世話焼きの特徴｜長所｜短所 | SPITOPI

「世話焼き」とは、人の世話を焼いたり人の面倒を見たりすることが好きなこと、好きな人です。

個人主義が普及してプライバシー概念が広まった現代では、他人の世話を進んで見ようとする「世話焼きの人」は減りましたが、世話焼きの人がいる事によって「助けてもらえる人」も大勢いるのです。

それでは、「世話焼きの特徴|長所|短所」について解説していきます。

1. 世話焼きとは?

世話焼きとは、人の面倒を進んで見たがる人のことであり、何か困っていそうな人を見かけたら放っておけない人のことです。

世話焼きの人は、色々な人の役に立ちたいとか、自分にできることを人にして上げたいという気持ちが強い人だと言えます。

「世話を焼いてもらう人のニーズ」と合致していれば、非常にありがたい支援・手助けをしてくれる人ですが、「一方的・独断的な世話焼き」に陥ってしまうと「余計なお節介」になる恐れもあります。

2. 世話焼きの特徴とは?

世話焼きの「性格・行動の特徴」には、どのようなものがあるのでしょうか。

世話焼きの「性格・行動の特徴」について紹介していきます。

2-1. 自分ではなく相手中心に物事を考える

世話焼きの人は、良くも悪くも「自分中心(自分の都合・利益)」ではなく「相手中心(相手がして欲しそうなことメイン)」に物事を考えるという特徴があります。

自分のやるべき事を後回しにしてでも、「他者(相手)から頼まれたこと」や「他者がして欲しそうなこと」を率先してやるというのが、世話焼きの人の性格行動パターンなのです。

2-2. 恋人・配偶者には献身的に奉仕して尽くす

世話焼きの人の「世話好きな性格・行動」は、特に自分のパートナーに対して強く発揮される傾向があります。

世話焼きの人は「自分の恋人・配偶者」のして欲しいことを「先読み」して、お茶を淹れたり服を着せて上げたりあれもこれもと献身的に奉仕して尽くすことが多いのです。

恋人や配偶者を喜ばせるためなら、手間も時間も全く惜しまない特徴を持っています。

2-3. 「人助け・人の役に立つこと」が好きである

世話焼きの人の行動原理・生きがいは「人助け・人の役に立つこと」に集約されるでしょう。

世話焼きの人は極論すれば、自分自身の個人的な利益や権力(地位)、快楽にはそこまで興味がなく、「誰かの役に立って喜ばれること」そのものが人生の意義であるように感じているのです。

世話焼きの人の最大の特徴は、とにかく人助けが好きで自分も楽しめるという事なのです。

2-4. 他人の色々な物事に首を突っ込もうとする

世話焼きの人は、人並み以上に「他人の事情・他人の問題」に興味関心を持っている事が多いという特徴があります。

世話焼きの人が、お節介や迷惑に思われる理由の一つですが、他人に興味があり過ぎて自分とは本来関係がない「色々な他人の物事」に首を突っ込もうとしてしまうのです。

2-5. 面倒見の良いリーダーシップを発揮できる

世話焼きの人は、特に目下の人間や後輩・部下の面倒を見るのが大好きで、自分を慕ってくれる後輩・部下が成長していく姿を見るのが「大きな生きがい」になっています。

そのため、世話焼きの人は「面倒見の良いリーダーシップ」を持っていて、部下から好かれるリーダーとしての資質があるとも言えるのです。

3. 世話焼きの人の心理・世話を焼く理由

人の面倒を率先して見るのが好きな世話焼きの人の心理状態とはどのようなものなのでしょうか。

世話焼きの人の心理を、「世話を焼く理由・動機づけ」の観点から解説していきます。

3-1. 人から感謝されたい・人を喜ばせたい

あれこれ他人の世話を焼く人の代表的な心理・理由は、やはり「人から感謝されたい・人を喜ばせたい」という事になってきます。

世話焼きの人は自分自身でも「人から感謝されることが自分の生きがいになっていること」を自覚している人が多く、「他者の笑顔・人からの感謝の言葉」を求めて、一生懸命に人助けに励んでいるのです。

3-2. 「良い人・人格者」と思われたい・良い人の自己イメージに気持ち良さを感じられる

困っている人を助けて上げたり、自分を必要としている人のために動いたりすることで「良い人・人格者」と思われることがやはり増えます。

世話焼きの人は「良い人と思われたい」と明確に意識しているわけではありませんが、世話を焼く心理には「良い人の自己イメージ」を形成したいという動機もあるのです。

良い人の自己イメージを維持することで、心理的に気持ち良さを感じる事もできます。

3-3. 面倒を見ることで相手をコントロールしたい

他人(相手)の面倒を見たり世話を焼いたりすることで、相手よりも上位の立場に立ちやすくなります。

世話焼きの人は無意識的にせよ、「自分を尊敬してくれる人・自分を頼って慕ってくれる人」を求めている心理があり、面倒を見ることで相手をコントロールしたいという理由もあるのです。

3-4. 自分自身の存在意義を他者を通して実感したい

人間は「自分個人の欲望のため」だけに生きるのは限界があります。

世話焼きの人は、私利私欲の限界を本能的に察知していて、「他者のために生きること」を通して、簡単には無くなることのない「利他的な自分の存在意義」を実感したいと考えているのです。

4. 世話焼きの長所

「世話焼きの人の長所」には、どのようなものがあるでしょうか。

世話焼きの人の性格行動パターンや人間関係から、世話焼きの人の長所の特徴を見ていきます。

4-1. 助けた人(応援した人)から好かれやすい

世話焼きの人は「他者を助けること・人の役に立つこと」を中心に生活していますから、基本的には人から好かれることが多く、お節介にならなければ嫌われる事はありません。

特に、自分が助けた人や応援した人から好かれやすいという長所があるのです。

4-2. 孤独な状態にはまずならない

人の世話を焼いたり面倒を見たりする事によって、必然的に「他者とのコミュニケーション・人間関係」が生まれてきます。

そのため、世話焼きの人は人と関わりながら人助けをしている限りは、「孤独な状態」にはまずならないという長所があるのです。

世話好きな人には、孤独を嫌がる人も多いのです。

4-3. 社会的な地位・他者からの評価が上がりやすい

会社組織や地域社会の中で、「他人のための活動」や「人助け・後輩の指導」などをしていれば、自然とみんなから高い評価を受けやすくなるという長所があります。

世話焼きの人は、社会的な地位(承認)や他者からの評価が上がりやすいという長所も併せ持っているのです。

5. 世話焼きの短所

「世話焼きの人の短所」には、どのようなものがあるでしょうか。

世話焼きの人の性格行動パターンや人間関係から、世話焼きの人の短所の特徴を見ていきます。

5-1. 世話を焼きすぎると「余計なお節介」になってしまう

世話を焼いて欲しい人や面倒を見て欲しい人に適度に関わるのであれば問題ないのですが、「世話の焼きすぎ・不適切な過干渉」になると逆に厄介者扱いされてしまう短所が出てきます。

人助けの世話焼きも、それを求めていない人にしてしまうと「余計なお節介」になってしまうのです。

5-2. あれこれ面倒を見ることで相手の行動の自由を奪ってしまう

人の世話を焼くということは、間接的に「これを頑張りなさい・これが上手くできるように助けて上げます」といった目標設定の強制力を持っています。

結婚したくない人に、世話焼きの人が無理やりに「お見合い」を勧めれば、相手の行動の自由や価値観の自己決定権を奪ってしまう短所になってしまうのです。

5-3. 手助けを続けることでいつの間にか上下関係ができてしまう

あれこれ必要な手助けをして貰えることは、相手にとっても嬉しい事です。

しかし毎回毎回、手厚く面倒を見てもらう事によって、「ある種の先輩後輩」のような上下関係ができてしまいやすいという短所があります。

世話焼きの人が煩わしく思われる時には、無意識的な「上から目線・上位者の立場」といった短所が影響している事も多いのです。

まとめ

世話焼きの「性格・行動の特徴」について紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

世話焼きの人は「他者の役に立つ行動」をして感謝をされたいとか、自分の存在意義を確信したいとかいう心理を持っていますが、世話焼きの人の親切・献身によって助けられる人も多いのです。

世話焼きが行き過ぎると「余計なお節介」になる危険性がありますが、「相手のニーズ」を捉えた適切な世話焼きは人のためになるのです。

世話焼きの特徴を調べて、世話焼きの人の心理・理由や長所・短所を知りたい時には、この記事を参考にしてみて下さい。