ビリーフチェンジとは？方法・効果 | SPITOPI

ビリーフとは、今までの人生の中で築かれた、自分自身の価値観や、考え方、固定観念、物事へとのとらえ方などを意味しています。

肯定的なプラスのビリーフを持っている人は、自分自身が納得できる人生を送ることができるでしょう。

逆に、否定的なマイナスのビリーフを持っている人は、逃げてしまったり、自己を傷つけてしまったりと、納得できない人生を送ることになってしまいます。

ですからビリーフチェンジ、つまりマイナスのビリーフをプラスのビリーフに変えることによって、生き方が大きく変わるのです。

ここでは、ビリーフチェンジ方法やコツについて紹介します。

いつも不幸だ、何をやっても上手くいかないと感じている時、自分のビリーフに気づき変えていくことが大切です。

1. ビリーフチェンジをする目的

ビリーフチェンジをする目的とは人それぞれではありますが、最終的には人生の成功を掴むこと、自分が納得できる人生を歩むことにあります。

幸福の感じ方もさまざまですし、物事への受け取り方にも性格の違いあらわれるでしょう。

しかし、全ての人を、ネガティブな人とポジティブな人、その二つに性格を分けるのであれば、断然後者の方が幸福なれるです。

何事に対しても、否定的であったり逃避的である人は、何も得られませんし、いつまでも人生に不満や不安を抱えたままになってしまいます。

自分の人生にとって必要なことは、考えることや行動することです。

何も始まらなければ、幸福を手にすることはできないですし、成長することもできないのです。

ですから、ビリーフチェンジをすることでポジティブな価値観を持ち、物事に対して肯定的に関わっていく必要があるのです。

今の暗い状況を抜け出したい人や、不幸な状態を終わらせたい人は、ビリーフチェンジをしましょう。

きっと、新たな明るい道が開けてくるはずです。

2. ビリーフチェンジの方法・コツ

2-1. 自分自身のコンディションについて理解しケアする

ビリーフチェンジをするためには、自分自身の状態を深いく理解しておくことが大切です。

負の感情や、負の価値観というものは、心身のコンデションが悪い時に生じやすいものです。

病は気からというように、ネガティブな気持ちが免疫を下げ、ストレスへの影響を強くし、病気を招いてしまうことに繋がります。

そして病気による苦しみから、さらに負の感情や価値観を抱いてしまうという悪循環に陥るのです。

その負のスパイラルを断つためにも、自分の心や体について適切な処置をすることが大切です。

ビリーフを変えるだけで解決できない問題と言うのは現実的に存在します。

自分だけでどうにかしようとせずに、必要に応じて、医療機関に相談したり、カウンセリングを受けることも大切なのです。

負のビリーフを変えようとする時、孤立してしまったり、無理にひとりで頑張ろうとしてはいけません。

本当に自立するということは、内側にではなく、外側に頼る存在や物事を作り、依存心を分散させることにあるのです。

ですから自分の殻に籠るのではなく、客観的に自分自身を理解することが大切なのです。

2-2. マイナスのビリーフを書きだし疑ってみる

マイナスのビリーフを変えるためには、ノートなどにそのビリーフを書いてみると良いでしょう。

たとえば「自分は不幸で何をやっても上手くいかない」というマイナスのビリーフを書きだしたとします。

マイナスのビリーフの周りに、本当にそうなのか、反例や反証はないのかさらに書き出してみましょう。

「自分は不幸だ」と思うと、小さな幸運に気づけなくなり、また小さな不幸を大きな不幸ととらえてしまう傾向が強いです。

また、客観的にみれば生活も恵まれているし、それほど不幸ではないことに気づけるはずなのです。

そして、失敗に対して敏感になり、物事から逃げてしまったり、プレッシャーからより失敗しやすくなります。

しかし、マイナスのビリーフを抱えてしまうと、客観性や冷静さを失いやすくなります。

ですから、紙に書くことで強制的自分の問題を客観視させることが重要なのです。

そして、自分自身が何もかも否定してしまっていることに気づかせることが大切なのです。

2-3. マイナスのビリーフを生じさせた根本的な問題を解決する

マイナスのビリーフをプラスのビリーフに転換させるためには、根本的な問題を解決する必要があります。

たとえば「私は誰からも愛されない」というマイナスのビリーフがあるとします。

何故、そんな風に考えてしまうのか、過去の出来事やトラウマを振りかえる必要があるでしょう。

たとえば、家族との関係が上手くいかなかった、友人ができず孤立した、誰かに相談してもちゃんと扱ってくれなかったなどの過去があるかもしれません。

そうした孤独感や、孤立感に、絶望感や諦観に結びつき、上記のようなマイナスのビリーフを抱えてしまうのです。

ですから、それらの記憶に向き合い、自分を癒し肯定していくことが大切です。

そして、「愛されない」と否定してしまうと、相手を愛することや、相手と繋がろうとする努力を忘れてしまいます。

マイナスのビリーフの影響はとても強く、無意識的に負の行動へと導いてしまうのです。

ですからマイナスのビリーフとその根本的問題に気づく必要があるのです。

2-4. マイナスのビリーフから肯定的な目的や願望を見出す

マイナスのビリーフを抱えてしまったら、そこから逃げだそうとしてはいけません。

マイナスのビリーフというのは、自分自身の叶えられなかった願いや、苦しみ味わった絶望が根底にあるからです。

ですからマイナスのビリーフと向き合い、プラスの目的や目標、価値観、願望へと転換していくことが大切です。

たとえば「自分は一生貧乏なままだ」というマイナスのビリーフがあります。

そこから、「お金を貯めたい」「一般的な生活レベルまで向上させたい」「借金を返したい」 といった具体的な、目的や願いを見出すことが大切です。

断定的な否定から、将来へと向かう肯定的な言葉を自分に刻みこむことによって、マイナスのビリーフを変えることができるのです。

2-5. どんなに小さなことでも良いので努力と成功を積み重ねる

マイナスのビリーフをプラスのビリーフに変えるには、上記のように見出した肯定的な目標や目的、願いのために努力をしていくことが大切です。

たとえ、すぐに成果が出なくても諦めてはいけません。

諦めの気持ちは、自己否定感へと繋がり、再びマイナスのビリーフを抱えることに繋がってしまいます。

毎日、どんなに小さな努力でも良いので積み重ねていくことが大切です。

そして、積み重ねた結果、得られた成功をまた重ね、自分を認めていくことが大切なのです。

客観的に自己評価ができるようになることで、マイナスのビリーフから解放されるでしょう。

また、小さな幸せを見つけることや、小さな親切を重ねることもポジティブな感情を作る上でとても大切です。

2-6. ストレスコーピングをする

マイナスのビリーフをプラスのビリーフに変えるためには、ストレスに負けない心身を作ることが大切です。

さまざまなストレスに大きな影響を受けてしまうと、せっかく見出したプラスのビリーフも打ち消されてしまいます。

ネガティブな感情を抱きやすくなり、再びマイナスのビリーフを抱えることになるでしょう。

ですから、自分がストレスを感じやすい時、自分がイライラしたり不安を抱きやすい時を、理解しておくことが大切です。

そしてストレスと抱いた時に、どう解消していくのかメモを取ってみましょう。

その時に快楽や刺激に逃げないことがとても重要です。

アルコールや、薬物、買い物などの快楽や刺激に逃げてしまうと、依存的になりやすいです。

ですから、健康的な健全な方法で、ストレスを解消していくことが大切なのです。

2-7. 信頼できる人間関係を築く

ビリーフチェンジをするためには、孤立したり、孤独を感じてしまってはいけません。

自分の心を自分自身でコントロールすることはとても難しいことです。

信頼できる誰かに不安を吐露したり、相談したりと、心の支えがあることで、よりビリーフをプラスの方向へと向かわせることができます。

家族や友人、恋人などに限らず、メンタルトレーナーやカウンセラーなど、必要に応じて頼ることが大切なのです。

一人で頑張れる人間など存在しませんし、全く迷惑をかけない人間もいません。

時に迷惑をかけあいながらも、許し合い、助けあうことによって人々は生きていけるのです。

自分自身を追い詰めず、穏やかな心をもって取り組むことが大切です。

3. ビリーフチェンジの効果

3-1. 何事もプラス思考に広い視野で考えられる

ビリーフチェンジをすることで、価値観がプラスへと転換され、ポジティブな思考を持つことができます。

「できない」ではなく「できる」「やってみよう」というワードが前提になるので、以前より活動的なれるでしょう。

また、暗く下を向き、狭くなっていた視野が広がっていきます。

今まで気づかなかったことに、より深い学びや発見を得ることができるでしょう。

新しい興味や、好奇心から、新たなことにチャレンジすることもできるでしょう。

3-2. 心身の不調が軽減される

ビリーフチェンジをすることで、心身のバランスを整えることができます。

マイナスのビリーフを抱いている時というのは、心が健全でない状態が多いです。

そして、心に不調を抱いていると、ストレス耐性がなくなり、免疫力も落ちてしまいます。

その結果、病気になりやすかったり、原因不明の体調不良が続きやすくなるのです。

ですから、ビリーフチェンジによって心の調子を上げることによって、体の調子も改善されていくのです。

心と体が連関することを意識して、マイナスのビリーフを変えていくことが大切です。

3-3. 今とは違った人生を歩める

大げさな言い方かもしれませんが、ビリーフチェンジをすることで、大きく人生が変わることもあるでしょう。

マイナスのビリーフを抱えている時というのは、自分の可能性を閉ざし、幸福を見失い、不幸を引き寄せている状態なのです。

ですからビリーフチェンジをすることで、自分の可能性や周囲にあるたくさんの幸福に気づき、自分を不幸だと貶めることがなくなるのです。

肯定的な気持ちは、肯定的な物事を引き寄せます。

可能性を信じ行動していくことによって、人々は成功を掴むことができるのです。

4. ビリーフチェンジの効果が出にくい人の理由

4-1. 根深いトラウマがある

いくらビリーフチェンジをしても、効果があまり出ない場合もあります。

一つは、その人自身の問題やトラウマがとても根深いことが原因と言えるでしょう。

この場合、トラウマを見つめ直しても、かえって自分を傷つけ、心を閉ざしてしまうことに繋がります。

また、表面的には明るく振る舞えても、心の奥底で苦しみ続けることになり、結局、自己矛盾は自己否定へと向かってしまうのです。

こうした場合は、一人で抱え込まずに、メンタルトレーナーやカウンセラーなど、専門的な人や機関に相談することが大切です。

孤独になるのではなく、頼る存在を見つけることによって、心の傷を回復していくことができるでしょう。

4-2. 欲張りすぎる

マイナスのビリーフをプラスのビリーフに昇華しても、目的や目標が散らかってしまえば成功や幸福には繋がりません。

あれもこれもと欲張ってしまうと、ビリーフチェンジの効果は薄まってしまうのです。

ですから、現実的かつ堅実に目標を立てて、行動していくことが大切です。

目移りするのではなく、一つの目標に向かってアクションしていきましょう。

4-3. 疾患が原因にある

ビリーフチェンジだけではどうにもならないことがあります。

たとえば、大きな疾患が、自分自身に心に悪影響を与えているのであれば、その根本たる疾患を治さなければならないでしょう。

必ずしも精神的な疾患だけではなく、体のさまざまあ不調が脳に影響を与えることもしばしばあります。

詳細な検査を受けて、大元から解決していくことが大切なのです。

まとめ

自分自身にマイナスのビリーフがこびりついていると気づいた時、それは自分を大きく変えるチャンスでもあります。

自分自身の根本的な問題を解決しながら、肯定的な目標や目的を見つけることで、自分を成長させることができるでしょう。

ポジティブな願いを持ち、行動し続けることが大切です。