大人になれない社会人の心理・特徴 | SPITOPI

年齢の経過とともに、大人のステップを上がるように年相応の常識を身につけていく人がいる一方で、そのような年齢に達しても一向に大人になりきれない人もいます。

そのようなタイプの人はなぜ子供っぽさを残したままているのか、大人になれない人の心理・特徴・対処方法について様々な考察をしながら、ご紹介します。

1. 大人になれない大人とは?

大人になれない大人とは、主に大人としての責任を果たせない人のことを指し、子供っぽくいることで他人に迷惑をかける状況を作り出す人のことを表します。

一般的に男性の魅力を表す言葉として、少年のような心を持った人という表現がありますが、これは子供っぽくいることで他人に迷惑をかけることなく、純粋さを表す表現ですので、見たような表現でも魅力として知られています。

大人になれない男性の中には、それらを混同しているケースもあり、本人は自分の子供っぽい部分を気に入ってることすらあるので、なかなか根の深い問題と言えます。

2. 大人になれない人の心理

2-1. 責任をとる自信がない

大人になれない人の心理は、責任を取りたくないというよりも、自分に自信がなさすぎてその能力がないと考えてしまうケースがあります。

これは例えば、結婚に踏み切ることであったり、重要なポジションを請け負う役職に就くことなどが挙げられますが、実際のその人の能力にかかわらず、自分には無理だと不戦敗してしまう心境を表しています。

このような心境になってしまうのは、過去の経験がトラウマとなっている場合もありますし、現実問題としてその責任を負えない原因を自覚している場合もあり、のらりくらりと重責から逃れようとします。

2-2. 失敗して恥をかきたくない

大人になれない人の心理は、失敗して恥をかきたくないというケースもあります。

このような心境に至る背景にはプライドの高さが表れており、自分の得意なことには積極的に参加するものの、苦手意識のあることだったり、経験したことのないことが一切興味を示さないことがあります。

またこのように考えてしまうもう一つの原因に、自分の親が他の友達とあまり接しないことで、プライベートスペースにいられる時間が長かったことも想定され、人前で恥をかくことを人一倍怖がる性格傾向が見られます。

2-3. 自分を犠牲にしたくない

大人になれない人の心理は、自分を犠牲にしたくないという気持ちの強さがあります。

これは例えば、通常であれば残っているお菓子が一つしかない場合、最後の一つは無条件に子供に譲るのが一般的な大人の判断ですが、大人になれない人はそのような発想がないため、大人の力でそのお菓子を当然のように自分のものにします。

そのような大人気ない行動に至る背景には、自分を犠牲にする理由が見つからないという感情があり、相手が自分よりも弱い立場の人間であろうと、自分の権利や幸せを第一に考える傾向が見られます。

2-4. 愛嬌で乗り切れると思っている

大人になれない人の心理は、責任を果たさなければならない場面になっても、愛嬌をよくしておけば乗り切れると思っている節があります。

これは子供を溺愛する親に育てられた人や、過剰な愛され彼女などによく見られる傾向ですが、どんな非常識な行動をしても、上目遣いでお願いすれば許されるという行動パターンが定番化しているため、そのような状況に至っても脳は頑張る気力を生み出すことなく、もっと楽に窮地を脱する方法として、甘え行動に出ます。

しかしその行動で乗り切れるのは、限られた人のみですので、一般社会では通用しないことを自覚すべきです。

2-5. 純粋さの象徴として子供でいることを肯定する

大人になれない人の心理は、純粋さの象徴として子供っぽくい続けることを肯定する一面があります。

このような傾向がみられるのは恋愛脳の人や、芸術家タイプの人に多く、ピュアでいることの象徴として自分の子供っぽい部分を可愛いとする考えているため、そこから脱しようと奮起する発想すらなく、精神的に成長しないまま歳を重ねてしまいます。

自己評価では純粋な人間であっても、周囲からの評価は単に無責任で自分勝手な人でしかありませんので、それらを混同しないように自分自身を客観視できる目を養いましょう。

3. 大人になれない人の特徴

3-1. 常識や慣例を軽視する

大人になれない人の特徴は、常識や慣例を軽視する傾向が見られます。

このような傾向が見られる人は、人生の主体の全てが自分自身にあるため、自分が楽しくいられること以上のものさしはなく、就職すべき年齢に至っても焦る素振りすら見せなかったり、結婚適齢期に至っても年相応にプレッシャーを感じるようなこともなく、他人は他人、自分は自分と言わんばかりに、世の中の一般的な風潮を無視します。

大人になるということは、社会性を身につけるという側面がありますので、社会生活に興味がないと明言できる時点で、大人になることを放棄していると言えます。

3-2. わがままを通すために暴君になる

大人になれない人の特徴は、わがままを通すために暴君になる傾向が見られます。

これは普段は明るくて温厚な性格の人でも、頭としての責任を果たすことを強いられそうになると、見たこともないようなキレ方をするという一面を持っています。

このような傾向が見られる背景には、自分の自由を侵す侵略者に対する感情や、身勝手な被害者意識が心の中に芽生えていることが想定され、親身になって自分の成長を促すためのアプローチをしてくれる人に対し、攻撃的な姿勢を見せますが、後になってから自己嫌悪することもあります。

3-3. 労働意欲がない

大人になれない人の特徴は、一般的な大人に比べ、労働意欲がないことが挙げられます。

通常であれば、働かなければ生きていけないという心境から、もっと焦りが出てくるはずなのですが、そうしたプレッシャーのない境遇で生活しているため、労働意欲が芽生える必要性がないという悪循環を作り出しています。

また、労働意欲が見られないもう一つの背景には、ひたすらゲームなどで遊んでいたいという欲望で頭がいっぱいになっていることが挙げられ、例えば美味しいラーメンに夢中になっている最中に他人の話が耳に入らないように、周囲の意見に耳を貸すこともありません。

3-4. 甘やかしてくれる人に愛嬌を振りまく

大人になれない人の特徴は、自分を甘やかしてくれる人に愛嬌を振りまく傾向も見られます。

このようなタイプの人は、自分の望む生活をしていられるのは、親や旦那のおかげということをきちんと把握しており、その相手の逆鱗に触れないように、絶妙なタイミングで媚を売っておく天性の才覚があります。

周囲の人から見れば、一度ちゃんと怒った方が良いよと言われるような状況でも、保護者が擁護する立場に入ってしまうため、大人になる必要がない生活をそのまま続けることになります。

3-5. 大人になれない仲間がいる

大人になれない人の特徴は、同類と言うべき大人になれない仲間がいる傾向があります。

これは主に、売れないミュージシャンやアーティストなどが挙げられますが、同じ目線の仲間がいることで傷の舐め合いをすることができ、本来であれば社会的なプレッシャーから逃れるために奮起する画面でも、現状維持を続けることになります。

またこのような傾向が見られる人は、社会生活が行える人間になることを、自分の個性を殺し、ロボットのようになる行為だと否定的にみる傾向もあるため、運命共同体のように 大人になれないままの集団から脱することがありません。

4. 大人になるコツ

4-1. 形から入る

大人になるコツは、形から入ってみるのがおすすめです。

これは例えば、就職する気持ちをなかなか作れないならば、奮起してリクルートスーツを買ってみたり、社会人らしい髪型にしてみるなど、形から入ることで自分の内面を変えて行くことができます。

他のケースで言えば、何気なく婚姻届をもらってきたことで、早くここに二人の名前を書きたいという気持ちが芽生え、結婚願望が芽生えるというケースもありますので、大人になりたいという意思があるのであれば、負担の小さい外堀から攻めてみましょう。

4-2. 自信をつける

大人になるコツは、自分に自信をつけることが大切です。

人間が能動的になるには、自信を持つことが不可欠ですので、自分の中には大人としての責任を果たせるもう一人の自分が眠っているはずだと自覚するためには、自信をつけることが不可欠です。

ゼロの状態から自分に自信を持とうとするとき、自分の内側に注目してしまいがちですが、自分に自信をつけさせてくれるのは他人ですので、他人に褒められることを心がけていれば、自分の魅力を他人が教えてくれます。

そうして自尊心を高めていくことで、社会の役に立てる喜びを体感し、大人の階段を上ることができます。

4-3. 憧れの大人を作る

大人になるコツは、憧れの大人を作ってみましょう。

大人になろうとしない人は、大人のかっこよさを理解していないケースが多いですので、自分を犠牲にしてでも責任を果たす大人のかっこよさを描いた映画やドラマなどから影響を受けるのもよいでしょう。

また、普段は一緒にバカをやっている友人が結婚や出産を機に、シリアスなトーンでブログなどに綴ったメッセージなどを読み返すことで、感化されることもありますので、大人のかっこよさに開眼する機会を作ってみましょう。

5. 大人になれない人の対処方法

大人になれない人の対処方法について、そのヒントになる様々な考察を挙げてきましたが、このような性格が育ってしまう背景には、自立できる環境にいないことが諸悪の根源となっていることが予見できます。

自分の意思では大人になるためのステップを踏めないと感じる人は、見切り発進でも良いので、一人暮らしを始めてみることをお勧めします。

海に投げ出されれば泳ぐしかないように、それが将来的に自分のためになると思えば、その行動は必要悪と言えますので、年老いてから荒療治をすることにならないように、大人になるための冒険に出かけましょう。