議な火と狐の嫁入りがつながったかはわかりません。
恐らく、池袋辺りで鬼火が見られた頃には、既に狐の嫁入りという言葉が全国的に知られていたのではないでしょうか。
2-3. 狐は豊作の象徴でもあったから
狐を祀る稲荷神社は本来は商売繁盛の神様と言うよりは、豊作を祈る神様です。
全国の稲荷神社の総本山である、京都の伏見稲荷大社の主祭神は「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」で、食物の神様なので稲作を司る神様なのです。
そして狐は神様のお使いであって、神様ご自身ではありません。
一方豊川稲荷はお寺系の稲荷なので神社ではありません。
こちらは商売繁盛や自分の希望が叶うことをお祈りする人が多いようです。
ただ、こちらは神様では無いので、願いが叶った暁にはお礼をすることを忘れないようにしましょう。
また、田んぼの近くで鬼火(=狐火=狐の嫁入り)を多く見る年は豊作になるという言われは奈良県や新潟県に存在しています。
その理由は鬼火がリンに依る発光と考えられたので、鬼火が多い年は土中に農作物の生育に欠かせないリンが多いと思われたからです。
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