地鎮祭とは、これから利用しようとしている土地の神様に向かって、この土地を使用させて頂く許可と神様の心を鎮めるために執り行う行事です。
一般的に建物を建てるときに行うことが多く、一般の人も新築の家を建てているときに行う行事のため、関わりのある行事だといえます。
さて、この地鎮祭ですが、地鎮祭には実に様々な工程があって、事前に準備しておく必要があります。
地鎮祭にかかる金額や流れなど、詳しくみていきましょう。
- 地鎮祭で気を付けること
- 地鎮祭の流れ【工程を決める】
- 地鎮祭の流れ【神社の手配】
- 地鎮祭の流れ【祭壇の設営】
- 用意するもの【お供え物】
- 玉串料の相場は2.3万
- 服装はどんな服装がいいのか
- ハウスメーカーや神社等にの聞くのが大事
- まとめ
1. 地鎮祭で気を付けること
地鎮祭で気を付けるべきことは、神社と建築業者との、スケジュール調整やだれがどこまで準備物を準備してくれるのかということを把握することです。
頼んだ神社や建築業者によって、準備できるものと準備できないものが異なります。
全国どこでも、準備物の内容やサービスなどが統一されているわけではないので、しっかりと確認し、お互いにどこまで準備するのかを明確にしておく必要があります。
施工者本人は、その橋渡しをしなければならないので、責任重大です。
神社で準備するもの、自分で準備するものを、建築業者に伝えたり、建築業者が祭壇の造営にどこまで手を加えてくれるかなど、神社側にも報告しておく必要があります。
地鎮祭は個人で準備して全てを執り行えるのであれば、金銭的はかなり負担が軽いです。
頼めば、本来かかる純粋な金額に10万円ほど上乗せした額となると言われています。
10万円というと、かなりの金額の差があるので、自分でやりたくなる気持ちもありますが、個人で全てを執り行うなら、かなり細々としたものを必要とするため、しっかりと地鎮祭について勉強しておく必要があります。
2. 地鎮祭の流れ【工程を決める】
地鎮祭を執り行うときは、まずは日程を決めます。
一般的に仏滅はさけ、大安、先勝、友引などの吉日に執り行う傾向があります。
ですが、地鎮祭とは神社に頼むところからも分かるように神事の行事です。
大安や仏滅という考えは仏教の考え方であるため、本来は大安や仏滅といったその日の吉凶を気にする必要はありません。
しかし、仏教に縁の不快日本人は、気持ち的に仏滅を避ける傾向があるようです。
また、工事のスケジュールと神社のスケジュールを調整しながら、地鎮祭の日取りを決めていきます。
施工者本人はもちろんのこと、神社の神主と建築業者によって地鎮祭を執り行います。
地鎮祭が終わらない限り、工事をスタートさせることはできないので、早めの工事を望む方は、あまり悠長にはしていられません。
3. 地鎮祭の流れ【神社の手配】
神社の手配をするときは、少なくても1カ月前には、神社を決めておく必要があります。
そのため、1ケ月半前くらいまでには、どこの神社で地鎮祭を行ってくれそうか、下調べをしておく必要があります。
また、地鎮祭を執り行う神社であることが分かっても、日取りが合わなければお願いをしても来てはくれません。
良さそうな神社があるのなら、早めに連絡をして、日取りを合わせておきましょう。
また、神社によって準備してくれるものと、準備しないものがあります。
施工者本人は準備しなければならない物はなにか、よく聞いておく必要があります。
また、地鎮祭を神社にお願いするときは、日取りの確認も含め、施工者本人の名前、連絡先、参加人数、建築業者、地鎮祭の会場ともなる土地の住所などについて、伝えておきましょう。
地鎮祭はこれらか建てる建物が自然災害で壊れたり、もしくは繁栄を拒んだりする魔物を追い払う行事でもあります。
頼むなら、しっかりと地鎮祭を執り行ってくれるような神社にお願いしたいものです。
4. 地鎮祭の流れ【祭壇の設営】
個人で地鎮祭を執り行う場合でも、一般的に神社と建築業者で祭壇を設営することがほとんどです。
とはいえ、個人でするときは、そのこともしっかりと確認しておいた方が無難です。
祭壇の設営は神社でするのか、もしくは建築業者でするのか、しっかりと確認をとり、はっきりとさせておきましょう。
また、建築業者によって、地鎮祭のちょっとしたサービスもあり、神主を会場まで送迎してくれたり、テントを張ったりしてくれます。
祭壇の中にあるお供え物や神事を執り行う際に必要な細かい物は、神社で用意するのが一般的ですが、そのあたりもしっかりと確認しておきましょう。
祭壇は南向き、または東向きに置きます。
誤まって北向きや西向きに置いてしまうと、減退を導くといわれる不吉な方角となるので、気を付けましょう。
一般的に建築業者で準備してくれるテント、もしくは青竹4本を土地に張ります。
青竹の場合は、四角形になるように4本地面に突き刺します。
その4本の支柱が完成したら、しめ縄を張り巡らせます。
また、盛り土という盛り砂をバケツ3杯くらいほど、準備します。
その大量の盛り砂は、祭壇の右手前の地面に山盛りにして置きます。
5. 用意するもの【お供え物】
地鎮祭では、土地の神様の心を鎮めるために、お供え物をしなければなりません。
お供え物として準備しなければならないものは、以下の通りです。
- 初穂料
- 清酒(一升)
- お米(一合)
- 水(一合)
- 塩(一合)
- 鯛
- 昆布やスルメなどの乾物類
- イチゴやオレンジ、ぶどう、りんごなどの旬の果物
- 人参や大根、なす、きゃべつ、トマトなどの野菜
- 人数分の盃または紙コップ
- 榊(さかき)
- テント
- 紅白の幕
清酒にはのし紙をつけます。
また、お米や水、塩を一合ほど準備するのは、あくまで一般的な話ですが、大抵はこのくらいの量を準備しなければなりません。
また、お供え物には鯛がですが、どうしてもお魚やさんになければ、他の魚で代用してもかまいません。
魚や乾物類といった海の幸と、野菜や果物といった山の幸を神様に捧げます。
海の幸と山の幸は、同じ量を準備しましょう。
アンバランスな量だと、飾った時に違和感があります。
これらのお供え物は、木でできた台の上に備えますが、これは神社に頼めば、貸してくれます。
忘れずに手配しましょう。
テントや紅白の幕などは、その時の季節によって、あるときもあればないときもあります。
テントや紅白の幕は建築業者で準備することができるので、問い合わせてみましょう。
6. 玉串料の相場は2.3万
玉串料の相場は、その土地によっても違いますが、だいたい一般的に2.3万円となっています。
個人で支払う場合、一番金額が低くても2万円、高くても5万円くらいです。
しかし、玉串料においては、このくらいの相場の金額を準備しておけば、ばっちりですが、他にも様々なお金を準備する必要があります。
ケースバイケースとなりますが、神主さんが地鎮祭の会場まで足を運んできてくださったお車代なども必要な場合があります。
大体、こちらの相場は5千円~1万円です。
玉串料は「御玉串料」「御初穂料」などと表書きしますが、お車代は「お車代」という表書きで大丈夫です。
お車代は白封筒に入れて渡します。
神社によっては、お車代やもろもろのお金も含め、玉串料として金額を要求する場合があるので、お車代を準備する必要がないときもあります。
神社に問い合わせてみましょう。
7. 服装はどんな服装がいいのか
地鎮祭の服装は正装です。
施工者は黒のスーツで臨みます。
男性の場合はネクタイを必ずしなければなりません。
女性の場合は、スカートでもパンツスーツでもどちらでもかまいません。
髪型は派手な装飾はつけずに、落ちついたヘアスタイルで臨みます。
また、学生などは制服でかまいません。
小さい子供は普通の格好でよいでしょう。
しかし、近年は、個人で新築の家を建てるときなどは、普段着で臨む人も多いようです。
どちらにしたら良いのか迷うとくは神社に問い合わせてみましょう。
きっと数々の地鎮祭の会場をみてきているので、教えてくれるはずです。
建築業者の場合は、作業着で出席してもよいこととなっています。
地鎮祭において、作業着は正装とみなされています。
8. ハウスメーカーや神社等にの聞くのが大事
個人で新築の家を建てたというときは、ハウスメーカーや神社に問い合わせるのが一番です。
地鎮祭のことは、いくら個人でやろうとしても、賄えない部分がでてきます。
一般的に行う習わしをするなら、自分で調べた情報だけで充分ですが、その土地、その土地のやり方があるため、ハウスメーカーや神社に問い合わせて聞くのが一番です。
地鎮祭で使用する準備物も地鎮祭が行われる季節を考慮して用意されるともあります。
というのも、梅雨の時期や雪の降る冬の時期は、そこまでしっかりと準備することなく、簡略化することもあるからです。
お天気が良い日なら、じっくりと地鎮祭を執り行うことができますが、現実はそうはいきません。
雨の日もあれば、雪の日もあります。
梅雨の時期や冬の季節は、悪天候の中で行われる確率が高く、雨風をしのげるように、雨風をしのげるようにと多めにテントを増設することもあります。
そのあたりの事情は、もはや個人では想像しにくく、これまでいくつもの地鎮祭をこなしてきたハウスメーカーや神社にしか把握できないことです。
地鎮祭に参加する人数などを調べ、その旨の確認もとる必要があります。
また、その土地、その土地で、独自の儀式を必要とする場合があるので、地元の神社などに確認してみましょう。
まとめ
地鎮祭は、これから建物を使用するにあたって、土地の神様に工事が無事に進むように祈願することと、その建物を使用する者の繁栄、そして自然災害や家事などから建物を守れるようにお祝いする行事です。
これから長いお付き合いをする建物ならば、しっかりと地鎮祭を執り行いたいものです。
地域によって、地鎮祭の日に紅白のお餅をまいたり、100円玉や500円玉などをバラまいて、みんなにお祝いしてもらう風習が残る地域もあります。
今は、地鎮祭といっても、かなり簡略化され、地域の人が集まってお祝いをするような雰囲気ではないところがほとんどですが、田舎の方ではそういった風習が根強く残っている場合があります。
地元に住む区長さんなどに、そのあたりも聞いておく必要があるでしょう。
地鎮祭とは、これから利用しようとしている土地の神様に向かって、この土地を使用させて頂く許可と神様の心を鎮めるために執り行う行事です。
一般的に建物を建てるときに行うことが多く、一般の人も新築の家を建てているときに行う行事のため、関わりのある行事だといえます。
さて、この地鎮祭ですが、地鎮祭には実に様々な工程があって、事前に準備しておく必要があります。
地鎮祭にかかる金額や流れなど、詳しくみていきましょう。
1. 地鎮祭で気を付けること
地鎮祭で気を付けるべきことは、神社と建築業者との、スケジュール調整やだれがどこまで準備物を準備してくれるのかということを把握することです。
頼んだ神社や建築業者によって、準備できるものと準備できないものが異なります。
全国どこでも、準備物の内容やサービスなどが統一されているわけではないので、しっかりと確認し、お互いにどこまで準備するのかを明確にしておく必要があります。
施工者本人は、その橋渡しをしなければならないので、責任重大です。
神社で準備するもの、自分で準備するものを、建築業者に伝えたり、建築業者が祭壇の造営にどこまで手を加えてくれるかなど、神社側にも報告しておく必要があります。
地鎮祭は個人で準備して全てを執り行えるのであれば、金銭的はかなり負担が軽いです。
頼めば、本来かかる純粋な金額に10万円ほど上乗せした額となると言われています。
10万円というと、かなりの金額の差があるので、自分でやりたくなる気持ちもありますが、個人で全てを執り行うなら、かなり細々としたものを必要とするため、しっかりと地鎮祭について勉強しておく必要があります。
2. 地鎮祭の流れ【工程を決める】
地鎮祭を執り行うときは、まずは日程を決めます。
一般的に仏滅はさけ、大安、先勝、友引などの吉日に執り行う傾向があります。
ですが、地鎮祭とは神社に頼むところからも分かるように神事の行事です。
大安や仏滅という考えは仏教の考え方であるため、本来は大安や仏滅といったその日の吉凶を気にする必要はありません。
しかし、仏教に縁の不快日本人は、気持ち的に仏滅を避ける傾向があるようです。
また、工事のスケジュールと神社のスケジュールを調整しながら、地鎮祭の日取りを決めていきます。
施工者本人はもちろんのこと、神社の神主と建築業者によって地鎮祭を執り行います。
地鎮祭が終わらない限り、工事をスタートさせることはできないので、早めの工事を望む方は、あまり悠長にはしていられません。
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