気性が荒い人の原因｜特徴｜恋愛傾向｜治し方 | SPITOPI

急に怒ったり、静かだと思っていたのに何かの拍子で火がついて声を荒らげたりする人に出会った事は無いでしょうか。

気性が荒いと、ちょっとした事で気に触ったり、何に反応するのかが分からないので周囲の人はいつ点火するか分からずヒヤヒヤしているかも知れません。

ではどうして気性が荒くなるのでしょう。

1. 気性が荒い人とは?

気性が荒い人とは感情にムラがあり変化が激しく感情的になりやすい人のことを言います。

辞書では性格・性質に勢いがあり乱暴な様とありますが、気性とは生まれつきの気質を指すのでなかなか変えれるものではないでしょう。

気性が荒いといってもタイプがあり、普段からすぐに怒ったりキレやすいタイプもいれば、通常はおとなしく静かなのに、何かしらの地雷を踏んでしまったら一瞬で点火して激昂したり激怒してしまうタイプという様に、気性が荒くなるタイミングやきっかけが異なります。

また気性が激しいため周囲の人とのコミュニケーションも取りづらく人付き合いもうまくいかない場合が多いようです。

理解してくれる人はもちろん居ると思いますが、やはり宥めたり、その人の気性をよく知っていないと、なかなか長く付き合うにはコツがいるでしょう。

2. 気性が荒い人の原因

生まれつきの性質や気質という意味がある気性ですが、人は生きていく上で沢山の事を学び環境も変化していきます。

ですから、自然と考え方や性格も変化していき個性が出てくるのですが、その途中で構築される性質や性格が荒くなってしまうのはどうしてでしょうか。

まず大まかに見て一番の原因は自分に余裕がない事が挙げられます。

客観視をしたり自分の感情をコントロールする事ができず、ありのままに感情を出してしまい、周囲の人が困惑してしまうのでしょう。

余裕がないのは劣等感やコンプレックス、トラウマなどの理由があり自分を大きく見せたかったり、そもそも感情のスペースが狭かったりします。

気性が激しい割に感情のポケットが小さいので表現方法が乏しく他人を受け入れる器も小さくなります。

そして自分の事を構って欲しい気持ちも強くその表現方法として気性を荒くする事で他人から注目され、目立つと思っている部分もあるので、どちらにしろ感情表現のツールが少なく、表現方法が乏しいと言えるでしょう。

3. 気性が荒い人の特徴【物を粗末にする】

気性が荒い人は自分の感情のコントロールをする事ができない分、物に当たりがちになります。

物に当たる事によって感情を抑えようとしたり、物に感情をぶつける事でこんなに自分は怒っているんだぞという事をアピールしたいのです。

ですが通常大人になるにつれ、物に当たったところで物事が解決する訳ではない事や、その行動に意味がない事を学んでいきます。

それに気を荒げた結果、周囲の人に怒りの度合いを理解してもらえる訳でもありません。

本人の思惑とは裏腹に周囲はよっぽど怒っているんだと理解するのではなく、感情がコントロールできない上に言葉で自分の意思を伝える事もできない残念な人なのだと思うでしょう。

そして物を粗末にするという事は、人の事も粗末にする傾向が高いとも言えます。

物に当たるのは直接ではない暴力で、その姿を見た人はトラウマになったり傷付いたり、少なくとも気分が良くなる人はいないでしょう。

周りが見えておらず自分の事しか考えていないので物を粗末に扱うので、それは人に対しても同じになります。

4. 気性が荒い人の特徴【自分が正しいと思っている】

気性が荒くなる時は、自分の考えと違う意見や受け入れられない現象が起こる場合です。

一瞬で激昂する場合もあれば全体的に小さい事に反応して何回も怒る短気型も居ますが、結局は自分が正しく構って欲しい、話を聞いて肯定して欲しいだけで、話し合うとか論議するなどは必要ではなく、いかに周囲が自分を認めるか、認めているかが大切になります。

ある意味マイペースなのかもしれませんが、極端過ぎて周りはついていけませんし、本人も付いてこれないなら付き合いをしなくても構わないと思っているのかもしれませが、本当に構わないと一層頭に血が上り激しく激昂するでしょう。

5. 気性が荒い人の特徴【頭を使わない】

後先考えず感情に任せて発言したり行動するのでその場の空気をしらけさせたり凍りつかせたりする事もあるでしょう。

感情を出して自分の思っていることを体現する事が手っ取り早いので表現法に気性を使うのですが、年齢を重ねる毎に人はその方法に合理性や将来性、生産性を見出せなくなっていきます。

つまり意味がない事なのです。

感情がコントロールできないという事は、自分の事を理解していない事になります。

自分の事も管理できないのに人に対して分かってもらおうとする事は筋違いてますし、伝えたい事があれば口で言うべきなのです。

まず本気でわかって欲しいのであれば、その努力をするべきです。

イライラ・カリカリしている状態から他人に対し何かを感じ取れと言っても、他人はマジシャンでもエスパーでもありません。

また頭を使わないので、学習能力も貧しくなります。

同じ事を何度も繰り返しそれに対し、上手くいかない自分もイライラするので余裕もなくなり、周囲にも迷惑がかかってしまいます。

そしてそれを指摘されると爆発してしまうので、何も生まずまた堂々巡りになってしまいます。

とにかく冷静になり、その感情や行動が本当に必要かどうか見極め、自分のキャパに合っているかどうか、余力や余裕を残せているかどうかなどを少し計算をして考えて行動する癖をつけなければいけません。

6. 気性が荒い人の恋愛傾向【自分が中心じゃないと気が済まない】

基本的には自分の意見や感情が正しいので他人の意見は聞き入れない傾向があります。

もっと言えば、他に意見がある事すら理解していなく、全員自分と同じと無意識に思っているのかもしれません。

なので家族や恋人の様に親密で身近な存在には益々その傾向が強くなり、自分の意見を通そうとしますし、通って当然と思っている事が多いです。

自信が無い事や劣等感の裏返しな為、親近者に対して強く見せたいので、気性が荒い人ならではの表現法になりますが、他の表現法を知らない、もしくは学ばないのでいつまで経っても相手に正確な気持ちが伝わる事はなく、ただ相手が諦める形で終わっている様に思います。

自分が中心という事イコール自分を認めているという図式が成り立ち、認めるという事は自分は正しいといった単純な思考をするので想像力も乏しく、乏しいので気性が荒くなった時に相手の感情や気持ちを考えられず距離を置かれるというループが成り立ちます。

最終的には距離を置かれて、構われない事に激昂する場合があるので、恋人は顔色を見て過ごさなければいけない場合が多いでしょう。

7. 気性が荒い人の恋愛傾向【恋人が萎縮している場合が多い】

先程も述べましたが、恋人が顔色を見て過ごさなければいけない状態とは、気性の荒い人物に対し、自身の意見や感情を言わない事になります。

話にならないから面倒臭い場合もあれば、怒って物に当たったり粗末に扱い出すと恥ずかしいですし、自身が精神的に疲れてしまうからです。

また感情のコントロールが出来ないので、自分は攻撃して非難したり否定してきますが、同じ事をされると逆切れしてしまいます。

他人の場合、気分が良ければ少しは聞く耳を持つかもしれませんが、恋人になると支配欲や承認欲求が強くなるので聞く耳は持たず益々激しく荒れ出す状況になるでしょう。

8. 気性が荒い人の恋愛傾向【独占欲が強い】

独占欲自体は大なり小なり誰にでもあり、それがある事で関係性が保たれバランスが取れる場合がある事は事実ですが、あまりにもその欲が強いとなると、自信がなく余裕がない事を強調している事になります。

自信があれば相手に束縛をしたりしません。

嫉妬や不安があっても信用していればがんじがらめにしたり行動を狭める必要がないからです。

他人に会う事によってその相手の魅力に気付いてしまい自分から離れてしまう事や、自分以外の人物に会うと情報や世界が広がってしまう妄想から縛り付けてしまうのです。

この場合異性・同性関係なく嫉妬しますし、少しでも気に喰わなければ怒り出してしまうでしょう。

説明を聞く余裕や話し合う事はしないでしょうし、聴いても自分の都合よく解釈するのであまり意味がないと思います。

9. 気性が荒い人の治し方

9-1. 他人は自分とは違う事を理解する

人は家族であっても一人ずつ性格や考え方が違います。

同じ物を食べて見て触れて育ってきたとしても、考え方や感じ方が違います。

違うからこそお互いを必要とし助け合って補いながら関係性を深めていくのですが、自分との考え方や感情にズレを生じる度に怒ったり否定していてはまともな人間関係は築けません。

別に深い関係性は求めておらず、とにかく気に触るような事を言われたり自分と違う意見を言われたくないだけであれば、周囲は合わしてくれるでしょうし、余計な事は言わないでしょう。

ただそれが本当に望んでいる形かは疑問ですし、表面的でいいのであれば、心の中では違う事を考えていてもいいという事なので、承認欲求が強い気性が荒い人には矛盾した結果になるでしょう。

もしくは相手の考え方や自分との違いを認めたくないのであれば、逆に自分に対して冷静に客観視してみて、自分だけすぐ頭に血が上る、感情的になるといった自分だけが起こる状態に気付き他人と違うのだと認識すべきです。

9-2. 自己分析する

根本的に、なぜ気性が荒いのかを分析しなければいけません。

どんな時にイラついたり腹が立つのか、何故自分の要求や意見が通ると思っているのかなどを考えてみる事です。

感情的になる人は考えるという"ヒト"の特権である事をあまりしません。

例えば楽観的な人はあまりクヨクヨ考えませんが、この場合考えても過ぎた事は変わらないという過去に対しての考え方であって未来に向けた物ではありません。

逆に気性が荒い人の場合は、これから起こる事に対し考えないので、何か物事が起こった時に対策が練れておらず、焦り余裕がなくなってしまい、結果感情が先走り慌てふためくしか方法がなくなるのです。

ではなぜ考えないのでしょうか。

やはり知識や教養があまり足りていないのかもしれません。

また年齢を重ねるとそれなりに経験値を重ねている筈ですが、ただそれらを通過してしまっただけで経験を資産にしていないのではないでしょうか。

なので蓋を開けると空っぽで術がないゆえに激昂したり、声を荒げたり、物に当たるなどの行動しか出来ず自分で自分のクビを絞めているのかもしれないので真剣に考えなくてはいけません。

9-3. 他人に怒るのであれば自分は筋が通っていなければならない

当然ながら、他人に注意したり怒るのであれば発言に一貫性や責任を持たなくてはいけません。

ただ感情的になって道理の通らない事や喚いたりする事は、何の生産性もなく説得力もありません。

怒りたいのであれば感情ではなく理論で伝えるべきですし、頭の中で筋道を立て伝えるという動作をする必要があります。

いい歳をした大人である程、感情に流されて発言する事が恥ずかしい事でみっともない事だと学習するので、気性の荒い部分を他人が見れば見る程、歳相応な会話ができないと思われてしまうので、物事を他人事と思うようにしワンクッション置いてから対応するようにしましょう。

自分の感情を伝える時に、上手に言う必要も綺麗にかっこよく言う必要もありません。

誠実に落ち着いて、一生懸命言えば伝わる筈です。

自分の考え方や大切な感情を一瞬の行動でかき消し台無しにしてしまうのは勿体なくないでしょうか。

10. 気性が荒い人と上手な付き合い方

気性が荒い人に対して出来る事は、まず相手が好きそうな話題を振ってみたり、機嫌が悪くなった時に適度に距離をおくことが重要になります。

どのような時に機嫌を損ねるのか、どんな事で地雷を踏んでしまうのかなど、ある程度の事を把握しておくと、衝突が少なくなり気の荒い部分を見ずに済むのではないでしょうか。

またあまり深入りをしたり、深い質問をするなどは控えて、気づかれない位のレベルで話をスルーすることも大切です。

ネガティブな話題にもさらっと切り返し長時間場を共にする事はリスクが高くなるので控えた方が良いでしょう。

そして、心理学ではミラー効果という心理作用があるのですが、相手と同じ動作をしたり仕草をする事によって相手に共感していると感じさせ、親近感を湧かせる効果を言いますが、ある程度同じ動作や、発言に対して共感をする事で怒りの感情を抑える事ができるでしょう。

まとめ

少々厄介な気性の荒い人ですが、相手のコツをつかめばある程度はこちらがコントロールすれば付き合っていけると思います。

相手に変わってもらうのではなく、自分が工夫して付き合った方がスムーズにいきそうです。