「おはしも」とは災害が起きたときのルールをまとめたものです。
押さないのお、走らないのは、喋らないのし、戻らないのもと、災害時に覚えておきたいことを頭文字にしたのが、「おはしも」だとされています。
- 避難訓練の際の『おはしも』とは
- 『おはしもて』や『おはしもつな』?もある?
- 避難訓練の効果を上げるにコツ
- 実際に災害が起こったときに大人ができること
- ご家庭で災害に備え準備しておきたいもの
- まとめ
1. 避難訓練の際の『おはしも』とは
1-1. 押さない
おはしものおというのは、押さないというのがルールとなっています。
災害があったとき、普段よりも気分が高まってしまいます。
また、災害があったときには恐怖などから必死に逃げようとしてしまうことから、周りの人を押しのけて避難しようとしてしまう傾向にあります。
そのため、押さないというのが、避難訓練においては強く言われることです。
周りの人を押してしまうことで転倒をしてしまったり、人がドミノのように倒れてしまい、結果的に逃げ遅れてしまったり、災害とは異なる事故を起こしてしまう可能性があります。
災害だけではなく、誰かを押してしまったり、混雑しているときに押し合いになってしまうことで、窒息などの被害が起きたときもありますので、押さないというのが「おはしも」のルールとなっています。
1-2. 走らない
「おはしも」のはというのは走らないのはとなっています。
災害が起きると、誰よりも早く安全な場所にいきたいと願う気持ちが強くなり、思わず走って避難場所まで行くこともあると思います。
しかし、多くの人がいるなかでみんなが走ったら、大混乱になりますし、周りの人にぶつかったりするだけではなく、走ることで転倒の危険も高まっていきます。
走ることで、落ち着いて行動をすることもできなくなってしまいますので、避難訓練においては、走らないということも大切です。
特に、大地震が起きたときの避難としては、走ってしまうことで建物に損害を与えてしまうことになる可能性もありますので、走らないことが大切であると言えます。
1-3. 喋らない
避難訓練のルールの「おはしも」のしというのは、喋らないというものです。
避難付するときには、喋らないというのが大鉄則であるとされています。
災害が起きたときには、しゃべることができないほど混乱してしまったり、逆に混乱してしまって大声を出してしまうような人も少なくはありません。
避難訓練のときには、実際には災害が起きていないことを理解していますので、友達などと話ながらダラダラと避難場所に向かう人も少なくはありません。
しかし、それでは避難訓練になるとは言えません。
また、実際に災害があったときに、喋っていることで大切な放送などを聞き漏らしてしまったり、話をすることで興奮状態に陥ってしまい、冷静に判断をすることができなくなってしまう傾向にあるとされています。
避難をするときには、落ち着いて行うことが大切です。
周りが喋っていると、落ち着くよりも恐怖などによって興奮してしまいますので、避難をするときには、落ち着いて行うためにしゃべらないということが大切です。
1-4. 戻らない
「おはしも」のもは、戻らないというルールです。
避難訓練をするときには、戻らないというのがルールとなっています。
避難を始めたときに、大切なものを忘れてしまい、取りに戻ってしまうと、戻った先で災害にあってしまうかもしれません。
また、避難訓練をしているときには、人数を確認し、人数が合わなければ、責任者が探しにいかなくてはなりません。
そこで行き違いになってしまったりする可能性というのも少なくはないのです。
これが避難訓練であれば、怒られて済む問題ですが、もしも本当の災害であれば、一人いないことで大混乱となってしまいます。
責任者が探しに行き、本人は命を救われたとしても、戻ってしまった人を探しに出た人が災害に巻き込まれてしまう可能性もありますので、災害で避難をするときには、例え大切なものを忘れたとしても、命よりも大切なものはないことをしっかりと理解しておいてください。
2. 『おはしもて』や『おはしもつな』?もある?
避難訓練のルールというのは、「おはしも」だけではなく、「おはしもて」というものがあります。
「おはしもて」のおはしもは押さない、走らない、喋らない、戻らないというのが鉄則ですが、これにてが加わります。
てというのは、低学年が優先としています。
小学校の避難訓練として用いられることから、一年生の低学年などを優先して避難させようというようなルールを設けることで、自分が先に避難したいというような気持ちを抑える効果もあります。
3. 避難訓練の効果を上げるにコツ
3-1. 設定をしっかりと作る
避難訓練の効果を高めるためには、災害の設定をしっかりと作ることが大切です。
火事のため避難しましょうというよりも、どこで火災が発生したのかをしっかりと設定をしておき、避難ルートをその場所によって変わることも認識させることが大切です。
また、避難訓練をするときには、いつ避難訓練を行うのかを告げないようにしておくということも、避難訓練の効果を高めるためには必要です。
多くの人は避難ベルが鳴り響くことに怯えてしまったりしますので、避難ベルにも日頃から慣れさせておくことも必要です。
3-2. リアリティーを出す
避難訓練の効果を高めるためには、実際の避難と同様にリアリティーを出すことが大切であると言えます。
リアリティーを出すためには、学校などであれば、先生が指導が出来るように、授業中の避難訓練の開始だけではなく、子供たちだけが教室にいるような、休み時間を狙った避難訓練のスタートも大切であると言えます。
先生がいるときに避難訓練が始まったとしても、生徒が動けるように訓練をしておかなくてはなりません。
先生が教室にいないときというのももちろんありますので、幾度も避難訓練を重ねたら、子供たちだけがいるときを狙った避難訓練を行うことも必要であるとされています。
3-3. 避難訓練シートを作成する
避難訓練というのは、やらなくてはならないことと、やってはいけないことがあります。
やってはいけないことなどのルールというのは、「おはしも」にもありますが、避難訓練において、意識しておかなくてはならないことをチェックシートとしてまとめて、出来ていたのか出来ていなかったのかを、避難訓練が終わったときにしっかりとみんなで話し合い、できていない箇所というのはどのように改善していくべきなのかなどをクラスで話し合うようにすることも大切です。
そうすることで、避難訓練を訓練だけで納めようとはせずに、実際に災害があったときも役立てることが出来るはずです。
また、チェックシートにある項目というのは、事前に生徒にたいしてどのような部分が危ないのかなどをしっかりと教えておくことが大切であると言えます。
3-4. リアルな訓練を取り入れる
避難訓練をするとき、消火器を使ったと仮定した訓練を行ったり、避難するための道具を使った振りをして終わらせるのではなく、実際に避難訓練を行う生徒に体感させるということも大切です。
避難扉を閉めるなどの簡易のものであれば、行っている学校もあるかもしれませんが、避難道具を活用した実際の避難などを行っている学校というのは、なかなかないのではないでしょうか。
避難訓練をするときには、実際に消防署から指導に来ていることも多いと思いますので、リアルな訓練を取り入れるように、事前に相談をしておくことが大切です。
子供は話だけを聞いていても、それが心に残ることは少なく、訓練しただけでは移動して話を聞いただけのような感覚に陥ってしまいます。
そのため、しっかりと印象に残せるためにも、リアルな避難訓練を取り入れることが大切であると言えます。
4. 実際に災害が起こったときに大人ができること
4-1. 落ち着いて行動をする
実際に災害があったとき、だれでも慌ててしまうものですが、大人が出来ることはやはり、落ち着いて行動をすることです。
当たり前だと思われるかもしれませんが、実は大人の方が大慌てをしてしまうこともあります。
大人が慌ててしまうと、子どもが大変なことが起きてしまったのだと認識し、混乱に陥ってしまう可能性がありますので、とにかく動く前に深呼吸をすることが大切であるとされています。
落ち着いてから行動をしても遅くはありません。
毅然とした態度で接することで、周りもこの人に従おうと思い、安全に避難することが出来る筈です。
4-2. 安全な場所へと引率
実際に災害があったとき、どこに逃げるべきなのかをしっかりと理解することができていない人も多いとされています。
そのため、実際に災害があったとき大人が避難場所をしっかりと把握しておき、みんなを安全に移動させるようにすることが大切であるとされています。
安全な場所へと引率するためには、安全な場所を確保しておくだけではなく、そこに行き着くまでのルートも事前に把握しておかなくてはなりません。
地震がおきたときには、ブロック塀で囲まれているような場所を通るのは危険ですし、津波などの心配もありますので、海や低い土地を移動することも危険です。
また、学校内で災害があったときにも、グラウンドが本当に安全な場所であるのかを議論することが大切であるとされています。
4-3. 人数の確認
災害があったとき、大人が行わなくてはならないのは、一緒に避難した人の人数の確認です。
学校などてあれば、移動前に人数を確認し、移動中もみんながついてきているか確認作業を怠らないことが大切です。
また、安全な場所へと辿り着いたときにも、全員がいるのかを確認することが大切です。
こどもというのは、災害などでも自由に行動をしてしまうことがあります。
そのため、災害で避難時にはぐれてしまうということも十分にあり得るのです。
いつ災害があっても良いように、授業の開始には人数を確認する癖をつけておくことが必要であるとされています。
4-4. 避難場所での心のケアを忘れない
災害時には、大人であっても混乱してしまいます。
しかし、デリケートな子供というのも、混乱してしまったり、傷ついたり怯えたりするものです。
そのように、あなたが災害にあってしまったら、子供たちの心のケアを大切にすることも必要であるとされています。
避難場所についたから大丈夫だと済ませるのではなく、一人ひとりの名前を呼び、声をかけてあげることが大切です。
自分の名前を呼ばれることで、混乱から多少なりとも抜け出すことが出来ると言われています。
5. ご家庭で災害に備え準備しておきたいもの
5-1. 水類
家庭で災害に備えて準備をしておきたいものは水です。
多くなくても良いので、四人家族であれば、四本程度のペットボトルの水は最低でも準備をしておくことが必要であるとされています。
災害があったとき、近年ではすぐに日本中から支援物資が届きます。
しかし、一日や二日は支援物資がない状態が続くことを覚悟して、最低限の水は確保しておくことが大切であるとされています。
また、ペットボトルがあることで、水が支給されたときにも入れ物があるというのは大変便利です。
5-2. 毛布
家庭で災害に備えて準備をしておきたいものとしては、毛布も挙げられています。
これは、災害時に冬であれば寒さをしのぐことができますが、避難場所などで着替えをするときなどの目隠しにもなります。
そのため、毛布というのは万能で役立つアイテムであるとされています。
これも、災害後に比較的すぐに支給されるものですが、初日などを考えると、あった方がよいアイテムであるとされています。
5-3. お菓子類
災害時に備えて準備をしておきたいものとしては、お菓子類が挙げられています。
災害のために乾パンや非常食を準備している人も多いかもしれませんが、非常食は美味しくないイメージが多いとされています。
また、水がないと出来ないものが多かったり、値段が高いなどの理由によって、案外乾パンや非常食というのは、常備しておくには勝手が悪いという人も多いとされています。
しかし、お菓子であれば日常に食べるものでもありますし、カロリーも摂取できます。
子供さんがいる家庭ではお菓子があることで落ち着いたり、大人も不安な毎日にちょっとした安らぎをもらうことが出来る筈です。
お菓子であれば低価格で常備しておくこともできますし、何よりも美味しいというのがポイントとなっています。
いつも食べているものを避難場所などでも食べられることで、安心感も得ることができますので、避難道具にお菓子を加えておくのはおすすめです。
5-4. ウエットティッシュ
濡れティッシュなどは避難道具には欠かせないアイテムであると考えている人も実は少なくはありません。
家庭で災害に備えて準備をしておきたいものとしては、普通のティッシュよりも、ウエットティッシュなどがおすすめです。
水が出ないときに、手を洗うことが出来ないような状態になってしまう可能性もあり、非常に不衛生であるとされています。
そのため、ウエットティッシュというのは、一枚でしっかりと手を拭くことができますし、お風呂などに入れない場合であったもしても、ウエットティッシュがあることによって、体も拭くことが出来ます。
災害にあってしまったら、清潔に保つことができなくなるというのが大変な問題となっていますので、ウエットティッシュは万能なアイテムであるとされています。
5-5. 保険証などの貴重品
保険証などの貴重品というのは、なかなか災害の時に探し出すというのは難しいとされている家庭も多いと思いますが、保険証などの貴重品は、災害グッズに保管するようにすることで、災害にあったときにまとめて持ち出すことができます。
5-6. 充電器
携帯電話の充電器というのは、災害時に必要であると考えている人も少なくはありません。
電池式のものや、手動で充電をすることが出来るような充電器を災害時に備えて準備をしておくことで、 もしも災害があったとしても、連絡を取る手段としてや懐中電気の役割としても、携帯電話を使用し続けることが出来ると言われています。
まとめ
災害というのは、いつどこで起こるのか判りません。
誰も想像することができないため、日頃からの備えが必要であると言われています。
避難場所などは真面目に行っていないと、いざというときに避難するときに事故に遭ってしまったりと、第二の災害が起こる可能性もあります。
日頃から避難訓練などを真面目に行っていたり、一人ひとりが災害についての意識を高めることによって、いざ災害があったとしても、大切な命は守ることが出来るのではないでしょうか。
地震などによって、幾人もの命が奪われるなかで、自分だけが大丈夫というのは幻想であることをしっかりと認識しておくことが必要であるとされています。
災害があったとき、慌てずに済むように、日頃から災害の恐ろしさを認識しておき、避難ルートなどもしっかりと把握をしておくということが大切であるとされています。
「おはしも」とは災害が起きたときのルールをまとめたものです。
押さないのお、走らないのは、喋らないのし、戻らないのもと、災害時に覚えておきたいことを頭文字にしたのが、「おはしも」だとされています。
1. 避難訓練の際の『おはしも』とは
1-1. 押さない
おはしものおというのは、押さないというのがルールとなっています。
災害があったとき、普段よりも気分が高まってしまいます。
また、災害があったときには恐怖などから必死に逃げようとしてしまうことから、周りの人を押しのけて避難しようとしてしまう傾向にあります。
そのため、押さないというのが、避難訓練においては強く言われることです。
周りの人を押してしまうことで転倒をしてしまったり、人がドミノのように倒れてしまい、結果的に逃げ遅れてしまったり、災害とは異なる事故を起こしてしまう可能性があります。
災害だけではなく、誰かを押してしまったり、混雑しているときに押し合いになってしまうことで、窒息などの被害が起きたときもありますので、押さないというのが「おはしも」のルールとなっています。
1-2. 走らない
「おはしも」のはというのは走らないのはとなっています。
災害が起きると、誰よりも早く安全な場所にいきたいと願う気持ちが強くなり、思わず走って避難場所まで行くこともあると思います。
しかし、多くの人がいるなかでみんなが走ったら、大混乱になりますし、周りの人にぶつかったりするだけではなく、走ることで転倒の危険も高まっていきます。
走ることで、落ち着いて行動をすることもできなくなってしまいますので、避難訓練においては、走らないということも大切です。
特に、大地震が起きたときの避難としては、走ってしまうことで建物に損害を与えてしまうことになる可能性もありますので、走らないことが大切であると言えます。
1-3. 喋らない
避難訓練のルールの「おはしも」のしというのは、喋らないというものです。
避難付するときには、喋らないというのが大鉄則であるとされています。
災害が起きたときには、しゃべることができないほど混乱してしまったり、逆に混乱してしまって大声を出してしまうような人も少なくはありません。
避難訓練のときには、実際には災害が起きていないことを理解していますので、友達などと話ながらダラダラと避難場所に向かう人も少なくはありません。
しかし、それでは避難訓練になるとは言えません。
また、実際に災害があったときに、喋っていることで大切な放送などを聞き漏らしてしまったり、話をすることで興奮状態に陥ってしまい、冷静に判断をすることができなくなってしまう傾向にあるとされています。
避難をするときには、落ち着いて行うことが大切です。
周りが喋っていると、落ち着くよりも恐怖などによって興奮してしまいますので、避難をするときには、落ち着いて行うためにしゃべらないということが大切です。
1-4. 戻らない
「おはしも」のもは、戻らないというルールです。
避難訓練をするときには、戻らないというのがルールとなっています。
避難を始めたときに、大切なものを忘れてしまい、取りに戻ってしまうと、戻った先で災害にあってしまうかもしれません。
また、避難訓練をしているときには、人数を確認し、人数が合わなければ、責任者が探しにいかなくてはなりません。
そこで行き違いになってしまったりする可能性というのも少なくはないのです。
これが避難訓練であれば、怒られて済む問題ですが、もしも本当の災害であれば、一人いないことで大混乱となってしまいます。
責任者が探しに行き、本人は命を救われたとしても、戻ってしまった人を探しに出た人が災害に巻き込まれてしまう可能性もありますので、災害で避難をするときには、例え大切なものを忘れたとしても、命よりも大切なものはないことをしっかりと理解しておいてください。
2. 『おはしもて』や『おはしもつな』?もある?
避難訓練のルールというのは、「おはしも」だけではなく、「おはしもて」というものがあります。
「おはしもて」のおはしもは押さない、走らない、喋らない、戻らないというのが鉄則ですが、これにてが加わります。
てというのは、低学年が優先としています。
小学校の避難訓練として用いられることから、一年生の低学年などを優先して避難させようというようなルールを設けることで、自分が先に避難したいというような気持ちを抑える効果もあります。
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